一般社団法人北海道中小企業家同友会釧根事務所

釧路支部

釧路支部 blog

釧根三支部青年部合同例会開催


 11月2日、同友会釧根三支部青年部合同例会が釧路支部みけた会設営のもと釧路キャッスルホテルで開かれ、『選ばれる人材になるための挑戦』と題してエルム楽器釧路支店の佐藤圭介さんが報告しました。佐藤さんは釧路・根室管内で唯一のコンサートチューナーとして活躍中です。
 佐藤さんは「調律は決して特殊なスキルではない。20代前半までに専門的な訓練を身につければ誰でも出来るようになる。ただ他の演奏者と違ってピアニストは楽器を選ぶことが出来ない。ピアニストにとって調律師は非常に重要なポストを担っている」と語りました。
 加えて佐藤さんは「常にプロ意識を持つことが重要。調律は自分の為ではなくお客様やピアニストの為にやるものだ。素晴らしい調律師はたくさんいるが、刻一刻と変わる技術と時代にいち早く対応できる調律師になりたい」と今後の抱負を述べました。
 
 グループ討論では「どうしたら選ばれるのだろうか」というテーマで活発な討論がなされました。

★釧根三支部青年部では若手経営者の入会をお待ちしております。

 


           【開会挨拶をする、みけた会高橋会長】

 

 
                 【報告者の佐藤さん】

 


                  【グループ討論】

 


             【札幌支部未知の会 小山内さん】

 


              【獏の会副代表 加藤さん】

 


              【山高会代表 小林さん】

 

 

釧路支部、裁判員制度を考える


 同友会釧路支部(横地敏光支部長)は26日に例会を開き、「裁判員制度にどう対処するか」と題して釧路地方検察庁の福岡文恵検事が報告しました。
 福岡氏は「裁判員制度は平成21年5月までに施行され、市民から選ばれた裁判員が裁判官と共に裁判を行う制度で、国民の司法参加によりみなさんが持つ日常感覚や常識といったものを裁判に反映すること、裁判時間を短縮することが目的だ」と制度の概要を報告しました。  
 参加者からは「裁判員制度の施行により、法律知識のないものが選ばれると裁判に要する時間が逆に伸びるのではないか」「判決後に裁判員がトラブルに巻き込まれることはないと言い切れるのか」「在日外国人に資格がないのはなぜか」「面接によって裁判員を選ぶのは、裁判官の恣意的な選定を招く可能性があるのではないか」などの疑問が多数出されました。

 

釧路支部みけた会、釧路オートリサイクルの取組みを学ぶ


 同友会釧路支部みけた会(高橋歩会長)は例会を開き、釧路支部会員の釧路オートリサイクルを見学しました。同社は釧路コールマインの新事業分野の一事業として設立され、最新鋭の技術を駆使して月に500台の自動車解体・自動車中古パーツの輸出を展開する地元企業です。
 松本氏は「同業者の数が、自動車リサイクル法が施行される前より半減した。リサイクル業界は処理台数をこなさなければ利益が出ない構造になってきた」と業界を取り巻く現状を語りました。

 参加者はエアバックの破砕、自動車解体の一連の流れを見学しました。

 

 

 

釧路支部三地区会が一堂に会す


 同友会釧路支部は24日に釧路支部三地区会合同例会を白糠町で開き、白糠地区会、厚岸地区会、、摩周地区会会員が一堂に会しました。また『地域資源を活かした食と食材のまちづくりへの挑戦』と題して棚野孝夫白糠町町長が記念講演に立ちました。
 棚野氏は「行政・経済を取り巻く環境は非常に厳しい。国や道も苦しい。しかし、立ち止まらずに果敢に挑戦しつづけることが重要だ。行政の役割は環境づくりだ。白糠町では1次産業重視、健康重視、教育重視の3本柱を訴え続け、その3本柱すべてに食と食材を融合させてきた」と現在の鍛高ラムネをはじめ、多くの大ヒット商品の誕生の背景を語りました。
 つづけて同氏は「われわれに必要なのは原点回帰。一次産業あっての釧路管内だということを再認識しなければならない。自然資源を存分に活かし、管内町村がお互いに広域連携し地元で生産・加工・販売まで手がけることによりブランド化することができる。1次産業の発展が地域発展の活力になるのは間違いない」と強調しました。

                           【開会挨拶に立つ横地支部長】

                                 【棚野白糠町長】

 

 

エゾ鹿猟解禁、ディアハンターツアー好調にスタート


 10月25日にエゾ鹿猟が解禁になり、同友会釧路支部が商品化した「ディアハンターツアー」に首都圏からのハンターが参加してスポーツハンティングを堪能しています。

 東北海道には30万頭を超えるエゾ鹿が生息し、農業や交通に多大な被害を与えています。行政は個体数を5万頭まで削減するために様々な施策を講じていますが、エゾ鹿と住民との共存のためには適正な狩猟が欠かせません。しかし、地元のハンターは高齢化が進み、エゾ鹿の繁殖に狩猟が追いつかないのが現状です。そこで、同友会釧路支部は全国のハンターにエゾ鹿狩猟を呼びかけるツアーを昨年から企画しています。ガイドは白糠町で酪農業を営む同友会会員の松野さんです。

 首都圏で会社を経営している参加者は、「初日から7頭を仕留めることができて満足だ。積雪期にもう一度来たい」と語っていました。エゾ鹿猟は2月29日までできます。

 ツアー申込サイト
http://portal.doyu-kai.net/modules/eguide/event.php?eid=171

 

▼ガイドの松野さん

▼ガイドの松野氏の工房でエゾ鹿を解体する

 

苫小牧道研開催、会員430名が集う


 北海道中小企業家同友会は「第26回全道経営者共育研究集会」を苫小牧で10月19日と20日の両日に開き、全道各支部から集まった420名の会員が12の分科会に分かれて学びを深めました。釧根三支部からは32名が参加しました。

 全道の各支部を毎年順番に巡って開催している「道研」。今年は苫小牧支部が1年前から準備を重ねてきました。今回の特色は12の分科会のうち半分の6分科会が工場や農場を見学する移動分科会だったことです。トヨタの工場、白老和牛の農場、苫小牧港の洋上見学などが組まれました。

 記念講演は、夏の高校野球で二年連続優勝を果たした駒澤大学苫小牧高校野球部の香田前監督が講演に立ちました。地区予選を敗退するような普通の野球部を、全国屈指の強豪チームに育て上げた香田氏の手腕は高く評価されています。「悔しい思いを上昇へのバネに変えてきた。そして高い目標を掲げて必ず達成するという気概をチーム内につくった」と成功へ過程を香田氏は語りました。

 来年の道研はオホーツク支部で開催します。

▼記念講演に立つ駒澤大学苫小牧高校の香田誉士史氏

▼全道から集まった420名の参加者

▼第4分科会は白老和牛の生産農場を見学

 

 

菅原氏、自らの事業継承を語る


 釧路支部は昼食会を17日に開き、菅原塗料の菅原宏樹さんが「私を成長させてくれた経営者達」と題して報告しました。
 
 菅原さんは先代の経営者が7年前に亡くなり事業を引き継ぎました。「葬式の準備をしながら仕入先への支払いや法務局の名義変更などに追われて父の死を悲しむ余裕がなかった」と語り、事業継承には周到な準備が必要なことを指摘しました。さらに経営者になってから入会した同友会について触れ、「入会してすぐに幹部大学に入学して、経済学、歴史、文学や哲学を学び、根源的な分野の学習が経営と深く結びついていることを学んだ。さらに経営指針づくり研究会に参加して自社の経営理念を作成した。これらの活動を通して知り合った多くの会員経営者が私の宝物だ。彼らは私に刺激を与えてくれた」と会員との繋がりを糧にして経営に臨んでいる現状を述べました。
 
 同友会釧路支部は会員の経営体験を報告する昼食会を毎月開催しています。

▼報告する菅原さん(右)

収穫祭でジャズを聴く


 釧路支部幹部大学同窓会(大島尚久会長)は6日、十六番倉庫で第三回収穫祭を開き、阿寒の農園で育てた野菜を材料にしたマクロビオテック料理を味わいました。
 幹部大学同窓会は農作業に実際に関わりながら食の問題について考えようと、三年前から農作物を育てています。今年は、ジャガイモ、大根、スイカ、トウモロコシを約200キログラム収穫しました。今回はさらに音楽イベントとして、世界的に有名なジャズピアニストの辛島文雄氏を東京から招き、深い精神性を湛えたジャズの調べに参加者は酔いしれました。

 

▼ジャズピアニスト辛島文雄氏

▼辛島文雄ニュートリオ

▼辛島文雄ニュートリオ

▼実行委員の皆さん

▼マクロビ料理を作った新村さん

▼農園でつくった無農薬野菜からマクロビオテック料理が誕生

第一回経営基礎講座、コーチングを学ぶ


  同友会釧路支部共育・求人委員会(太田勉委員長)は10月5日に第1回経営基礎講座を開き、『人間尊重のコミュニケーション〜コーチングを職場に』と題して、釧路支部会員でもあるコムの小川氏が講演しました。
 小川氏は「コーチングとは部下の中にある無限の可能性を引き出し、自発的な行動をさせ、夢や目標達成を助けるための会話能力だ。あくまでも部下の持っている可能性を引き出すものであり、部下自身に考えさせることが必要だ。部下は自ら考え行動することにより、自主性と自己責任感、さらには目標達成時には達成感が生まれてくる」とコーチングの概要を述べました。
 さらに同氏は「コーチングの基本的な考えとして、上司と部下は目標達成に向け共に成長していくための平等なパートナー同士であるということだ。われわれ経営者には部下が話しやすい環境をつくり、相手の話をさえぎることなく最後までじっくり聴く能力が求められている」と強調しました。

 

★今後のシリーズ企画

第2回経営基礎講座(経理実務編)
■日時:11月8日(木)
■場所:まなぼっと602号室
■講師:(株)ラコンテ 代表取締役 松井 智聖氏

第3回経営基礎講座(労務管理編)
■日時:12月6日(木)
■場所:まなぼっと602号室
■講師:安田経営労務管理事務所 所長 安田 正二氏

あゆみの会、廃棄物処理の現状を学ぶ


 同友会釧路支部あゆみの会(伊藤美知子会長)は28日に例会を開催し、釧路市高山の釧路広域連合清掃工場を見学しました。

 釧路広域連合の佐々木さんは「ゴミの処理は市町村の責任の下で処理されてきた。しかし、近年ゴミの種類が多様化し、各市町村の小規模な処理施設ではにおいや害虫の発生など地域住民の生活に多大な影響を及ぼすとして、国や道の指導の下で平成18年4月より大規模なゴミ処理場を広域で管理運営することになった。この施設では最新鋭の排ガス処理設備により公害防止を徹底している上に、ゴミに含まれる鉄やアルミを回収し金属資源として再利用できる状態にするなど、資源物の有効活用に力を注いでいる」と語りました。

 

仲間を増やして更なる前進を、新会員を歓迎する夕べ


 同友会釧路支部(横地敏光支部長)は27日に新会員を歓迎する夕べを開き、4月以降に入会した新会員が一堂に会しました。

 大久保組織委員長の開会挨拶の後、横地支部長が歓迎の挨拶に立ちました。「亀岡10%プロジェクト本部長と大久保組織委員長が先頭になって会員拡大が進み、7月31日に釧路管内法人組織率10%にあたる念願の460社会員を達成することができた。組織の勢いは会員数によって計られる。新しい仲間が増えると同友会運動はますます活発になる。大いに学びあっていこう」と述べました。

 オリエンテーションでは石森幹事長と森川企画副委員長が講演。石森氏は「私の同友会への入会は帝国データバンクの会議情報を見たことがきっかけ。銀行員にも強く勧められた。入会してからは同友会の求人活動を通して有能な人材を採用することができた。まさに自社の経営と同友会運動は深く結びついている」と語りました。

 森川氏は同友会の理念と歴史について解説しました。「同友会は東京で1957年に70名の会員で産声をあげた。先人たちが掲げた同友会理念は次の三つだ。?よい会社をつくろう、よい経営者になろう、よい経営環境をつくろう?自主・民主・連帯の精神?国民や地域と共に歩む中小企業を目指す。以上の同友会の理念は現在も私たちの中に脈々と流れている。いま同友会が提唱している中小企業憲章制定運動は、半世紀前の中小企業家の高い志を受け継ぐ歴史的な意義がある」と強調しました。
 
 その後の懇親会では和やかな雰囲気の中で新会員を囲んで歓談しました。釧路支部は意欲的な経営者に入会を呼びかけています。

*森川氏が作成した「同友会運動の歴史と理念」はここからダウンロードできます。

http://portal.doyu-kai.net/uploads/files/doyukairekisi.ver3.1.pdf

                   【開会挨拶をする大久保組織委員長】

 

                   【歓迎の言葉を述べる横地支部長】

 

                【同友会を活かした経営を語る石森幹事長】

 

              【同友会の歴史と理念を語る森川企画副委員長】

 

 

 

 

                        

地域力発見講座で釧路公立大学の下山氏が報告


 同友会釧路支部共育求人委員会(太田勉委員長)は21日に地域力発見講座第3講を開催し、『釧路を夕張にさせないために』と題して釧路公立大学で財政学を研究している下山朗氏が報告しました。
 夕張市は赤字額が財政規模の20%を超え、2007年3月6日に財政再建団体認定を受けました。報告の中で下山氏は夕張市の財政破綻について「かつて炭鉱の街として栄えた夕張は、炭鉱閉山に伴う人口減少により産業構造と行財政構造が劇的に変化してきた。観光・リゾート開発に伴う負担費用の増大、不適切な会計構造、地方交付税の縮小・廃止が行われたことが引き金となった」と語りました。
 さらに下山氏は夕張の情勢を踏まえ、釧路市は財政規模も大きく比較的安定しているとしたものの「釧路市においても病院、下水道、魚揚場事業で赤字体質にあり、いつ夕張と同じ事態になってもおかしくはない。われわれは、サービスのランニングコストを意識し、常に会計情報には透明性をもたせることを市や議会に要求していかなければならない」と強調しました。

 

★下山氏の報告レジュメはこちらからダウンロードできます
 ↓ ↓
http://portal.doyu-kai.net/modules/mydownloads/visit.php?cid=2&lid=108

 

 

釧路支部みけた会、身近な税を学ぶ


 2代目経営者で構成されている同友会釧路支部みけた会(高橋歩会長)は20日に例会を開催し、メンバーで池田経営サービスの林田敬二氏が『身近な税と経営のおもしろ話』と題して講演しました。
 林田氏は「会社を経営するにあたり、税金は切っても切れないものだ。経営者として脱税が違法行為であることは間違いない。われわれは自分自らだけでなく、自社で働く社員に対しても注意を促すよう努めなければならない」と述べました。
 また同氏は会社が長期安定経営するために「まず第一にコンプライアンス重視の経営をし、われわれ経営者は会社を持っているという意識から会社を管理しているのだという意識を持つことが重要だ。さらに、何よりも社会のために会社が存在しているのだという自覚が必要だ」と強調しました。

 

 

釧路支部、漁組の取組みを学ぶ


 同友会釧路支部(横地敏光支部長462社)は21日に昼食会を開催し、『漁業協同組合はどんなところ?』と題して同組合の浦田氏が報告しました。
 同組合は全国屈指の漁業基地釧路港を支える市場として水産物の安定供給と円滑な受け入れに大きな役割を果たしております。釧路港は過去にも全国一の水揚を誇るなど国内有数の漁港です。浦田氏は「組合は漁業者で構成されており、基本的には組合員のための活動を展開している。しかし近年は水揚の減少、組合員の減少、高齢者問題等克服すべき課題は幾多もある」と現状を語りました。
 加えて「釧路産のシシャモは生産者、組合、行政が三位一体となってブランド化した。これを契機に地元水産物の食文化を知ってもらい、魚食の更なる普及をすすめるようにPRしていく必要がある」と述べました。

 

 

釧路支部、生き残り戦略を学ぶ


 同友会釧路支部(横地敏光支部長462社)は9月18日、「我が社の生き残り戦略を語る」と題して9月例会を開き、釧路支部会員の綜合設備代表取締役の亀岡孝さんと、釧路オートリサイクル代表取締役の松本裕之さんが報告しました。

 設備業を営む亀岡さんは、自治体の入札制度が指名競争から公募型一般競争入札制度に移行している現状や、新規住宅着工件数が激減している様を指摘しました。そして「経営者から仕事を与えられるの待つのではなく、自ら仕事を作り出せるような社員を増やさなければならない」と、何事にも挑戦する社内体制の構築を急いでいることを述べました。

 釧路オートリサイクルの松本さんは、太平洋炭鉱から釧路コールマインに親会社が変遷を辿っている現状に触れ、その流れの中で車のリサイクル事業に進出した狙いを語りました。「リサイクル業者の数が、自動車リサイクル法が施行される前より半減した。台数をこなさなければ利益が出ない構造に業界がなってきた」と、月産処理能力500台の最新の設備を梃子に、マーケット占有率を伸ばす意気込みを語りました。

 釧路支部は会員企業の戦略から学ぶ例会を定期的に開催しています。

▼綜合設備の亀岡さん


 

▼釧路オートリサイクルの松本さん

 

地域力発見講座、高専の小田島氏が釧路の文学作品を語る


 同友会釧路支部共育委員会(太田勉委員長)は14日に地域力発見講座第2講を開講し、『釧路を描いた文学作品から』と題して釧路高専で日本文学を研究している小田島本有氏が講演しました。地域力とはその地域が持つ自然、産物、文化、歴史などの総合力のことを指しますが、同友会ではシリーズ化し釧路に潜在している地域力にスポットを当て学びを深めております。
 小田島氏は石川啄木・更科源蔵・武田泰淳・原田康子にスポットを当て「地域に更なる愛着を持つためにはまずその地域の特徴や個性を知ることが重要だ。釧路を描いた作品は道東の厳しい自然環境について描写されている一方で、原田康子の『挽歌』に代表されるように美しい霧の街という印象を強く残している。ただ、現実には当時の面影は皆無に等しく『挽歌』の世界からの脱却が必要となるだろう」と述べました。

 

 

★地域力発見講座は全3講のシリーズです★

【地域力発見講座第3講】

テーマ:財政 『釧路を夕張にさせないために』
講 師:釧路公立大学 講師 下山 朗氏

◆日時:9月21日(金) 18:00〜19:30
◆場所:まなぼっと601号室

釧路支部会員、乗山氏がIT戦略を語る


 釧路支部マルチメディア研究会(小川衛治会長)は9月12日に例会(北海道IT応援隊主催)を開催し、同友会釧路支部会員でファーストコンサルティングの乗山徹氏が「ITコーディネータを使った経営力アップ」と題して講演しました。
 乗山氏は「グローバル経済化は今やコスト削減としての手段から、顧客としてアジアの富裕層をも取り込む手法へと変わっている。重要なのは常に変化する外部の環境を正確に分析することと、自社において外部環境が変化したことに伴うIT化への改革の担い手がいるかどうかだ」と述べました。
 さらに「現実を輪切りにして分析を進め見えてきたものが自社の経営課題であり、外部環境の激変は企業経営にとって脅威であると同時に新しい事業機会も生み出すことにつながる。われわれは状況を正確に見極め、IT戦略を取り入れながら業務改善を図る必要がある」と強調しました。

 

地域力発見講座、釧路の街並みの変遷を学ぶ


  同友会釧路支部共育委員会(太田勉委員長)は7日に地域力発見講座第1講を開講し、『クスリから釧路へ』と題して釧路公立大学教授で日本史を研究している高嶋弘志氏が講演しました。地域力とはその地域が持つ自然、産物、文化、歴史などの総合力のことを指しますが、同友会は今後シリーズ化し釧路に潜在している地域力にスポットを当て学びを深めてまいります。
 高嶋氏は「明治以前、海岸に近い厚岸や広尾と同規模しかなかった釧路は明治以降急速に発展を遂げた。背景には北海道開拓の三要素である士族移民、屯田兵、囚人すべてが揃っていた。これは極めて珍しいことであった」と他地域にはない特徴を語りました。
 加えて同氏は「明治20年以降安田財閥による硫黄の大量生産に伴う鉄道の敷設や、旭川、函館との鉄道が全線開通し、釧路は交通の要衝としての地位を確立していった」とその歴史的背景を語りました。

 

 

 

 

★地域力発見講座は全3講のシリーズです★

【地域力発見講座第2講】

テーマ:文学 『釧路を描いた文学作品から』
講 師:釧路工業高等専門学校 教授 小田島 本有氏

◆日時:9月14日(金) 18:00〜19:30
◆場所:まなぼっと601号室

 

【地域力発見講座第3講】

テーマ:財政 『釧路を夕張にさせないために』
講 師:釧路公立大学 講師 下山 朗氏

◆日時:9月21日(金) 18:00〜19:30
◆場所:まなぼっと601号室

 

獏の会、ソメスサドルの取組みを学ぶ


 同友会南しれとこ支部獏の会(吉川睦之代表)は9月1日に例会を開催し、砂川市のソメスサドルを見学しました。
 ソメスサドルは国内唯一の馬具製品製造メーカーとして成長を続け、馬具製品製造の技術を活かしハンドメイドのバッグ製造も手がける道内の優良企業です。
 同社生産部の岸本氏は「デザインよりも革にこだわり続けて、革を選んでからデザインを決める。多品種少量生産を基本としてすべての工程をハンドメイドで造りこんでいる。近年はなめしの技術が進歩し、それによって革製品のやわらかさ、風合いに違いが出てくる」と語りました。また「今後は生産工程にCADを導入し生産することによって6000を超える品種に対応できるようにしていくが、現状と違う生産工程に対応できるように従業員全員の意識改革が必要になる」と述べました。

★ソメスサドルのホームページはこちら
 ↓ ↓
http://www.somes.co.jp/

 

 

 

             【ソメスサドルの岸本氏】

摩周地区会、大良氏が建設業界の現状を報告


 釧路支部摩周地区会(近藤明会長:20社)は23日に標茶町虹別で8月例会を開催し、大山産業の大良専務が建設業の現状について報告しました。

 大良氏は建設業者選びの注意点や建築工法の種類や特徴、メリットとデメリット等について最新の資料を用いながら報告。「一軒家を建てると26の専門業者が関わる。だから建設業は社会的に貢献している。最も重要なのは建築業者の選定。建てた後の長い付き合いを考えると、信頼できる地元の建築業者を選ぶことが大切」と強調しました。さらに「今後建築だけでなく多角経営を図りたい」と意欲を滲ませました。

 質疑応答では「どのように信頼できる業者を探せばよいのか」「機密性の高い家屋で通気性を高めるための工法は」などの質問が多く出て、活発な意見交換となりました。
                                (記録/撮影 摩周地区会幹事 藤原将男)