同友会釧路支部共育委員会(太田勉委員長)は7日に地域力発見講座第1講を開講し、『クスリから釧路へ』と題して釧路公立大学教授で日本史を研究している高嶋弘志氏が講演しました。地域力とはその地域が持つ自然、産物、文化、歴史などの総合力のことを指しますが、同友会は今後シリーズ化し釧路に潜在している地域力にスポットを当て学びを深めてまいります。
高嶋氏は「明治以前、海岸に近い厚岸や広尾と同規模しかなかった釧路は明治以降急速に発展を遂げた。背景には北海道開拓の三要素である士族移民、屯田兵、囚人すべてが揃っていた。これは極めて珍しいことであった」と他地域にはない特徴を語りました。
加えて同氏は「明治20年以降安田財閥による硫黄の大量生産に伴う鉄道の敷設や、旭川、函館との鉄道が全線開通し、釧路は交通の要衝としての地位を確立していった」とその歴史的背景を語りました。
★地域力発見講座は全3講のシリーズです★
【地域力発見講座第2講】
テーマ:文学 『釧路を描いた文学作品から』
講 師:釧路工業高等専門学校 教授 小田島 本有氏
◆日時:9月14日(金) 18:00〜19:30
◆場所:まなぼっと601号室
【地域力発見講座第3講】
テーマ:財政 『釧路を夕張にさせないために』
講 師:釧路公立大学 講師 下山 朗氏
◆日時:9月21日(金) 18:00〜19:30
◆場所:まなぼっと601号室