一般社団法人北海道中小企業家同友会釧根事務所

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武田泰淳『ひかりごけ』誕生の舞台を訪ねる


 釧路支部幹部大学同窓会は26日に恒例の文学散歩を開催し、釧路高専の小田島教授の案内で、武田泰淳が書いた『ひかりごけ』の舞台の羅臼を訪れました。戦後の文学界で異彩を放っている武田泰淳は、道東を幾度も訪れて『ひかりごけ』 『森と湖のまつり』などの傑作を世に出しました。中でも、十五年戦争末期に知床半島で遭難した輸送船の食人事件を題材にした『ひかりごけ』は、国家が引き起こす戦争の実態や道徳の欺瞞性などを暴き、戦後文学の最高峰として評価が高い作品です。
 
 戦後、羅臼町のS青年が食人事件を書き記した郷土史を発行しました。その郷土史は数年して東京の古本屋に出回ります。それを武田泰淳が手にして『ひかりごけ』の着想を得ます。武田は羅臼を訪れてS青年と会って取材し、作品にも登場させます。そのS青年は後の羅臼町長を務める佐藤盛雄さんです。今回は今も元気に活躍されている佐藤さんを羅臼で囲んで『ひかりごけ』誕生のいきさつを学びました。

  「当時は若気の至りで食人事件を郷土史に書いてしまった。それが偶然大作家の手に渡り『ひかりごけ』になった。資料収集も完全でないのに食人という重い内容を発表してしまい、当時は複雑な心境だった」と佐藤さんは語りました。

 幹部大学同窓会は、釧根に縁のある文学の地を今後も訪れて学びを深めていく予定です。

▼羅臼のひかりごけ

▼羅臼の昆布漁

▼羅臼岳

▼S青年として『ひかりごけ』に登場する佐藤氏

▼羅臼町公民館で佐藤さんを囲む

▼輸送船が難破した海を望む参加者

 

 

根室支部でひまわり基金法律事務所の米村氏が講演


 同友会根室支部(福井富士雄支部長68社)は23日に8月例会を開催し、『根室の相談事例から見る企業の注意点』と題して根室ひまわり基金法律事務所の米村哲生弁護士が講演しました。
 米村氏は平成19年3月より根室ひまわり基金法律事務所に勤務しています。同氏は「根室において、地域性からかクレジットやサラ金といった金銭が絡んだ相談業務が近年増加傾向にある。また、会社法が変わり中小企業の多くは株式譲渡制限会社に該当することになり、発行する全部の株式について、その譲渡には会社の承認が必要であること定款に定めなければならない」と注意を促しました。

 

釧路支部、5Sへの取組みを学ぶ


 同友会釧路支部(横地敏光支部長463社)は24日に昼食会を開催し、トーワの水口専務が自社の5S向上プロジェクトへの取組みについて報告しました。
 釧路支部では社内における最低限の規律を発掘しようと5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)向上プロジェクトを展開しております。トーワは第2回同プロジェクトで優良企業に選定されています。水口氏は「自分たちではきれいだと思っていても外部から見たときにどのように映っているのか、また、社員の5Sに対する意識はどれくらいなのかを確認しようと思ったのがプロジェクトに参加しようと思ったきっかけだ」と語りました。
 また実際の取組みについて同氏は「自分が直接指示するのではなく、社員個々に問題点を改善してもらおうと考えてプロジェクトメンバーを選定し取り組んだ。結果的に社内美化につながったのはもちろんのこと、社員の自主性の高まり、リーダーシップの発揮、また優良企業に選定されたことが社員の自信にもつながった」とその成果を強調しました。
 さらに「プロジェクトは現在も自主的に展開している。今後は今回の活動をさらに拡大し、業務の面、営業の面に展開していきたい。社員が指示命令で動くのではなく一人ひとりが自ら考えた仕事をし、皆で経営に参加できる企業をめざす」と今後の抱負を力強く述べました。

 

 

 

釧路支部、鮭の軟骨を用いた応用ビジネスを学ぶ


 同友会釧路支部(横地敏光支部長463社)は21日に8月例会を開催し、『鮭の骨から化粧品ができた』と題して、バイオマテックジャパンの工藤義昭社長が、釧路におけるプロテオグリカン応用ビジネスの可能性について講演しました。
 工藤氏は釧路工業技術センターと共同で、国内唯一の技術を駆使して鮭の軟骨から抽出したプロテオグリカンの研究をしています。同氏は「人間が生きていくために必要な細胞の活性化を促すための物質がプロテオグリカンだ。技術の改良により安全で安価に同物質を抽出できるようになり、保水機能を備えた化粧品をはじめ、将来的にはサプリメントや抗がん剤としての活用が期待されている」と述べました。
 さらに「抽出した同物質は醤油、ソース等に添加することにより簡単に摂取することが可能だ。釧路は農・水産物が比較的入ってきやすい環境にあり多大なビジネスチャンスがあると感じている。ここに居を構える企業として、プロテオグリカンを有効活用し地域に貢献できるオンリーワン企業になるように研究を重ねていきたい」と今後の抱負について語りました。

 

★バイオマテックジャパンのホームページはこちら
  ↓   ↓
http://www.biomatecjapan.com

 

 

 

 

 

 

真夏の十六番倉庫、ノイズ倶楽部の歌声響く


 釧路支部(横地敏光支部長:463社)は8月10日に釧路市内の十六番倉庫でビアパーティを開催し、約300名の会員が音楽と地ビールを堪能しました。

 釧路支部の音楽愛好家のグループで結成されているノイズ倶楽部は総会や新年会で演奏してきましたが、本格的な演奏会は今回が初めてです。しかし、毎晩遅くまで練習した成果を発揮しようと渾身の演奏が二時間繰り広げられ、満員の聴衆から大きな拍手が沸き起こりました。リーダーの福井克美さんは「皆さんが喜んでくれて練習してきた甲斐があった。これからも音楽性を磨いてレベルを上げていきたい」と今後の活動に意欲を滲ませています。

 今年度に入会した新会員の紹介もあり、460社目のサンエス電気通信の尾野さんが、新会員を代表して挨拶しました。

▼新会員の皆さん

▼十六番倉庫

▼藤平実行委員長

▼ノイズ倶楽部の皆さん

▼中井さん

▼ケーナを演奏する木嶋さん

▼ 中川さん(左)と水口さん

▼樋江井さん(左)と福井さん

▼大道さん

▼林田さん

▼お疲れ様でした

釧路支部460社達成、新会員を歓迎するビアパーティの準備進む


 釧路支部は7月31日に釧路管内法人組織率10%にあたる460社会員を達成しました。横地敏光支部長が4年前の就任時に掲げた目標でしたが、歴代の組織委員長が先頭に立って着実に会員を増強してきました。

 今年度の組織委員長の大久保さんは「同友会は自分自身の生き方を考える機会を提供できる。また、自分自身が成長することの喜びを感じることができる場だ。地域経済の活性化には中小企業のエネルギーが必要だ」と語っています。

 またプロジェクト本部長として最前線で活動してきた亀岡副支部長は「今回460社を達成したが、これはゴールではなく本当のスタートに立ったということ。同友会の活動にゴールはなく、新しい発見・驚き・感動を与え続けることのできる同友会をつくりたい」と今後の抱負を述べました。

 新会員を歓迎する8月10日のビアパーティに向けて、会員バンドの「ノイズ倶楽部」が練習に励んでいます。チケット(1000円)は事務局で取り扱っています。

▼460社目の会員、サンエス電気通信の尾野専務

▼新会員を歓迎するビアパーティの練習に励むノイズ倶楽部

ジャガイモ、順調に生育。幹部大学同窓会畑。


 同友会釧路支部幹部大学同窓会(大島尚久会長)が作付している、阿寒休養村のジャガイモが順調に育っています。農園長の石川さんの協力を得ながら、ジャガイモ、スイカ、トウモロコシを作付し、同窓会会員一同秋の収穫を待ち望んでいます。幹部大学同窓会は10月6日に十六番倉庫で「大収穫祭」を開催し、収穫した農作物を会員の皆様にも提供する予定です。

 

▼管理を依頼している石川さん

▼トウモロコシ

 

大道氏、「安全へのこだわり」を語る


   同友会釧路支部(横地敏光支部長454社)は24日に7月昼食会を開催し、『安全にこだわって33年』と題してマル道セフティサービスの大道博文社長が報告しました。
 同社は昭和47年創業。開発建設部や製紙、建設、設備業界など官民を問わず幅広い顧客をもち、地域に根付いて35年になる企業です。
 大道氏は「昭和34年の伊勢湾台風で体験した高潮や家屋の倒壊は、幼少の私が安全に対する意識をもつきっかけになった」と語り、「あると思うな『親と金』、ないと思うな『運と災難』を忘れずに経営してきた。何より33年間釧路で続けてこられたのもお客様あってのものだ。これからも常に地域にあてにされる企業づくりに励みたい」と抱負を述べました。

 

 

根室支部、地域医療の現状を学ぶ


同友会根室支部(福井富士雄支部長68社)は7月23日に支部7月例会を開催し、『私たちを取り巻く医療・福祉の環境変化と健康管理』と題して根室共立病院の杉木博幸院長が講演しました。

 杉木氏は「日々の生活習慣を変えることが健康維持するには必要なことだ。飲酒、喫煙などを控えることが成人病予防につながる」と語りました。 

 また同氏は今後の地域医療のあり方について「地域医療を取り巻く環境は厳しい状況であることに変わりはない。根室単独で可能なことを考えるのではなく、他の地域との連携の上でできることを模索していくことが今後の地域医療の目指すべき方向なのではないか」との見解を示しました。

 

高橋氏、全道青年部交流会で労使見解を報告


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高橋氏、全道青年部交流会で労使見解を報告
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 第五回全道青年部交流会が7月20日と21日に函館で開催され、全道各支部から220名の若手経営者が集いました。釧根からは7名が参加し、釧路支部の高橋クリーニング社長の高橋氏が「労使見解を経営の中軸に据えませんか」と題して分科会で講演しました。

 高橋氏は釧路支部の同友会アカデミーで同友会の『労使関係の見解』のテキストを手にし、「自らの経営と同友会が目指す理想の経営者像との差に愕然とした」と語りました。さらに「同友会は社員を最も信頼できるパートナーと考え、高い次元で共育的人間関係を打ち立てていくことを目指している。1975年の出版された『労使関係の見解』は32年の歳月を経た今でも輝きを失っていない」と述べました。釧路市白樺地区を営業拠点にしている高橋氏は「人口も減り、お客さんの高齢化も進んでいるが、この地区に踏みとどまりクリーニングを通して市民の生活を支えていきたい」と決意を述べました。

 記念講演は元楽天副社長の本城慎之介氏が「楽天と学校教育の現場が教えてくれたこと」と題して語りました。本城氏は楽天の創業メンバーで、市立中学校の校長も経験しています。自らの体験を踏まえて「学校教育と企業経営は人育てを中心に据えて動かさなければならないので共通点が多い」と指摘しました。さらに「教育の問題は大人に問題があるからだ。同様に新入社員を愚痴る経営者は問題がある。理想の社会像を熱く語り、若い人が憧れるかっこいい大人になろうではないか」と訴えました。

▼全道から集まった220名の参加者

 

▼報告者の高橋氏(左)と司会の林田氏(中)

 

▼函館山

 

▼トラピスチヌ修道院

 

▼トラピスチヌ修道院

 

 

熊崎氏、厚岸の石山と炭鉱を語る


 同友会釧路支部厚岸地区会(中村一明会長45社)は7月20日に厚岸地域大学第9講を開講し、『厚岸の石山と炭鉱』と題して、厚岸町学芸員の熊崎能夫博氏が講演しました。
 熊崎氏は「大正6年の鉄道開通と同時に、厚岸町上尾幌で小規模ではあったが採鉱がスタートした。その後昭和10年代に入り、国家総動員法のもと国策として採鉱が続けられ、成人だけではなく小学生800人ほども入坑していたほど活況を呈していた。しかし、戦争末期には大規模に採鉱していた空知地方や九州の筑豊炭田に人員が動員され、上尾幌の炭鉱は一時停滞した時期がある。戦後は朝鮮戦争特需があったものの、エネルギーが徐々に石油製品へ転換するに従い炭鉱の規模は縮小してきた」と厚岸町の炭鉱についての歴史的背景を語りました。
 また同氏は「門静の石は当時随一の品質を誇っており、明治42年から大正9年まで続いた釧路築港期には多量の門静産の石が使われてきた。今でも道路、鉄道、港湾等に使われており、その品質の高さがうかがえる」と述べました。

 厚岸地域大学は7月20日をもって1年間のカリキュラムをすべて終了しました。  

 

                【講演する熊崎氏】   

 

 【宮原学長(左)から厚岸マイスター認定証を受け取る受講者たち】

 

 

釧路支部、「社内における良好な人間関係の構築」を考える


 同友会釧路支部(横地敏光支部長451社)は7月19日に7月例会を開催し、「社内における良好な人間関係を築くために」と題して、釧路工業高等専門学校助教授の三島利紀氏が講演し、様々なグループワークを通じて学びを深めました。
 三島氏はジョハリの窓を用いて、自分の開放領域を広げることでコミュニケーションが円滑に進むことにつながると語り、「われわれは自己主張・他者理解を深めながら、それぞれ色々な価値観・考え方を持っていることを理解しなければならない。社内においても、自己分析を行うことと、会社の中で各社員がどのような傾向があるかを知ることが重要です」と強調しました。
 
 最後に参加者全員がエゴグラムを用いて自己分析し、理解を深めました。

 

★エゴグラムはこちらからお試しください
  ↓  ↓
http://www.egogram-f.jp/seikaku/

 

釧路支部会員、全国総会で学ぶ


  同友会の全国総会が7月5日、6日に四国の高松市で開催され、全国の同友会会員が1500名集いました。
  釧路支部からも5名が参加し、二日間に亘って全国の同友と学びあいました。今年は同友会が設立されてから50周年にあたる記念すべき年です。今回の総会で会長から退いた赤石氏は、「入会した頃は同友会の設立趣意書を繰り返し読んで、行間に込められた同友会創業者の息吹を感じ取った。中小企業が経済の主役に立つ時代を築こうとした先人の情熱を受け継いで運動を発展させていこう」と挨拶しました。
 初めて全国大会に参加したラコンテの松井氏は、「全国の会員の熱い討論に触れて刺激を受けた。次回も参加したい」と語っていました。

▼全体会議

▼分科会

▼金比羅神社

 

 

摩周地区会、故郷の歴史を学ぶ


 釧路支部摩周地区会(近藤明会長:20社)は7月9日、開館して間もない郷土資料館「蔵」を訪ねて7月例会を開催しました。同館には、馬具や病院の手術具、安田財閥が経営していた硫黄山精錬所の遺物など、開拓期の貴重な資料が展示されています。館内の案内と弟子屈の歴史について講演した郷土研究会の細川会長は、「このような古い資料が町おこしに役に立つときが必ずくる。私たちの記憶がこの空間に詰まっている」と語りました。
 さらに世界的な湖の摩周湖について触れ、「昭和6年に摩周湖への山上の道が開通するまでは、弟子屈の町民のほとんどは摩周湖に行ったことがなかった。原始の姿を留めている摩周湖は、日本で唯一地球環境モニタリング湖に国際機関から選ばれている。環境汚染物質が日本で一番少ない湖だ。しかし、中国などからの汚染物質が最近は増えてきている。摩周湖は美しいが、地球環境の現状を冷厳に映し出す」と地球環境の悪化に警鐘を鳴らしました。

▼てしかが郷土研究会の細川音治さん(右)

釧路短大で矢部氏が講演


 釧路支部会員であゆみ調剤の矢部政仁専務が7月4日に「社会が求める職業人」と題して釧路短期大学で講演しました。

 矢部氏は今後就職を控えた学生に対し「就職事情は厳しく、就職後3年間の離職率は大学生をみても3割で依然として高いが、まずは自分が働いている姿を想像し今後どういう人間になりたいか具体的なビジョンを持つことは重要」と語りました。

 さらに同氏は「コミュニケーション能力が高いだけでなく、言われたことを反復すること、こまめにメモをとって後で繰り返し見直しで自分を高めていくことが大切であり、まずはやってみることが大事だ」と強調しました。

 

同友会アカデミー、「地域づくりと地域力経営」を学ぶ


  釧路支部企画委員会は7月2日に同友会の古典を読む同友会アカデミー第13講を開催し、中同協の赤石義博会長の『幸せの見える社会づくり〜地域力経営を深め中小企業憲章制定へ〜』の序章第2節「地域づくりと地域力経営」と、第1章第1節「日本経済の過半を担う中小企業」、第2節「社会をつなぎ支える中小企業」を学びました。

 赤石会長は「顕在・潜在を問わずその地域が持つすべての個別要素の総合力が”地域力”であり、顕在する地域力を高めながら、潜在する地域力を掘り起こして事業に生かし、地域のすべての人々と共に生かされることにより新たな地域力を生み出していく経営が地域力経営だ」と述べており、地域力経営こそが中小企業の歴史的な実態を示しているものだと強調しています。
 さらに「中小企業は国内企業の80%を占めている。今後も圧倒的多数の国民の幸せの実現のため、中小企業の持続的安定繁栄を目指すために、その実現の方向や課題を明確にするための諸法律の土台となる中小企業憲章の制定運動を広く展開しなければならない」と語っています。

 

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同友会アカデミー第14講は下記要領で開催いたします。

◆日時   7月26日(木)18:30〜
◆会場   同友会釧根事務所
◆テキスト 『幸せの見える社会づくり』
      次回は引き続き第1章第2節「社会をつなぎ支える中小企業」を学び、第3節「地域づくりこそ真の日本経済再生」へと展開していきます。

※テキストは事務局で販売しております。
 『幸せの見える社会づくり』(赤石義博著 A5版 263ページ 1,800円)

 

中小公庫支店長、カイゼンを講演


 南しれとこ支部(端賢二支部長:114社)は6月例会を6月27日に開催し、中小企業金融公庫の藤沢市郎支店長が「カイゼン」の要諦について事例を交えて講演しました。

 藤沢氏は「金をかけず、手間をかけず、知恵を出すことがカイゼンの第一歩だ。何か問題が生じても人を責めてはいけない。人を責めず、組織のやり方を責めよう」と語りました。

*講演のレジュメは下記からダウンロードできます
http://portal.doyu-kai.net/uploads/files/0701_kaizen_seminar_siryo_kiso.pdf

日本HR協会
http://www.hr-kaizen.com/

 

▼中小企業金融公庫の藤沢支店長

▼55名の会員が参加しました

 

 

摩周地区会の熊谷氏、沖縄全研を報告


  同友会釧路支部摩周地区会(近藤明会長:20社)は6月26日に6月例会を開催し、熊谷工務店の熊谷氏が「私の生い立ちと同友会」と題して報告しました。
 今年の2月に沖縄で開催された中小企業問題全国研究集会に参加した熊谷氏は建設業の分科会に参加しました。 熊谷氏は「初めて全研に参加してみたが、学びの水準の高さや全国の同友会会員の真剣に学ぶ姿勢に刺激を受けた。沖縄の現地で歴史や文化について学ぶ中で、あらためて自分達のまちの歴史や文化について深く理解していくことの大切さを再認識した。来年3月に宮城で開催される全研にぜひまた行きたいと」とその想いを熱く語りました。
 次回の第38回中小企業問題全国研究集会は3月6、7日に宮城県で開催されます。

  【中小企業問題全国研究集会のDVDを見る参加者】

 

 【全研の分科会で学んだことを報告する熊谷氏】

       【真剣な表情で熊谷氏の報告を聞く参加者】

 

新妻氏、自社の経営戦略を語る


 同友会釧路支部(横地敏光支部長437社)は26日に昼食会を開催し、『私の生い立ちと自社の経営戦略』と題して北電工業の新妻社長が報告しました。
 同社の創業は昭和28年。外線工事からスタートし幾度の困難を乗越え、道・地方の官工事から民間工事までを手がけています。
 新妻氏は松下電工に在職中に労働組合の代表をしていた経験を語り「コミュニケーションを図らないと何一つ事が進まずに、魂が入らない会社になってしまう。命令だけでは人は動かないことを知った」と当時の教訓を語りました。
 さらに新妻氏は「社員の心をつかむのは難しいが、いつも働くものの立場に立って会社を運営していくことが肝心だ。私の目標は100年企業をつくること。そのためにもいかにして次の社長を育てていくのかが課題だ」と今後の展望について語りました。

 

釧路支部、私学経営の現状を学ぶ


  同友会釧路支部(横地敏光支部長437社)は25日に6月例会を開催し、『私学経営の現状と課題』と題して武修館高校の七五三木(しめき)校長が報告しました。
 武修館高校は道東圏唯一の私学としておよそ40年間、この地域で独特の校風と伝統をもとに歴史を刻んできました。近年では国公立大学への進学者が増え、就職率もアップしているなど着実に実力を伸ばしてきています。七五三木氏は「インターンシップを実施し、生徒に働くとはどういうことかを早い段階で体験させ、そのために今何をすべきかを考え、行動させることが重要」と同校の取組みについて語りました。
 さらに同氏は今後の私学経営に対して「教職員の資質を向上させること、公立校との差別化を徹底し勉強だけではなく社会奉仕や礼法に至るまで魅力ある環境づくりを追求することが、私学に籍をおく我々に課せられた使命だ」と意欲を語りました。

◆七五三木校長の講演資料はこちらからダウンロードできます。
↓ ↓

http://portal.doyu-kai.net/modules/mydownloads/visit.php?cid=2&lid=102