一般社団法人北海道中小企業家同友会釧根事務所

根室支部

根釧三支部が統合「くしろ支部」が誕生


釧路支部、南しれとこ支部、根室支部が統合した「くしろ支部」(701社)が4月26日、誕しました。新支部長には石橋榮紀氏(浜中町農業協同組合・ 代表理事組合長)が就任。「新たなる旅立ち、根釧の企業家が創る地域の未来」という新支部のスローガンが採択されました。

3支部統合の背景には、根釧地域2市11町村の人口減少が進む中、「地域の垣根を越えて連携しなければ中小企業は生き残れない」という危機感がありました。

同友会活動では幹事会、委員会が統合されることで根釧地域の各会員の抱える経営課題が共有化され、アクティブな企画立案がされることが期待されています。ひとつの支部では実施が難しかった共同求人活動、社員教育も会員の方の要望に応えられる体制が整います。

総会では、2016年度の活動方針として2つの基軸を打ち出しました。1つ目は全会員数(701社)の10%以上の会員が例会などで体験報告をするという目標を掲げ、支部統合により経営体験を学べるメリットを一層実感できるようにします。

2つめは地域資源の再発見、新しい視点での企業連携を目指す「根釧企業連携プロジェクト」の設置。根釧の各会員企業が自社の強みを出し合い、新商品や新サービスを作り出します。同友会の信頼関係に裏打ちされた「くしろ支部」発信の連携商品の誕生が待たれます。

総会で選出された27人の新幹事は今まで各支部を支えてきた役員が就きました。広域統合という前例のない試みに向かってくしろ支部の挑戦が始まりました。

【釧路地区会各委員長が活動計画について提案】

■経営指針委員会・矢部委員長(あゆみ調剤薬局) ■共育委員会・岸本委員長(スズヤ書店)

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■求人委員会・表委員長(カーショップオモテ) ■組織委員会・乗山委員長(ファーストコンサルティング)

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■政策委員会・森川委員長(オイコス)

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【くしろ支部設立総会にて挨拶する三支部統合副実行委員長・髙岡氏(根室スチレン)】

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【北海道同友会 2016年度活動方針(案)について説明する細川専務理事】

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【新たにくしろ支部幹事長に選出された曽我部氏】

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【各地区会から2016年度活動方針を報告】

■根室地区会・田嶋副地区会長(ナカイチ)  ■南しれとこ地区会長・栗山副地区会長(中標津こどもクリニック)

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■別海地区会・外村副会長(ほくえい)     ■釧路地区会・長江地区会長(長江建材)

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■摩周地区会・近藤幹事長(近藤建設)    ■ルパン浜中地区会・大野幹事長(大野商店)

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■厚岸地区会・成澤会長(ナリテツ)      ■標茶地区会・小林会長(小林自動車整備工場)

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【くしろ支部長に就任した浜中町農業協同組合・石橋組合長】

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【乾杯ご発声は釧路商工会議所・川村専務理事】 【釧路市長・蝦名氏による挨拶】

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【6月に旭川で開催される女性経営者全国交流会のPRに旭川支部から3名が参加】

(三広堂・鈴木会長、ダイアナ多花木(たかき)・勝田取締役、AIコンサルタント・鶴羽氏)

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【全道経営者”共育”研究集会開催地の函館支部会員より道研参加の呼びかけ】

■函館フーズプランニング・髙野社長      ■西友エンジニアリング・西川代表

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【新たなスタートを祈念した閉会挨拶(くしろ支部・亀岡相談役)】

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新支部長に坂巻氏、新幹事長に千葉氏が就任し新体制にて発進。 第32回根室支部定時総会を開催


根室支部は4月28日、第32回定時総会を開催しました。
総会では坂巻秀敏氏(坂巻歯科医院・院長)が新支部長に就任、新幹事長に千葉武氏(日本郵便(株)根室有磯郵便局・局長)が就任しました。

2015年度は7つの活動方針を掲げ、2015年4月1日に制定された「根室市中小企業振興基本条例」の具体化を目指し、各団体と連携し地域に根ざした活動を展開することを確認しました。

▼開会挨拶に立つ髙岡氏

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▼北海道同友会2015年度活動方針(案)を説明する守和彦代表理事

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▼千葉新幹事長による閉会挨拶

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★2015年度支部長・幹事長
支部長:坂巻 秀敏 氏<坂巻歯科医院 院長>
幹事長:千葉 武 氏<日本郵便(株)根室有磯郵便局 局長>

★根室支部総会議案書はこちらからダウンロードしてご確認ください。
http://portal.doyu-kai.net/pdf/20150428nemuro1.pdf

★根室支部新役員名簿はこちらからダウンロードしてご確認ください。
http://portal.doyu-kai.net/pdf/20150428nemuro2.pdf

★2014年度決算・2015年度予算はこちらからご覧いただけます。
http://portal.doyu-kai.net/pdf/2014kessann1.pdf

http://portal.doyu-kai.net/pdf/2014kessann2.pdf

http://portal.doyu-kai.net/pdf/2015yosan1.pdf

 

心に正直な働き方で仕事を創る~根室支部新年交礼会~


根室支部(髙岡一朗支部長・80社)は1月27日、新年交礼会を開催しました。
南空知支部幹事長の岩見沢液化ガス・渡辺美智留社長が「心に正直な働き方で仕事を創る~お客様のために、私たち自身のために、もう一歩前に上に~」と題して新春講演に立ちました。

父親の急逝を受け会社を継ぎましたが、当初は「自らが積極的に選んだわけではない」という意識もあり、「経営者は何をすべきか」悩む日々を過ごしました。

渡辺氏は「人生において様々なターニングポイントがあり、その一つが同友会との出会いでした。」と語り、同友会に入会し「経営指針づくり」が社長の「仕事」であると気が付き、経営指針研究会での学びを続けました。

経営指針づくりでは、自分自身を振返り、会社とは何か社員とどう接するべきかを見つめ直し、漠然とした思いを整理し自らの言葉にしました。指針づくりを通じて、経営者として、そして社員は会社の一員として「自らを磨き、自らの可能性に挑戦しよう」という意識を社員と共有できるようになったと体験を報告しました。

現在は、お客様から「いい会社だね」、家族から「いい会社で働けてよかったね」、社員に「この会社に勤めてよかった」と言われる会社づくりをめざし、日々の社員とのコミュニケーションを大切にしています。

「自らの中にしっかりとしたコアを持っているか。理念は単なる建前ではないか、実践に耐えうるか。経営者は、ことあるごとに試されます。常に、自分自身を鍛え上げていくためにも、同友会での学びを皆さんで続けて行きましょう」とまとめられました。

<根室支部新年交礼会・来賓一覧>順不同—————————-
北海道根室振興局 産業振興部        部 長          松永 靖 様
根室商工会議所                                 専務理事     菊地 幹夫 様
根室市水産経済部                               部 長         野田 敏 様
根室市水産経済部 商工観光課   課 長   飯島 拓也 様
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▼新年の抱負を語る髙岡支部長

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▼北海道根室振興局・松永部長

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▼自身の経験を大いに語る渡辺氏

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▼学びを深める参加者

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根室商工会議所・菊地専務理事

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根室市水産経済部・野田部長

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新支部長に高岡氏、新幹事長に田嶋氏が就任。 第31回根室支部定時総会を開催


根室支部は4月28日、第31回定時総会を開催しました。
総会では高岡一朗氏(根室スチレン・社長)が新支部長に就任、新幹事長に田嶋靖照氏(ナカイチ・取締役ゼネラルマネージャー)が就任し、新執行部体制がスタートを切りました。
記念講演では、札幌支部幹事の神野裕三氏(北海道オフィスマシン・社長)が「“どん底状態”で気づいたのは、“夢”を育てる企業づくり~自分は、同友会に1番救われた男~」をテーマに講演を行いました。

▼2年間支部長を務め、高岡氏へと引き継いだ田家氏
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▼新支部長の高岡氏
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▼北海道同友会2014年度活動方針(案)を説明する守和彦代表理事
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▼記念講演を行った北海道オフィスマシンの神野社長
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★2014年度支部長・幹事長
支部長:高岡 一朗 氏<根室スチレン(株) 代表取締役>
幹事長:田嶋 靖照 氏<(株)ナカイチ 取締役ゼネラルマネージャー>

★根室支部総会議案書、新役員名簿はこちらからダウンロードしてご確認ください。
http://portal.doyu-kai.net/pdf/nemurosoukai.pdf

★2013年度決算・2014年度予算はこちらからご覧いただけます。
http://portal.doyu-kai.net/pdf/2014soukai1.pdf

 

 

釧根地域における中小企業者の取引実態調査のお願い


(社)北海道中小企業家同友会 釧路支部 支部長 石橋 榮紀
釧路公立大学 経済学部 准教授 下山 朗

同友会では「釧路市中小企業基本条例」の精神に則り、釧路公立大学と共同で地域経済の分析活動を展開しております。このほど「地域経済活性化に向けた域内循環の取引実態」を調査することになりました。
調査結果は、統計的に処理し、当研究会の成果報告および研究以外の目的では使用いたしませんので、個々の事業所が特定されることはありません。

釧路市中小企業基本条例とは
http://p.tl/CXuI

 

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  8. 8 仕入額の割合を教えて下さい。(合計100%になるようご記入ください)
  9. 9 販売額の割合を教えて下さい。(合計100%になるようご記入ください)
  10. 10 ここ数年、所在地管内の取引はどのように変化していますか?増えた、減った、変わらない、いずれか一つを選択して下さい
  11. 選択して下さい (「増えた」と答えた方⇒11へ 「減った」と答えた方⇒12へ)
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釧根三支部で定時総会を開催


<釧路支部第39回定時総会 4月19日>
釧路支部は4月19日、釧路キャスルホテルで第39回定時総会を開き、
釧根三支部における農業部会発会や浜中町内で釧路支部5つ目となる
新たな地区会の設立などを盛り込んだ2013年度活動方針を決めました。

▼開会挨拶をする石橋支部長
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▼北海道同友会2013年度活動方針(案)を説明する守代表理事
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▼新役員を代表して挨拶する藤井副幹事長(会員増強プロジェクトリーダー)
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●支部長:石橋 榮紀  氏<浜中町農業協同組合 代表理事組合長>
●幹事長:曽我部 元親 氏<北泉開発(株) 常務取締役>

★釧路支部総会報告書、新役員名簿はこちらからダウンロードしてご確認ください。
http://portal.doyu-kai.net/pdf/kushiro39soukai.pdf


<根室支部第30回定時総会 4月22日>
根室支部は4月22日、イーストハーバーホテルで第30回定時総会を開催し、
根室支部設立30周年記念事業の成功や「同友会カレッジ」の取り組み等、
より一層の活動充実を誓いました。
総会に引き続き、朝日新聞社の中島隆中小企業担当編集委員を講師に、
「わたしは中小企業の応援団」と題した記念講演会を開催しました。

▼開会挨拶をする田家支部長
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▼北海道同友会2013年度活動方針(案)を説明する本郷代表理事
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▼記念講演をする朝日新聞社 中島中小企業担当編集委員
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●支部長:田家 徹   氏<(株)タイエー 代表取締役>
●幹事長:瀨戸 愼太朗 氏<(株)ファイン 専務取締役>

★根室支部総会報告書、新役員名簿はこちらからダウンロードしてご確認ください。
http://portal.doyu-kai.net/pdf/nemuro30soukai.pdf


<南しれとこ支部第31回定時総会 4月26日>
南しれとこ支部は4月26日、寿宴で第31回定時総会を開催しました。
総会では、中小企業振興基本条例に基づいた更なる地域づくり活動の
展開や釧根三支部の連携強化等を確認しました。
総会に引き続き開催した記念講演会では、「目指せ世界一! 地域・
生産・加工・パン屋をつなぐ十勝小麦物語」をテーマにとかち支部(本別
町)の前田農産食品(資)前田茂雄専務が講演しました。

▼開会挨拶をする山崎副支部長
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▼北海道同友会2013年度活動方針(案)を説明する藤井副代表理事
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▼記念講演をする前田農産食品(資) 前田専務
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●支部長:佐々木 孝 氏<佐々木テント(有) 代表取締役>
●幹事長:雨宮 慶一 氏<雨宮印刷(株) 代表取締役>

★南しれとこ支部総会報告書、新役員名簿はこちらからダウンロードしてご確認ください。
http://portal.doyu-kai.net/pdf/minamishiretoko31soukai.pdf

釧根三支部で新体制が続々発進 各支部定時総会


 4月20日から25日にかけ、釧根三支部は相次いで定時総会を開催しました。先陣を切って20日に総会が開かれた南しれとこ支部では佐々木孝新支部長体制がスタート、次いで23日の根室支部では田家徹新支部長、25日の釧路支部で石橋榮紀新支部長が誕生しました。

<南しれとこ支部 2012.4.20>
 南しれとこ支部定時総会は今年度、第30回を迎えました。記念講演はとかち支部会員でソーゴー印刷社長の高原淳氏が講演しました。総会では佐々木テント社長の佐々木孝氏が支部長に就任したほか、幹事長に雨宮印刷社長の雨宮慶一氏が就任するなど、新たな執行部体制が築かれました。

▼新支部長に就任した佐々木孝氏

▼記念講演を行ったソーゴー印刷社長の高原淳氏

★南しれとこ支部総会議案書、新役員名簿はこちらからダウンロードしてご確認ください。
http://portal.doyu-kai.net/pdf/minamisiretoko_sokai_hokoku.pdf

<根室支部 2012.4.23>
 根室支部第29回定時総会ではタイエー社長の田家徹氏が新支部長に就任、新幹事長にファイン専務の瀬戸慎太朗氏が就任し、こちらも新執行部がスタートを切りました。記念講演は釧路公立大学准教授の下山朗氏が地方財政と中小企業振興基本条例をテーマに講演を行いました。

▼新支部長の田家徹氏

▼挨拶する守和彦代表理事

★根室支部総会議案書、新役員名簿はこちらからダウンロードしてご確認ください。
http://portal.doyu-kai.net/pdf/nemuro_sokai_hokoku.pdf

<釧路支部 2012.4.25>
釧根三支部の定時総会の締め括りに行われた釧路支部第38回定時総会では、4年にわたって支部長を務めた綜合設備社長の亀岡孝氏から、新浜中町農業協同組合組合長の石橋榮紀氏が新支部長に就任しました。幹事長には昨年度に引き続き北泉開発の曽我部元親氏が就任しました。

▼新支部長の石橋榮紀氏

▼4年間支部長を務め、石橋氏へと引き継いだ亀岡孝氏

★釧路支部総会議案書、新役員名簿はこちらからダウンロードしてご確認ください。
http://portal.doyu-kai.net/pdf/kushiro_sokai_hokoku.pdf

★石橋新支部長就任が各報道機関に掲載されました。こちらからご覧いただけます。
http://portal.doyu-kai.net/modules/news/article.php?storyid=1161

自分の仕事に誇りを持とう! 根室支部 藤村正宏氏講演会


 根室支部(高岡一朗支部長)は14日に10月公開例会として、フリーパレット集客施設研究所の藤村正宏氏を招き「中小企業の売り上げ拡大が震災復興につながる!」と題して講演会を開催し、120名が参加しました。

 前日の13日には釧路で講演会を行うなど、東京に拠点を置きながら道内でも活躍している藤村氏ですが、根室では初めての講演会となりました。藤村氏が提唱する「エクスペリエンス・マーケティング」は全国でも好評を得ています。

 講演では、「東日本大震災後、消費の自粛ムードが高まったが、積極的な消費活動でお金の流れを活発にすることが大切。一生懸命仕事をして、売上を上げて、消費をすることが震災復興につながる。ビジネスの環境が大幅に変わっている現代で売上を上げるためには、先入観や今までの常識を捨てなければいけない」と日々進化するインターネット環境や社会問題との兼ね合いから、視点を変えることの必要性を訴えかけました。また、具体的な売上拡大の考え方として「膨大な情報量を的確に絞り、お客様の視点に立って不安、不満、不便を解決する情報を発信することが大切だ。これからの時代は人の生活を豊かにする仕事が選ばれる」と述べました。

 最後に「幼少期は、楽しそうに働く父親を見て早く大人になりたいと思っていた。現代は夢を持てない子供たちが増えており、大人が働く楽しさを伝えるべき。それが現代社会を作った大人の役割だ」と述べ「何かをしようと決断することは誰にでもできるが、実際に行動に移す人は少ない。とにかく行動することが大切。まず一歩を踏み出そう」締め括りました。

▼「働く楽しさを子供に伝えよう」と語る藤村氏

▼熱心に聞き入る参加者の様子

就業体験は社会人への第一歩 根室支部7月例会


 根室支部(高岡一朗支部長)は22日に7月例会を開催しました。「就業体験はなぜ必要か」と題して釧路支部摩周地区会会長で摩周調剤薬局社長の竹森英彦氏が講演し、その後「学生、企業のためになる就業体験を行うには」というテーマでグループ討論を行いました。

 竹森氏は「学校では経験できない体験を通して、学生が職業選択の重要性や社会に出て働く意味を考える機会が就業体験だ。企業と教育機関が趣旨、目的を理解して協力しなければ成果は得られない」と述べました。また、「学生には就業体験を通して『作業』と『仕事』の違いを理解してもらう必要がある。ひとつひとつの仕事の意味を知ってもらう為に、学生が興味を抱くような就業体験の形を作り上げるべきだ」と語りました。

 2グループに分かれて行われた討論では、「学校との協力体制を強化する為に、教員にも就業体験をしてもらう必要があるのでは」「地元志向の学生が増えているが、就職できる環境や地元企業の情報が行き届いていない」「就業体験の受け入れ企業数を増やし、機会を拡大しなければいけない」など今後の就業体験の在り方について、様々な意見交換が行われました。

▼就業体験の重要性を語る竹森氏

▼会場の様子

条例を柱に地域経済発展へ 全国総会プレ企画


 中同協第43回定時総会のプレ企画が4日に釧路市で開催され、「条例で地域がどう変わるのか」をテーマに勉強会が行われました。報告者は釧路公立大学学長の小磯修二氏、釧路市市長の蝦名大也氏、釧路市産業振興部次長の高木亨氏、同友会釧路支部幹事の福井克美氏の4名が務め、全国から集まった参加者が条例について理解を深めました。

 小磯氏は、地域経済研究の視点から「これからの企業活動は地域内循環と外貨獲得のバランスを取り、地域の企業同士が手を取り合うべきだ。また、生産者と消費者が互いを尊重し合い、共存しながら地域の発展を目指す、産消協働の考え方が条例には必要だ」と述べました。
 
 蝦名氏は「条例は産消協働の理念が柱になっている。域内循環と地域資源の活用を念頭において資源価値の再評価が必要だ。北海道は食料自給率が高く、独自の産業や文化も発達しており、新たな価値を見出せる可能性が高い。釧路市も面積の約7割を占める森林を活用した、基幹産業の育成に取り組んでいる」と市長として今後の展望を熱く語りました。

 高木氏は「釧路市の条例では、市民の位置付けを地域発展の担い手とし、誰もが発言できるように円卓会議を設けている。大企業の従業員も地域の消費者という立場は同じであり、ともに地域発展を担っていけるように条例を周知していきたい。多くの意見をどのように吸い上げ、まとめるかが今後の課題だ」と述べました。

 釧路支部政策委員長として条例制定運動を担ってきた福井氏は「条例制定には、地域住民の熱意がもっとも大切だ。一人ひとりが条例の目的や内容をきちんと理解し、多くの人の共感を得ることで、初めて条例が必要だと認識される。釧路市は条例制定後の具体的な動きとして、地域経済推進力研究事業や地域起業サロン事業に同友会と共同で取り組んでいる。釧根地区は北海道、日本の条例先進地として、今後も大きな役割を果たしていかなければならない」と条例制定前後の取り組みと今後の抱負を語りました。

 全国の同友会から集まった参加者からは「条例制定に向け、行政どのように関わってきたか」「大企業を巻き込んだ条例制定運動の良い事例はないか」「条例制定後にどのような変化があったのか」など、活発に質問が出され、条例に対する関心の高さを物語りました。
 

 最後に司会を務めた現釧路支部政策委員長の森川浩一氏が「条例は施行される事がゴールではない。施行後にどう活用していくかが大切。同友会として、全自治体の条例制定を目標に運動を盛り上げていきましょう」と締め括りました。報告者の高木氏、福井氏は翌日から行われた全国総会の第14分科会でも報告を行い、条例制定運動の重要性を全国の会員へと発信しました。

▼産消協働の理念を解説した小磯氏

▼今後の釧路市の展望を熱く語った蝦名氏

▼円卓会議の活用を促す高木氏

▼条例制定までの取り組みを語った福井氏

▼プレ企画釧路コース会場の様子

▼札幌で行われ、1,000名以上が参加した全国総会(7月5日:全体会議)

▼第14分科会グループ討論の様子(7月5日)

 

※中同協第43回定時総会の様子が各紙報道記事に掲載されました。
http://portal.doyu-kai.net/modules/news/article.php?storyid=1011

※高木氏が描いた「マンガで知ろう釧路市中小企業基本条例」が釧路市役所ホームページに掲載されています。
 こちらからご覧下さい。
http://www.city.kushiro.hokkaido.jp/icity/browser?ActionCode=content&ContentID=1292806554487&SiteID=0

岩手同友会支援のご報告【釧根事務所 栗谷秀実】


 釧根事務所の栗谷です。4月26日から5月2日まで岩手同友会でお手伝いをしてきました。岩手同友会気仙支部では津波で大変な被害のあった陸前高田市で「朝市」を復活させる取組みが計画されていました。私はその準備を手伝うために27日から2日までの6日間を陸前高田で過ごしました。

▼満開の桜の先に生々しい津波の爪痕が残る陸前高田市(4/27)

 現地は電気が復旧しているものの上下水道が寸断され、市内中心部があった沿岸の低地は、食料品店、飲食店、雑貨店など全ての商業施設が津波で跡形もなく消えています。気仙支部のメンバーは「またこの土地で商売がしたい。避難者に好みのものを選んで、買い物をする喜びを思い出してもらいたい」と朝市を計画し、岩手同友会気仙支部長の田村満氏が経営する高台の自動車学校の敷地内にテントを設営し、飲食店用の厨房を「同友ハウス」と名付けて新たに造ることを決めました。5月1日の朝市オープンまでおよそ10日間。「同友ハウス」は通常、数週間をかけて設営することを想定したものでしたが、現地会員の熱意とそれに突き動かされた他支部会員によって、わずか3日間で完成しました。

▼わずか3日間で完成した朝市の厨房「同友ハウス」(4/30)

 待ちに待った朝市オープンの5月1日午前10時。盛岡市内で仕入れた新鮮な肉、魚、野菜、生花が並ぶ様子に来場者から歓声が上がります。不自由な避難所生活の中でも子どもたちに元気をと、真っ白な鯉のぼりに思い思いに色を付けるイベントや、宝探しゲームなども行われ、笑顔の絶えない風景が広がります。朝市は今後半年間の予定で営業され、物資の配布や日替わりでの飲食店営業が行われる予定です。陸前高田の復興へ向けた経済活動はこれから益々拡大していくことでしょう。

▼皆が力を合わせてオープンに漕ぎつけたけせん朝市(5/1)

 準備作業を続ける中で、現地の会員から様々な話を聞くことが出来ました。「俺たちは会社を残す事も大事だけれど、そのために朝市を立ち上げたんじゃない。雇用している従業員の生活、命を守るために朝市をやるんだ」「一昨年、同友会の経営指針研究会に参加したからこの震災でも乗り切る目途を付けることが出来た。あのときが無かったら、震災が無くても会社を潰していたかもしれない・・・」「今回の震災で命を落とした同友会の仲間のためにも朝市を成功させたいんだ」。様々な思いを胸に全員が前向きに陸前高田での生活を再建するために活動しています。

▼生鮮品を求める来場者で賑わう朝市(5/1)

 今回の震災で失われたものはあまりに多く、また元通りにはならないものもたくさんあります。しかし、一歩ずつ着実に復興の道を歩みだした陸前高田の同友会メンバーはいつの日か活気ある地域を作り上げるでしょう。陸前高田を離れる直前、現地の会員の方から一枚のポスターを頂きました。そこには「がんばっぺし(がんばろう)!陸前高田」の文字が。陸前高田にしっかりと根を張り、生きていく決意が「がんばっぺし!」の言葉に込められています。

▼出店した蕎麦屋さんには黒山の人だかりが。久しぶりの「外食」(5/1)

▼「がんばっぺし(がんばろう)」と大書されたポスターをお土産に頂きました。

高岡氏が支部長、田嶋氏が幹事長に再任 根室支部総会


 根室支部(72社)は22日、第28回定時総会を開催しました。総会に先立ち挨拶した高岡一朗支部長は「根室でも東日本大震災の被害を受けた企業があり、資材の入手困難など二次被害も広がりつつある。同友会は2011年度、時流に沿った例会企画の立案を念頭おいた、会員に役立つ情報の発信に力を入れていきたい。また、地域の中小企業を元気づけ、経済を活性化する『中小企業振興基本条例』の制定運動も支部内で活発化しており、市役所、商工会議所と連携し2011年度内の制定を目指したい」と力強く述べました。また、北海道同友会副代表理事の横地敏光氏からは「条例運動の盛り上がりに合わせて同友会に対する注目度が上がることが予想される。15%という高い組織率を維持発展させていき、地域になくてはならない経済団体として活躍してほしい」と期待が寄せられました。

 総会のあとの記念講演ではレイジックス社長の敬禮(けいれい)匡氏が「『伝えること』と『委ねること』」と題して講演し、自身のこれまでの経営体験から導き出した考えを示しました。敬禮氏は「子どものころから音楽と放送に強い興味があり、テレビ局で音楽番組に携わるという目標へ一直線に進み、実現した。当時は他人に厳しく、自分にはもっと厳しい目で仕事に取り組んでいた。テレビ局を退職して故郷の札幌で起業したころも同じ考えだった」と起業当時を振り返りました。レイジックスは札幌の二条市場で海鮮丼を扱う飲食店として創業し、その後インターネットショップへ進出します。黎明期だったインターネットショッピングの中でレイジックスは大きな利益を得ます。しかし、その後同業他社の進出による価格競争の激化、莫大な広告費の投入による借入金の膨張で破産の危機に瀕します。追いつめられた敬禮氏を救ったのは「他人からの説教」だったと言います。「当時、一番付き合いの浅かった金融機関の支店長に経営について説教された。肉親以外の人から初めて本気で説教をされたその時、それまでの自分の経営姿勢を根本から見つめ直し、自社がどうあるべきかを考えるきっかけを与えてもらった。それまでは自分の考えが理解されていないことを従業員のせいにし、伝えるだけでやり方は人任せだった。現在は自分の考えを理解してもらったうえで、どうすれば良いかを議論し、目標を従業員と共有できるようになった」と考えを改めた瞬間とその後の経営方法について述べ、企業という集団を一丸となって支えていく重要性を強調しました。

★根室支部総会議案書と新役員名簿はこちらからどうぞ
http://portal.doyu-kai.net/uploads/files/2011nemuro.pdf

★(株)レイジックスのホームページはこちらからどうぞ
http://www.raisix.jp/

▼開会あいさつする高岡支部長

▼40名が参加した敬禮氏の記念講演

▼熱く語った敬禮氏

▼閉会挨拶する新副支部長の田家氏

観光地の本当の魅力は地元が発信する 地区会合同例会


 釧根三支部は1月28日に地区会合同例会を摩周地区会(竹森英彦会長)の主管で開催しました。摩周地区会では2回目の開催となる今回の合同例会ではツーリズムてしかが社長の白石悠浩氏が「着地型観光の可能性を考える」と題して講演を行いました。

 開会のあいさつで摩周地区会の竹森会長は「厳しい経済情勢の中にあって、同友会が中心となって進めてきた『中小企業振興基本条例』が各自治体で続々と制定されている。弟子屈町も4月1日に施行の予定だ。白石氏の取り組んでいる『着地型観光』も域内循環を高める機能があるという。各地区会の皆さんも勉強して役立ててほしい」と述べました。

 続く講演会で白石氏は「ツーリズムてしかがは設立して2年しか経っていない若い会社だ。試行錯誤の中で旅行商品の開発を行っている」と自社を紹介しました。「着地型観光」という聞き馴染みの薄い言葉についても「従来は出発地の都市圏にある旅行会社が商品を開発、提案して集客していたが、これを旅行業界で『発地型観光』と呼んでいた。『着地型観光』とは、到着地の旅行会社が開発、提案する事を指す。旅慣れた現代の旅行者に対して、より細かな提案を行うのが特徴だ。地元が開発、提案することによって地域にお金が循環しやすいという利点もある」と解説しました。講演の結びで白石氏は「今後は阿寒湖地区と共同での旅行商品の開発など、地域の良さを存分に紹介する取組みを行っていく予定だ」と構想を披露しました。

▼挨拶する竹森会長

▼「着地型観光は地域おこしにも役立てる」と白石氏

年間7万5千人が訪れる農家レストラン 根室支部新年交礼会


 根室支部(高岡一朗支部長)は26日、新年交礼会を開催しました。新春講演は夕張郡長沼町の農家で自家栽培の野菜を使ったレストランを経営する(有)仲野農園社長の仲野満氏が「お客様の笑顔が見える農業を目指して」と題して行いました。

 開会の挨拶で高岡支部長は「世界的な不況に加えて漁獲高の減少など、根室市は厳しい状況にある。そんな中でも同友会会員は本音で学び合い、よい経営者になって良い会社を作るため、日々努力している。よい経営環境づくりのために条例制定運動を更に進めたい」と述べました。

 続いて講演した仲野氏はリンゴ農家の四代目として生れ「ただなんとなく、目標もなく跡取りとして就農した」と自身の生い立ちを紹介しました。しかし20代の半ば頃、十勝に住む友人を訪ねて出会った大規模農業に憧れます。「当時は収穫量の向上だけを目指して経営していた。顧客は農協だと思い、大量の農薬を使う事にも躊躇が無かった。しかしある時、父親がサクランボ狩りなどで消費者と直に触れあっているのを見て、自分の理想としてきた農業にむなしさを覚えた」と語った仲野氏はその後、消費者と直接やり取りができるレストラン経営に乗り出します。
 「効率化こそが農業経営の真髄」と考えていた仲野氏ですが、その後入会した同友会で学ぶうち、考えを改めます。仲野氏が導き出した答えは、顧客に対しては「安売りするのではなく、価格を据え置いたまま原価を引き上げて品質の良い商品を提供する」ことでした。社員に対しても叱って言う事を聞かせるのではなく「自分たちで考え、動くことが成長につながる」という結論に達したと言います。
 近年は「農家レストラン(ファームレストラン)」が道内にも増え始めてライバルが続出していますが、仲野氏は「初めは危機感を煽られたが、実際には売り上げが向上した。ライバルの出現は自社の成長には必要な要素だ」と述べ、「今後は同じようなレストランが町内にも増え、結果として長沼町に多くの人が訪れるようになり、町が豊かになってほしい」と講演を結びました。

 懇親会で挨拶した北海道同友会代表理事の守和彦氏は「現在、同友会はこれまでにも増して注目されている存在だ。今後も活発な運動を続けて『同友会があったからあの時乗り越えられた』と言われるようにならなければならない」と語りました。
 また、杉山忠夫商工会議所副会頭は「中小企業振興基本条例の制定に向けて、同友会と連携して勉強会を行いたい」と力強く述べました。

★当日の来賓は以下の方々
一條雄治北海道根室振興局産業振興部長、島野治人根室市水産経済部長、杉山忠夫根室商工会議所副会頭

▼「共育をテーマにした勉強会を展開していきたい」高岡支部長

▼レストランのログハウスも自分で建てたという仲野氏

▼「憲章、条例制定に向けた機運がますます盛り上がっている」守氏

▼「地域経済を盛り上げる原動力として期待している」一條氏

▼「ベトナムへのサンマ輸出など、市としても地域を守る施策を進めたい」島野氏

▼「条例制定運動の連携を橋渡ししたい」杉山氏

★新年交礼会当日の模様が釧路新聞に掲載されました。こちらからご覧ください!
http://portal.doyu-kai.net/modules/news/article.php?storyid=913

高校関係者との懇談会を開催 根室支部11月例会


 根室支部(高岡一朗支部長 71社)は11月30日、11月例会を開催しました。今回は「新規学卒者の就職に関する懇談会」と題して根室高校、根室西高校から校長、進路部長、PTA会長を招いて懇談会を行いました。

 冒頭、挨拶した共育求人担当副支部長の鈴木新一氏は「応募側と採用側のミスマッチを解消するため、この問題に企業、学校の双方がどう取組むのかを本音で語り合いたい」と述べました。この後、根室高校、西高校、同友会の三者が今年度の就職内定状況、企業側の採用動向について現状報告を行いました。

 その後の懇談会では「就職の決まる生徒、決まらない生徒の違い」「企業内での先輩、後輩の年齢差の拡大傾向」「基礎学力の低下と子どもの『自信』の低下の是正」などについて、掘り下げた議論が展開され、今後は両校を卒業した社会人が講話を行う「出前授業」の実施を検討する等の方向性が示されました。

 閉会の挨拶を述べた魚谷副支部長は「中小企業での人材育成は急がず、粘り強く、泥臭いものだ。経営者、先輩社員、新入社員が手を携えて、失敗を繰り返しながら形作っていくのが本当の『人づくり』ではないか。我々企業家も、明日の地域を背負っていく子どもたちに希望ある地域を残せるよう、努力していかなければならない」と懇談会を締めくくりました。

▼出席した参加者と学校側とで熱心な議論が交わされました。

金刀比羅神社の歴史に学ぶ〜根室支部山高会11月例会〜


 根室支部青年部の山高会(戸愼太朗代表)は11月15日「根室と金毘羅神社の歴史について」と題して11月例会を開催しました。今回は根室の文化財でもある「金刀比羅神社」を見学し、宮司の前田康氏が解説しました。
 前田宮司は「金刀比羅神社は文化三年(1806)に高田屋嘉兵衛が創祀した。一見文化と経済は関係が無いように思われがちだが、文化の発展には経済の発展と文化の協力が欠かせない」と述べました。
 参加者は前田氏の解説のもと、境内にある石碑や灯篭、水屋など歴代の根室経済を形作ってきた経済人達が奉納した財産を見学しました。

▼金刀比羅神社の歴史について解説する前田氏

▼熱心に耳を傾ける会員

別海地区会 寺井氏が報告 宮城同友会経営研究集会


 宮城県同友会は11月24日、経営研究集会を仙台市内のパレス平安で開催し、宮城県内外から670名が参加しました。6つの分科会の内、企業と地域づくりをテーマにした分科会で別海地区会会長の寺井範男氏が「地域を救え!中小企業振興基本条例から生まれた『医良同友』」と題して報告しました。

 「別海町中小企業振興基本条例」制定までの道程や条例制定後の施策検討、医良同友発会までの経緯などを報告した寺井氏は「別海町は人口では『小さな町』だが面積は広大だ。唯一の医療機関である町立病院を守り立てることで町民の健康を守り、健やかに暮らせる街づくりこそが地域経済発展のカギになる」と力強く述べました。分科会の参加者からは地域医療の拡充や、条例を活用した地域振興策に関する質問が出されました。

▼「医師との交流は地域医療確保の基本」と語った寺井氏

▼約60人が参加した分科会

▼670人の参加者が会場を埋め尽くしました。

▼100名のゲスト(非会員)も参加した懇親会

根室市歴史と自然の資料館を見学 〜根室支部山高会10月例会〜


 根室支部青年部の山高会(戸愼太朗代表)は10月30日「根室経済の発展の足跡を辿る」と題して10月例会を開催しました。今回は「根室市歴史と自然の資料館」を見学し、学芸員の猪熊樹人氏が解説しました。

 猪熊氏は「全道で500ヶ所近くあるアイヌのチャシ(砦)跡のうち、32ヶ所が根室市内で発見されている。この近辺で獲れるラッコの毛皮やワシ・タカなど猛禽類の羽が珍重されいたことから、古くからこの地域が経済面で重要な地位を占めていたことが分かる」と交易の拠点として誕生した根室を紹介しました。さらに明治以降の歴史について「日露戦争を機に、千島への輸送、水産業の拠点としても根室は機能した。根室で最初の新聞だった『北友』は関東に対して、根室という地域をアピールして民衆を呼び寄せようとする意図があったようで、現在で言う観光誘致にもつながる試みが行われていたことが分かる」と当時の根室地域の活況を解説しました。

 展示物を見学した参加者からは「昭和初期の地図に、現在も残る屋号があったりして根室の歴史を振り返る上で大変勉強になる」と声が上がっていました。

▼資料について解説する猪熊学芸員

道研参加者が報告 〜根室支部10月例会〜


 根室支部(高岡一朗支部長)は10月29日、10月例会を開催し、10月15、16日に札幌で開催された「全道経営者共育研究集会」に参加した支部会員が各分科会について報告しました。

 この日は7分科会、9名が参加した中から5つの分科会について各1名が報告しました。各報告者からは「初めて参加したが、年配の経営者がグループ討論で貪欲に学ぶ姿に感動した」「道研は『敷居』が高く感じていたが参加して本当に良かった」「報告者の実践から、自分の会社にも当てはめられるヒントが得られた」など道研で吸収してきた学びについての率直な感想が挙げられました。

 閉会のあいさつに立った田家組織企画担当副支部長は「業務の関係で今年は参加できなかったが、参加者の報告から商売における『志』の大切さが伝わってきた。今日の報告を参考にして、根室の将来に対するしっかりしたビジョンを持って前向きに経営していきたい」と述べました。

▼7分科会の報告をした田嶋氏

▼11分科会の報告をした鈴木氏

▼16分科会の報告をした嶋津氏

▼17分科会の報告をした吉田氏

▼20分科会の報告をした谷内田氏

秋の味覚を堪能 根室サンマ祭り


 18・19日の2日間、根室港特設会場で第18回根室サンマ祭りが開催されました。祭りでは会員のタイエー社長、田家徹氏が実行委員長を務め、同友会も実行委員会に加わり炭熾しを担当して祭りを盛り上げました。

 来場者は2日間で計1万5,100人に上り、炭火焼サンマやサンマ飯、サンマのつみれ汁、サンマ節ラーメン等サンマ尽くしメニューを楽しみました。最終日は雨天で来場者が少なかったものの、炭火焼きサンマの無料提供ではサンマ不漁の影響も心配された中、例年通り4.8トンが配られました。

 また、箱売りサンマを目当てに早朝から長蛇の列ができ、用意した4千箱が完売したほか、サンマのつかみ取りも盛り上がりました。

▼開会あいさつをする田家氏

▼賑わいを見せる会場

▼サンマ漁船のライトアップで夜も賑わう会場

▼今年は若干高価なサンマ