一般社団法人北海道中小企業家同友会釧根事務所

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『健康ツーリズムの可能性」を報告 第4回中小企業円卓会議


 釧路支部政策委員会は3日に第4回中小企業円卓会議を開催し、「健康ツーリズムの可能性」をテーマに広島県在住、健康ツーリズム研究所主宰の清水正弘氏が観光をめぐる状況の変化を報告しました。
  
 清水氏が手掛ける「里地・里山歩き」は静かなブームを呼んでいます。その背景について清水氏は
「日本人は今、精神的な健康を求めている。山の中を歩くということは健康によく、メンタルケアにもなり生きがいを見つけるきっかけも作っている」「今後も物質的にも精神的にも充足感を得られるようなツアーを作っていけば発展するかもしれない」と今後の観光についても展望を述べました。

 釧路の観光については、「ツーリズム産業で大事なのは、その場の風景を見せるだけではなく物語を見せる事だ」「釧路の夏の気温は東京に比べて10℃は低い。釧路人の営みはまさにその10℃の差に根差しているのではないか、そこから物語を紡いでいけるのではないか」と可能性を示唆しました。
 
 清水氏は最後に「これらの健康ツーリズムは大型産業にはなりえないかもしれないが、長く続く産業に
はなりえる。地域が分断された形での観光は長続きしない。釧路から知床までつなぐように考えて、50年、100年後まで考えて進めていくのが重要」と結びました。

▼釧根の健康ツーリズムの可能性について熱く語る清水氏

人を活かす経営で人材定着を図る 根室支部7月例会


 根室支部(高岡一朗支部長・71社)は7月29日、7月例会を開催し「人を活かす経営で人材定着を図る」と題して補償セミナリー専務の中野むつみ氏が講演しました。

 中野氏は実父の経営する同社に入社後、バブル経済前後の急激な業績アップとその後の公共事業減少による業績不振について「再び業績アップの『波』が必ず来ると考えていた。それまでは全社一丸の団結力で乗り切ろう、と『団結力』には何の不安も感じていなかった」と述べました。

 その後も続いた業績不振を打破するために2007年に新事業に参入し、業務確立の試行錯誤の中で絶対の自信を持っていた団結力が揺らいだことを紹介した中野氏は「同友会に出会い、人間尊重経営について改めて考えた時、認め合う事の難しさ、大切さを痛感した。思い悩んでいたときにヒントを求めて訪問した企業から多くのことを学んだ。同族企業の『オーナー専務』としての自覚をしっかり持ち、常に自社と自身を振り返る姿勢を大切にしたい」と報告を締めくくりました。

▼「個々の『強み』を伸ばす経営を目指したい」と話す中野氏

★補償セミナリーHP
http://www.ho-seminary.jp/

「大きい会社よりもいい会社を目指したい」 南しれとこ支部7月例会


 南しれとこ支部(金曽義昭支部長・155社)は7月28日、7月例会「社員教育の悩みを語り合おう」を開催しました。

 挨拶した金曽支部長は「社員教育については会員それぞれが自分なりの方法で試行錯誤を繰り返していることと思う。今日は普段なかなか打ち明けられない悩みや迷いを語り合いたい」と述べました。担当委員長の名和氏も「他社の事例を聞くことで参考になること、新しい発見を得てほしい。会員同士の実践報告から改善の糸口を探りたい」とあいさつし、グループ討論に入りました。

 討論では昨今の若手社員とのコミュニケーションについての戸惑いや、自社で効果が挙がった情報の共有方法など、話題は多岐にわたりました。閉会挨拶に立った渡辺幹事長は「それぞれの『人づくり』に対する情熱が伝わってくる、大変良い討論会だった。これを機にグループ討論形式での例会を重ね、生身の人間と向き合うことの本質を問い続けていきたい」と今回の例会を評価しました。

▼予定の時間を過ぎても討論は続きました

第二回 幹部大学同窓会公開講座


 釧路支部幹部大学同窓会(岸本真希人会長)は30日に、経済学公開講座第二講を開催しました。今回は商品価値の決定と分配について、釧路公立大学で経済学説史を教えている神野照敏准教授が講演しました。

 神野氏は分配理論について、「賃金は労働者およびその家族の生存費によって説明され、利潤は純生産物から地代と賃金を控除した残余としてみなす古典派、生産要素が生産にどれだけ貢献したかによって賃金や利潤が決まる新古典派、そして投資需要、消費需要から賃金や利潤を導き出すポスト・ケインジアンのマクロ分配理論の三つの理論によって分析されてきた」と述べました。

 さらに、「グローバル経済において一国の労働者たちは世界中に存在する産業予備軍との競争にさらされることで賃金水準を低く抑えられることになり、その結果物価水準は下落傾向に陥っている」と現在のデフレ問題ついて語りました。

▼分配理論について語る神野氏

「ITの悩み解決します」 斉藤氏がマルチメディア研究会会員を訪問


釧路支部マルチメディア研究会会長の斉藤和芳氏は、14日に研究会会員でIT関連の悩み持つ2社を訪問しました。1社目の訪問企業では、担当者からセキュリティ向上の問題やパソコンの故障の際の修理に関しての悩みに対し「セキュリティや技術を追求すると、限界がない。故障したパソコンが出ると業務に支障をきたしてしまうので、可能であれば予備を用意し、故障した際にすぐ使えるように事前に設定をしてはいかがか」と述べました。

続いて2社目の会員企業を訪問し、担当者から「パソコン本体自体が古くなってきており、通信速度が遅くなっているような気がする。入替えを検討しているが、どのような製品が良いか」との悩みに、斉藤氏は「最近の製品は性能が向上しており、値段も廉価で業務で使う分には大差がない。エクセルなどを多く使う場合には、横のスクロールが不要な液晶画面が大きいものを選択するなど、用途に合わせたものをえらんでみてはどうか」と答えました。

斉藤氏は「今後マルチメディア研究会会員だけでなく、IT関連の悩みを抱える支部の会員も訪問して悩みを解決していきたい」と語りました。

次回は8月25日(水)に訪問予定です。ネットワークやパソコンの購入などITに関して悩みを抱えている会員の方は、同友会事務局(0154−31−0923)までご連絡下さい。なお相談料は無料ですので、お気軽にご相談下さい。 

▼疑問に答える斉藤氏

条例制定要望書を提出 摩周地区会


 釧路支部・摩周地区会(竹森英彦会長・19社)は28日、弟子屈町役場に永哲雄町長を訪ねて「弟子屈町中小企業振興基本条例(仮)」の制定要望書を提出しました。

 弟子屈町商工会と同友会の連名の要望書を受け取った永町長は「各団体が活発に活動していることは町にとっても非常に喜ばしい。振興基本条例の制定は弟子屈町経済を支える地元中小企業を町として支援する姿勢を示す良い材料だ。制定後の具体化策についてもいち早く議論を進めたい」と意欲を表明しました。

 弟子屈町では同友会、役場、商工会の三者が中心になって2011年4月の条例施行を目指します。

▼「後継者育成などにも条例を活用したい」と語った永町長

★要望書提出の報道記事はこちらからご覧いただけます。
http://portal.doyu-kai.net/modules/news/article.php?storyid=809

旭川支部西村氏が「人間尊重経営」の実践を報告 釧路支部7月例会


 釧路支部(亀岡孝支部長)は27日に7月例会を開催し、「給料を上げても社員がやめていく。なぜだ?」をテーマに旭川支部会員のフレアサービス社長の西村達一郎氏が経営体験を報告しました。

 西村氏は広告代理店勤務などを経て、1999年に宅配サービスの会社を始め、高齢者の家庭への宅配給食、幼稚園やグループホームの給食サービスやサンドウィッチの店「アイディーサンド」などを経営しています。
 創業直後は「食べるための生業」であったこと、その後は「私利私欲を優先した家業」であったため労使関係も悪く、従業員が次々辞めていく状態であったたこと等を述べました。
 同友会経営指針研修会の研究生になった後も場当たり的なテクニックに囚われていたところ、先輩会員から「あなたなら(自分の)会社に就職したいと思う?」と指摘され、ここが人間尊重経営へと進む分岐点となりました。

 その後、「どんな会社なら経営者と従業員がやりがいや達成感を共有できるか」を考え、「まずは社長である自分が変わろう、自分が出来ることをやろう」と改革に着手しました。
 「就業規則」改正はもちろん、雇用形態を中途採用中心から新卒採用中心へ移行して教育に重点を置き、「経営指針の成文化」や事業の3カ年計画を社員を挙げて作成することで、「会社にプラスになることは自分にもプラスになる」と従業員の意識も変化し、多くの改善案が従業員から提案されるようになりました。

 西村氏は労使見解に沿った人間尊重経営を実践し、「経営者と労働者のビジョンには温度差があるが、共有できる部分を一つ一つ達成させていくことで労働者のモチベーションが上がるのではないか」と結びました。

★株式会社フレアサービスホームページ

http://www.flare.co.jp/

▼自分の経営状況を話す西村氏

 

▼活発な意見を交わす参加者

マウンテンクラブ 雨竜沼湿原でトレッキング


 釧路支部マウンテンクラブは24日に雨竜沼湿原でトレッキングを行いました。当日は生憎の雨模様でしたが、メンバーとその家族9名が登山を楽しみました。

▼小雨の中トレッキングを楽しむ参加者

▼雨竜沼湿原

「失敗から何を学ぶのか」 釧路支部みけた会7月例会


 釧路支部みけた会(高橋歩会長)は23日に例会を開催し、萬木建設?社長の漆崎隆氏が「失敗から何を学ぶのか」と題して講演しました。
 漆崎氏は、これまでの自身の経験談を踏まえ「誰もが同じ失敗をしようと思って行動しているわけではない。同じ失敗を繰り返さないように、緻密な行動計画を立てることが大切だ」と語りました。また、リーダーの資質について「自分の信念で決断し、実行できるのがトップリーダーだ。その決断力を養うには、業種問わず、雑学の知識を得ることが必要だ。厳しい状況が続く今だからこそリーダーとしての本質が問われる。自然と人が集まってくるリーダーを目指してほしい」と述べました。

▼自らの経験を語る漆崎氏

ゴルフ同好会7月例会 石井氏が優勝


 釧路支部ゴルフ同好会(横地敏光会長)は17日に釧路カントリークラブで例会を開催し、10名の参加者がプレーを楽しみました。
 横地会長は「本日はプレーするのにちょうど良い天気になった。ゴルフ同好会の例会も残すところ9月の1回ですが、楽しんでプレーしましょう」と挨拶しました。

当日の順位は以下の通りです。
★優勝:(株)石井電工 代表取締役 石井宏昌氏
★準優勝:(有)ユキオス企画 代表取締役 佐藤幸雄氏
★三位:(株)丸誠マトバ建設 代表 的場浩規氏

▼優勝した石井氏

▼最終組でスタートしたCグループ

経済学講座を開講 幹部大学同窓会公開講座


 釧路支部幹部大学同窓会(岸本真希人会長)は16日に、経済学公開講座を開講しました。第一講の今回は資本主義経済について「労働者と資本家の誕生」と題して、釧路公立大学准教授の神野照敏氏が講演しました。
 神野氏は「現代社会において格差社会や貧困問題という言葉がよく使われる。なぜこのような問題が再び取りざたされているのか。第一講ではマルクスの資本主義経済分析を取り上げ、資本主義経済における労働者の置かれた立場について考えていきたい」と述べました。
 続いて神野氏は「資本主義社会は、生産手段を所有する資本家と生産手段を持たずに自らの労働力を商品として売る労働者からなる社会。この社会の原動力は剰余価値の生産だ。生産過程で剰余価値が発生するのは労働者が賃金以上働いてるためであり、労働と賃金が等価交換になっていない」と資本の循環過程を図で表し、説明しました。ただし資本家について「資本家自身も疎外され、競争社会のため安住の地はない」と語りました。
 次回は7月30日(金)18時30分より三ッ輪ビル3階で「100円ショップの価格の秘密」と題して、神野氏が講演します。

▼資本主義経済のメカニズムを語る神野氏

「携帯電話市場の動向と我が社のあゆみ」 釧路支部昼食会


 釧路支部・企画委員会(森川浩一委員長)は14日、昼食会を開催し、(株)プロ代表取締役の佐々木隆哉氏が「携帯電話市場の動向と我が社の歩み」をテーマに報告しました。

 佐々木氏は「サラリーマンとして働きながら、保険業と携帯電話販売などを手掛けたのが起業の出発点だ。その後、事業の拡大を機に32歳で独立し、札幌にも拠点を置くことが出来た。将来は出生地の神奈川県横浜市に店を持ちたい」と夢を語りました。

 また、現在の携帯電話市場について佐々木氏は「日本の携帯電話機は電話会社(キャリア)主導によるもので、世界的なシェアは各社1%程度だ。日本では一人が一台以上の携帯電話を持つ計算になる。市場が飽和状態の今、新規契約よりもダウンロードなどの手数料を目的とした、台数維持が必要だ」と報告しました。

▼「売り手として有害サイトの問題があるが、子どもたちにも携帯を活用してほしい」と佐々木氏

ビアパーティ〜魅せる演奏・心地よい進行・そしてうまいビールを〜


 釧路支部(亀岡孝支部長・456社)は3日に毎年恒例の行事となっている音楽同好会「ノイズ倶楽部」のビアパーティを開催し、160名が参加しました。今年は「魅せる演奏・心地よい進行・そしてうまいビールを」をテーマに、ノイズ倶楽部の7つのバンドが沖縄民謡、ロック、ジャズなどを演奏し、会場が熱気に包まれました。
 実行委員長の木内敏子氏は「同友会は普段勉強会を多く行っていますが、今日はバンドと一体となり盛り上がりましょう」と挨拶しました。

クラウドサービスを見てみよう マルチメディア研究会6月例会


 釧路支部マルチメディア研究会(斉藤和芳会長)は24日に同友会事務所で6月例会を開催し「クラウドサービスを見てみよう」と題して、釧路綜合印刷の佐々木圭一氏が報告しました。
 佐々木氏はまず「クラウドサービスとはインターネット経由で提供されるサービスで、自分のパソコンのHDD内のものをネットワーク上に置き、どのパソコンからでも利用できるようにしたものだ」と述べました。
 
その後佐々木氏は5GBまで無料で保存できるNAVERや写真や音声を取り込んでスクラップブックを作るのに便利なEvernoteなどを実際に使いながら、解説しました。
 最後にクラウドサービスのメリットついて「IP環境が整えばどこでも使えることやクラウドの中に情報を保存しておけば、もし自分のパソコンが壊れた場合保存した情報は消滅することはない」とし、デメリットは「IP環境が整わない場所では全く使い物にならないことや毎回のログインが面倒なこと」と述べました。

▼クラウドサービスについて報告する佐々木氏

「釧路市の現状と未来図」高木氏が報告 あゆみの会6月例会


 釧路支部あゆみの会(浅野葉子会長)は23日に同友会事務所で6月例会を開催し「釧路市の現状と未来図」と題して、釧路市役所経済部商業労政課課長の高木亨氏が報告しました。
 高木氏はまず釧路の歴史を語り「釧路市はこれまで急激に産業が発達したため、企業間での連携を取ることができなかった。そのため商品の価値を高めることができず、漁獲量などが減り衰退し、現在に至る」と述べました。

これからの釧路市について「中小企業基本条例でも触れられている通り、域内循環、域外貨の獲得、企業連携の三つが重要だ」と述べ、中でも域内循環に関し「市は政策として、市民には個々の力でぜひ取り組んでほしい。価格だけで判断するのではなく、なるべく地元のものを選んで欲しい」と語り、また地元でしか得られない情報、サービスを外部に発信するHPの重要性についても述べました。

最後に今後の釧路市の方向について「まずは企業と企業の連携性を強めることが大切で、最終的に企業と市民の連携を強め、市民が誇れる企業を多く作りたい」と語りました。

▼乗数効果による域内循環の重要性を語る高木氏

社員が本気になる会社づくり 釧路支部6月例会


 釧路支部(亀岡孝支部長・463社)は22日、40名が参加して6月例会を開催し、「社員が本気になる会社づくり」をテーマに札幌支部会員の(株)どうきゆう社長の中西泰司氏が経営体験報告を行いました。

 中西氏は1986年にどうきゆうにアルバイト調理師として入社し、2000年に社長に就任した異色の経歴を持つ経営者です。氏は先代社長から事業承継する際のエピソードや、5年前から進めている「社員が主役の企業づくり」について報告し、「かつては徹底した管理経営を行い、外食産業で不可欠とされる時間とコストに対する意識を従業員に植え付け、生産性の向上を進めていた。しかし、これからの時代は知識を学ぶことよりも、実際の体験の中から感性を学ぶ教育が必要だと考えるようになり、現在のような企業経営の形になってきた」と述べました。

 どうきゆうでは社員に対して連続10日間の休暇と活動費5万円の支給や、「社長合宿」と呼ばれる中西氏と寝食を共にするキャンプ、就業形態に合わせた経営理念研修会を行っています。これは「従業員との絶対的な信頼関係が経営のベースにある」と話す中西氏が作りだした、正に全社一丸体制を築く手段です。中西氏は「会社の経営理念を社員が理解するうえで、理念を作った社長がどんな人で、どんな考えを持っているのかを知るとこは不可欠だ。会社の中で経営者は労働力と引き換えに従業員とどのように接し、何を提供するのかを考える必要がある」と述べました。

 また中西氏は労使関係についても触れ、「経営者としてのやりがい、生きがいとは理念の追求だ。私が考える理念は『誰かのために何かをする』こと。私の名刺には『従業員の幸せ』が『お客様の幸せ』よりも前に書かれている。社長の私が社員の幸せのために何かをすることによって、社員がお客様の幸せのために役立てると考えているからだ」と労使見解に沿った人間尊重経営を実践する中西氏は、同社自転車部の練習で日焼けした顔を輝かせました。

 当日は中西氏の報告を受けて「全社一丸体制を作るための経営者と社員の人間関係」をテーマにグループ討論が行われ、参加者は信頼関係の構築方法等について議論を展開しました。

▼「質の高い生きがいとやりがいの追求が心の豊かさを生む」と話す中西氏

▼板書とジェスチャーを交えて講演する中西氏

★どうきゆう中西氏のブログはこちら!
「どうきゆう社長ブログ」
http://www.namara-hokkaido.net/voice/syacho/do-kyu/

★どうきゆうホームページ
http://www.do-kyu.com/index.php

マウンテンクラブ 支笏湖畔で今年度初登山


 釧路支部マウンテンクラブは6月19日、支笏湖畔の風不死岳(ふっぷしだけ)で登山を行い、メンバーとその家族9名が登山を楽しみました。7月10日は羅臼岳に登ります。

釧路スチレン工場見学 釧路オンリーワン企業見学会 


 釧路支部は17日に特色ある技術を持った企業を見学する「釧路オンリーワン企業見学会」を開催し、釧路で発泡素材の魚箱製造を行っている釧路スチレンの工場を見学しました

 まず釧路スチレンと隣接する吉岡製函で、木製の魚箱を作る工程を見学しました。

その後、発泡素材を使い魚箱製造を行う釧路スチレンで、発泡原料であるポリスチレンビーズから製品が完成する工程を羽田野社長と佐藤課長の説明のもと見学し、羽田野氏は「原料にも国産や韓国産などがあり、産地によって完成までの日数が違う。また、ボイラーなどの機械のメンテナンスも非常に気を使う」など参加者からの質問に答えました。

 最後に羽田野氏は「これまで注文を受けて納期が間に合わない、在庫がないと言ったことは一度もない。様々な策を講じて何とか用意してきた。それが信頼に繋がっているはずだ」と語りました。

 

▼自社の取り組みを語る羽田野氏

 

▼羽田野氏の説明に耳を傾ける参加者

 

▼手作業で発泡スチロールを積み上げます

 

条例制定へ大詰め 厚岸地区会6月例会


 厚岸地区会(中村一明会長・41社)は17日にコンキリエで「条例制定目前!条文はこうなる」と題し、6月例会を開催しました。中村会長がこれまでの条例制定運動の歩みを報告した後、同友会が厚岸町に提出した条例文の草案と、これまでの制定会議で検討が重ねられ議会へ提出される予定の完成版の読み合わせを行いました。

 中村会長は「2008年から条例制定へ向けて取り組んできた。この間様々な壁にぶつかったが、ようやく制定がほぼ確定となった。また、具体的施策を検討する作業部会の立ち上げなど条例制定後の動きも今のうちから議論を進めていきたい」と語りました。
 
今後厚岸地区会では、今回読み合わせした資料を欠席した会員にも配布し、意見を取りまとめます。その後、町長へ条例制定についての提案書を提出し、いよいよ条例制定運動が大詰めを迎えます。

▼条例制定運動の歩みを語る中村氏

▼読み合わせを行う参加者

ホテル摩周に集う箱根駅伝ランナーたち 摩周地区会6月例会


 釧路支部摩周地区会(竹森英彦会長・18社)は15日、6月例会を開催し、ホテル摩周社長の木暮敏男氏が「ホテル摩周に集う箱根駅伝ランナーたち」と題して経営体験報告を行いました。

 報告ではまず、木暮氏がホテル摩周に関わるまでが紹介され「祖父が開拓民として入植した網走管内で生れ、家業の酪農業を手伝いながら学校へ通った。中学校で部活動に所属しても、家の手伝いがあるため合宿に参加できないのがつらかった」と当時を振り返り、「一度は東京で就職したが10年経ったころ家の事情で北見へ戻った。農業の収入が少なかったため、ある建設会社に入社した。その会社が建設したホテル摩周へ出向したのが関わりの始まりで、今年で32年になる」と述べました。

 平成8年にホテルの経営を譲り受けますが、同時期に中央大学の女子駅伝部がホテル摩周で合宿を行うようになり、その後、男子駅伝部も訪れるようになります。木暮氏は「毎年合宿を受け入れているが、前年の一年生が次の年、後輩に指導しているのを頼もしく見ている。駅伝部の監督にはネットワークがあり、弟子屈町の練習コースの豊富さが伝わっていろいろな大学の駅伝部が合宿に訪れるようになった。それまでは何気なく眺めていた毎年の箱根駅伝も応援に熱が入るようになった」と述べ、「一番気を使うのはやはり食事。ある程度栄養バランスに気を配り、毎年学生の好みを観察している。これは一般の宿泊客にも言えることで、女性客には手が汚れて、無口になるカニは剥いて提供したり、年齢層に合わせて味付けの濃さを調節している」と報告しました。

 最後に「昨年、同友会に入会していろいろな業種の会員と知り合うことが出来た。仕事以外でも役割が与えられ、60歳を過ぎた今、一番忙しく動き回っている。他の会員の頑張っている姿が自分の励みになっている」と木暮氏は締めくくりました。

▼「温泉の泉質が経営引き継ぎを決意するカギだった」と語る木暮氏

▼ホテル経営についての豊富な話題に聞き入る参加者