一般社団法人北海道中小企業家同友会釧根事務所

旭川支部西村氏が「人間尊重経営」の実践を報告 釧路支部7月例会


 釧路支部(亀岡孝支部長)は27日に7月例会を開催し、「給料を上げても社員がやめていく。なぜだ?」をテーマに旭川支部会員のフレアサービス社長の西村達一郎氏が経営体験を報告しました。

 西村氏は広告代理店勤務などを経て、1999年に宅配サービスの会社を始め、高齢者の家庭への宅配給食、幼稚園やグループホームの給食サービスやサンドウィッチの店「アイディーサンド」などを経営しています。
 創業直後は「食べるための生業」であったこと、その後は「私利私欲を優先した家業」であったため労使関係も悪く、従業員が次々辞めていく状態であったたこと等を述べました。
 同友会経営指針研修会の研究生になった後も場当たり的なテクニックに囚われていたところ、先輩会員から「あなたなら(自分の)会社に就職したいと思う?」と指摘され、ここが人間尊重経営へと進む分岐点となりました。

 その後、「どんな会社なら経営者と従業員がやりがいや達成感を共有できるか」を考え、「まずは社長である自分が変わろう、自分が出来ることをやろう」と改革に着手しました。
 「就業規則」改正はもちろん、雇用形態を中途採用中心から新卒採用中心へ移行して教育に重点を置き、「経営指針の成文化」や事業の3カ年計画を社員を挙げて作成することで、「会社にプラスになることは自分にもプラスになる」と従業員の意識も変化し、多くの改善案が従業員から提案されるようになりました。

 西村氏は労使見解に沿った人間尊重経営を実践し、「経営者と労働者のビジョンには温度差があるが、共有できる部分を一つ一つ達成させていくことで労働者のモチベーションが上がるのではないか」と結びました。

★株式会社フレアサービスホームページ

http://www.flare.co.jp/

▼自分の経営状況を話す西村氏

 

▼活発な意見を交わす参加者

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