一般社団法人北海道中小企業家同友会釧根事務所

みんなの輪に誘い隊通信【第26号】


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みんなの輪に誘い隊通信【第26号】
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2008年12月1

北海道中小企業家同友会釧路支部
組織委員会グッドモーニングプロジェクト

【51人目】

田中さんは信金に勤めていた頃の趣味が高じて釧路市双葉町にゴルフ用品専門店を開店しました。お客さんとじっくり話し合って、その人にぴったりな道具、パーツを提案しています。「本当にその人に合った道具を使うことで弱点が修正されスコアも伸びる。もっとゴルフが楽しくなると思います」と話す田中さん。お客さんとゴルフについて何時間も話し合うこともあるそうです。「ゴルフ初心者の方にもわかりやすく丁寧に説明しています。お店はプレイヤーとの交流の場。会話の中から新しい情報を得ています」。もともと運動が好きで、昔はカーリングで全国3位になったこともあるとか。「ゴルフは広い年代の人がレベルに関係なく楽しめる生涯スポーツ。自然の中でプレイするので健康にもいい。それがゴルフの魅力だと思います」と仕事と趣味でゴルフを楽しんでいます。【取材:事務局・菊池】

■ベストスイング 代表 田中 裕治さん
■所在地:釧路市双葉町5−15
■業務内容:ゴルフ用品販売

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【52人目】

今年の3月に同友会に入会したパールクリーニングの佐藤さんです。同社では管内でも少ない布団・カーペット専用の工場を持っているそうです。「布団やカーペットのクリーニングには場所が必要ですから、場所の確保のために10年前に今の場所に移転してきました」と力を入れています。「家庭用洗濯機が進化してきているので需要は減っていますが、やはり専門家に頼んだ方が服の傷みが少なく仕上がります。ほとんどのものを洗うことができるので、とにかく何をどのように洗いたいか、要望を伝えることが大事です。諦めないで何でも相談してください」。2代目の社長として毎日忙しくがんばっています。【取材:事務局・菊池】

■(有)パールクリーニング 代表取締役 佐藤 隆紀さん
■所在地:釧路市鳥取南6丁目2番24号
■業務内容:クリーニング業

返還に備えて世界遺産の拡張を 地域力発見講座第3講


 釧路支部は11月27日に地域力発見講座第3講を開催し、毎日新聞社報道部根室の本間浩昭氏が「近くて遠い北方四島」と題して講演しました。

 本間氏は「知床ではわずかしか見られない珍しい動物が北方四島には沢山いて、豊かな自然が残っていることがわかる。しかし近年ロシアは北方四島と千島列島の開発計画を進め、人口6000人の択捉島で約2500人の季節労働者が働いている。その背景にはプーチン前大統領が進めた安定化政策による潤沢な資金があり、9年間で約800億円の資金が投入される予定。貧しかった四島は今や特需に沸き、住民は定着しつつある。このままにしておくと貴重な自然環境が破壊される恐れがある」と述べました。

 さらに「知床が世界自然遺産に登録されたが、最終的には知床と北方四島、そしてその先にあるウルップ島までを一つにして登録し、陸は知床を、海は北方四島をまわるエコツアーを実現できれば日本とロシアの交流につながる。今は強硬に返還を求めて勝負をするよりも、将来の返還に備えて『世界自然遺産の拡張』を進めるべきだ。世論の喚起、両政府の話し合いなど課題はあるが、知恵を絞って解決の道筋を模索していこう」と強調しました。

【毎日新聞社報道部根室 記者 本間 浩昭氏】

異分野への挑戦を報告 釧路支部11月例会


 釧路支部は11月21日に例会を開き、釧路コールマインの菊地靖則常務と萬木建設の漆崎隆社長が「異分野事業」をテーマに報告しました。

 まず始めに菊地常務が報告し、「釧路コールマインは2002年に太平洋炭鉱の事業を引継ぎ誕生した。現在では採炭事業だけでなく研修事業で海外から多くの技術者を受け入れている」と説明しました。さらに新規事業について「粗大ゴミ処理センター、ゴミの収集運搬業務、釧路オートリサイクル、ゴミ焼却施設を既に事業化している。石炭資源は有限。炭鉱で働く技術者達の新しい職場として環境リサイクル事業が適している」と語りました。

 漆崎社長は農家に生まれて土木技術者となり、後に経営者となった経緯を語りました。「北海道は積雪寒冷地・凍上地域で建設業にとっては辛いハンデとなっている。夏であろうが冬であろうが安定した収入を得て本業を守るためには不動産業などの新規事業に参入する必要があった」と述べ、「新規事業を興すとそのための人材育成や顧客開拓、同業他社との戦いが起きてくるので簡単なことではない。しかし事業・企業の成功こそ中小企業家が社員と共に見る夢だと思う」と強調しました。

【釧路コールマイン(株) 常務執行役員次長 菊地 靖則氏】

【萬木建設(株) 代表取締役 漆崎 隆氏】

みんなの輪に誘い隊通信【第25号】


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みんなの輪に誘い隊通信【第25号】
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2008年11月25

北海道中小企業家同友会釧路支部
組織委員会グッドモーニングプロジェクト

【49人目】

昭和34年の創業以来、ビルやホテル、体育館などの建築を手掛けてきた小野垣組の小野垣常務にお話を伺いました。「道東はもとより、網走やウトロ方面など広い範囲で仕事をしています」と語ります。「悪天候でも夜中でも仕事はあります。辛いこともありますが、それでも事故がないように気をつけて、期間内に建物が建てば嬉しいです」。取材中にも小野垣さんの携帯電話には電話がひっきりなしにかかってきており、大変忙しい様子でした。休みの日は基本的に何もしないと話しますが、時間があれば日曜大工に精を出しているそうです。「建築の仕事をしていますから、木工から溶接までなんでもやります」と趣味でも建築一筋にがんばっています。【取材:事務局・菊池】

■(株)小野垣組 常務取締役 小野垣 進さん
■所在地:釧路市愛国3−2−8
■業務内容:建設業

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【50人目】

「釧路出身ではありませんが、ずっと釧路で暮らしてきて愛着があり、恩返しをしていきたい」と語るのは釧路管内唯一の中高一貫校である武修館高等学校の七五三木校長です。中学校と高等学校を併せた6年間という長い時間をかけることによって、より高い人間教育を行うことができると話します。「釧路から学力を求めて他地域に行ってしまう子ども達の受け皿になりたい。それが地域の活性化にも繋がると思っています。子どもが喜んで残る街づくりが大切なのではないでしょうか」と話す七五三木さんは、今でも田舎の小学校の先生を夢見ているそうです。休みの日でも必ず学校に顔を出し、高校生達の元気な挨拶が飛び交う校舎で毎日教育に力を注いでいます。【取材:事務局・菊池】

■武修館高等学校 校長 七五三木 正さん
■所在地:釧路市武佐5−9−1
■業務内容:中高一貫教育機関

経営理念について報告 幹部大学同窓会例会


 釧路支部幹部大学同窓会は11月20日に例会を開き、(株)あんずカンパニーの松山優氏が「理念が浸透している会社としていない会社」と題して自らの体験を語りました。

 松山氏は高校時代に大手ファーストフード店のアルバイトを経験し、そこで初めて経営理念を知ります。「最初は実務が2時間で、あとの6時間は経営理念の勉強をした。当時は理念がどのようなものなのかわからなかったが、今は高校生のアルバイトにも理念を浸透させようとする姿勢に感心している。高校卒業後に就職した会社では社員に理念を全く教育していなかったため、改めてそのファーストフード店のすごさがわかった」と述べました。

 その後退社して鍼灸師になるために専門学校に入学し、いくつかのアルバイトを経験します。「どの職場も楽しかったが、理念がない会社では人間的成長を図ることができなかった。大企業が経営する店でも働いたが、大きな資金力があっても理念がなければ利益を得ることができないのだと感じた。これからも理念を大事にし、働く時間を充実させていきたい」と強調しました。

【(株)あんずカンパニー 副院長 松山 優氏】

 

廃棄物利用で自然を守ろう 地域力発見講座第2講


 釧路支部は11月19日に地域力発見講座の第2講を開催し、NPO法人トラストサルン釧路事務局長の杉沢拓男氏が講演しました。

 杉沢氏はトラストサルン釧路が進めているナショナルトラスト活動について「ナショナルトラストとは市民が自主的に自然や景観、歴史的建造物を募金などによって取得、管理保全していく運動。発祥の地イギリスではナショナルトラスト法が制定され市民の活動が保障されているが、日本では法整備が進んでおらず、半官半民の組織が多いのが特徴だ」と述べました。

 トラストサルンは主に釧路湿原周辺の山林の再生に取り組んでいます。「近くの山の森林が伐採されたことによって土砂が湿原に流れ込んで河口に堆積し、農地が冠水するなどの被害がでている。そこで本来ならゴミになってしまうような木材やチップ、麻袋を集めて斜面を補強する活動をしている。これらは土に返るので環境破壊の問題もない」と活動内容を説明しました。さらに「湿原周辺の森でドングリを集めて植林を行っているが、大きくて重いドングリだけ植えればいいというわけではない。植物にも遺伝子があり、様々な形のドングリを使用することであらゆる環境に対応できる森を作ることができる。現在では荒れてしまっている山を豊かな森林にしていきたい」と強調しました。

【NPO法人トラストサルン釧路 事務局長 杉沢 拓男氏】

みんなの輪に誘い隊通信【第24号】


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みんなの輪に誘い隊通信【第24号】
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2008年11月17日
北海道中小企業家同友会釧路支部
組織委員会グッドモーニングプロジェクト

【47人目】

大手電気製品製造会社の商品を取り扱う三立機電釧路支店の佐藤支店長です。産業機器や空調機器、電動工具が売り上げの8割を占めているそうです。「建設業が落ち込み、戸建て件数の減少が電動工具の売り上げに影響しています。その分を家電品でカバーしたり、管内の工場を回って機械がどのように使われているか調査し、新たな提案をするなどの努力をしています。特に省エネルギー機械の提案に力を入れています」と語ります。休日も出勤することが多いと言う佐藤さんですが、休日には健康のためウォーキングをしています。また大の銭湯好きで、週に4〜5回は銭湯に入るそうです。「やっぱり広いお風呂が一番いいです。1日に2回入ることもあります」。銭湯で疲れを癒し仕事に励んでいる佐藤さんでした。【取材:事務局・菊池】

 

 

■三立機電(株)釧路支店 支店長代理 佐藤 隆さん

■所在地:釧路市中島町11−12

■業務内容:機械リース・プラント・産業用機械卸売業

 

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【48人目】

 

「音楽は人の心を豊かにします。子ども達の感性を育てるのが私達の仕事です」と語るのはエルム楽器釧路支店の寺田支店長です。同社では楽器販売、ヤマハ音楽教室等を手掛けており、子どもからお年寄りまで幅広く音楽を教えています。「指導者は別にいるので私達が教えることはしません。音楽で楽しむ人を見るのが喜びなのです。音楽教室で育った人が新聞に載ったり、指導者として帰ってきてくれるのがとても嬉しいです」と話す寺田さんですが、一方で現在釧路で音楽をする人が減少傾向にあるそうです。「もっと多くの人に音楽をやって欲しいが、音楽をかじるだけじゃなく、吹奏楽などのバンドに入ってみんなで協調して上手に演奏する喜びを感じて欲しい」。広く静かなホールでお話を伺いました。ありがとうございました!【取材:事務局・菊池】 

 

 

■(株)エルム楽器釧路支店 支店長 寺田 仁さん

■所在地:釧路市新橋大通4−2−1

■業務内容:楽器小売・音楽教室

いつか帰りたくなる釧路を作ろう 地域力発見講座第1講


 釧路支部は11月12日に「第3回地域力発見講座」の第1講を開催し、釧路出身のフォトジャーナリスト長倉洋海氏が『愛しき故郷 釧路』と題して講演しました。

 長倉氏は1980年にカメラマンとして活動を始め、紛争地に生きる現地の人々を撮影し続けてきました。「嫌で出て行った釧路だったが、現地の人々を見続けるうちに『自分に守るべき故郷はあるのだろうか?』と考えるようになった。ちょうどその頃、紛争地の建物の壁に『人はいつか故郷に帰らなければいけない』という文言が書かれていたのが強く印象に残っている」と語りました。

 また釧路のイメージについて「私が育った地区には沢山の長屋が立ち並び、私の実家も貧しかったため家族全員で頑張って仕事をしていた。紛争地のスラムの子ども達と幼い頃の私を重ね合わせていた。貧しくても笑顔で仕事をする子ども達は輝いていて、その姿を見て、昔の貧しくて嫌だった私の思い出も変わって見えた」と語りました。さらに「大人が昔の釧路、そして自らが歩んできた道を子どもに教えてやることで今の釧路が違った輝きをもって見えるようになる。子どもに過去を教えることがとても大切だ。将来子ども達が釧路を離れても、いつの日か戻ってきてくれるような魅力ある街を作るべきだ」と強調しました。

【フォトジャーナリスト 長倉 洋海氏】

 

みんなの輪に誘い隊通信【第23号】


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みんなの輪に誘い隊通信【第23号】
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2008年11月10日
北海道中小企業家同友会釧路支部
組織委員会グッドモーニングプロジェクト

【45人目】

和菓子・ケーキの店かわなべの川鍋さんは「どんな料理も基本は一緒。全部つながっている」と話します。「ちょうど作った料理があるから」と厨房の奥から出てきたのはなんと手作りの「大根の皮のきんぴら」と「塩辛」。大根の皮で作った料理は始めて食べましたが、とってもおいしかったです。「和菓子の作り方は習ったことがない。自分がおいしいと思うものを作っている。習っていないからこそオリジナルの商品が作れるし、おいしければ勝ちだと思っています。出来合いのものでも工夫しだいでもっとおいしくすることができる」と語る川鍋さん。きんぴらも塩辛もちょっとした工夫をしているそうです。既成概念に囚われず、スタッフと共においしいものを求めて日々努力をしています。【取材:事務局・菊池】

■和菓子・ケーキの店かわなべ 代表 川鍋 健一さん
■所在地:釧路市春日町3−3
■業務内容: 菓子・パン・氷菓製造業

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【46人目】

「1ヵ月の半分くらいは出張に出ています」と忙しい中取材に応じてくれたのはポータスの岡田専務です。同社では企業のシステム構築、コンサルティング、IT業務の代行管理を手掛けています。平成元年の設立以来、札幌や東京にも進出しているとのことです。「現在の世の中は全てITに依存しています。サービスとして何を提供できるか、そのために何をするかを常に考えています。単発ではなく継続的なサービスを目指しています」と語ります。毎日各地を飛び回って仕事をしている岡田さんの楽しみはゴルフで、広いコースを歩いて移動するのが好きなのだそうです。同友会にはゴルフ同好会もありますので是非参加してください!【取材:事務局・菊池】

■(株)ポータス 専務取締役 岡田 正紀さん
■所在地:釧路市鳥取南5−12−5
■業務内容:コンピュータ等のOA機器販売

会社への思いを語るフリーライフ長濱氏 釧路支部昼食会


 釧路支部は11月6日に昼食会を開催し、フリーライフ取締役の長濱正昌さんが「私が歩んできた道〜人との出会いが私を変えた〜」と題して報告しました。

 長濱さんはいじめられっ子で「自分には何一ついい所がない」と感じていた小学校・中学校時代、成績もあがり活発になった高校時代、故郷函館を離れて釧路にやってきた大学時代と、自らの生い立ちを語りました。

 大学卒業後は「人と接する仕事がしたい」という思いから自動車販売会社や不動産会社の営業職として就職しますが、思うような成果が得られず落ち込む毎日だったと話します。

 ある時同僚からフリーライフを紹介され、面接で社長の藤平さんに出会います。「社長はどんなに忙しくてもコミュニケーションをとってくれるし、仕事上の提案をすぐ受け入れてくれて、成果が出たときには『ありがとう』と言ってくれる。今まで褒められたことのない私にとってはそれが何より嬉しく、やりがいを感じている。今では毎日がとても忙しく、会社が成長しているのを感じる。私が変わることができたのは現在の会社を紹介してくれた友人と藤平社長のおかげ。とても感謝している」と会社と社長に対する思いを語りました。

【(有)フリーライフ 取締役 長濱 正昌さん】

【昼食会風景】

みんなの輪に誘い隊通信【第22号】


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みんなの輪に誘い隊通信【第22
号】
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2008年11月5

北海道中小企業家同友会釧路支部
組織委員会グッドモーニングプロジェクト

【43人目】

主に鉄工所用の機械・工具、ボルトの販売を手がけるヤマト機械の松尾さんです。今年秋にオープンした釧路の新しい体育館のボルトの全てを同社が納めたそうです。「地元の仕事を地元の業者で消化する。これが一番いいことだと思います」と話す松尾さんは釧路の出身ではありませんが、縁あって釧路で起業し、以来道東を中心に仕事をしています。「商売が好きなので人との出会いがとても好きだし、釧路に受け入れてもらったことがすごく嬉しかった。辛いときもありましたが、様々な人に助けられた。人との出会いが一番大事だと思っています」と仕事への思いを語ります。「今年は社員を同友会の幹部大学に入学させたい」と後継者育成にも熱心です。お待ちしております!【取材:事務局・菊池】

■ヤマト機械(株) 代表取締役 松尾 祐三さん 
■所在地:釧路市仲浜町1−38
■業務内容:工具販売

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【44人目】

「誘い隊通信か。毎号見てるよ〜」と笑顔で話す青木建設の青木社長は、昭和40年代に日本でツーバイフォー工法が導入された際、「これからはツーバイフォーの時代」と一念発起し、釧根における先駆者として活躍してきました。釧根で初めて同工法の技能士の資格を取得したり、バスを使っての宣伝を行うなど、多くの「初めて」に挑戦してきました。釧根には技能士が少なく、技術を教えていくことが難しいそうです。青木さんは「この状況をもう少し改善させていきたい」と語ります。「会社経営者が一生懸命にならないと部下はついてこない。経営者は楽じゃないです」と還暦を過ぎた今でも現場主義を貫きます。いつも笑顔で「クヨクヨしない」をモットーに仕事に精を出しています。【取材:事務局・菊池】

■(株)青木建設 代表取締役 青木 清さん
■所在地:釧路市星ヶ浦大通3−8−32
■業務内容:注文住宅

人を生かす経営を同友会でつくろう 鋤柄中同協会長が講演


 

 釧路支部は10月27日に「経営者・幹部社員合同研修会」を開催し、中小企業家同友会全国協議会会長の鋤柄修氏が「不況に負けない企業を同友会で作ろう!」と題して講演しました。

 

■こちらから講演の録音をダウンロードできます。

http://portal.doyu-kai.net/uploads/files/sukigara2008.10.27.mp3

 

 鋤柄氏はまず中同協が派遣したEU小企業憲章視察について述べ、「EU小企業憲章はイギリスのブレア首相がリーダーシップをとり制定されたもので、『EUの産業政策の基盤として一番最初に小企業が考えられるべき』と明記したものだ。Think Small First(小企業をまず最初に考えよ)の言葉は各国政府に対する命令であり、EUという国の集まりが小企業を中心にして産業を振興していくことを決定したのは非常に重要なことだ」と報告しました。

 

 また同氏は同友会に入会する前、3つの失敗を経験したと話します。「一つは会社が軌道に乗り、経営陣が高価なモノを買ってしまったこと。二つ目は目標もなく社員の待遇改善をしたこと、そして三つ目は特別賞与を与える際に社員をランクづけして金額に差をつけたことで、それによって社員の不満が爆発して組合が結成された。新聞で同友会のことを知って藁にもすがる気持ちで入会し、同友会の先輩達と話すことで今までの経営方法が間違いだったと気づいた。同友会に巡りあったのは私にとってのターニングポイントだった」と自身が同友会に入会した当時の経験を振り返りました。

 

 さらに「経営で大切なことは『会社の10年後を語れるか?』ということだ。大きな時代の流れに対応し、その中で会社を維持・発展させていくのが経営者の責任だ。労働者は労働三法で保護されているが、経営者は重い責任を背負い誰も守ってくれない。同友会の労使見解の理念を会社に貫き、社員を経営のパートナーとして、同友会で企業をつくっていこう」と強調しました。

 

 講演後に行われた参加者によるグループ討論の後、参加者からは「今後10年間の世界と日本の変化とその対策をどう考えているか?」との質問が出されました。これに対し鋤柄氏は「世界ではグローバル化、また日本では少子高齢化と地域格差、これは止めることができない大きな流れだ。その中で自社の分析を行い、業界の変化を捉え、強みを見つけて活かしていくことが必要だ。時代を先取りするためには自ら動いて生きた情報をつかむことが大切だ」と述べました。さらに「労使見解を幹部社員に浸透させるにはにどのような方法が効果的か」との質問に対して、「社員に勉強グセをつけることだ。そして社員が学び・教える場面を作ることが大切だ。同友会はまさにこの場面と役割がもらえる場所であり、場面を繰り返しこなすことで知らず知らずのうちに成長できる」と答えました。

 

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■その他の質問(時間の都合上研修会で取り上げられなかった質問に翌日回答していただきました)

 

Q1.労働組合は今も存在していますか?またどのような関係ですか?

 

A.今も残っている。末端の社員の意見をトップにあげることができるので、良い関係を築いている。

 

 

Q2.初代から現在の3代目まで血縁はないということですが、後継者をどのように選び、育て、交代したのでしょうか。

 

A.同業会社に3代目(現社長)を派遣し、そこで力をつけて社長になったあとエステムの社長に就任した。

 

 

Q3.従業員370名のうちの正社員の比率と平均年収を教えてください。

 

A.250人が正社員。年収は33才で450〜500万円。

 

 

Q4.社長から会長になられて、気持ちの上で変わったことはありますか?

 

A.楽になった。中小企業の社長は緊張の連続なのだと感じた。

 

 

Q5.従業員370名で38億円。一人当たりの生産性が低く感じますが?

 

A.水処理施設の運転・整備が主な仕事で、ほとんどが人件費。付加価値率が非常に高い。

 

【中小企業家同友会全国協議会会長 鋤柄 修氏】

 

【研修会風景】

 

【懇親会で挨拶をする亀岡支部長】

 

【今年度入会した新会員(左から中野氏、滝本氏、高橋氏】

 

【閉会の挨拶をする木内幹事長】

 

 

 

 

 

みんなの輪に誘い隊通信【第21号】


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みんなの輪に誘い隊通信【第21
号】
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2008年10月28

北海道中小企業家同友会釧路支部
組織委員会グッドモーニングプロジェクト

【41人目】

大手化粧品メーカーの商品の卸・直販を手がけるアルソアコスモピュアー社長の松崎さんです。「アルソアの商品は環境管理がとても厳しく、お客様第一の商品作りをしている会社なので安心して取り扱うことができる」と松崎さんは語ります。「化粧品は消費されて回転していく商品なので、お客様とは長い付き合いになります」。松崎さんの仕事は、顧客とのコミュニケーションの中からその人にあったものを提案していく、コンサルタント的な要素もあるそうです。毎日忙しく仕事をしている松崎さんですが、休日にはゴルフを楽しんでいます。「スポーツ全般が好きです。ゴルフは多いときには月に3回程度行きます。同友会にゴルフ同好会が出来たと知って、暇があれば出てみたいと思っていました」。お待ちしております!【取材:事務局・菊池】

 

■(有)アルソアコスモピュアー 代表取締役 松崎 裕さん

■所在地:釧路市芦野2−1−4

■業務内容:化粧品・理美容機器卸

 

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【42人目】

 

「主にトラックやバス、フォークリフト、その他部品の販売と整備を行っています。最近では天ぷら油で走る車の研究もしています」と話すのは日産ディーゼル道東販売釧路支店の西嶋支店長です。現在研究を進めている天ぷら油の車は既に釧路の企業でゴミパッカー車として走っています。また同社では日本で一番早く「尿素システム」という技術を導入した実績があります。「尿素を使うことで排気ガスを浄化することができます。環境破壊が問題になっている今、天ぷら油車や尿素システム等環境に優しい取組みをしていくのが私たちの業界の使命だと思っています」と熱く語ります。西嶋さんは昔から旅行がお好きで、会社の長期休みにはヨーロッパなどを見て廻ったそうです。「チェコは面白かったです。どこへいっても世界遺産のような建物ばかりでした」。【取材:事務局・菊池】

 

■日産ディーゼル道東販売(株)釧路支店 支店長 西嶋 稔さん

■所在地:釧路市鳥取大通6−8−11

■業務内容:自動車販売・部品販売

みんなの輪に誘い隊通信【第20号】


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みんなの輪に誘い隊通信【第20号】
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2008年10月20日
北海道中小企業家同友会釧路支部
組織委員会グッドモーニングプロジェクト

【39人目】

白糠町のタケダ産業では図工や美術の授業で使う木製教材のキットを主に製作しています。社長の武田さんと鳥居さんにお話を伺いました。武田社長のこだわりは、ほぼ100%北海道産の広葉樹を材料として使用していることです。広葉樹の方が、木が締まっていて色もよく、家具などに最適なのだそうです。「木製教育用品製作の現場を見て『自分もやってみたい』と思い今の事業を始めました。子どもが使う商品ですので怪我をしないように切断面を綺麗に整えたりと手間暇がかかりますが、それも作る側の責任だと思っています」と武田さん。会社の次代を担う鳥居さんの趣味はバイクで、「いつもぷらっと出かけています」と笑いながら話していました。最後はお2人並んで写真撮影。ありがとうございました!【取材:事務局・菊池】

 

 

■タケダ産業(株) 代表取締役 武田 幸栄さん・鳥居 則之さん
■所在地:白糠郡白糠町西庶路東2条南3丁目
■業務内容:木製教育用品製造業

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【40人目】

伊藤さんは釧路で27店舗あるそば屋「東家」の総本店、竹老園でそば打ちなどの調理を担当しています。以前は会社勤めをされていましたが、11年前からお店で働いています。東家は各店でメニューが少し違っています。「ざるそばなどの基本的なそばは明治以前に確立しており、歴史的な食べ物なのです。東家では各店が工夫をしてオリジナルのそばを出しています」と話す伊藤さん。そば打ちで大変な点はどこですか?「材料はシンプルですが、天気などの影響で粉の状態が変わることがあります。毎回同じ味のそばを作るのが大変です。自分が自信を持っておいしいと思えるそばをお出ししたいです」。そば打ちの奥深さが伺えます。伊藤さんの趣味はバードウォッチングで、お仲間と鳥や自然の観察、イルカやシャチなどを見に行くこともあるそうです。【取材:事務局・菊池】

 

 

■(株)竹老園  伊藤 純司さん

■所在地:釧路市柏木町3−19

■業務内容:日本蕎麦製造・販売

 

 

 

松江市視察を報告 マルチメディア研究会10月例会


釧路支部マルチメディア研究会は10月15日に例会を開き、副会長の斉藤和芳氏がRuby(ルビー)言語で町おこしを図る島根県松江市の現状を報告しました。斉藤氏は今年9月12日、13日に松江市で開催された「オープンソースカンファレンス2008Shimane」に出席しました。

斉藤氏はまずRuby言語について「日本人が開発したRubyの特徴は比較的簡単な構造と、ある程度曖昧にプログラムしても動作する点だ。他の言語は正確に入力しないと動作しないものが多いので、Rubyのような言語は珍しい」と解説しました。

また松江市について「小さな商店や商店街が残っており、古いものを当たり前に使っている町だった。まさに『三丁目の夕日』の世界だったが、その中でOSSという新しいもので地域振興に取り組んでおり、市長や知事がカンファレンスに参加するなどOSSに対する意気込みを感じた」と述べ、さらに「釧路ではITの需要がないため技術者は他地域へ流出していく。技術者も努力・勉強をして釧路でのITの需要を増やしていくべきだ」と強調しました。

最後に斉藤氏は「今多くの地域で様々な勉強会が開かれているが、釧路では少ない。釧路でも必ずできるはずだ。勉強会を積極的に開催していきたい」と語りました。

【マルチメディア研究会副会長 斉藤 和芳氏】

開拓100周年を迎えて 南しれとこ支部9月例会


南しれとこ支部は9月25日に例会を開き、なかしべつ伝成館代表理事の飯島実氏が『なぜここに、こんな街が』と題して講演を行いました。

飯島氏は中標津町の歴史と地理を古い文献や写真などを見ながら説明し、「中標津町は歴史が浅いといわれるが、それは町を築いた歴史が伝説ではなく実体験として残っているということだ。歴史を見てきた人達が健在のうちに資料として残しておかねば」と述べました。また「標津川は流れが急で船がのぼってこれないため、中標津町はあまり発展しなかった。田舎の魅力を残し、町をあまり大きくさせずに、『成熟した中標津町』を目指したい」と強調しました。

講演後には参加者から「発展させすぎないという話もわかるが、これからどんどん経済力をつけていくべきだとも考えている」との意見があり、それに対して飯島氏は「あまり宣伝をすると中標津町のイメージが安っぽくなってしまう。無理をせず、時間をかけてゆっくり発展するのは素晴らしいことだと思う」と述べました。

【なかしべつ伝成館 代表理事 飯島 実氏】

【例会風景】

 

みんなの輪に誘い隊通信【第19号】


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みんなの輪に誘い隊通信【第19号】
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2008年8月26

北海道中小企業家同友会釧路支部
組織委員会グッドモーニングプロジェクト

【37人目】
消防用設備の設計、設置、点検業務を手がける総合防災さんです。「防災設備業は専門職。様々な資格が必要なのです」と語る代表取締役の脇さんは、信頼される会社作りのため『コミュニケーション』を大事にされていらっしゃいます。「社員がいるから会社がある。同時に会社があるから社員が力を発揮できる。コミュニケーションをしっかりとってまず仲間同士が信頼を得られるよう心がけています」と話す脇さん。お話によると防災設備のお仕事は幅が非常に広いそうで、「施設によってつける設備が違ってきますし、何より色んな人に出会うことができるのが面白いです」と話してくださり、脇さんの優しい人柄を感じ取ることができました。
【取材:事務局・菊池】

■(株)総合防災 代表取締役 脇 弘幸さん
■所在地:釧路市若松町7−5
■業務内容:消防・防災機器等の設備及び販売、保守

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【38人目】
釧路町桂木のインテリアショップ、松並商店の松並社長にお話を伺いました。松並さんは4代目の社長で、松並商店の創業は明治の後半、100年近くにもなる老舗です。「家具はアンティーク、スタンダード、モダンなど幅広く取り扱えるように心がけています」と語る松並さん。店内にはカラフルなインテリア商品が並べられており、思わず楽しくなるような空間になっています。「お客様ととても長い付き合いができる仕事です。結婚した時に家具を買われていった夫婦が歳をとってまた来てくれるということもあります。『とても良かったよ』と言ってもらえると嬉しいですね」と話す松並さんの趣味は釣り。特にヤマベ釣りが好きで、今年も4〜5回釣りをされたとのこと。今度穴場を教えてくださいね!
【取材:事務局・菊池】

■(株)松並商店 取締役社長 松並 邦拓さん
■所在地:釧路町桂木3−2−1
■業務内容:家具販売

 

葬儀マナー講習会を開催 釧路支部共育求人委員会


釧路支部共育求人委員会は8月19日に葬儀マナー講習会を開催し、(株)博善社代表取締役社長の高木氏が講演しました。

高木氏は大事な人が亡くなったときの対応の仕方や各宗派の流儀、お布施の金額、戒名などについて説明し、「日本の仏教は葬式仏教で、普段はあまり接することがない。いざ葬式になったときに困らないように自分の宗派をしっかりと確認しておくべきだ」と述べました。また同氏は「葬儀の仕様については、故人の希望がある場合はその意思を尊重するべきだ」と強調しました。

講演後には仮想葬儀を行い、焼香の仕方などを学びました。その後の質疑応答では、「キリスト教など、仏教以外の葬儀では香典はどのように書いて渡せばよいのか?」との質問があり、高木氏は「キリスト教ならば『御花料』や『御ミサ料』と書くことが多いが、大事なのは気持ちを込めることだ』と述べました。

【須藤共育求人委員長】

【(株)博善社 代表取締役社長 高木 一州氏】

【仮想葬儀で焼香を学ぶ】

産学官連携研究会HoPE 釧路で例会を開催


 釧路支部は8月12日に産学官連携研究会「HoPE」と合同で例会を開き、北海道大学の荒磯教授、白石ゴム製作所の千葉社長、バイオマテックジャパンの工藤社長が報告しました。

 HoPEは2001年、同友会札幌支部の会員と研究機関が産学官の連携を目指して発会しました。これまで多くの特許を取得し、開発した新製品や新技術が賞を受けるなど、様々な実績を残しています。

 HoPE運営委員長を務める北海道大学教授の荒磯氏は「北海道における地域産学官連携の発展ビジョン」について報告し、「地域クラスターの発展のためには、1.地域企業 2.大学、高専、研究所 3.公設試験場 4.地域科学技術財団等 5.地方自治体の産業・科学技術部署 6.金融機関が有機的に連携することが重要だ」と強調しました。

 白石ゴム製作所の千葉社長は「HoPEを活用した企業革新」と題し、自らが行ってきた様々な事業について報告しました。白石氏は「HoPEで活動することで色々な研究機関から情報が集まるようになった。HoPEは異業種の交流ができるので、全く違う発想がでてくる。とても活用できる会だ」と語りました。

 バイオマテックジャパンの工藤社長は同社で製造を進めている新素材「プロテオグリカン」について語り「この商品は細胞の活性化に必要なものだが、市場ではとてもマイナーなものだ。大企業が参入できない小さな分野だからこそ競争せずに戦うことができる。」と述べました。

 その後行われた交流会で荒磯氏は「釧路は産学官連携に必要な要素を満たしている。是非HoPEのような活動に取り組んでもらいたい」と挨拶しました。

 

【北海道大学 教授 荒磯 恒久氏】

【(株)白石ゴム製作所 社長 千葉 武雄氏】

【バイオマテックジャパン(株) 社長 工藤 義昭氏】

みんなの輪に誘い隊通信【第18号】


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みんなの輪に誘い隊通信【第18号】
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2008年8月11日
北海道中小企業家同友会釧路支部
組織委員会グッドモーニングプロジェクト

【35人目】

自動車販売・整備・保険代理業などを手がけるイシダ自販さんにお邪魔しました。「初めは保険代理店だったけど、その後自動車販売を始めました。車屋としては変わっていますね」と話すのは社長の石田さん。商売としての可能性を見出し、自動車販売を始めたそうです。「わが社では『心を大事に』という理念を持ち、『社業を通じて人のために社会のために』を心がけています。また今年は『連帯と安定』をテーマに、つながりの強化、安定した会社づくりを目指しています」と会社の理念を語ってくださいました。開業して19年、新しい買取方式や仕入れの強化、新分野の開拓など、石田社長は常に新しいことに挑戦し続けています。ありがとうございました! 【取材:事務局・菊池】

 

 

■(有)イシダ自販 代表取締役 石田 功さん

■所在地:釧路市愛国東3丁目5番5号

■業務内容:自動車小売業

 

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【36人目】

 

釧路では珍しい暑さになったこの日、取材に応じてくださったのは建設連合釧路地方建設組合専務理事の木村さんです。「建設連合には今年4月に入ったばかりです」と話す木村さんは今年3月まで社会福祉協議会で常務理事を務めていらっしゃったそうです。「建設連合は36都道府県に組合を置き、各種保険業務を通して、建設業や設備工事業などに携わる方々の健康と生活を守るお手伝いをしています」とお仕事の内容を説明してくださいました。その他にも労務に関するコンサルタントなど、幅広く組合員の方をサポートしていらっしゃいます。「まだ入って間もないので、一生懸命勉強中です!」と意気込む木村さんでした。【取材:事務局・菊池】

 

 

■建設連合釧路地方建設組合 専務理事 木村 芳人さん

■所在地:釧路市川上町5−2−1

■業務内容:健康保険、労働保険、年金基金組合