一般社団法人北海道中小企業家同友会釧根事務所

いつか帰りたくなる釧路を作ろう 地域力発見講座第1講


 釧路支部は11月12日に「第3回地域力発見講座」の第1講を開催し、釧路出身のフォトジャーナリスト長倉洋海氏が『愛しき故郷 釧路』と題して講演しました。

 長倉氏は1980年にカメラマンとして活動を始め、紛争地に生きる現地の人々を撮影し続けてきました。「嫌で出て行った釧路だったが、現地の人々を見続けるうちに『自分に守るべき故郷はあるのだろうか?』と考えるようになった。ちょうどその頃、紛争地の建物の壁に『人はいつか故郷に帰らなければいけない』という文言が書かれていたのが強く印象に残っている」と語りました。

 また釧路のイメージについて「私が育った地区には沢山の長屋が立ち並び、私の実家も貧しかったため家族全員で頑張って仕事をしていた。紛争地のスラムの子ども達と幼い頃の私を重ね合わせていた。貧しくても笑顔で仕事をする子ども達は輝いていて、その姿を見て、昔の貧しくて嫌だった私の思い出も変わって見えた」と語りました。さらに「大人が昔の釧路、そして自らが歩んできた道を子どもに教えてやることで今の釧路が違った輝きをもって見えるようになる。子どもに過去を教えることがとても大切だ。将来子ども達が釧路を離れても、いつの日か戻ってきてくれるような魅力ある街を作るべきだ」と強調しました。

【フォトジャーナリスト 長倉 洋海氏】

 

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