南しれとこ支部は9月25日に例会を開き、なかしべつ伝成館代表理事の飯島実氏が『なぜここに、こんな街が』と題して講演を行いました。
飯島氏は中標津町の歴史と地理を古い文献や写真などを見ながら説明し、「中標津町は歴史が浅いといわれるが、それは町を築いた歴史が伝説ではなく実体験として残っているということだ。歴史を見てきた人達が健在のうちに資料として残しておかねば」と述べました。また「標津川は流れが急で船がのぼってこれないため、中標津町はあまり発展しなかった。田舎の魅力を残し、町をあまり大きくさせずに、『成熟した中標津町』を目指したい」と強調しました。
講演後には参加者から「発展させすぎないという話もわかるが、これからどんどん経済力をつけていくべきだとも考えている」との意見があり、それに対して飯島氏は「あまり宣伝をすると中標津町のイメージが安っぽくなってしまう。無理をせず、時間をかけてゆっくり発展するのは素晴らしいことだと思う」と述べました。
【なかしべつ伝成館 代表理事 飯島 実氏】
【例会風景】