釧路支部は8月12日に産学官連携研究会「HoPE」と合同で例会を開き、北海道大学の荒磯教授、白石ゴム製作所の千葉社長、バイオマテックジャパンの工藤社長が報告しました。
HoPEは2001年、同友会札幌支部の会員と研究機関が産学官の連携を目指して発会しました。これまで多くの特許を取得し、開発した新製品や新技術が賞を受けるなど、様々な実績を残しています。
HoPE運営委員長を務める北海道大学教授の荒磯氏は「北海道における地域産学官連携の発展ビジョン」について報告し、「地域クラスターの発展のためには、1.地域企業 2.大学、高専、研究所 3.公設試験場 4.地域科学技術財団等 5.地方自治体の産業・科学技術部署 6.金融機関が有機的に連携することが重要だ」と強調しました。
白石ゴム製作所の千葉社長は「HoPEを活用した企業革新」と題し、自らが行ってきた様々な事業について報告しました。白石氏は「HoPEで活動することで色々な研究機関から情報が集まるようになった。HoPEは異業種の交流ができるので、全く違う発想がでてくる。とても活用できる会だ」と語りました。
バイオマテックジャパンの工藤社長は同社で製造を進めている新素材「プロテオグリカン」について語り「この商品は細胞の活性化に必要なものだが、市場ではとてもマイナーなものだ。大企業が参入できない小さな分野だからこそ競争せずに戦うことができる。」と述べました。
その後行われた交流会で荒磯氏は「釧路は産学官連携に必要な要素を満たしている。是非HoPEのような活動に取り組んでもらいたい」と挨拶しました。
【北海道大学 教授 荒磯 恒久氏】
【(株)白石ゴム製作所 社長 千葉 武雄氏】
【バイオマテックジャパン(株) 社長 工藤 義昭氏】