釧路支部マルチメディア研究会は10月15日に例会を開き、副会長の斉藤和芳氏がRuby(ルビー)言語で町おこしを図る島根県松江市の現状を報告しました。斉藤氏は今年9月12日、13日に松江市で開催された「オープンソースカンファレンス2008Shimane」に出席しました。
斉藤氏はまずRuby言語について「日本人が開発したRubyの特徴は比較的簡単な構造と、ある程度曖昧にプログラムしても動作する点だ。他の言語は正確に入力しないと動作しないものが多いので、Rubyのような言語は珍しい」と解説しました。
また松江市について「小さな商店や商店街が残っており、古いものを当たり前に使っている町だった。まさに『三丁目の夕日』の世界だったが、その中でOSSという新しいもので地域振興に取り組んでおり、市長や知事がカンファレンスに参加するなどOSSに対する意気込みを感じた」と述べ、さらに「釧路ではITの需要がないため技術者は他地域へ流出していく。技術者も努力・勉強をして釧路でのITの需要を増やしていくべきだ」と強調しました。
最後に斉藤氏は「今多くの地域で様々な勉強会が開かれているが、釧路では少ない。釧路でも必ずできるはずだ。勉強会を積極的に開催していきたい」と語りました。
【マルチメディア研究会副会長 斉藤 和芳氏】