一般社団法人北海道中小企業家同友会釧根事務所

弟子屈高校進路講演会 同友会会員が講演


 釧路支部摩周地区会(近藤明会長)は13日、地元の弟子屈高校が開いた進路講演会に講師を派遣し、川湯観光ホテル代表取締役の中嶋康雄氏が180名の高校生に向かって講演しました。中嶋氏は自身の体験を交えながら、会社を経営する難しさと、悪戦苦闘しながら業務を改善してきた経緯について話しました。
 中嶋氏は、「お客様の満足を強化するために、分不相応と言われながらも多額の投資をして厨房を改築し、サービス向上と従業員の労働環境を整えることに力をを注いだ。ISOの取得によって業務の標準化が進み、お客様へのサービスの向上に繋がった」と苦労を振り返りました。そして、「相手に喜んでもらうことが人として一番の喜びだ。そのために相手の立場に立ち、精一杯努力することを忘れないで欲しい」と締めくくりました。

*写真と文章 竹森英彦氏(摩周地区会会員)

みんなの輪に誘い隊通信【第24号】


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みんなの輪に誘い隊通信【第24号】
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2008年11月17日
北海道中小企業家同友会釧路支部
組織委員会グッドモーニングプロジェクト

【47人目】

大手電気製品製造会社の商品を取り扱う三立機電釧路支店の佐藤支店長です。産業機器や空調機器、電動工具が売り上げの8割を占めているそうです。「建設業が落ち込み、戸建て件数の減少が電動工具の売り上げに影響しています。その分を家電品でカバーしたり、管内の工場を回って機械がどのように使われているか調査し、新たな提案をするなどの努力をしています。特に省エネルギー機械の提案に力を入れています」と語ります。休日も出勤することが多いと言う佐藤さんですが、休日には健康のためウォーキングをしています。また大の銭湯好きで、週に4〜5回は銭湯に入るそうです。「やっぱり広いお風呂が一番いいです。1日に2回入ることもあります」。銭湯で疲れを癒し仕事に励んでいる佐藤さんでした。【取材:事務局・菊池】

 

 

■三立機電(株)釧路支店 支店長代理 佐藤 隆さん

■所在地:釧路市中島町11−12

■業務内容:機械リース・プラント・産業用機械卸売業

 

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【48人目】

 

「音楽は人の心を豊かにします。子ども達の感性を育てるのが私達の仕事です」と語るのはエルム楽器釧路支店の寺田支店長です。同社では楽器販売、ヤマハ音楽教室等を手掛けており、子どもからお年寄りまで幅広く音楽を教えています。「指導者は別にいるので私達が教えることはしません。音楽で楽しむ人を見るのが喜びなのです。音楽教室で育った人が新聞に載ったり、指導者として帰ってきてくれるのがとても嬉しいです」と話す寺田さんですが、一方で現在釧路で音楽をする人が減少傾向にあるそうです。「もっと多くの人に音楽をやって欲しいが、音楽をかじるだけじゃなく、吹奏楽などのバンドに入ってみんなで協調して上手に演奏する喜びを感じて欲しい」。広く静かなホールでお話を伺いました。ありがとうございました!【取材:事務局・菊池】 

 

 

■(株)エルム楽器釧路支店 支店長 寺田 仁さん

■所在地:釧路市新橋大通4−2−1

■業務内容:楽器小売・音楽教室

まずは企業の現状分析を 経営指針セミナー


 釧路支部共育求人委員会(須藤隆昭委員長)は11日、経営指針セミナーを開き、会員で中小企業診断士の松井智聖氏が作成したモデル企業を題材にして、モデル企業が抱える事業承継・資金繰り・社員間のコミュニケーション不足など様々な問題を列挙し、現状の分析を行いました。同友会では、刻一刻と変わる経営環境に耐える座標軸として、経営理念、経営方針、そして経営計画が一体となった経営指針作成の学習会を各支部で開催しています。
 セミナーは松井氏は「現状で企業が抱えている問題が何なのかを明確にすることで、本来あるべき姿とのギャップが見えてくる。そのことで自社に必要な経営指針が見えてくるのではないか」とし、会社が進むべき方向性を経営者と社員が一緒になって示すことが重要だと述べました。 
 
 セミナーは今月26日に第2講を開催し、今回抽出した問題点からモデル企業にはどういう経営指針が必要なのかを参加者全員で討論します。

 

いつか帰りたくなる釧路を作ろう 地域力発見講座第1講


 釧路支部は11月12日に「第3回地域力発見講座」の第1講を開催し、釧路出身のフォトジャーナリスト長倉洋海氏が『愛しき故郷 釧路』と題して講演しました。

 長倉氏は1980年にカメラマンとして活動を始め、紛争地に生きる現地の人々を撮影し続けてきました。「嫌で出て行った釧路だったが、現地の人々を見続けるうちに『自分に守るべき故郷はあるのだろうか?』と考えるようになった。ちょうどその頃、紛争地の建物の壁に『人はいつか故郷に帰らなければいけない』という文言が書かれていたのが強く印象に残っている」と語りました。

 また釧路のイメージについて「私が育った地区には沢山の長屋が立ち並び、私の実家も貧しかったため家族全員で頑張って仕事をしていた。紛争地のスラムの子ども達と幼い頃の私を重ね合わせていた。貧しくても笑顔で仕事をする子ども達は輝いていて、その姿を見て、昔の貧しくて嫌だった私の思い出も変わって見えた」と語りました。さらに「大人が昔の釧路、そして自らが歩んできた道を子どもに教えてやることで今の釧路が違った輝きをもって見えるようになる。子どもに過去を教えることがとても大切だ。将来子ども達が釧路を離れても、いつの日か戻ってきてくれるような魅力ある街を作るべきだ」と強調しました。

【フォトジャーナリスト 長倉 洋海氏】

 

釧路管内全ての自治体に中小企業振興基本条例を 


 釧路支部厚岸地区会(中村一明会長)は12日に中小企業振興基本条例制定会議を開き、『中小企業振興基本条例を管内全ての自治体に』と題して、釧路支部の福井克美政策委員長が講演しました。釧路市では、今年度中に同条例が制定される見込みとなりましたが、同氏は釧路市中小企業振興基本条例制定運動の中心となって活躍してきました。

 福井氏は条例制定の先駆事例である東京都墨田区、大阪府八尾市の取り組みと釧路市の制定へ向けた運動について時系列的に解説し、「釧路支部では条例制定へ向けた運動として、我々が住む釧路市の現状把握、市会議員との意見交換会など様々な形で商工会議所、行政とともに学習会を進めてきた。厚岸地区会においても学習会の場を作り、官民一体となって地域活性化の方策が練られていくことを期待する」とし、厚岸町をはじめ管内全ての自治体に中小企業振興基本条例が制定されることを強く望みました。
 
 同氏の報告を受け、中村地区会長は「各地の条例制定へ向けた動きを把握することができた。さらに行政、商工会各担当者との意見交換の場が作れたことは、同友会厚岸地区会にとって大きな前進になった。今後も条例制定へ向けた運動を拡大したい」と述べ、条例制定へ向けた意欲を語りました。

【中小企業振興基本条例とは】

 日本の企業の90%、従業員の70%は中小企業で働いており、日本の経済・雇用の担い手は中小企業です。中小企業の繁栄なくして地域経済の活性化はありえません。中小企業振興基本条例は、各地方自治体の責任において中小企業振興策を講じることを明文化するもので、道内では帯広市、札幌市で施行されており、各自治体で制定へ向けた動きが活発化しています。

★さらに詳しい中小企業振興基本条例の学習資料は下記からご覧ください
http://www.doyu.jp/kensyou/

 

域内循環を促進しよう!中小企業振興基本条例制定フォーラム開催


 釧路支部(亀岡孝支部長)は釧路市に対して中小企業振興基本条例制定を働きかけ、来年4月の施行へ向け準備が進んでいます。
 市は条例が地域にとってどういう意味をもたらすかを考えるフォーラム「小粋なまちで凱歌をあげよう」を開催し、釧路支部の福井克美政策委員長をはじめ、小磯修二釧路公立大学学長、楡金全日空ホテル総料理長、小笠原和子消費者協会会長の4氏が地域経済活性化に対する様々な意見交換を行いました。

 討論前に基調講演に立った小磯氏は「釧路根室地域は、道内他地域に比べ外貨の獲得力は非常に優れている。しかし問題なのは外貨を域内で消費、再投資している割合が極端に低いことだ。今後自給率を高めることで経済力向上は十分に可能だ」とし、域内消費、域内調達、域内再投資による域内循環を高める必要性を強調しました。

 福井政策委員長はフォーラムの中で、「条例の制定が最終目的ではない。形だけの条例ではなく、産業振興会議等で活発に意見を出し合い産官の連携をさらに緊密なものにし、地域活性化を推進しなければならない」と述べました。

★報道記事はこちらからご覧ください
http://portal.doyu-kai.net/modules/news/article.php?storyid=467

みんなの輪に誘い隊通信【第23号】


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みんなの輪に誘い隊通信【第23号】
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2008年11月10日
北海道中小企業家同友会釧路支部
組織委員会グッドモーニングプロジェクト

【45人目】

和菓子・ケーキの店かわなべの川鍋さんは「どんな料理も基本は一緒。全部つながっている」と話します。「ちょうど作った料理があるから」と厨房の奥から出てきたのはなんと手作りの「大根の皮のきんぴら」と「塩辛」。大根の皮で作った料理は始めて食べましたが、とってもおいしかったです。「和菓子の作り方は習ったことがない。自分がおいしいと思うものを作っている。習っていないからこそオリジナルの商品が作れるし、おいしければ勝ちだと思っています。出来合いのものでも工夫しだいでもっとおいしくすることができる」と語る川鍋さん。きんぴらも塩辛もちょっとした工夫をしているそうです。既成概念に囚われず、スタッフと共においしいものを求めて日々努力をしています。【取材:事務局・菊池】

■和菓子・ケーキの店かわなべ 代表 川鍋 健一さん
■所在地:釧路市春日町3−3
■業務内容: 菓子・パン・氷菓製造業

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【46人目】

「1ヵ月の半分くらいは出張に出ています」と忙しい中取材に応じてくれたのはポータスの岡田専務です。同社では企業のシステム構築、コンサルティング、IT業務の代行管理を手掛けています。平成元年の設立以来、札幌や東京にも進出しているとのことです。「現在の世の中は全てITに依存しています。サービスとして何を提供できるか、そのために何をするかを常に考えています。単発ではなく継続的なサービスを目指しています」と語ります。毎日各地を飛び回って仕事をしている岡田さんの楽しみはゴルフで、広いコースを歩いて移動するのが好きなのだそうです。同友会にはゴルフ同好会もありますので是非参加してください!【取材:事務局・菊池】

■(株)ポータス 専務取締役 岡田 正紀さん
■所在地:釧路市鳥取南5−12−5
■業務内容:コンピュータ等のOA機器販売

会社への思いを語るフリーライフ長濱氏 釧路支部昼食会


 釧路支部は11月6日に昼食会を開催し、フリーライフ取締役の長濱正昌さんが「私が歩んできた道〜人との出会いが私を変えた〜」と題して報告しました。

 長濱さんはいじめられっ子で「自分には何一ついい所がない」と感じていた小学校・中学校時代、成績もあがり活発になった高校時代、故郷函館を離れて釧路にやってきた大学時代と、自らの生い立ちを語りました。

 大学卒業後は「人と接する仕事がしたい」という思いから自動車販売会社や不動産会社の営業職として就職しますが、思うような成果が得られず落ち込む毎日だったと話します。

 ある時同僚からフリーライフを紹介され、面接で社長の藤平さんに出会います。「社長はどんなに忙しくてもコミュニケーションをとってくれるし、仕事上の提案をすぐ受け入れてくれて、成果が出たときには『ありがとう』と言ってくれる。今まで褒められたことのない私にとってはそれが何より嬉しく、やりがいを感じている。今では毎日がとても忙しく、会社が成長しているのを感じる。私が変わることができたのは現在の会社を紹介してくれた友人と藤平社長のおかげ。とても感謝している」と会社と社長に対する思いを語りました。

【(有)フリーライフ 取締役 長濱 正昌さん】

【昼食会風景】

みんなの輪に誘い隊通信【第22号】


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みんなの輪に誘い隊通信【第22
号】
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2008年11月5

北海道中小企業家同友会釧路支部
組織委員会グッドモーニングプロジェクト

【43人目】

主に鉄工所用の機械・工具、ボルトの販売を手がけるヤマト機械の松尾さんです。今年秋にオープンした釧路の新しい体育館のボルトの全てを同社が納めたそうです。「地元の仕事を地元の業者で消化する。これが一番いいことだと思います」と話す松尾さんは釧路の出身ではありませんが、縁あって釧路で起業し、以来道東を中心に仕事をしています。「商売が好きなので人との出会いがとても好きだし、釧路に受け入れてもらったことがすごく嬉しかった。辛いときもありましたが、様々な人に助けられた。人との出会いが一番大事だと思っています」と仕事への思いを語ります。「今年は社員を同友会の幹部大学に入学させたい」と後継者育成にも熱心です。お待ちしております!【取材:事務局・菊池】

■ヤマト機械(株) 代表取締役 松尾 祐三さん 
■所在地:釧路市仲浜町1−38
■業務内容:工具販売

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【44人目】

「誘い隊通信か。毎号見てるよ〜」と笑顔で話す青木建設の青木社長は、昭和40年代に日本でツーバイフォー工法が導入された際、「これからはツーバイフォーの時代」と一念発起し、釧根における先駆者として活躍してきました。釧根で初めて同工法の技能士の資格を取得したり、バスを使っての宣伝を行うなど、多くの「初めて」に挑戦してきました。釧根には技能士が少なく、技術を教えていくことが難しいそうです。青木さんは「この状況をもう少し改善させていきたい」と語ります。「会社経営者が一生懸命にならないと部下はついてこない。経営者は楽じゃないです」と還暦を過ぎた今でも現場主義を貫きます。いつも笑顔で「クヨクヨしない」をモットーに仕事に精を出しています。【取材:事務局・菊池】

■(株)青木建設 代表取締役 青木 清さん
■所在地:釧路市星ヶ浦大通3−8−32
■業務内容:注文住宅

人を生かす経営を同友会でつくろう 鋤柄中同協会長が講演


 

 釧路支部は10月27日に「経営者・幹部社員合同研修会」を開催し、中小企業家同友会全国協議会会長の鋤柄修氏が「不況に負けない企業を同友会で作ろう!」と題して講演しました。

 

■こちらから講演の録音をダウンロードできます。

http://portal.doyu-kai.net/uploads/files/sukigara2008.10.27.mp3

 

 鋤柄氏はまず中同協が派遣したEU小企業憲章視察について述べ、「EU小企業憲章はイギリスのブレア首相がリーダーシップをとり制定されたもので、『EUの産業政策の基盤として一番最初に小企業が考えられるべき』と明記したものだ。Think Small First(小企業をまず最初に考えよ)の言葉は各国政府に対する命令であり、EUという国の集まりが小企業を中心にして産業を振興していくことを決定したのは非常に重要なことだ」と報告しました。

 

 また同氏は同友会に入会する前、3つの失敗を経験したと話します。「一つは会社が軌道に乗り、経営陣が高価なモノを買ってしまったこと。二つ目は目標もなく社員の待遇改善をしたこと、そして三つ目は特別賞与を与える際に社員をランクづけして金額に差をつけたことで、それによって社員の不満が爆発して組合が結成された。新聞で同友会のことを知って藁にもすがる気持ちで入会し、同友会の先輩達と話すことで今までの経営方法が間違いだったと気づいた。同友会に巡りあったのは私にとってのターニングポイントだった」と自身が同友会に入会した当時の経験を振り返りました。

 

 さらに「経営で大切なことは『会社の10年後を語れるか?』ということだ。大きな時代の流れに対応し、その中で会社を維持・発展させていくのが経営者の責任だ。労働者は労働三法で保護されているが、経営者は重い責任を背負い誰も守ってくれない。同友会の労使見解の理念を会社に貫き、社員を経営のパートナーとして、同友会で企業をつくっていこう」と強調しました。

 

 講演後に行われた参加者によるグループ討論の後、参加者からは「今後10年間の世界と日本の変化とその対策をどう考えているか?」との質問が出されました。これに対し鋤柄氏は「世界ではグローバル化、また日本では少子高齢化と地域格差、これは止めることができない大きな流れだ。その中で自社の分析を行い、業界の変化を捉え、強みを見つけて活かしていくことが必要だ。時代を先取りするためには自ら動いて生きた情報をつかむことが大切だ」と述べました。さらに「労使見解を幹部社員に浸透させるにはにどのような方法が効果的か」との質問に対して、「社員に勉強グセをつけることだ。そして社員が学び・教える場面を作ることが大切だ。同友会はまさにこの場面と役割がもらえる場所であり、場面を繰り返しこなすことで知らず知らずのうちに成長できる」と答えました。

 

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■その他の質問(時間の都合上研修会で取り上げられなかった質問に翌日回答していただきました)

 

Q1.労働組合は今も存在していますか?またどのような関係ですか?

 

A.今も残っている。末端の社員の意見をトップにあげることができるので、良い関係を築いている。

 

 

Q2.初代から現在の3代目まで血縁はないということですが、後継者をどのように選び、育て、交代したのでしょうか。

 

A.同業会社に3代目(現社長)を派遣し、そこで力をつけて社長になったあとエステムの社長に就任した。

 

 

Q3.従業員370名のうちの正社員の比率と平均年収を教えてください。

 

A.250人が正社員。年収は33才で450〜500万円。

 

 

Q4.社長から会長になられて、気持ちの上で変わったことはありますか?

 

A.楽になった。中小企業の社長は緊張の連続なのだと感じた。

 

 

Q5.従業員370名で38億円。一人当たりの生産性が低く感じますが?

 

A.水処理施設の運転・整備が主な仕事で、ほとんどが人件費。付加価値率が非常に高い。

 

【中小企業家同友会全国協議会会長 鋤柄 修氏】

 

【研修会風景】

 

【懇親会で挨拶をする亀岡支部長】

 

【今年度入会した新会員(左から中野氏、滝本氏、高橋氏】

 

【閉会の挨拶をする木内幹事長】

 

 

 

 

 

みんなの輪に誘い隊通信【第21号】


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みんなの輪に誘い隊通信【第21
号】
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2008年10月28

北海道中小企業家同友会釧路支部
組織委員会グッドモーニングプロジェクト

【41人目】

大手化粧品メーカーの商品の卸・直販を手がけるアルソアコスモピュアー社長の松崎さんです。「アルソアの商品は環境管理がとても厳しく、お客様第一の商品作りをしている会社なので安心して取り扱うことができる」と松崎さんは語ります。「化粧品は消費されて回転していく商品なので、お客様とは長い付き合いになります」。松崎さんの仕事は、顧客とのコミュニケーションの中からその人にあったものを提案していく、コンサルタント的な要素もあるそうです。毎日忙しく仕事をしている松崎さんですが、休日にはゴルフを楽しんでいます。「スポーツ全般が好きです。ゴルフは多いときには月に3回程度行きます。同友会にゴルフ同好会が出来たと知って、暇があれば出てみたいと思っていました」。お待ちしております!【取材:事務局・菊池】

 

■(有)アルソアコスモピュアー 代表取締役 松崎 裕さん

■所在地:釧路市芦野2−1−4

■業務内容:化粧品・理美容機器卸

 

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【42人目】

 

「主にトラックやバス、フォークリフト、その他部品の販売と整備を行っています。最近では天ぷら油で走る車の研究もしています」と話すのは日産ディーゼル道東販売釧路支店の西嶋支店長です。現在研究を進めている天ぷら油の車は既に釧路の企業でゴミパッカー車として走っています。また同社では日本で一番早く「尿素システム」という技術を導入した実績があります。「尿素を使うことで排気ガスを浄化することができます。環境破壊が問題になっている今、天ぷら油車や尿素システム等環境に優しい取組みをしていくのが私たちの業界の使命だと思っています」と熱く語ります。西嶋さんは昔から旅行がお好きで、会社の長期休みにはヨーロッパなどを見て廻ったそうです。「チェコは面白かったです。どこへいっても世界遺産のような建物ばかりでした」。【取材:事務局・菊池】

 

■日産ディーゼル道東販売(株)釧路支店 支店長 西嶋 稔さん

■所在地:釧路市鳥取大通6−8−11

■業務内容:自動車販売・部品販売

西別川が育む献上鮭 南しれとこ支部例会


 南しれとこ支部(端賢二支部長)は10月例会を別海で21日に開き、別海漁業協同組合参事の石川量平さんが別海名産の高級鮭、「献上鮭」の由来について講演しました。

 摩周湖の伏流水を源流として別海町を流れる清流西別川は、美味しい鮭を育んでいます。石川さんは献上鮭の由来に触れ、「1800年に徳川将軍に献上するために塩鮭の製造が別海で始まった。これが献上鮭の由来だ。極上の鮭を厳重に取り扱い木箱に入れて江戸に送った」と述べました。さらに石川さんは「別海の鮭は他の河川の鮭と交配させてない。清冽な西別川の水質と相まって美味しい鮭が獲れる。寒風干しなどの伝統製法で旨みを引き出している」と語りました。

 参加者は塩焼きの献上鮭を食べながら、故郷の名品の由来を学びました。

▼講演する石川量平さん

 

▼献上鮭

▼新会員の橋畑さん(左)と木村さん

松浦武四郎の足跡を辿る 摩周地区会歴史講座


 釧路支部摩周地区会(近藤明会長)は歴史講座を20日に開き、てしかが郷土研究会の松橋秀和さんが、幕末の探検家、松浦武四郎の足跡について講演しました。

 松浦武四郎は1858年に釧路に上陸し、阿寒、斜里、摩周湖、屈斜路湖など、500キロの行程を23日間かけて踏破しました。「5月23日に弟子屈に到着した武四郎はアイヌの丸木舟で屈斜路湖を巡った。当時の貴重な記録が探検記に残されているが、アイヌ語を取得しながら獣道を辿ったようだ」と松橋さんは語りました。さらに松橋さんは摩周湖の地名の由来に触れ、「アイヌ語のマシ・ウン・トゥ(かもめがいる湖)に由来している。武四郎の足跡を辿るために湖面に下りたことがあるが、鴎が湖面に浮かんでいた。オホーツク海か太平洋から飛んできたのだろう」と指摘しました。

▼てしかが郷土研究会の松橋秀和さん

 

 

皆に感動を与えたい ハウス工房ナカガワ 中川氏


 釧路支部(亀岡孝支部長)は21日に11月の昼食会を開き、『私という人物を語る〜過去・現在・未来』と題してハウス工房ナカガワの中川正寿氏が報告しました。同社は、平成15年の創業。住宅の増改築、建築設計デザインを手がける会社です。

 氏は昭和39年生まれ。実家は農業を営んでおり、20坪3LDKの住まいに9人が暮らしていました。農家でアルバイトをしながら学業に励む青春時代を過ごし釧路へ。市内の建築業者勤務を経て、平成15年に独立起業しました。

 中川さんは「こちらで仕事を選ぶことは一切しない。金額の大小も重要ではない。それよりも大工が大工の仕事しかできないようでは企業は継続しない。仕事の大小に関わらず様々な技術を身につけ、一人で何役もこなす社員の存在が当社の最大の強みだ」とし、多能な社員の存在が重要だと語りました。

 また、中川さんは年に5〜6回展示会を開き、そこでお客様に実際に見てもらうことこそが営業だといいます。「支えてくれるすべての人とのつながりで会社は成り立っている。当社の経営理念は『笑顔』『信頼』『共生』です。お客様と社員の笑顔を作ることが使命なのだと思います。そのためにはほんの些細なことでもいいので、普通はここまでやらないだろうとお客様に思っていただけるような仕事をやっていきたい」とし、今後は関連事業の更なる拡大を目指し、顧客満足へこだわり、『感動』を与える会社を創造することを強調しました。

 

 

みんなの輪に誘い隊通信【第20号】


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みんなの輪に誘い隊通信【第20号】
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2008年10月20日
北海道中小企業家同友会釧路支部
組織委員会グッドモーニングプロジェクト

【39人目】

白糠町のタケダ産業では図工や美術の授業で使う木製教材のキットを主に製作しています。社長の武田さんと鳥居さんにお話を伺いました。武田社長のこだわりは、ほぼ100%北海道産の広葉樹を材料として使用していることです。広葉樹の方が、木が締まっていて色もよく、家具などに最適なのだそうです。「木製教育用品製作の現場を見て『自分もやってみたい』と思い今の事業を始めました。子どもが使う商品ですので怪我をしないように切断面を綺麗に整えたりと手間暇がかかりますが、それも作る側の責任だと思っています」と武田さん。会社の次代を担う鳥居さんの趣味はバイクで、「いつもぷらっと出かけています」と笑いながら話していました。最後はお2人並んで写真撮影。ありがとうございました!【取材:事務局・菊池】

 

 

■タケダ産業(株) 代表取締役 武田 幸栄さん・鳥居 則之さん
■所在地:白糠郡白糠町西庶路東2条南3丁目
■業務内容:木製教育用品製造業

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【40人目】

伊藤さんは釧路で27店舗あるそば屋「東家」の総本店、竹老園でそば打ちなどの調理を担当しています。以前は会社勤めをされていましたが、11年前からお店で働いています。東家は各店でメニューが少し違っています。「ざるそばなどの基本的なそばは明治以前に確立しており、歴史的な食べ物なのです。東家では各店が工夫をしてオリジナルのそばを出しています」と話す伊藤さん。そば打ちで大変な点はどこですか?「材料はシンプルですが、天気などの影響で粉の状態が変わることがあります。毎回同じ味のそばを作るのが大変です。自分が自信を持っておいしいと思えるそばをお出ししたいです」。そば打ちの奥深さが伺えます。伊藤さんの趣味はバードウォッチングで、お仲間と鳥や自然の観察、イルカやシャチなどを見に行くこともあるそうです。【取材:事務局・菊池】

 

 

■(株)竹老園  伊藤 純司さん

■所在地:釧路市柏木町3−19

■業務内容:日本蕎麦製造・販売

 

 

 

釧路支部三地区会 地域の歴史を学ぶ


 釧路支部(亀岡孝支部長)は17日に釧路支部三地区会合同例会を開き、厚岸地区会、白糠地区会、摩周地区会会員が厚岸町に集いました。また、『故郷の歴史と自然〜厚岸・白糠・摩周』と題して厚岸町学芸員の熊崎農夫博氏が記念講演に立ちました。

 熊崎氏は「オタノシケ(砂浜の中央部)、コイトイ(川尻が砂浜を海と平行して流れているところ)などの地名は多くがアイヌ語の影響を受けている」と現在の地名について解説しました。
 また氏は「車や汽車が普及される前は、物流の中心は船であり、船舶が停泊できる港を所有していることが地域経済の一つの指標の一つになっていた。厚岸、白糠、摩周の各拠点にはすばらしい自然や産物が山のようにある。有効なPR方法を考えることで地域活性化戦略が見えてくるのではないか。現状を認識することも勿論重要なことではあるが、地域の特性や歴史的な背景を大事にすることで新たな発見や特色を再確認することができるはずだ」とし、各町が知恵を出し合い、互いの連携を図ることの重要性を語りました。

 

                    【亀岡支部長】

 

                 【中村厚岸地区会長】

 

              【記念講演にたった熊崎氏】

 

根室支部 同友会で学びを深める


  根室支部(福井富士雄支部長)は8日に支部例会、10日に山高会例会、14日に番頭会例会を開き、会員が学びを深めました。

 支部例会では、同友会会員と市内2高校の進路指導担当、就職担当者を交え「企業はこんな人材を求めている」をテーマにパネルディスカッションを行いました。冒頭でナカイチの田嶋氏(共育・共同求人委員長)は、近年新卒者を採用した実績について触れ、「選んでいる業種がどんな仕事をしているところなのか、もっとよくリサーチすべきだと感じる。仕事をよく知ることで面白みも出てくるはずだ。また、メールの発達により若者の会話能力が著しく低下しているのではないか」と警鐘を鳴らしました。
 根室印刷の山田氏(政策委員長)は「就職は生徒の一生を決めかねない重要なものだ。それだけに、受け入れる企業側の責任も非常に大きい。同時に学生は、入社を志す会社が何をしている会社なのかをもっとよく知る必要がある。
 参加者からは「部活動などを通じて、人間関係の構築をより一層促す必要がある」や「進路決定までのプロセスは見えない部分が多いので、学校側と情報共有することが大事だ」との意見があり、活発な討論がなされました。

 また、先月のオホーツク道研に参加したナオエ石油の魚谷直世氏が山高会例会で報告しました。
 魚谷氏は人育てをテーマにした第1分科会に参加しました。魚谷氏は「植松氏自身には不可能という言葉がなかった。常に前向きであることの大事さが伝わってきた。初めて道研に参加し、さまざまな人と意見を交わすことができ、今後の企業活動に取り入れる点が多い。また参加したい」と述べ道研での学びを強調しました。

 14日に開かれた番頭会例会では同友会の古典「人を生かす経営」を参加者全員で読み合わせをし、同友会が掲げる労使関係の見解について学びを深めました。
 「労使見解」が作成された背景は、戦後労働運動が盛んになり、中小企業にも労働組合が結成され労使間の争議が相次ぎ、中小企業経営を根底からゆさぶる事態を招いたことがあります。同友会の偉大な先駆者たちは力による解決ではなく、話し合いを基調にした中小企業にふさわしい近代的な労使関係の確立に血のにじむ苦労を重ねました。その体験をまとめたものが「労使見解」です。同友会では、経営指針成分化や社員教育を考える場合、必ず「労使見解」に学ぶことを強調しています。
 参加者はテキストの読みあわせを行いながら、生まれた背景や中小企業における労使関係の見解のポイントについて討論しました。

 

 

 

 

松江市視察を報告 マルチメディア研究会10月例会


釧路支部マルチメディア研究会は10月15日に例会を開き、副会長の斉藤和芳氏がRuby(ルビー)言語で町おこしを図る島根県松江市の現状を報告しました。斉藤氏は今年9月12日、13日に松江市で開催された「オープンソースカンファレンス2008Shimane」に出席しました。

斉藤氏はまずRuby言語について「日本人が開発したRubyの特徴は比較的簡単な構造と、ある程度曖昧にプログラムしても動作する点だ。他の言語は正確に入力しないと動作しないものが多いので、Rubyのような言語は珍しい」と解説しました。

また松江市について「小さな商店や商店街が残っており、古いものを当たり前に使っている町だった。まさに『三丁目の夕日』の世界だったが、その中でOSSという新しいもので地域振興に取り組んでおり、市長や知事がカンファレンスに参加するなどOSSに対する意気込みを感じた」と述べ、さらに「釧路ではITの需要がないため技術者は他地域へ流出していく。技術者も努力・勉強をして釧路でのITの需要を増やしていくべきだ」と強調しました。

最後に斉藤氏は「今多くの地域で様々な勉強会が開かれているが、釧路では少ない。釧路でも必ずできるはずだ。勉強会を積極的に開催していきたい」と語りました。

【マルチメディア研究会副会長 斉藤 和芳氏】

1970年代を再現 同友会釧路支部三丁目の夕日祭り


 同友会釧路支部(亀岡孝支部長 460社)は、釧路が栄えた1970年代を再現する祭りを9月27日と28日に中心街のパステルタウンで開き、4000名の市民が参加しました。

 同友会の会員は、釧路の中心街が栄えた1960年代から70年代にかけて少年時代を送りました。「当時は中心街に買い物にでかける時は、よそ行きの服を着て勇んで出かけた。中心街をマチと呼び、そこは市民のハレの場だった」と40代の実行委員はかつて賑わった中心街を懐古します。釧路の会員の思い出が沢山詰まっている1970年代の「マチ」をテーマに今回の祭りは企画されました。

 隆盛をほこったキャバレー「銀の目」の再現、1970年代音楽、当時の生活用品を展示した懐かし館、ケンとメリーのスカイラインの撮影会、紙芝居などが路地を埋め尽くし、40年前の釧路の賑わいが戻ってきました。

 実行委員長を務めた亀岡孝支部長は、「地域が元気にならなければ中小企業経営は成り立たない。同様に中小企業が活力を失うと地域経済も衰退する。私たちは地域と一体の関係にある。同友会が制定を求めてきた、釧路市中小企業振興基本条例も今年度中に制定される見込みになった。今回は同友会を市民に知ってもらういい機会になった」とお祭りを振り返っています。

*報道記事はこちらです
http://portal.doyu-kai.net/modules/news/article.php?storyid=439

*三丁目の夕日祭りテーマソングはここからダウンロードできます
http://portal.doyu-kai.net/modules/mydownloads/singlefile.php?cid=2&lid=139

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▼亀岡孝実行委員長の開会挨拶

▼江南高校 蝦夷太鼓

▼高橋はるみ知事(左)と伊東良孝市長も熱唱

▼1970年代ディスコ

▼1970年代の栄えた「キャバレー銀の目」を再現

 

▼三遊亭大楽さんの落語

▼千人鍋

▼1970年代ファッションショー

▼懐かしいおもちゃ

▼空きビルで開いた懐かし館

▼原田康子 挽歌シンポジウム

▼小学生がつめかけたロケット講演会

▼手作りロケットが秋空に

▼竹馬で遊ぶ

▼ロッククライミング体験

▼チケットを売る実行委員

▼会員企業の出店は大賑わい

▼実行委員会直営店

 

▼もち巻きで閉会

 

 マチの少年・・・・・・・

1972年夏 12歳の僕は、
母に買ってもらった小奇麗な服を着て
マチの路地に分け入った

露天商の蛮声、洋服店に並ぶ瀟洒なハンカチーフ、
薄暮に浮かぶ石畳、酔客をあしらう姐さんの艶やかな後姿、
マチは少年の淡い幻が匂い立つハレの空間だった。

いくつかの美しい季節が過ぎ、僕は47歳になった。
今でも僕はマチが愛おしい。

賑わいを求め、まだ見ぬ人とめぐり合うために
2008年9月、再びマチに歩み入ろう。

 

 

 

 

 

 

 

開拓100周年を迎えて 南しれとこ支部9月例会


南しれとこ支部は9月25日に例会を開き、なかしべつ伝成館代表理事の飯島実氏が『なぜここに、こんな街が』と題して講演を行いました。

飯島氏は中標津町の歴史と地理を古い文献や写真などを見ながら説明し、「中標津町は歴史が浅いといわれるが、それは町を築いた歴史が伝説ではなく実体験として残っているということだ。歴史を見てきた人達が健在のうちに資料として残しておかねば」と述べました。また「標津川は流れが急で船がのぼってこれないため、中標津町はあまり発展しなかった。田舎の魅力を残し、町をあまり大きくさせずに、『成熟した中標津町』を目指したい」と強調しました。

講演後には参加者から「発展させすぎないという話もわかるが、これからどんどん経済力をつけていくべきだとも考えている」との意見があり、それに対して飯島氏は「あまり宣伝をすると中標津町のイメージが安っぽくなってしまう。無理をせず、時間をかけてゆっくり発展するのは素晴らしいことだと思う」と述べました。

【なかしべつ伝成館 代表理事 飯島 実氏】

【例会風景】