一般社団法人北海道中小企業家同友会釧根事務所

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亀岡氏が再任 2010年度釧路支部第36回定時総会


 釧路支部(466社)は20日、釧路キャッスルホテルで第36回定時総会を開き、2009年度活動報告と決算、2010年度の活動方針と役員体制を決めました。支部長には亀岡孝氏(綜合設備 代表取締役副社長)、幹事長には木内敏子氏(ダスキン釧路 代表取締役)が再任されました。
 再任された亀岡氏は「今年度は中小企業基本条例の具体化を進めたい。地域に根ざした企業が生き残っていくために官民一体となった活動が必要だ。我々同友会がリーダーとなって地域と企業、雇用を守るため躍進の1年にしたい」と抱負を語りました。
 北海道同友会副代表理事の田中傳右衛門氏は各地の条例運動に触れ「釧根地域では非常に条例運動が活発に行われている。このままの活動を継続してほしい」と述べました。
 また、「同質化競争の現状を打開する異質化戦略」と題して記念講演を行ったソーゴー印刷社長の高原淳氏は、異質化戦略には超長期的ビジョンと人材の異質化が鍵となるとし、「業界、自社、自分など六つの視点から歴史を掘り下げ、究極の理想像を作り上げることが大切だ。また人材を異質化させるには、真面目で保守的な社員をいかに超真面目で革新的な社員へ変化させるかが重要で、経営者は若手社員の能力を素直に認め、その能力を伸ばすことが必要」と強調しました。

★抱負を語る亀岡氏

★活動方針案を発表する木内幹事長

★副代表理事の田中傳右衛門氏

★講演した高原氏

★ノイズ倶楽部の演奏

■2010年度総会議案書および役員体制はこちらからダウンロードできます。(PDF版)
http://portal.doyu-kai.net/modules/mydownloads/visit.php?cid=2&lid=201

■講演用資料はこちらからダウンロードできます。(PDF版)
http://portal.doyu-kai.net/modules/mydownloads/visit.php?cid=2&lid=202

「声は宝物」 迫田氏が実技指導 マルチメディア研究会4月例会


 釧路支部マルチメディア研究会(小川衛治会長)は4月13日に4月例会を開催し、「あなたの表現力を高めましょう」と題してシーズサービスの迫田栄重氏が報告、実技指導を行いました。

 迫田氏は3つの呼吸法を紹介し、「声は消耗品である。大きな声で話すのは、人によって不快感や威圧感を与えることがあり、自分の喉にも良くない。小さな声でも最大限の声の活用法を学んで欲しい」と述べました。

 実技指導では参加者の自己紹介を聞いて、参加者一人一人に口の開け方や腹式呼吸での声の出し方などのアドバイスを送りました。

 最後に迫田氏は「自分の声は世界に1つしかない宝物である。ぜひ皆様には自分の声を好きになってほしい。聞きやすい声になれば、仕事用、プライベート用など使い分けることができるようになる。そのためのお手伝いをしていきたい。また、今日の指導をぜひ部下や周りの人にも伝えて欲しい」と語りました。

▼声は宝物と語る迫田氏

▼体をほぐして響きある声を作ります

条例施行一周年記念セミナーで「f-Biz」小出氏が講演


 釧路支部(亀岡孝支部長 460社)は3月20日、「『つなぐ』『創る』釧根の未来」と題して2009年4月1日に施行された釧路市中小企業基本条例の活用施策の勉強会を開催し、会員、自治体職員など130名が参加しました。

 セミナーではまず、同友会と釧路公立大学が共同で行っている「地域経済推進力研究事業」の中間報告が行われ、報告した公立大の下山朗准教授は「釧根地域は比較的に老舗起業が多い傾向にあるが、経営者の年齢が全国平均を上回って推移している。事業承継を急ぐと同時に、新規創業にも力を入れなければ事業所減少に歯止めがかからない」と報告しました。このあと、釧路公立大学の小磯修二学長が釧路市の条例の特徴でもある「産消協働の考え方」について解説しました。

 講師講演では8年間で500件以上の新規創業を支援した実績を持つ、富士市産業支援センター「f‐Biz」センター長の小出宗昭氏が講演しました。新産業創出拠点の効果について小出氏は「従来の支援センターは上からの視点で相談者と接していた部分が失敗の原因だ。支援者はビジネスコンサルタントだという意識を持ち、ビジネスセンスと営業能力、そして情熱を持つべきだ」という考えを示しました。さらに「ヒト、モノ、カネが揃っていなければ産業支援が出来ないわけではない。『知識』よりも『知恵』を使って日常生活に潜んでいる商品開発のヒントを拾い上げることが第一歩だ」と述べ、自身が関わってきた新規創業を例にとって紹介しました。講演の後には小出氏と釧路市の蝦名大也市長、小磯学長、釧路支部政策委員長の福井克美氏の四名が新産業創出と拠点の設置について討論を行い、それぞれの立場から活発な意見が交わされました。

★釧路新聞に当日の模様が掲載されました
http://portal.doyu-kai.net/modules/news/article.php?storyid=732

▼「商品開発のストーリーが大切」と語る小出宗昭氏

▼討論では産業連携について様々な意見が出ました

新会員3名が報告 根室支部3月例会


 根室支部(高岡一朗支部長 68社)は3月例会を3月16日に開催しました。2月例会に引き続き「私の会社の歩み」として3名の新会員が経営体験を報告しました。

 ヤマイチ観光社長の一島房雄さんは「宿泊業として観光客やビジネス客に泊ってよかったと思ってもらえるよう、一期一会を大切にするよう従業員へ指導している。そのなかでお客様に押しつけではない、『自然な喜び』を提供するようにしている」と述べました。
 佐田石材専務の佐田裕之さんは明治27年創業の石材店の四代目として根室市内各所の記念碑を制作しています。「最近では安価で良質な材料として中国産の石材が輸入されている。現地の露天掘りの採石場では断崖絶壁の上で人々が作業している。そこで命を落とした作業員のための墓地が隣接している様子に衝撃を受けた」と報告しました。
 根室共立病院院長の杉木博幸さんは大学時代に熱中したヨット部での経験に触れ「人と人との絆を築くのに役立った。共立病院では年々認知症の入院患者が増えている。絆を大切にした療養型施設へ移行したいが、診療報酬との釣り合いが取れないので難しい」と語りました。

 閉会のあいさつをした田嶋幹事長は「根室は狭い町だと思っていたが、報告を聞くたびにまだまだ知らないことが多いことに驚く。同友会の三つの目的の中にある良い経営者からさらに進んで『より』良い経営者になるためにお互い学び合っていきたい」と述べました。

▼ヤマイチ観光 一島房雄さん

▼佐田石材 佐田裕之さん

▼根室共立病院 杉木博幸さん

17名が修了 第17期幹部大学


 釧路支部(亀岡孝支部長 465社)は3月12日に第17期幹部大学修了式を開き、17名の会員企業の社員が修了しました。同大学では将来の幹部候補生が文化や哲学、経済など広い知識を身につけ、科学的なものの見方、考え方を身につけることを目的としています。
 挨拶に立った亀岡支部長は、「皆さんは、将来幹部になることを期待されている。経営者が期待を込めて幹部大学に送り出したことを忘れないでほしい。幹部大学で得たことを忘れずに、学び続けてほしい」と述べました。
 優秀賞に選ばれたサンエス・マネジメントシステムズ黒渕道夫氏は「日常業務をこなしながらの講義とレポートなど厳しかった。ただ今回学ぶ機会を与えてもらい、感謝している。幹部大学で学んだことは非常に重要だが、講義を通じて同期生と知り合えたことも大切にしていきたい」と3ヶ月の受講期間を振り返りました。

【第17期幹部大学修了生(17名)】
UDトラックス道東(株)釧路支店   岩田敏典さん
(株)ダスキン釧路           菅野 徹さん
長江建材(株)              木村彰人さん
(株)サンエス・マネジメントシステムズ 黒渕道夫さん
(株)プロ                 小林秀範さん
(名)丸辰 相長センター       近藤 博さん                       
丸中釧路中央青果(株)        佐藤純一さん
(株)マルエス商行           渋谷卓慶さん
浜中町農業協同組合         土屋 仁さん
萬木建設(株)             中島浩二さん
カキキン(有)               中屋光裕さん
(名)丸辰 相長センター       奈良坂ゆいさん
東邦コンサルタント(株)        花田昌志さん
(株)釧路新聞社            馬場信一さん
浜中町農業協同組合         宮崎義幸さん
丸中釧路中央青果(株)       湯浅大輔さん
武修館中学校              森川龍さん

【優秀者(5名)】
優秀賞  (株)サンエス・マネジメントシステムズ 黒渕道夫さん
努力賞  (株)ダスキン釧路    菅野 徹さん
努力賞  浜中町農業協同組合   土屋 仁さん
努力賞  (株)釧路新聞社        馬場信一さん
特別賞  武修館中学校          森川 龍さん

▼亀岡支部長挨拶

▼修了証書授与

▼成績優秀者 サンエス・マネジメントシステムズ 黒渕道夫さん

 

農協青年部との懇談会を開催 別海地区会


 別海地区会(寺井範男会長・73社)は3月12日、JA道東あさひ青年部べつかい支部との懇談会を開催し、45名が参加しました。

 挨拶した寺井会長は「今後、道東地域は高速道路の整備に伴って新しい観光要素を育てていかなければならない。そうした意識は統一されていても、各々が独自の路線で施策を進めると空中分解しかねない。農協や漁業、その他の団体も一緒になって『オール釧根』で施策を進めていきたい」と述べました。
 町立別海病院の西村院長も挨拶し「牧草の刈り取り時期になると、忙しさから来院できない患者が多くなる。今回のような懇談会を通して地域産業に即した医療体制を模索していきたい」と述べました。

 今回の懇談会では、JA青年部と同友会農水委員会、お互いが報告を行い、JA青年部は水沼圭介支部長がホームページ活用へ向けた取り組みや、牛乳の消費拡大運動について報告しました。同友会からは伊藤敏彦農水委員長が報告し、自身も酪農家という立場から「同友会に入って5年になるが、たくさんの商工経営者と出会い、酪農家とは違った視点からの考え方を身に付けることが出来た」と広い視野から物事を捉える同友会の学びあいについて紹介しました。
 また医良同友についても触れ「同友会は地域を守る活動にも力を入れている。昨年立ち上げた医良同友は小児科医の確保に協力して『子供が産める病院』として町立病院が存続した。私はこのことで一番恩恵を受けるのは酪農家だと思う。酪農家がわが子の誕生に立ち会え、農作業の合間を縫って赤ん坊に会いに行くことが出来るのは道内を見渡しても別海町だけだ。『学び合い』と『地域貢献』を進める同友会活動をもっと知って欲しい」と述べました。

▼報告する伊藤農業水産委員長

▼報告に耳を傾けるJA青年部員と同友会別海地区会員

森川氏が講演 幹部大学第8講


 

 釧路支部では3月5日に幹部大学第8講を行い、森川企画委員長が講演しました。

 森川氏は「同友会運動の歴史と私たちの課題」をテーマに、なぜ同友会が発足したのか、同友会運動とはどのような運動なのかを理念やこれまでの歴史をふまえて講演を行い、釧根地域の課題は貧困問題、教育問題、中小企業経営の三点であると指摘しました。この三点は相互作用があり、解決するためには域内循環を高めることが必要であるとし、域内循環が高まれば中小企業が多いこの地域が活性化され、後継者である子どもとの共育が可能になると述べました。

 最後に森川氏は「今日の講義で中小企業が置かれている現実、状況を理解してもらえた。幹部大学を卒業した後も学ぶことをやめないでほしい。これでいいのだではなく、なぜそうなるのかを考え続けて欲しい」と語りました。

▼同友会の歴史について語る森川氏

須藤氏、矢部氏が講演 幹部大学第7講


 釧路支部では2月26日に幹部大学第7講を行い、あんずカンパニー須藤社長とあゆみ調剤薬局矢部氏を講師に招き、講義を行いました。

 最初に講演を行った須藤氏は、「仕事を楽しくしよう」をテーマに講義を行いました。ほとんどの人は人生の大半は仕事をして過ごしていると語り、仕事を楽しくするために自社や自社の社員の行っている取り組みを紹介し、「感謝と笑顔で、楽しく頑張り、感動体験を共有していくことが重要」と述べました。

 続いて矢部氏は、これからの薬局のあるべき姿について過去のエピソードを交えながら、講演しました。「人との出会いがあったからこそ今会社を経営できている。人との出会いに感謝している」と述べました。

 その後、各グループに分かれ「会社が生き残るために、あなた自身が取り組むべき課題」をテーマにグループ討論を行い、異業種間での意見交換を積極的に行い、報告しました。

 最後に矢部氏から「利益を上げることや利益を上げる方法を考えることは重要だが、会社の利益をどう使うかを今後考えて欲しいと」述べました。

 

▼あんずカンパニー 須藤氏

 

 

▼あゆみ調剤 矢部氏

 

 

 

藤村正宏氏が講演 釧路支部公開講演会


 釧路支部は2月25日に釧路市民文化会館で公開講演会を開催し、フリーパレット集客施設研究所の藤村正宏氏が「商品を売るな!!体験を売れ!!」と題して講演し、350名が参加しました。

 藤村氏は釧路市出身で、大学卒業後、海外で映画製作の勉学等を経験し、帰国後フリーパレットを設立し、ウィンドーディスプレイの仕事に従事しました。これまで数々の集客施設のプランニングを手掛けており、「阿寒悠久の里鶴雅」のプランニングも行っています。藤村氏は「マーケティングは難しい印象を持たれがちだが、実は至極単純で、『どうすればお客様に選んでいただけるか』だけだ」と冒頭で説明しました。

 講演では、藤村氏がこれまで実践してきた事例を数多く紹介し、またその効果について詳しく説明を行い「お客さんはあなたが売っている商品を欲しがっているわけではない。その商品やサービスを買うことによって得られる効果・体験が欲しいのだ。お客さんが何を求めているかを把握し、お客さんに合わせたお店づくりを意識した瞬間から全てが変わってくる」と語りました。

 最後に藤村氏は「能力の有無や会社の大小に関わらず、行動するだけで他を圧倒することができる。経済にはまだまだ力がある。経済は『経世済民』(世を良くして人々を救う)という言葉からきており、ビジネスの本質もそこにある。我々が世の中を良くするという自負を持ち、楽しく仕事をすることで次の世代に希望を与えることができる。行動して、圧倒的に儲けて、皆さんに幸せになってほしい」と強調しました。


▲フリーパレット集客施設研究所 主宰 藤村 正宏氏


▲350人の聴衆で会場は賑わいました。


▲藤村氏の書籍に登場するジャズ喫茶をイメージしたコーヒーショップをオープン


▲藤村氏の書籍を求める人で賑わう販売コーナー

 

【藤村正宏氏 講演要旨】

★商品やサービスでどんな体験をお客さんに与えることができるか
例えば車を売る時、スペックをお客さんに伝えてもお客さんは買う気になれない。お客さんはその車で何ができるかが知りたいのだ。モノではなく体験、スペックではなく意味を売ろう。

★お店にいる時間も商品だ。お店の価値をお客さんに伝えよう。
看板やチラシに、提供している商品やメニュー、値段しか書いていないのではお客さんにお店の魅力が伝わらない。お店にいる時間やサービスも商品の一部。夜景が綺麗なお店ならそのことをお客さんに伝えよう。どこよりも安いのなら「どこよりも安い」とPRしよう。

★興味がないことは目に入らない!お客さんの関心を把握しよう。
ゴルフに興味がない人は、街の中にゴルフショップがあっても気づかない。チラシに大きく「サマーセール」などと入れても、お客さんの興味を引くことはできない。お客さんが関心を持っていることを把握し、魅力あるキャッチコピーを考えよう。

★POP(ポップ)使って商品を買う理由をお客さんに伝えよう
商品に値段をつけただけでは、お客さんは買う理由を見出せない。POPに商品を魅力を書き込み、「買う理由」を教えてあげよう。

★値段の高低は関係ない。商品の価値を伝えよう。
不景気だから安いものしか売れないと思ってはダメ。価値を伝えれば高くても売れる。安くすることはいつでもできる。まず価値の伝え方を工夫し、高い方を買う理由をしっかりお客さんに教えよう。

★お客さんはあなたの商品を欲しがっているわけではない!
お客さんは商品が欲しいのではなく、買うことによって得られる効果と体験が欲しいのだ。例えば、今話題の枕が売れている → お客さんは枕が欲しいわけではなく、快適な眠りを求めている → 健康な人生を送りたいから。そう考えることであなたのお店の全てが変わる。

★決断よりも行動
まず行動しよう。行動するだけで他を圧倒できる。商売で儲けて楽しく仕事をすることで、次の世代に希望を与えることができる。経済は「経世済民」(世の中を良くして人々を救う)という言葉から来ている。ビジネス・経済に携わる人間として、圧倒的に儲けて幸せになってほしい。幸せじゃない人に、人を幸せにする力はないから。

新会員が経営体験報告 根室支部2月例会


 根室支部(高岡一朗支部長・68社)は2月23日、イーストハーバーホテルで2月例会を開催しました。

 この日は「私の会社の歩み」と題して、新会員の方による経営体験報告が行われました。報告を行ったのは2009年8月入会の(株)平和はなや 社長の隅田諫氏と7月入会の石垣漁業(株) 専務の石垣浩一氏です。

 初めに報告を行った隅田氏は38年目を迎える葬祭業の経営を通して「数多くのご遺体を扱ってきたが、与えられた命は決して粗末にするべきではない。畳の上で一生を終えるのが一番」と述べました。また創業以前に勤務していた根室漁業でのエピソードなどを披露しました。

 次に報告した石垣氏は第88若潮丸等を操業する自社の経営を紹介し「現在のイカ釣り船は殆どが機械釣りで船上の人間はサイズ分けをして冷凍することが主な仕事。冷凍技術も従来の塊での冷凍のほかに『一本冷凍』と呼ばれる方法で付加価値を加える努力をしている」と報告しました。

★3月例会は16日(火)19時から開催し、根室共立病院長の杉木博幸氏、佐田石材の佐田裕之氏、ヤマイチ観光(有)の一島房雄氏が報告します。

▼(株)平和はなや 隅田諫氏

▼石垣漁業(株) 石垣浩一氏

取材を通して見える釧路 幹部大学同窓会2月例会


 釧路支部幹部大学同窓会は2月23日に例会を開き、NHK釧路放送局記者の木皮透庸氏が「報道記者から見た釧路」と題して講演しました。

 木皮氏は茨城県生まれ。進学や就職で東北・東京での生活を経験し、5年前に釧路に移住しました。NHK釧路放送局では放送部記者を務め、道東の最新情勢の取材に奔走しています。

 例会は木皮氏が実際に取材したニュースの録画を見ながら進められました。まず今年1月の地元スーパーの倒産に触れ「多くの地元スーパーが閉店を余儀なくされている。お年寄りの多い地区はもちろんだが、地元スーパーの閉店は地元の卸売業者にも大きな打撃を与えている。結果、釧路から卸売業者が撤退し、出張需要に応えるため北大通りにビジネスホテルが増加している」と現状を説明しました。

 また標津町で行われている健康ツアーのビデオを鑑賞し「標津町民の日常をそのままツアーの目玉としており、健康ツアー客や修学旅行生の取り込みに成功している。ないものねだりをするより、地域にあるものを探していくことが重要」とした上で、「これまでの釧路は漁業・炭鉱業・製紙業の3大基幹産業に支えられ、非常に恵まれていた。それらの産業が衰退した今、私たちの町釧路には何があるのか、立ち返って考えてみるべきだ」と強調しました。

 最後に木皮氏は「釧路には自然・文化・食などのイメージがあるが、それらを価値あるものにするために一番に取り組むべきは人材の育成だ。学校での教育を見直し、幼い内から地域のことをもっと学んでいくべきでは」と、釧路の可能性について語りました。


▲NHK釧路放送局 放送部記者 木皮 透庸氏

マルチメディア研究会が帯広支部と合同例会を開催


 釧路支部マルチメディア研究会と帯広支部IT総合研究会は2月20日に釧路市観光国際交流センターで合同例会を開催し、マルチメディア研究会副会長の斉藤和芳氏<丸中釧路中央青果(株)>が「OSSの活用事例〜企業から家庭まで使えるOSS〜」と題して記念報告を行いました。

 斉藤氏はまず自身の経歴とOSS(Open Source Software)の概要について「OSSとは、ソースコード、つまりソフトの設計図にあたるものが公開されているソフトであり、自由な使用と導入費用がかからない事が大きな特徴だ」と説明しました。その後、実際にOSSを使用している企業と地方自治体を紹介し、「会津若松市は官公庁の公式文書の作成にOSSを用いており、ソフトの導入費用を抑えている。導入は地元企業と協力して行っている。また大舘市は市役所にOSSの電話交換ソフトを採用し、大幅な経費削減を達成した」と語り、さらに「OSSは無料で手に入れることができるが、初期費用がかからないだけで、維持には相応のコストがかかる。重要なのは、大手メーカーの既成ソフトを当たり前のように使っているが、OSSのようなソフトを選ぶ自由が我々にはあるということだ」と強調しました。

 その後、マルチメディア研究会の佐々木氏と、IT総合研究会の小野寺氏がそれぞれ活動報告を行い、両支部の活動内容を深く学びあいました。


▲報告を行ったマルチメディア研究会 副会長 斉藤 和芳氏

幹部大学第6講を開講


釧路支部は2月19日に幹部大学第6講を開催し、北海道中小企業家同友会の細川専務理事が『経済情勢と中小企業の果たす役割』をテーマに講義を行いました。

 細川氏は北海道経済の展望に触れ、中小企業が果たす役割や強み、地域の連携を産み出すネットワーク力、コーディネート力について、身近な企業の挑戦事例を元に解説をしました。

 その後、各グループに分かれ、「各グループ内の企業連携の可能性」と「社内に共育関係を築くための私の役割」の2つのテーマに沿ってグループ討論を行い、異業種間での意見交換を活発に行いました。最後に経済新聞で取り上げられた企業の話を例に挙げ、「原点に帰って、自分の育った環境を良く知り、業界、自社、自分の強みを再確認してもらいたい。そして、本当に良いものは何なのかを理解してもらいたい」と語りました。

釧路支部・木内幹事長が報告 厚岸地区会2月例会 


 釧路支部厚岸地区会(中村一明会長・41社)は2月17日(水)、2月例会をホテル五味で開催し18名が参加しました。

 この日は釧路支部幹事長の木内敏子氏が自身の経営体験を報告し「人との出会いに恵まれてここまで来ることができた。北海道にダスキンが出来て40周年を迎える。ダスキン釧路西支店は私が社長に就任して10年が経つ。今後は清掃に洗剤をなるべく使わず電解水を使用する等、環境に配慮した企業活動を行っていきたい」と述べました。参加者からは仕入れの仕組みについてなどの質問が出されました。

 例会に続いて行われた懇親会では厚岸地区会が2011年春の施行を目指す「厚岸町中小企業振興基本条例(仮)」について活発な意見交換がされるなど、厚岸町での同友会活動の躍進が期待されます。

▼「お客様の立場に立った営業を行っていきたい」と語る木内氏

同友会が進める条例制定運動に関する資料はこちらからダウンロードできます。
http://www.doyu.jp/kensyou/regula/index.html

美化財団・藤江氏が報告 摩周地区会2月例会


 摩周地区会(近藤明会長:18社)は2月18日、自然公園美化財団川湯支部主任の藤江晋氏を講師に迎えて2月例会を開催しました。

 「てしかが自然史」と題して講演した藤江氏は摩周湖での透明度調査などの活動を報告し、「今までは漠然と季節によって透明度が異なることは分かっていたが、近年はなぜ変化するのかを科学的に分析することによってメカニズムが解明されてきている」とデータをもとに説明しました。また自然公園美化財団の活動にも触れ「駐車場の利用料などを国立公園の維持管理費に充てている。環境との繋がりを持つことで地元の人々にももっと国立公園の素晴らしさを知ってもらいたい」と述べました。
 「本来は地域にすむ人々が一番知っているはずのことが忘れられてきている。地元の宝は地元の住民が磨くべきだ」など参加者からも積極的な意見が聞かれました。

▼自然公園美化財団川湯支部の藤江晋氏

★摩周地区会が行っている弟子屈高校での面接指導の様子が北海道新聞に紹介されました。
 記事の内容はこちらからご確認ください。
http://portal.doyu-kai.net/modules/news/article.php?storyid=712

釧路支部で経営指針成文化セミナーを開催


 釧路支部は2月2日、9日、16日の3回にわたって経営指針成文化セミナーを開催し、ファーストコンサルティングの乗山社長とラコンテの松井社長がアドバイザーを務めました。

 第1講では実践報告を行い、あんずカンパニーの須藤社長が自社の経営指針作成までの流れを報告。「あんずカンパニーの経営指針は3回にわたって改訂している。改める度に文章は短くシンプルになっていった」と語りました。続いて道東暖熱工業所の大久保社長が中・長期の経営戦略の重要性について語り、さらに「納得のいく経営指針ができるまで何度も作り直した。作って会社の飾りにするのではなく、社長と社員が気持ちを共有できる内容にすることが重要」と語りました。

 その後、参加者が経営指針作成のソフトを用いて自社の経営状況を分析し、経営指針作成に必要なデータをまとめました。乗山氏と松井氏は参加者をサポートし、2講目と3講目で経営指針を作成しました。

 最後に参加者は完成した経営指針と3年後の数値目標を発表し、それぞれに乗山氏がアドバイスを行いました。

 参加者からは「今回経営指針を作って社長に見せてみたが、自分と社長の会社に対する思いが同じだったことがわかった。今後社員に発表したい」、「将来会社を継ぐにあたって、非常によい勉強になった。今後も様々な勉強会に参加し、自分を高めていきたい」などの感想が寄せられました。

 

★同友会では経営指針の成文化をお勧めしております。
 書籍もご用意しておりますので、お問い合わせください。
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  ■書籍名:「経営指針作成の手引き」
 ■編集発行:中小企業家同友会全国協議会
 ■頒価:400円(税込)

 ■詳しくは同友会釧根事務所までお問い合わせください。
  TEL:0154−31−0923

 

京都全研に1800名 石橋氏報告 


 中同協は2月10日11日の両日、中小企業問題全国研究集会を京都国際会館で開き、全国から1800名の会員経営者が集まりました。釧根三支部からも15名が参加し、浜中農協の石橋榮紀組合長が分科会で報告しました。浜中農協はハーゲンダッツアイスクリームやカルピスの原料を供給するなど良質な牛乳を生産しています。釧路支部副支部長として地域づくりに積極的に関わっている石橋氏は、「豊かで活力ある地域づくりは農協の重要な役割だ。農業という産業を活性化することで農村に人が戻り、地域経済が活性化する」と地域の企業と共同でつくった農業生産法人の概要などを語りました。来年の全研は3月に岡山県で開催されます。

▼分科会で報告する石橋氏

▼分科会

 

▼銀閣寺

▼銀閣寺

▼銀閣寺

▼1800名が参加した懇親会

▼懇親会

▼懇親会

 

「私」という存在を探る 幹部大学第5講


 釧路支部は2月12日に幹部大学第5講を開催し、釧路公立大学の高野敏行教授が「私とは何か?」をテーマに講義を行いました。

 高野氏は「私らしさ」と「私」の違いについて触れ、「『私らしさ』とは精神分析や心理学、社会学等で扱われる分野で、アイデンティティとも言われる。一方、『私』は『私らしさ』よりさらに深い部分であり、高名な哲学者たちは『魂』や『本当の私』、『良心の声』、『超自我』などと表現した。すべての肩書きを取り去り、最後に残ったものが『私』という存在だ」と解説しました。

 さらに精神科医の中井久夫氏の著作『樹をみつめて』の一部を引用し、アイデンティティと生き甲斐について「市場原理主義経済が発展し、アイデンティティや生き甲斐よりも能力や資格が優先される時代になってきている」と語り、さらに「『私』を追求する哲学のような学問も一見意味がないように見えるが、自分の幅を広げ高く成長するためには重要な事だと思う。哲学や映画、ドキュメンタリーなどに多く触れ、常に自分を揺り動かして柔軟な考え方を持ってほしい」と語りました。


釧路公立大学 教授 高野 敏行氏

「坊ちゃん」を読み解く 釧路支部幹部大学


 釧路支部は2月5日に幹部大学第4講を開き、釧路工業高等専門学校の小田島教授が「タテマエとホンネ〜夏目漱石『坊ちゃん』を通して〜』と題して講義を行いました。

 小田島氏はまず著者である夏目漱石の経歴について触れ、「『坊ちゃん』は夏目漱石の教師時代の経験が反映されている。登場人物は漱石の同僚をモデルにしていると言われており、さらに登場人物の一人である赤シャツは漱石自身を投影したものと思われる」と名作が生まれた背景を語りました。

 その後、受講生が小説の一部を輪読し、物語を深く読み解いていきました。小田島氏は「主人公の呼び名である『坊ちゃん』には二つの意味がある。ひとつは世間知らずで未成熟な坊ちゃん、そしてもう一つは下女の清が主人公を呼ぶ時の坊ちゃんだ。主人公の語りはまさしくこの清への語りかけであり、『坊ちゃん』は田舎の学校で人のいやらしさを実感し、反対に『教育のない婆さん』に過ぎなかった清の美しさを再発見する物語と言える」と解説しました。

 
釧路工業高等専門学校 教授 小田島 本有氏

医良同友交流会に55名が参加 別海地区会


 同友会・別海地区会が中心となって発足した「別海町医療サポート隊 医良同友(いいどうゆう)」(寺井範男会長・303名)は1月30日、厳冬期の健康づくりと会員間の交流を目的として「氷上ワカサギ釣り&スノーモービル体験」を別海町茨散沼(ばらさんとう)で開催しました。
 厳しい冷え込みとなったにもかかわらず55名が参加し、会員有志の提供による豚汁、お汁粉、甘酒、トバ、おにぎり、ワカサギ天ぷらが振る舞われ、参加者は白い息を吐きながら料理に舌鼓を打ちました。
 挨拶に立った町立別海病院の西村院長は「このような機会を設けて頂き大変感謝している。別海町に住んでしばらく経つがワカサギ釣りは初体験だ。スノーモービルにも是非挑戦したい」と述べました。
 ベテランの釣り愛好家の手ほどきを受けた参加者は釣り挙げた活きの良いワカサギに歓声をあげていました。またスノーモービル体験でも熟練者が親子連れに同乗して湖畔を走行する等、歓声の絶えない交流会になりました。

▼「別海の冬を是非堪能してほしい」と挨拶する寺井会長

▼挨拶する水沼町長

▼「永く別海に住んでいるがワカサギ釣りは初めて」山口医良同友事務局長

▼「昨夜は楽しみで眠れなかった」と話す西村院長

▼会員有志の手による温かい料理が並びました

▼会員有志によるスノーモービル体験風景

▼10センチほどもある茨散沼のワカサギ