一般社団法人北海道中小企業家同友会釧根事務所

みんなの輪に誘い隊通信【第66号】


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みんなの輪に誘い隊通信【第66号】
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2009年10月14日
一般社団法人北海道中小企業家同友会
釧路支部組織委員会
グッドモーニングプロジェクト

【131人目】

 市内で不動産管理・賃貸、リフォーム等を手がける大澤さんです。「同友会の幹部大学を修了し、当時の学びが今でも生きています」と語る大澤さんは、平成17年4月に現在の会社を設立しました。社長の手帳を見て驚きました。大澤さんは、今まで参加した様々なセミナーで印象に残った言葉を全て書き留めています。「これらを吸収して現実の企業経営に活かしたいと思っています」。「会社、社員、取引業者、顧客皆が一体になって経営することが大事。とりわけお客様には、アルスに行けば安心だと思っていただけるような会社をつくりあげていきたい」と力強い一言。「私のモットーは思い切り遊び、リフレッシュして思い切り働くことです。後ろを見ても始まらないので、常に前向きでありたい」と意欲を語っています。【取材:事務局・小松】

■(有)ALS 代表取締役 大澤 和夫さん
■所在地/釧路市愛国西1丁目1番5号
■業務内容/不動産全般、内装工事

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【132人目】

 中野さんは、桜の季節になると必ず名前が挙がる秋田県角館の出身です。若い頃、漆喰の修行を日本全国でしていたことが今に繋がっているといいます。今では、道東一円で左官業を展開しています。中野さんは、「この業界は若い職人が少ないが、当社では8人の若手職人を使っています。今後が楽しみです」と嬉しそうに語っています。2ヶ月に1回は社員との食事会を開き、積極的に接する機会を作っているそうです。中野さんは去年の3丁目の夕日祭りで「なつかし館」を出展しました。事務所内にも多くの物品が並びます。「40年くらい前から集めはじめて、今では5万点ほどの懐かしい人形等があります。古き良き時代を後世に残していけるように、3ヶ月に1回ほどイベントを開催しています。皆さんもお気軽にご来場ください」。【取材:事務局・小松】


                                                                                                          
■(有)明吉左官店 取締役社長 中野 吉次さん
■所在地/釧路郡釧路町中央2丁目31番2号
■業務内容/左官業

他産業との連携でよりよい酪農を 別海地区会9月例会


 南しれとこ支部別海地区会(寺井範男会長・63社)は9月30日、9月例会を交流館ぷらとで開き、「同友会 酪農郷元気セミナー」と題して別海町出身で酪農学園大学の吉野宣彦教授が酪農と他産業のかかわりについて講演しました。
 
 冒頭、磯田副町長が「別海町に同友会が誕生し、地域経済活性化に大きな役割を果たしている」と、この春「中小企業振興基本条例」が全国の町村に先駆けて施行された同町の経済振興を行政と同友会が協力して推進していることに期待の挨拶を述べました。
 吉野教授は別海町と同規模の英国や米国の酪農地帯を比較し、多頭化によって収益が悪化する原因について報告しました。さらに「自家製チーズの生産などによる付加価値の創造も一つの手段だ。英国はHedge(ヘッジ)と呼ばれる生垣風の牧柵を作り、メンテナンスは請負業者に依頼して雇用を創出している。整備された魅力的な景観は観光客を誘致している」と酪農と観光の融合について問題提起しました。また「同友会の共存的競争関係という学び合いの精神を酪農業界も取り入れるべきだ」と指摘しました。

 今後の別海での酪農の在り方についての方向性が示されるセミナーとなりました。

▼吉野教授

▼講演風景

みんなの輪に誘い隊通信【第65号】


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みんなの輪に誘い隊通信【第65号】
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2009年10月5日
一般社団法人北海道中小企業家同友会
釧路支部組織委員会
グッドモーニングプロジェクト

【129人目】

「人と話すのは非常に苦手」と話す小野さんは白糠町の老舗DIY店の2代目です。「幼少から父親の背中を見て育ってきました。父の存在は私の中ではとても大きいです」と語ります。学校を卒業後、建築測量会社勤務を経て白糠町に戻ってきました。「社会人としての力のない私を、父が拾ってくれたという想いが強いです」と当時を振り返りました。働き始めてからは、大手からも「ウチでやってみないか?」とスカウトが来るほどだったといいますが、小野さんは家業に残りました。「仕事を覚えることが何よりも楽しいです。大手よりはさまざまな面で劣るかもしれません。ただ、売上があるということは地域で必要とされている証拠だと思います。やめるわけにはいきません」と力強く語ってくれました。【取材:事務局・小松】

 

白糠金物センター(株) 取締役店長 小野 隆さん
所在地/白糠郡白糠町東1条南2丁目1番地
業務内容/ホームセンター事業
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【130人目】

 炎炉は、1号店をオープンしてから早くも8年目に入りました。現在は市内に3店舗展開しています。「お酒を飲むのは好きで、好きなことを仕事としてやれるのはとても幸せなことです」と語るのは、釧路公立大学卒業後に会社を立ち上げた千葉さんです。「店のメニューは全て自分で考えています。また、一度飲んでみて美味しいと感じた日本酒や、飲んでみたいという日本酒を数多く置いています。私のイチオシは山形の『十四代』です」と笑顔で話していただきました。「こういう業種なのでスタッフ全員が揃うことはほぼないですが、各店舗で月1回のパーティをやって、社員間のコミュニケーションを図っています。今後も社員と一緒にお店の拡大をします」と意気込みも語っていただきました。【取材:事務局・小松】

 

                                                                                                          
(有)ENダイニングシステム 代表取締役 千葉 朋美さん
所在地/釧路市川上町5−1
業務内容/飲食業

 

経営者は危機感を持ちたい 南しれとこ支部9月例会


 南しれとこ支部(金曽義昭支部長)は例会を開き、『道銀の営業戦略』と題して、32年ぶりに地方出店した北海道銀行中標津支店の船木隆一支店長が講演しました。

 同支店は8月27日にオープンしたばかり。船木氏は開設準備委員長として当初から携わってきました。「10年ほど前から出店要請はあった。地元企業から頼りにされる金融機関を目指し、期待に応えたい。豊富な資源や魅力を存分に活かせるように様々な提案をし、中標津町を積極的に売り込んでいきたい」と意気込みを語りました。

 また、同氏は「経営環境に関わらず、経営者は危機感を持って企業経営しなければならない。企業や社員と正面から向き合い、確固とした信念を持って将来の企業の姿を思い描くことが重要だ」と強調しました。

 

みんなの輪に誘い隊通信【第64号】


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みんなの輪に誘い隊通信【第64号】
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2009年9月28日
一般社団法人 北海道中小企業家同友会
釧路支部組織委員会
グッドモーニングプロジェクト

【127人目】

 釧路市愛国のセトルはカナダからの輸入住宅の建築に力を入れています。同社の播磨谷社長は「カナダの住宅は高気密・高断熱で、デザイン性に優れているのが特徴です。北海道にあった住宅だと思います」と語ります。創業から17年、お客さんの喜ぶ顔を求め、住宅関連一筋で仕事をしてきた播磨谷さん。「創業後初めてのお客さんの子どもが大きくなり、我が社で家を購入したことがありました。気に入っていただける家を提供できたからこそだと思っています」。現在ではエコを意識し、ソーラーシステムの導入に積極的に取り組んでいます。「電気を作るだけでなく、室内の空気を太陽光で暖めて室内に戻すことで暖房の効果も得られます。今後普及させていきたい」。社屋に設置されたソーラーパネルの前でシステムを熱く語る播磨谷さんでした。【取材:事務局・菊池】

■(株)セトル 代表取締役 播磨谷好久さん
■所在地:釧路市愛国東1−7−2
■業務内容:カナダ輸入住宅の建築および販売
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【128人目】

 創立53年、釧路の広告代理店のさきがけでもある北日本広告社の村松本部長です。「ほんの10年ほど前までは新聞やチラシなど紙媒体の広告が主でしたが、最近ではホームページや携帯電話を使ったクーポンにも取り組んでいます。また月刊で発行しているフィットも開始から10年経ち、人気が出てきました。今年から週刊フィットも発刊し、地域に根ざした情報を提供していきたい」。同社は三尺花火で有名な「釧路大漁どんぱく」にも深く関わっており、当日は社員が自主的に手伝いをしてお祭りを盛り上げています。「釧路のために全員でがんばり、どんぱくを道内一のお祭りにしたい。どんぱくのために釧路にお客さんが来てくれるようにするのが目標です」。同社は全社一丸で地域の活性化に取り組み、地域に密着した企業を目指しています。【取材:事務局・菊池】 

                                           

                                                         

      
■(株)北日本広告社 本部長 村松 克志さん
■所在地:釧路市黒金町14−9−2
■業務内容:綜合広告代理店

別海漁協を見学 別海地区会9月例会


 南しれとこ支部別海地区会(寺井範男会長)は15日に例会を開き、同地区会会員の別海漁業協同組合を見学しました。

 別海町を流れる西別川は、世界一の透明度を誇る摩周湖の伏流水を水源とし、美味しい鮭を育んでいます。その極上の鮭は木箱で江戸に運ばれ、徳川将軍にも献上されました。

 同組合の石川参事のご案内のもとで鮭の加工施設を見学しました。石川氏は「為替が一層の円高にふれれば輸入モノが入ってくることになる。町民一人ひとりが西別川に親しみ、大事することで、美味しい鮭を提供し続けることが可能だろう」と述べました。

 

▼石川参事

 

▼加工施設内

 

▼西京みそ漬

全国から1100名の会員が集結! 第37回青年経営者全国交流会


 中小企業家同友会全国協議会は9月10日、11日の両日、第37回青年経営者全国交流会を帯広で開催し、1100名の会員が全国から集まりました。釧根三支部からは80名が参加し、経営指針や社員教育などをテーマにした12の分科会に分かれて学びを深めました。

 分科会終了後に開催された懇親会では、北海道同友会の会員企業自慢の食材を使用した料理がならび、参加者は北海道ならではの料理に舌鼓を打ちました。またアイヌ伝統舞踊や、ばんえい競馬の模擬レースなど様々なイベントが催され、会場は熱気に包まれました。

 11日の記念講演に立った柳月の田村社長は同社の沿革と経営理念について報告しました。同社は、看板商品「三方六」でモンドセレクション最高金賞を受賞、また若手社員がジャパンケーキショー東京において3年連続で賞を受賞するなど、北海道を中心に活躍をする企業です。
 田村氏は「人は食べなければ生きていくことはできないが、食べることが目的ではない。お菓子を通して社会的使命を達成することに意味がある。若者は仕事に価値と意義を求めている。目に見える報酬を追求するだけではなく、働き甲斐や人間的成長など、目に見えない報酬を求めることが重要だ」とし、さらに「常に5年後の将来像を考え、絶えず革新を図らなければいずれ飽きられ地域の人を幸せにすることはできない。将来生き残れないと感じた時が行動を起こす時であり、変化し続けることが成功の鍵になる」と語りました。

★田村昇氏の記念講演の録画をホームページ上でご覧いただけます。

*講演を同時生中継した際の映像です。
*テクニカルサポート:釧路支部マルチメディア研究会

山本英明実行委員長

▼懇親会の様子

▼懇親会でウニを出展したマルキ平川水産(釧路支部)

▼分科会報告

▼記念講演に立った柳月の田村昇代表取締役

みんなの輪に誘い隊通信【第62号】


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みんなの輪に誘い隊通信【第62号】
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2009年9月7日
一般社団法人 北海道中小企業家同友会釧路支部
組織委員会グッドモーニングプロジェクト

【123人目】

不動産の売買、管理、賃貸仲介を手掛けるALS(アルス)の大澤社長です。平成17年に独立開業して以来、様々なことに取り組み続けています。「道内で50社が加盟するECOネットワークに加盟し、エコ機器の導入に力を入れています。これからはエコの時代ですので、今後もっと普及させていきたい」。その他にもお年寄りの入居者が安心して暮らせる物件作りや、インターネットでの物件紹介などの工夫をしています。「大手不動産業者が参入し、学生の契約が減少するなど厳しい状況です。我々のような小規模の企業は不動産の斡旋・仲介のみをやっていては生き残っていけません。不動産に関連した色々なものに興味を持ち、積極的に取り入れていくべきだと思います」。大澤社長は時代の流れを敏感に察知し、いち早く行動に移しています。【取材:事務局・菊池】

■(有)ALS 代表取締役 大澤 和夫さん
■所在地:釧路市愛国西1丁目1番5号
■業務内容:不動産全般、内装工事、住宅関連商品販売

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【124人目】

今年5月にプリンスホテル17階で創業したトップオブ釧路の藤井社長は「地元に密着した企業にしていきたい」と語ります。2年前にプリンスホテルの社員として釧路に赴任、「釧路は大きな可能性を持っている。ここで仕事をしたい!と強く思いました。チェーン展開をしているホテルですが、地元の企業が入ることで釧路の方々に親しまれるホテルにしていきたいと思います」と意気込みます。ホテルの飲食部門、またレストラン、宴会場を営む同社では、常に「ホテル」を意識してメニューを作ります。「地場の食材を使うことはもちろんですが、一般の料理店とは違う、ホテルならではの料理を提供しています。ホテルの得意分野、そして料理店の得意分野がそれぞれあり、互いに支えあって釧路の食文化の向上に繋がればと考えています」。釧路の元気のために、地域に根ざした経営を目指す藤井さんでした。【取材:事務局・菊池】

■(株)トップオブ釧路 代表取締役 藤井 芳和さん
■所在地:釧路市幸町7丁目1
■業務内容:レストラン、飲食店、宴会場等の運営委託・経営

会社を守り、存続させよう 釧路支部例会


 釧路支部(亀岡孝支部長)はこのたび例会を開き、春日建設の阿部賢吾氏とあんずカンパニーの須藤隆昭氏が、会社を潰さないための取り組みについて報告しました。

 阿部氏は厚岸町生まれ。平成4年に同社に入社しました。現在は、統括として工事現場に携わっています。「父親が建設業をやっていて小さい頃からその背中を見て育ってきた。学校を出て家業を手伝った時に、ヘルメットや安全帯を着用しないなど、安全管理に対する知識も意識もなかった」と述べ、労働災害に遭遇した体験を交えて話しました。さらに同氏は、大手メーカーの現場に携わるようになり意識が変わってきたと述べ、「様々な危険と隣合わせの業種だ。それゆえに安全管理に対する知識を持ち、普段から意識していくことが重要だ。多くの従業員の安全を守るということは、会社を守ることに直結する」と強調しました。

 また、市内で鍼灸院を経営する須藤氏は、「開業当初は自分の楽しさばかりを求めていた。会社経営を真剣に考えていなかった」と当時を振り返りました。また、同氏は「鍼灸院はどちらかというと暗いイメージが付きまとう。それを改善するために様々な取り組みをやってきた。店を新築し、全社一丸体制を築くために社員総会をはじめて開催した。我々経営者、自社で働くスタッフ、そして利用してくださるお客様それぞれがワクワクするような企業をつくりあげることが、企業が進化する要素になるのではないか」と話しました。

 

▼春日建設 阿部氏

 

▼あんずカンパニー 須藤氏

 

みんなの輪に誘い隊通信【第61号】


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みんなの輪に誘い隊通信【第61号】
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2009年8月31日
一般社団法人 北海道中小企業家同友会釧路支部
組織委員会グッドモーニングプロジェクト

【121人目】

「季節によって違う表情、デザインが作ることができるのが花の面白いところですね」と語るのはフローリスト花もようの石黒さんです。鎌倉の花屋で働いたのち、同店を立ち上げて13年目になります。「20歳の頃には『将来は独立してやるぞ!』と決意していました。花は長持ちすることと、デザインに重点を置いて作っています。特に届ける相手のことを意識してデザインすることが多いです」。時代に合った花を作るため、常にデザインのセンスを磨いている石黒さん。店を始めたことで様々な出逢いがあったと話します。「何十年も会っていなかった同級生が遊びに来てくれたり、人との繋がりができた。個人のお客さんが多いので、その人達を大切に、細く長く店を続けていけたらと思います」。小さなことからコツコツと、という言葉が好きと話す石黒さん。その言葉どおり、日々の小さな出逢いを大切にしています。 【取材:事務局・菊池】

■(合)フローリスト花もよう 代表社員 石黒 達広さん
■所在地:釧路市柳町8−7
■業務内容:生花小売業

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【122人目】

こまば歯科の西垣内理事長は札幌で独立開業していましたが、9年前に釧路に戻り歯科医院を開業しました。「昔から物を作るのが好きで、プラモデルを作ったり、車をばらしたりしていました。歯医者は歯を作る工程を全部自分で出来るので性に合っていたんだと思います」。車などのモータースポーツが大好きで、A級ライセンスも取得しているそうです!日々の診療では外国の方の治療を行うことも多く「外国の患者さんの歯を見ていると、いかに日本人が歯を大切にしていないかがわかります。外国は歯の治療費が高いので歯を大切にするのでしょう。日本人ももっと歯をいたわるべきです」と話します。患者さんと仲良く、生活に溶け込んだ医院を目指す西垣内さん。最後にアドバイスを!「『歯医者は痛い』というイメージはもう古いです。病気になってからでは遅いので、日頃の手入れと、年に1回歯医者さんで見てもらうことをお薦めします」。【取材:事務局・菊池】

■医療法人社団こまば歯科 理事長 西垣内 敬仁さん
■所在地:釧路市駒場町1−2
■業務内容:歯科診療・歯周補綴

みんなの輪に誘い隊通信【第60号】


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みんなの輪に誘い隊通信【第60号】
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2009年8月24日
一般社団法人 北海道中小企業家同友会釧路支部
組織委員会グッドモーニングプロジェクト

【119人目】

星ヶ浦のマルヨシ伊藤建設にお邪魔しました。「一般住宅の建設やリフォームを主に行っています。今も2軒の家を同時に工事しているのでとても忙しいです」と語るのは社長の伊藤さん。幼い頃からずっと釧路に住み、10代後半から建設業界で活躍し、約50年間地元密着で仕事をし続けています。「昔から『他の人には負けない!』と言う気持ちでがむしゃらに働いてきましたが、建築の仕事を大変だと思ったことはありません。大工は家に関することなら何でもできる人であるべき。お客さんから何を聞かれても答えられるようにしています」。年内は仕事が忙しく、趣味の釣りもなかなかできないと話す伊藤さんは、仕事をする上で心がけていることがあります。「常に正直にお客さんと向き合いたい。正直さが信用につながり、また新しい仕事につながっていくと思っています」と明るく話す伊藤さんでした。【取材:事務局・菊池】

■(有)マルヨシ伊藤建設 代表取締役 伊藤 義昭さん
■所在地:釧路市星ヶ浦大通2−10−25
■業務内容:建売・注文住宅

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【120人目】

釧根で多くの病院を経営する孝仁会の佐藤事務部長を取材しました。「孝仁会は釧路脳神経外科からスタートし、現在は病院と老人ホームなどの施設を運営しています。地方にあっても最先端の技術と設備を備えるよう心掛けています」。幅広い診療内容で釧根地区の患者さんを支える同病院では「安心して患者さんを預けられる病院」、そして「職員が気持ちよく働ける病院」を理念としています。「今後釧根にドクターヘリが導入されますが、孝仁会がヘリの基地のひとつになっています。これまでドクターヘリは都市部にのみ配備されてきましたが、地域にこそ必要なものなのです。課題も多く残されていますが、今回の導入は大きな一歩です」。地方の医師不足が叫ばれる中、孝仁会を含めた市内の病院が協力してドクターヘリを使った迅速な医療を目指しています。【取材:事務局・菊池】

■社会医療法人孝仁会 事務部長 佐藤 環さん
■所在地:釧路市芦野1丁目27番1号
■業務内容:病院・診療所・老人保健施設経営

みんなの輪に誘い隊通信【第59号】


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みんなの輪に誘い隊通信【第59号】
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2009年8月17日
一般社団法人 北海道中小企業家同友会釧路支部
組織委員会グッドモーニングプロジェクト

【117人目】

白金町の山田左官工業で工事主任を務める久保さんにお話しを伺いました。「多くの作業が機械化になる中で、左官業は全てが手作業です。それだけに職人各々の個性が出るので、社長と力を合わせて全体を統一するよう監督しています」と仕事の内容を語ります。また久保さんは職業訓練指導員として新人の教育にも取り組んでいます。「一人前の職人になるためには10年の修行が必要です。左官業も段々と数が減り、若手の育成も難しくなってきましたが、今後も良い人材を一人前に育てていきたい」と意気込みを語ります。「確かに左官の仕事は減りましたが、一方で左官にしかできない仕事があります。建築の一番最後、一番目に付きやすい部分の仕事なので、手間をかけてやっていきたい。十年以上前に工事をした建物が今でも大事に使われているのを見るのが喜びです」。休みの日にはお孫さんと遊ぶのが楽しみだと話す久保さんは、日々明るくがんばっています。【取材:事務局・菊池】

■山田左官工業 工事主任 久保 鉄雄さん
■所在地:釧路市白金町25番3号
■業務内容:セメント製品、タイル、レンガ、ブロック工事など

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【118人目】

末広町で飲食店ルーバランサーを経営する、大屋さんを取材しました。「元々は兄が22歳の時から経営していたお店で、私も同じ歳からお店で働いていました。以前はオリエンタルプラザの中にありましたが、9年前に今の場所に移転しました」と歴史を語ります。大屋さんが末広で仕事を始めて約20年。お兄さんが築いたイメージや理念を変えないよう心がけています。「末広は夜の釧路の顔であり、そのことに誇りを持ってやっています。周りのお店はライバルですが、刺激をもらえる良い仲間でもあります。また来てくれる人も暖かい人ばかりなので、同業者とお客さんの両方から支えられていると感じています。若いお客さんに負けないよう、自分も若さとパワーを持ってがんばっていきたいです」。大屋さんは今日も、沢山の人が気軽に飲める場所を提供してくれます。【取材:事務局・菊池】

■ルーバランサー 店長 大屋 信介さん
■所在地:釧路市末広町2丁目26
■業務内容:飲食店

アシスト浅野氏が報告 釧路支部昼食会


 釧路支部(亀岡孝支部長)は11日に昼食会を開き、「女性社長の第二創業」と題してアシストの浅野氏が報告しました。同氏は女性経営者としてスタッフと共に奮闘中です。また、同友会活動においても釧路支部副幹事長、あゆみの会会長として先頭に立って活躍しています。

 浅野氏は「社会人になってから特に女性だからという特別な意識はなかった。しかし、社長として企業経営をするようになってからは、女性経営者としての意見を求められたり、動機付けやその他の面で違いがあることに気づいた」と述べました。

 同氏は2007年に社長に就任しました。「前社長である夫が築いた土台をもとに企業経営したい。お客様と顔を合わせ、様々な会話を交わし、その中から要望を探る営業姿勢を貫きたい。たとえ非効率と思われることがあっても、企業経営の手段として人手と時間を費やすことは非常に重要なことだと感じている」と語り、労力をかけてお客様に喜びを提供することが、地域の中小企業にとって一番の糧になると強調しました。

 

みんなの輪に誘い隊通信【第58号】


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みんなの輪に誘い隊通信【第58号】
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2009年8月11日
一般社団法人 北海道中小企業家同友会釧路支部
組織委員会グッドモーニングプロジェクト

【115人目】

今年3月に入会された昭和冷凍プラントの若山社長を取材しました。冷蔵倉庫の設備を行う同社は、窒素を含んだ氷を作る技術を開発し数々の賞を受賞しました。「水の中の酸素を追い出し、代わりに窒素を入れて氷にすると窒素が魚介の酸化を防ぎ、より新鮮な食品をお届けすることができます。食の安心・安全を目指して開発しました」。空気中の窒素を使用するため環境への負荷も非常に少ないと話す若山さん。九州や、アメリカ西海岸など暖かい場所からの反響が大きく、販路の拡大も視野に入れています。「研究開発に7〜8年かかりました。釧路の企業にも採用してもらっており、釧路産の海産物のブランド化も期待できます。現在は大きな施設の設備を進めており、窒素氷のPRができると考えています。全てはこれからです」。より良い食品を食卓に届けるためがんばる若山社長でした。【取材:事務局・菊池】

■(株)昭和冷凍プラント 代表取締役 若山 敏次さん
■所在地:釧路市南浜町8番6号
■業務内容:冷凍・冷蔵設備工事

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【116人目】

市内で電気工事業を営む生田電気の生田社長です。住宅や工場の電気配線等で忙しく仕事をされる他、釧根電気工事業協同組合の理事長も務めています。今回の取材も組合の事務所にお邪魔しました。「昭和45年に独立開業し、現在に至ります。主に建設会社の下請けが多いですね」。生田さんは25年間組合の理事をされていますが、ここ数年の不景気で電気工事業界全体が沈んでいると話します。「建築に付随する仕事は多いので大変な時代です。現在は白熱灯を発光ダイオードに換えるなど、業界全体で省エネの動きが活発になっています。国も太陽光発電などに力を入れているので、電気工事業の将来も明るくなるのではと思っています」。お休みの日も事務所にいて仕事をしているという生田さんは釧根の未来のため日々進み続けています。【取材:事務局・菊池】

■生田電気(株) 代表取締役 生田 定憲さん
■所在地:釧路市益浦4丁目13番19号
■業務内容:電気工事業

日銀岩淵氏 道東経済の展望を語る 根室支部例会


 根室支部(高岡一朗支部長)はこのたび例会を開き、「道東の地域経済の現状と展望」と題して日本銀行釧路支店の岩淵純一氏が講演しました。同氏は、日本銀行入行後、信用機構室調査役などを経て、今年の5月から釧路支店長に着任しました。

 岩淵氏は「リーマンショック後のわが国の経済情勢は、輸出・生産の下げ止まりから持ち直す局面にある。景気の悪化は底を打ったと見ている」と述べ、現在の国内経済を分析しました。また、道東の地域経済については「道東の経済はしばらく一進一退が続くだろう。今後の道東経済の展望を考える上で、豊富な水産、農業資源を充分に活かし、高付加価値化を図ること。また、域外からの外貨を獲得することが非常に重要になってくる」と述べ、道東の経済環境好転への期待を寄せました。

みんなの輪に誘い隊通信【第57号】


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みんなの輪に誘い隊通信【第57号】
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2009年8月4日
一般社団法人 北海道中小企業家同友会釧路支部
組織委員会グッドモーニングプロジェクト

【113人目】

ユキオス企画の佐藤社長は、5年前に脱サラして同社を立ち上げました。「元々ものを造ることや大工の仕事が好きでした。住宅から工場まで、色々な仕事をやっていきたいですね」。数年前にはアスベストの問題が大きく取り上げられたこともあり、同社でもアスベスト除去の認証を受け、釧路地区唯一の除去業者として活躍しました。また建築以外に宅建業に取り組んだりと、様々な分野の仕事をこなしています。「多くの仕事ができることは、それだけ窓口が広がると思っています。会社が発展するために、様々な事業に取り組んで模索していきたい。今は大変な時代なので、地元の企業が一致団結して地域の仕事を守っていくべきだと思います」。これからも色々なことを試し、会社の名前を知ってもらいたいと語る佐藤社長。これからもがんばってください!【取材:事務局・菊池】

■(有)ユキオス企画 代表取締役 佐藤 幸雄さん
■所在地:釧路市昭和南3丁目16番26号
■業務内容:アスベスト除去、土木・建築工事、宅地建物取引業

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【114人目】

末広町でバークリスティーズを営む木村クリスティーさんを取材しました。7月に行われた同友会ビアパーティにもボーカルで出演し、すっかりお馴染みとなったクリスティーさん。25年前に歌の仕事のために来日し、20年前から釧路に住んでいます。お店の一押しは何と言っても手作りフィリピン料理です。「母国のフィリピンでも屋台をやったり、お料理会を開いたりしていました。釧路ではなかなか食べることができない料理を食べてもらいたいです」。お店には音楽仲間や歌を聴きに来る人、料理を食べに来る人が集まります。「お店を経営することで人間関係がさらに充実しました」と語るクリスティーさんは同友会に入会して約半年。「同友会の活動を知って、違う世界が見えた。経営者の皆さんの考え方に触れることは将来絶対参考になる。すごく良い機会だと思っています」。開店前の忙しい時間にも関わらず快く話していただきました。ありがとうございました。【取材:事務局・菊池】

■バー クリスティーズ オーナー 木村 クリスティーさん
■所在地:釧路市末広町5丁目12 オリエンタルプラザ5階
■業務内容:飲食業

町議と語り合う別海地区会


 南しれとこ支部別海地区会(寺井範男会長・53社)は29日、別海町コミュニティーセンターで別海町町議との焼肉懇談会を開き、地域づくりについて熱く語り合いました。

 2007年11月発会した別海地区会は会員数も53社まで増え、今年度は60社会員を目指しています。同友会の運動が奏功し、今年の3月には町議会の満場一致で中小企業振興基本条例が制定され、4月から施行されました。「条例制定でお世話になった町議の皆さんに同友会への理解を深めてもらいたい」と寺井会長は懇談会の意義を語っています。参加した町議会議員からは「故郷を愛する経営者が集っている同友会に共感する。またこのような機会をつくってほしい」と声が上がっていました。

 別海町は第一次産業を重点とした産業政策が行なわれていましたが、中小企業振興基本条例の施行により、中小企業振興策が町の政策の柱になりました。「これからも町議会の協力を得ながら、同友会を通して地域を盛り上げていきたい」と山口幹事長は語っています。

 

▼開会挨拶に立つ寺井範男会長

▼同友会を議員に説明する山口寿幹事長

▼町議会議員を代表して挨拶する渡邊正吉議長

▼地域振興をテーマに語りあう会員

 

 

中標津農業高校の教育力


 同友会南しれとこ支部(金曽義昭支部長・138社)は7月例会を28日に開き、中標津農業高校進路指導部長の堀出文恒氏が「教育と進路指導の現状」と題して報告しました。

 中標津農業高校は進路指導に熱心な高校として地域での評判が高まっています。「いじめで苦しんだり学力不足の生徒が入学してくるが、農業高校の三年間の生活で彼らは再生する。三学年で75人の生徒が在籍しているが、教職員は32名いて、きめ細やかな教育を実践している。農業高校には教育力がある」と語りました。就職先の開拓も教員が手分けして会社訪問をしています。「一回断られてもあきらめないで訪問している」と述べ、学校一丸となった営業体制が就職率の向上につながっていることを窺うことができました。

▼堀出進路指導部長

 

みんなの輪に誘い隊通信【第56号】


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みんなの輪に誘い隊通信【第56号】
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2009年7月27日
一般社団法人 北海道中小企業家同友会釧路支部
組織委員会グッドモーニングプロジェクト

【111人目】

ご無沙汰しておりました。昼寝が長かった黒介でおました。本日は「THE燃料屋」太英ささき興産の佐々木太社長にガスの配達中ですが突撃インタビューを試みました。現場に到着した黒介に佐々木社長はいきなり「おつかれさまです!!佐々木でございます!」。威勢の良い大きな声で迎えてくれました。「プロパンガス、灯油・軽油・重油の販売はもちろん、ガス・プロパン・灯油設備の販売・設計・施工が取扱品目です。ガスや灯油で困ったときにはご一報ください!!これから飲食店等やられる方は厨房工事等何かございましたらご相談ください。こう見えても私エネルギーアドバイザーですから!!」安心・親切・頼りになりますね!ところで社長、情報によると、かなりのお酒好きでカラオケもお上手だとお聞きしましたが?「どこから聞いたとっすか? いや〜お酒もカラオケも好きですね。特に最近はハイボールにハマッテます。何かお酒の話をしてたら、飲みに行きたくなりましたね。これから飲みますか?黒介さん! 飲まないとやってられんでしょう!」「・・・・・」(黒介)。とても元気で、活動的な佐々木社長でした。でも、頭に鉢巻の方が似合うかも・・。【取材:真っ黒黒介】

 

 

■(有)太英ささき興産 代表取締役 佐々木 太さん

■所在地:釧路市白樺台3−11−3

■業務内容:プロパンガス販売・設備、ガス器具販売・修理など

 

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【112人目】

 

病院維持業務を手掛ける医療保険経理研究所の西川社長を取材しました。西川さんは今年4月に同社の社長に就任したばかり。「現会長が一代でやってきた会社を引き継ぐことに大きなプレッシャーを感じています」と心境を語ります。同社は道内各地の医療施設の事務処理を請け負い、185名の社員が事務員として各地で活躍しています。「特殊な業態で、目に見える商品がありません。人がサービスの基本です。派遣している社員は、病院の顔になるとても重要な仕事ですので、信頼に応えられるようがんばっています。経営理念でもある『相手の立場に立つ』ことが重要です。競合相手は道外の大手企業。道内企業だからできる細かなサービスを充実させています」。1ヵ月の内に何日も出張に出ているそうですが、正直疲れませんか?「長年のことなので、もう慣れていますね」と笑顔で答える西川さん。お体に気をつけてがんばってください!【取材:真っ黒黒介 文:事務局

 

■(株)医療保険経理研究所 代表取締役 西川 愉逸さん
■所在地:釧路市若松町8−16
■業務内容:医療保険請求事務の受託及び代行業務など

浜中農協の生き残り戦略から学ぶ 釧路支部7月例会


 釧路支部(亀岡孝支部長)は24日に例会を開き、地域の中小企業体である農協の生き残り戦略について、浜中町農業協同組合の石橋榮紀代表理事組合長が講演しました。同農協の組合員が生産した牛乳は、ハーゲンダッツのアイスクリームや白カルピスの原料として、全国的にも有名です。同農協は分析センターをつくり、土壌、牧草そして牛乳の成分をしっかりと調査。また、独自のシステムで個体を識別するなど、徹底した管理は高い評価を得ています。

 石橋氏は「中小企業と農協は地域の中小事業体としての共通性がある。両者とも、地域に根をはった事業体として、共に歩まなければならない宿命にある」と述べ、中小企業は地域経済を支える重要な役割があり、大企業との最大の相違点を指摘しました。

 また同氏は、「20年前の農協は、国の方針に従って組織運営をしているだけで個々の農協には戦略がなかった。しかし、農産物、金融の自由化に伴い大幅に環境が変化したことにより、具体的戦略の必要性に迫られた。戦略とは、まず自社が置かれている環境を正確に把握し、自社が持っている能力の分析を行ったうえでつくりあげなければならない。環境変化に適応する努力に他ならない」と述べ、戦略があってはじめて企業の生き残りが可能だとしました。さらに「経営者は社員に対して、企業の明るいビジョンを示さなければならない。社長の元気は社員の活力に直結する」とし、経営者の姿勢が企業運営に欠かせないと述べました。