一般社団法人北海道中小企業家同友会釧根事務所

フリースポット啓蒙活動に尽力することで合意


 釧路支部マルチメディア研究会は4月15日に2007年度総会を開催し、新年度の役員体制と活動計画について下記のとおり決定しました。

【2007年度活動方針】
?.侫蝓璽好櫂奪箸侶写愕萋?
?■廝紕癸押ィ阿箸いΕ?ーワードから次世代インターネットの方向性を読む
?2餔覿箸裡稗埓?熟度の調査(個人情報の管理など)
?だ菴粉覿箸慮?学

【2007年度幹事】
1.会長      小川 衛治    (株)おが和
2.副会長    深山 浩昭     プロシステム釧路
3.副会長    斉藤 和芳     釧路中央青果(株)
4.幹事長    乗山 徹      ファーストコンサルティング
5.副幹事長   柳原 博志     トーワ計装(株)
6.幹事      太田 勉     (株)サンエスマネジメントシステムズ
7.幹事      高橋 達嗣    (株)アリミインテリアーズ
8.幹事      相木 幸     (有)アセットプランニング
9.幹事      佐々木 圭一    釧路綜合印刷(株)
10.会計監査  田中 啓一    (有)菊池電器商会

みけた会総会で谷川富成氏が講演


 釧路支部みけた会は4月10日に2007年度の総会を開催し、新年度の役員体制と活動方針を決定しました。また、「若手経営者・後継者・幹部社員へのメッセージ」と題して(株)三ツ星レストランシステムの谷川富成社長が記念講演に立ち、自らの経験を元に新年度を迎えるみけた会にエールを送りました。
 谷川氏は「ただ生きるためであれば働く必要はない。重要なのは大きさは違っても夢を持ちそれにむかって突き進むことだ。50歳になってから動き始めるのではなく、一番からだが動く今の時期に思い切り苦労して欲しい。その行動する姿を見て下の社員も自ずとついてくる」と経営者・後継者・幹部社員に求められている姿を強調しました。

【2007年度みけた会役員体制】
1.会長    (有)高橋クリーニング     高橋 歩
2.副会長    千田塗装興業(株)     千田 貴裕
3.幹事長   (有)池田経営サービス    林田 敬二
4.副幹事長   沢村産業資材(株)     沢村 辰也
5.幹事     プロシステム釧路      深山 浩昭
6.幹事    (有)ベルプラザ          大屋 大介
7.幹事    (株)リラィアブル         佐藤 幸二
8.幹事    (株)エルム楽器        佐藤 圭介
9.幹事    (有)春の湯            成澤 寛之
10.幹事    安田経営労務管理事務所 安田 正二
11.幹事   (株)山一写真スタジオ    山口 敏夫
12.幹事   (有)スズヤ書店         岸本 真希人
13.幹事    道東鶏卵(株)         梅宮 哲也
14.幹事   (有)アチーブ           藤田 康弘
15.幹事   (株)ラコンテ            松井 智聖
16.幹事   (株)スギヤマオート      冨山 聡
17.会計監査 (株)くしろ紅庄         相田 美樹雄

 

 

 

摩周地区会総会開催


 同友会摩周地区会は4月13日に2007年度総会を開催し、2007年度の役員体制と活動計画を決定しました。また、(有)春の湯の成澤祥明社長が「何か変だ。最近の経済情勢〜同友会の学びを経営の舵取りに活かそう」と題して記念講演に立ちました。

 成澤氏は「業界は今、多くの規制が敷かれているが、規制違反を取り締まるための道の条例や最高裁の判例がまったく無視されているのが現状で、まさに無法地帯と化している」と述べ、業界と中小企業を取り巻く現状に警鐘を鳴らしました。
 最後に成澤氏は、帯広市で制定された中小企業振興基本条例を取り上げ「中小企業が地域に果たしている役割を再確認されるべきだ。地域の文化・風土・雇用を守り、地域と共に歩む中小企業をつくるためにも中小企業振興基本条例の制定は欠かせない」強調しました。

 
【2007年度摩周地区会役員】

1.会長     (株)近藤建設    代表取締役  近藤 明
2.副会長    (株)中屋商店    代表取締役  桐木 茂雄
3.幹事     (株)熊谷工務店   代表取締役  熊谷 和則
4.幹事      摩周工産(株)   代表取締役  古瀬 透
5.幹事     (有)摩周植物園   専務取締役  古瀬 文明
6.幹事      弟子屈郵便局    局長     藤原 将男
7.幹事     (株)川湯観光ホテル 代表取締役  中嶋 康雄
8.幹事     (株)大山産業    専務取締役  大良 枝理子
9.幹事     (株)摩周調剤薬局  専務取締役  竹森 英彦

【2007年度活動計画】

 ?〆G?度は会員の経営実践から豊かに学ぶ例会を開催します
 ??現在の会員数19社から30社を目指して会員拡大を進めます
 ?C羮?企業憲章・中小企業振興基本条例の学習に着手します

 

              【開会の挨拶をする近藤会長】

 

                【記念講演に立つ成澤氏】

幹部大学同窓会総会開催


 幹部大学同窓会は4月12日に2007年度総会を開催し、2007年度の役員体制・活動方針及び予算を決定しました。また、(有)カキキン社長の中嶋均氏が「厚岸カキえもん物語」と題して記念講演に立ちました。

 国内の牡蠣生産量のうち1%が厚岸産の牡蠣です。中嶋氏はスライドで厚岸の牡蠣生産の歴史と現状を説明し、「カキえもんはその中でも極少量ではあるが、厚岸はベカンベウシ川からの水の供給と千島列島からくる親潮の影響で良質の牡蠣ができる環境にある。また、厳しい冬を生き延びた牡蠣ばかりなのが、少量であっても誇れる理由だ」と厚岸の環境条件のよさを強調しました。
 最後に中嶋氏は実際に牡蠣の剥き方を実演しました。

新年度の役員体制・活動方針は下記のとおりです。

 

【2007年度の役員体制】

番号  期   役職
1    11   会長           大島 尚久     大島歯科医院
2    11   副会長         菅原 宏樹     (有)菅原塗料
3    11   幹事長          森川 浩一     釧路鶴ケ岱郵便局
4    13   副幹事長        岸本 真希人    (有)スズヤ書店
5     1   幹事(農業・水産担当)  安田 正二     安田経営労務管理事務所  
6    12   幹事(7月例会担当)    矢部 政仁    (株)あゆみ調剤
7    13   幹事(9月例会担当)  相田 美樹雄   (株)くしろ紅庄
8     8   幹事          相木 幸      アセットプランニング
9     2   幹事          遠藤 美行     日章運輸機工(株)
10   11   幹事          谷本 清信     医療法人 道東勤労者医療協会
11   12   幹事          残間 巌     (株)残間金属工業       
12    6   幹事          石黒 達広     フローリスト花もよう
13   13   幹事          平井 昌弘    (株)ユタカコーポレーション 
14   13   幹事          北川 裕士    (有)カーショップオモテ    
15   14   幹事           斉藤 芳則    (株)サンエスマネジメントシステ

                                 ムズ
16   14   幹事          坂上 めぐみ   (株)釧路新聞社 
17   14   幹事          長濱 正昌    (有)フリーライフ
18   14   幹事           佐々木 雅道   (有)釧路ホームサービス
19   13   幹事           千田 貴裕     千田塗装興業(株)
20    6   会計監査         柳原 博志     トーワ計装(株)

【2007年度の活動方針】

 ? ’清箸反綮唆箸梁慮?
   昨年の農業体験を更にすすめて作物を増やし最後まで管理し、収穫祭を開催する
 ?◆。隠幹の擦硫餔・亮汰?報告から学ぶ
 ?? 文学散歩、映画例会、書き方講座を開催する
 ?ぁ仝・?例会を開催し、釧路支部会員や市民にも同友会活動をPRする

 

記念講演の資料はこちらからダウンロードできます↓

http://portal.doyu-kai.net/modules/mydownloads/visit.php?cid=2&lid=83 

 

                         【講演する中嶋氏】

 

 

 

 

厚岸地区総会開催


 釧路支部厚岸地区会(中村一明会長:44社)は4月11日に2007年度総会を開催し、今年度の地区会役員体制と活動方針・活動計画を決定しました。また、眞栄木材(株)の伊藤秀人氏が「わが社の歩みとこれからの課題」と題して記念講演に立ちました。

 平成9年に代表取締役に就任した伊藤氏は「かつては長野に営業所を置き、床柱、チップの製造も手がけてきたが住宅着工件数や和室の減少、さらに国産の資源が少なくなってきていることも重なり、今現在バット材生産を主力として事業をしている」と自社の事業と現在の状況を報告しました。

 また伊藤氏は「この業界にもまだまだ可能性があると信じている。同業種だけではなく、他業種の方々の意見に対しても積極的に耳を傾けて吸収していくことが必要だ」と述べました。

<2007年度厚岸地区会役員 敬称略>

1.会長    (株)サカイ       中村 一明
2.副会長   (有)厚岸清掃社     西田 哲己
3.副会長   (株)ナリテツ      成澤 則充
4.幹事    (株)丸一タバタ     田畑 圭悟
5.幹事    (株)宮原組       宮原 文憲
6.幹事    (株)ダイシメ舟山商店  舟山 敏次
7.幹事    (株)村上石材工業    村上 民夫
8.幹事    (株)浜食料品店     浜  英利
9.幹事    (株)西口電機商会    西口 英希
10.幹事   (株)カキキン      中嶋 均

<2007年度の活動計画>
1.厚岸地域大学を継続します
2.地元の会員企業や他支部経営者の経営体験から学びます
3.社員研修会を開催します
4.会員数を44社からさらに増強します

                   【講演する伊藤氏】

 

             

白糠地区会総会で横地支部長が講演


 釧路支部白糠地区会(大畑幸男会長:19社)は4月6日に地区総会を開催し、2007年度の活動方針と役員を決めました。その後、横地敏光釧路支部長が「流通激変時代を生き抜く!〜中央卸売市場から地方卸売市場への転換〜」と題して記念講演に立ち、卸売市場の仕組みと現状を報告しました。
 横地氏は「今までは昭和46年に制定された卸売市場法により、国に保護されていた中央卸売市場のひとつだったが、去年の4月に規制の少ない地方卸売市場への転換を契機に、市場への出入りも含めて自由度は増すことになった。その一方で競争が激化することになり、今まさに不如人和の精神で乗り切っていく時期にある」と述べました。
 

  また横地氏は同友会活動について「自社のつらさ、悩みを共有できる場であり自社を客観視できる場だ。同友会活動の根底のひとつにあるのが経営指針づくりであり、釧路支部でも積極的に学習会を開いているので白糠地区からも多数の参加を期待したい」と述べました。
 

<2007年度白糠地区会役員 敬称略>
1.会長       北興建設 (株)          大畑 幸男
2.副会長     野村運輸(株)               野村 宣彦
3.副会長     (有)丸洋イサゴ運輸       砂金 良洋
4.副会長 (新)  児玉木材工業(株)         児玉 勇
5.幹事       (有)おしゃれハウス山吉  山吉 公徳
6.幹事         (有)マックスロード         本城 洋
7.幹事         鍛冶石油販売(株)         鍛冶 淳一
8.幹事(新)   丸吉 田森漁業       田森 滋

 

 

 

 

 

 

 

釧路市の財政を学ぶ


 釧路支部政策委員会(福井克美委員長)は4月3日に中小企業憲章学習会を行い、釧路公立大学で財政学を研究している下山朗氏が釧路市の地方財政の現状について報告しました。 

 釧路市の地方債発行高の推移は30年前の一人当たり5万円に比べて60万円と、約12倍に膨らんでいます。下山氏は地方債の発行額が増えた理由を「ここ5年、衛生事業、港湾事業、消防事業での発行額が特に増加している。他都市の財政規模や人口の順位と比べても、地方債残高が高い」と研究成果を発表しました。

 また同氏は「公債発行は世代間の不公平を解消することにあるが、このまま地方債の発行高が増加し財政赤字が増大すれば経常的な財政政策に使えるお金だけでなく、将来の経済基盤を作るような投資もできなくなる。我々の孫の世代は恩恵を受けることなく負担ばかりが増大することになるだろう」と警鐘を鳴らしました。さらに「国の借金は到底返せるものではないが、ますます削減される地方交付税の趨勢を睨みながら、釧路市は単年度での収支黒字化を当面の目標にすべきだ」と語りました。

 次回は、5月24日に「釧路市は夕張から何を学ぶべきか」と題して開催します。

レジュメはこちらからダウンロードしてください↓

http://portal.doyu-kai.net/modules/mydownloads/visit.php?cid=2&lid=68

 


 

山高会、地域経済の現状を学ぶ


 同友会根室支部山高会は3月30日に3月例会を開催し、「地域経済の動向と主要産業の近況〜このような状況の中、中小企業にはどのような取組みが必要か」と題して、大地みらい信用金庫地域振興室室長の倉又一成氏が講演しました。

 倉又氏は、根室管内景気動向調査に基づき、製造、卸売、小売、サービスの各業種の現状について話し、根室の基幹産業である水産加工については「全国5位という堅調な水揚げを背景に豊富な原材料確保から工場稼動が安定している。また、魚価が比較的高めで推移しているのも強みである。他地域から見ればうらやましい現状である」と好調さを強調しました。一方で同氏は「小売、サービス業では期待されていた知床効果も成果が得られておらず、低迷が続いている」と述べました。

 最後に倉又氏は「国レベルで見ると緩やかに景気は回復しているが、根室管内で見るとなかなか景気回復を実感できないのが現状である。考えるべきなのは景気回復のけん引役である業種を誘致するよりも、地元の高いポテンシャルを生かし前例にとらわれることなく新しいものを生み出していくことである」と今後の根室管内の地域発展に期待を寄せました。

 

 

「第2回5S向上プロジェクト」始まる


 同友会釧路支部は「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「躾」の頭文字「S」をとり、職場環境と従業員の士気の向上を目的とする「5S向上プロジェクト」を実施しており、第2回目の今回は釧路支部会員の8事業所が取り組みました。

 このプロジェクトは、専門家の株式会社コムの小川さんが3月に事前予告をして各事業所を点検します。事業所は指摘された箇所を改善し、4月に抜き打ち検査に臨みます。3月29日、小川さんが同友会釧根事務所を検査しました。第3回5Sプロジェクト参加企業は今秋募集します。

 
 【5S向上プロジェクト参加事業所】

1.医療法人社団 大島歯科医院
2.(有)スズヤ書店
3.トーワ計装(株)
4.(株)トーワ
5.長江建材(株)
6.富士塗装研興業(有)
7.(株)釧路マネキン紹介所
8.同友会釧根事務所

 

【同友会釧根事務所】

 

 

【釧根事務所内を隈なくチェックする小川さん】

 

 

 

 

南しれとこ支部、地域と業界の現状を学ぶ


  同友会南しれとこ支部(今野慎也支部長:111社)は3月27日に3月例会を開催し、「地域と業界の現状報告、そして明日の地域産業を考える」と題して中山勝志さん、磯田忠雄さん、松村康弘さん、秋山俊彦さん、中田千佳夫さんが報告しました。

 別海町で大規模酪農場を経営している中山さんは「去年は12年ぶりの生産抑制が実施された年であり、乳牛個体価格が下がり、牧草の品質が落ちたことにより乳量が減った。さらに昨夏の異常気象と燃料価格高騰により、輸入していた飼料価格が高騰してしまった。今後数年も飼料価格は高止まりし、神経質な日々が続きそうだ」と地域の酪農業を取り巻く環境について報告しました。

 また測量会社を経営する磯田さんは日高管内で30億円を売り上げる建設業者でも倒産に追い込まれたという新聞記事に衝撃を受けたことを報告し、「建設業では公共事業が全道的に減らされているのが実態。今後も深刻な状況に変わりはない」と語った上で、水産業に関しては「ニシベツ秋鮭のような地域ブランドをつくりあげることが重要であり、自らの商品にストーリーとヒストリーをつけて大事に育てていくことが課題となっている」と述べました。

 中標津町内でスポーツ店を経営する秋山さんは「大型店の進出により、町の先駆者たちが築きあげてきた商店街が破壊されている。町の文化、歴史を大切にしようという心を忘れ、明確なビジョンがないままで組織が一人歩きしているのが現状だ」と中標津町商店街の実態を語りました。

 獣医として活躍する中田さんは「獣医の高齢化が進み、大動物専門医不足のために牛の診療所確保が今後の課題となっている」と指摘し、さらに観光事業について「町のPRをしても地域の人が無関心で、本州の人しか関心を持たない現状は寂しいの一言に尽きる」と観光事業の発展が地域産業振興に重要だと提起しました。

 冷暖房・給排水事業を展開する松村さんは「中標津町の全就労人口の3割を建設・建築業が占めているが、鉄・銅・ステンレスの価格高騰により仕切値はそのときにならないとわからない状況だ。官工事の減少に伴い、業界が衰退していく現状を親身になって考えてくれる人が少ないのが問題ではないだろうか」と建設業が置かれている状況を報告しました。

 5名のパネリストと共に参加者は地域と業界の現状について理解を深めました。

 

釧路支部会員、沖縄全研での学びを報告


 同友会釧路支部(横地敏光支部長:432社)は3月26日、今年2月8日〜9日に沖縄で開催された第37回中小企業問題全国研究集会に参加した10名の報告会を開催しました。
 
 北海道で宇宙ロケット開発事業を展開する植松電機の植松専務の話を聞いた乗山さんは、「本業があると自分自身の夢に向かうということが難しい中で、社員とともに学びあい、夢の実現に向かってひたむきに努力する姿に感銘を受けた。その報告を聞いて、自分自身も夢というものを再確認する必要があると感じた」と話しました。
 
 また経営指針の分科会に参加した石森さんは、大野電機工業の大野栄一社長の話を聞き100ページを超える経営指針に驚いたことを紹介しました。業態を変えても成長を続ける同社の取り組みを聞き「経営理念というと堅苦しくなってしまうが、何のために会社で働いているのかということを社員と話し合う機会をつくり、社員と会社の方向性を統一し、それに向かって突き進むという体制をつくりあげなければならないと感じた」強調しました。

  さらに石森さんは沖縄の風土について、「沖縄の人たちは歴史・文化などの目に見えないものを守り、後世に伝え地域を守っていこうという意識が非常に強い。われわれは形に残るもので地域をよくしようと考えがちであるが、地域を愛していかないと街づくりはできないと感じた」と感想を述べました。

 

◆沖縄全研収録DVD(60分:3,000円)購入ご希望の方はご連絡ください。

事務局:TEL0154−31−0923 E-Mail: kushiro@hokkaido.doyu.jp

 

 

 

 

 

 

寺内義和氏、共育講演会で『波風体験』を語る


  同友会釧路支部は3月22日に共育講演会を開催し、「されど波風体験〜自分の大きな力に気づくとき」と題して、愛知私教連委員長の寺内義和氏が講演しました。

 寺内氏は少年犯罪が多発している現状を取り上げ、「今の社会は市場競争原理で動いている。その中で生きている子どもたちは自己保身に疲れてきってしまっており、人と人との人間関係があまりにも希薄である。エゴ社会となり共同体が崩壊した現代を映し出している」と指摘しました。


 また、愛知県で私立高校生が経済的理由で中退する友人を助けようと始めた一億円募金を紹介。「子どもたちに何らかのきっかけと主体者として学べる環境さえ与えれば、彼らは飛躍的に成長する。多様な大人との接触を通じ、障害物を乗り越える”波風体験”を多く経験することが大事な要素になる。経営者も”波風体験”を元に社員との関係や会社組織の運営をしていくことが重要だ。企業や教育現場では、常に社員や生徒自身が誰かの希望の光になっていると思えるような人間関係や、安らげる居場所をつくり上げていくことが早急の課題である」と訴えました。

 同友会は経営者と社員が共に育ちあう企業づくりを目指して、教育実践家からも積極的に学んでいます。

 

■講演の録音(MP3)

http://portal.doyu-kai.net/uploads/files/2007terauti.mp3

■講義のレジュメ(PDF)

http://portal.doyu-kai.net/modules/mydownloads/visit.php?cid=2&lid=64

 

 

 

幹部大学14期閉講、二名が最優秀賞受賞


 第14期幹部大学の修了式が316日に開催され、14名の会員企業の幹部社員が修了証書を手にしました。

 今年の1月に開講した幹部大学は、経済学、文学、哲学、歴史などの講座を8講座にわたって毎週開きました。講義が終わるたびに1500字のレポートが課せられるなど、釧路支部の社員教育プログラムの中でも”最難関”の研修会です。最優秀賞を受賞した長濱さんは「知に触れる悦びを感じた。読書を習慣にしてこれからも同友会で学びたい」と語っていました。

 

 成績優秀者、同友会14期の幹事は下記の皆さんです。

 

■<<<<<成績優秀者>>>>■

【最優秀賞】

 ()フリーライフ 長濱正昌さん

 (株)アシスト 浅野葉子さん

【優秀賞】

 (株)サンエス・マネジメントシステムズ 斉藤芳則さん

【努力賞】

 協立海上運輸(株) 佐々木純一さん

 浜中町農業協同組合 高橋勇さん

  富士塗研興業() 森圭一郎さん

 

■<<<< 14期幹事 >>>>■

  (株)サンエス・マネジメントシステムズ 斉藤芳則さん

  (株)釧路新聞社 坂上めぐみさん

  ()釧路ホームサービス 佐々木雅道さん

  ()フリーライフ 長濱正昌さん

▼最優秀賞を受賞した長濱さん

厚岸湖・ベカンベウシ湿原の特徴について学ぶ


 釧路支部厚岸地区会(中村一明会長:44社)は3月16日に厚岸地域大学第6講を開講し、厚岸町水鳥観察館の澁谷辰夫氏が「ラムサール条約登録湿地厚岸湖・べカンベウシ湿原の特徴」について講演しました。
 

 澁谷氏は厚岸町が保有する湿原の大きさについて触れた上で、「厚岸湖はべカンベウシ湿原の下流に位置する汽水湖で、湖面が冬でも前面氷結することが少なく、オオハクチョウが約1万羽以上中継地として湖を利用しており、そのうち厚岸湖の氷結具合に応じて1000羽〜3000羽が越冬する国内有数の中継地・越冬地である」とその特徴を語りました。

 また同氏は「厚岸町は厚岸にあるエサだけで白鳥を養うことができる自然環境にある。これは国内でも非常に珍しい環境といえる。貴重な自然と生息する水鳥の環境を守っていくことが重要だ」と強調しました。
 
 
 次回の厚岸地域大学第7講は、4月20日にJA厚岸の河村信幸代表理事組合長が厚岸の農業について講演します。

 

 

 

社員研修会で小川氏が講演


  同友会根室支部(杉山忠夫支部長:68社)は、3月15日社員研修会を開催し『モチベーションの理論と実践〜やる気を科学する』と題して、釧路支部の(株)コム代表取締役小川安夫氏が講演しました。
 
 小川氏は心理学者ダグラス・マクレガーの「人間は本来進んで働きたがる生き物で、自己実現のために自ら行動し、進んで問題解決をする」というXY理論の一端を紹介しました。

 その上で同氏は「今経営者に求められているのは命令一辺倒ではなく、部下の力を信じ、認め、そして仕事を任せることだ。そのために経営者は、社員が有能感を感じ自己決定できる環境を作ることが大切である。日頃から1対1での面談の時間を作り積極的なコミュニケーションをとっていくことが肝心だ」と強調しました。

 

 

 

同友会アカデミー、「共に育つ」を学ぶ


 釧路支部企画委員会は3月14日に同友会の古典を読む同友会アカデミーを開催し、『共に育つパート2〜新しい人間像を求めて〜』に掲載されている日本教育学会前会長大田尭氏の「豊かさの中でどう生きるか」を読みました。  

 大田氏は、「人は豊かさの中でどう生きるかという難しい命題に直面している。人はマネーを媒介にエゴイストになりつつある。エゴイストになると生きる”めあて”が小さくなり、目に見える身近な”めあて”のみ追いかけ、自分の利益だけを考えるようになる」と問題提起しています。
 
 また、「本当に人間らしい”めあて”とは目に見えない大きな”めあて”だ。それはWISH(願い)であり、目に見える”めあて”に比べれば次元の高いものだ。WISHを自分で掘り起こしながら行動すると人間は充足感を得ることができる」と述べています。

  同友会では労使が共に学び合い育ち合い、人間として生きる喜びを見出せるような企業を目指しています。そのためには経営者が社員を人間として信頼することが大前提になるようです。

 

 

 

 

石橋榮紀浜中町農協組合長が講演


 同友会根室支部(杉山忠夫支部長:68社)は3月9日に3月例会を開催し、「新規就農あいつぐ酪農郷はこうしてよみがえった」と題して浜中町農業協同組合の石橋榮紀代表理事組合長が講演しました。

 石橋氏は「国づくり町づくりには人が必要不可欠。農協は中小企業と同じで、人を育て地域を育てる役割を担っている。新規就農者研修牧場を創設することで酪農家の減少と耕作放棄地の歯止めができ、新卒後継者の確保は管内一だ。新規就農者の自由な発想が子供にもよい影響を与え、多大な波及効果をもたらしている」と語りました。 

 また同氏は「分析センターの設置により、土壌、えさ、乳の検査等すべての営農活動を数値化して管理し、タカナシ乳業との提携により他との差別化戦略としてあえて高級路線を貫いている。また独自の取組みとして去年からJAデイサロンを開設し、地域の免許のない高齢者を対象に農協の一室を提供して地域住民のふれあいの場を提供している。組合員、地域、町づくりに責任を持ち発展に尽くすことを今後も貫いていく」と浜中町農協と地域の未来像を力強く述べました。

              【講演する石橋氏】

             【講演を聴く参加者】

          【浜中町産牛乳を使用したカルピス】

カネキタ北釧水産(株)の取組みについて学ぶ


 釧路支部みけた会(成澤寛之会長)は3月7日、『カネキタ北釧水産(株)の取組みから学ぶ』と題して3月例会を開催し、パソコンの指紋認証による個人情報保護や入金確認後の発送の徹底によりネット販売で急成長を遂げるカネキタ北釧水産(株)の企業見学をしました。

 

 

 

 同社社長神山康彦氏は「10〜15年ほど前に蟹ブームがあり、景気が悪くても蟹が売れるのでやればやるだけ跳ね返ってきた時期があった」と語り、ネット販売については「いつまでもブームが続かないだろうとある程度予測もしていたので、ネット知識もないままホームページを作っていくらかでも売れればいいという軽い考えで始めた」と当時を振り返りました。
 さらに「始めてから3〜4年で徐々に軌道に乗り始め、ここ数年の売上は11月12月を除き一ヶ月およそ2000万円前後、年間ではおよそ3億円前後となった。国際的にタラバ蟹をはじめ資源が激減している上に、異業種で蟹のネット販売を始める業者が増えてきており価格競争が厳しくなってきた」と述べました。

 

 

 

 その後同社の取り扱い商品を食べながら参加者が交流を深めました。
 

幹部大学同窓会幹事長森川氏が同友会の学びを語る


 釧路支部(横地敏光支部長 432社)は3月2日に幹部大学第8講を開催し、幹部大学同窓会幹事長で釧路鶴ヶ岱郵便局長森川浩一氏が「同友会幹部大学で学んだこと」と題して講演しました。

 

 


 

 

冒頭で森川氏は、「同友会に入って変わったといわれることが多いが、同友会は人を染めるものではなく意識をもって運動に参加することで、自分が変わっていける運動体だ」と語りました。また「同友会との出会いは知人に勧められたことがきっかけではあったが、2005年になり講演会の予習を通じて同友会の原点は中小企業における労使見解にあるということを感じ取り、それが同友会活動の転機になった」と述べました。 

 さらに森川氏は、「部下を持ち、労使双方での目標など現状での認識の一致のためには相手の立場を認めることが出発点になり、何よりもコミュニケーションをとることが欠かせない」と強調しました。また「良い経営者になる・よい会社をつくる・よい経営環境を作るという同友会の3つの目的、自主・民主・連帯の精神という現在の同友会理念は、全中協が設立した1947年と同時期にすでに見ることができる。現在の中小企業憲章制定運動、中小企業基本条例制定運動は半世紀前の中小企業家たちの理念を受け継ぐための歴史的な運動である」と強調しました。 

 最後に「同友会運動の中に入り少し遠くを見通せば、私たちは釧路にいながら歴史的な運動の中にいることがわかる」と述べました。
 
 その後、受講者は「あなたの会社を発展させるための経営課題と、あなた自身の現状分析と成長するための課題」をテーマにグループ討論を行いました。各グループとも活発な討論になりました。受講生からは「パート・契約社員などの増加により正社員採用が減少傾向にある中で既存の正社員の責任が大きくなり、仕事の質が求められるようになってきている」、「ほんの些細なことからでもコミュニケーションをとり人間関係を大事にすることと、自分自身と部下のモチベーションを上げていくことが企業の発展には欠かせない要素だと思う」と討論の結果が発表されました。

釧路市の特別会計を検証する


 釧路支部中小企業憲章制定プロジェクト(福井克美リーダー)の学習会が2月26日に開催され、釧路公立大学で財政学を研究している下山朗講師が、釧路市の特別会計について研究成果を報告しました。

 釧路市の公営企業会計は、病院事業は13億円、下水道事業は66億円、魚揚場事業は41億円の累積欠損金を抱えています。下山氏は、「公営事業は公共の福祉を増進させながら独立採算を追求しなければならないという性質上、会計の流れが不透明になっている」と述べ、特別会計への補助金や負担金などで一般会計が圧迫されている現状を指摘しました。さらに、「改革の方策として民間委託や民間譲渡、指定管理者制度、職員の給与削減などをあげているが抜本的な解決策にはならない」と語りました。

 国全体で1000兆円、釧路市で2000億円の借金があります。とうてい返済できる数字ではありません。この数字をどのように捉えればいいのでしょうか。次回は国と地方自治体が借金漬けになった構造を探ります。

*学習会の資料はここからダウンロードできます
http://portal.doyu-kai.net/uploads/files/070226simoyama.pdf