一般社団法人北海道中小企業家同友会釧根事務所

釧路市の特別会計を検証する


 釧路支部中小企業憲章制定プロジェクト(福井克美リーダー)の学習会が2月26日に開催され、釧路公立大学で財政学を研究している下山朗講師が、釧路市の特別会計について研究成果を報告しました。

 釧路市の公営企業会計は、病院事業は13億円、下水道事業は66億円、魚揚場事業は41億円の累積欠損金を抱えています。下山氏は、「公営事業は公共の福祉を増進させながら独立採算を追求しなければならないという性質上、会計の流れが不透明になっている」と述べ、特別会計への補助金や負担金などで一般会計が圧迫されている現状を指摘しました。さらに、「改革の方策として民間委託や民間譲渡、指定管理者制度、職員の給与削減などをあげているが抜本的な解決策にはならない」と語りました。

 国全体で1000兆円、釧路市で2000億円の借金があります。とうてい返済できる数字ではありません。この数字をどのように捉えればいいのでしょうか。次回は国と地方自治体が借金漬けになった構造を探ります。

*学習会の資料はここからダウンロードできます
http://portal.doyu-kai.net/uploads/files/070226simoyama.pdf

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