一般社団法人北海道中小企業家同友会釧根事務所

山高会、地域経済の現状を学ぶ


 同友会根室支部山高会は3月30日に3月例会を開催し、「地域経済の動向と主要産業の近況〜このような状況の中、中小企業にはどのような取組みが必要か」と題して、大地みらい信用金庫地域振興室室長の倉又一成氏が講演しました。

 倉又氏は、根室管内景気動向調査に基づき、製造、卸売、小売、サービスの各業種の現状について話し、根室の基幹産業である水産加工については「全国5位という堅調な水揚げを背景に豊富な原材料確保から工場稼動が安定している。また、魚価が比較的高めで推移しているのも強みである。他地域から見ればうらやましい現状である」と好調さを強調しました。一方で同氏は「小売、サービス業では期待されていた知床効果も成果が得られておらず、低迷が続いている」と述べました。

 最後に倉又氏は「国レベルで見ると緩やかに景気は回復しているが、根室管内で見るとなかなか景気回復を実感できないのが現状である。考えるべきなのは景気回復のけん引役である業種を誘致するよりも、地元の高いポテンシャルを生かし前例にとらわれることなく新しいものを生み出していくことである」と今後の根室管内の地域発展に期待を寄せました。

 

 

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