一般社団法人北海道中小企業家同友会釧根事務所

高岡氏が支部長、田嶋氏が幹事長に再任 根室支部総会


 根室支部(72社)は22日、第28回定時総会を開催しました。総会に先立ち挨拶した高岡一朗支部長は「根室でも東日本大震災の被害を受けた企業があり、資材の入手困難など二次被害も広がりつつある。同友会は2011年度、時流に沿った例会企画の立案を念頭おいた、会員に役立つ情報の発信に力を入れていきたい。また、地域の中小企業を元気づけ、経済を活性化する『中小企業振興基本条例』の制定運動も支部内で活発化しており、市役所、商工会議所と連携し2011年度内の制定を目指したい」と力強く述べました。また、北海道同友会副代表理事の横地敏光氏からは「条例運動の盛り上がりに合わせて同友会に対する注目度が上がることが予想される。15%という高い組織率を維持発展させていき、地域になくてはならない経済団体として活躍してほしい」と期待が寄せられました。

 総会のあとの記念講演ではレイジックス社長の敬禮(けいれい)匡氏が「『伝えること』と『委ねること』」と題して講演し、自身のこれまでの経営体験から導き出した考えを示しました。敬禮氏は「子どものころから音楽と放送に強い興味があり、テレビ局で音楽番組に携わるという目標へ一直線に進み、実現した。当時は他人に厳しく、自分にはもっと厳しい目で仕事に取り組んでいた。テレビ局を退職して故郷の札幌で起業したころも同じ考えだった」と起業当時を振り返りました。レイジックスは札幌の二条市場で海鮮丼を扱う飲食店として創業し、その後インターネットショップへ進出します。黎明期だったインターネットショッピングの中でレイジックスは大きな利益を得ます。しかし、その後同業他社の進出による価格競争の激化、莫大な広告費の投入による借入金の膨張で破産の危機に瀕します。追いつめられた敬禮氏を救ったのは「他人からの説教」だったと言います。「当時、一番付き合いの浅かった金融機関の支店長に経営について説教された。肉親以外の人から初めて本気で説教をされたその時、それまでの自分の経営姿勢を根本から見つめ直し、自社がどうあるべきかを考えるきっかけを与えてもらった。それまでは自分の考えが理解されていないことを従業員のせいにし、伝えるだけでやり方は人任せだった。現在は自分の考えを理解してもらったうえで、どうすれば良いかを議論し、目標を従業員と共有できるようになった」と考えを改めた瞬間とその後の経営方法について述べ、企業という集団を一丸となって支えていく重要性を強調しました。

★根室支部総会議案書と新役員名簿はこちらからどうぞ
http://portal.doyu-kai.net/uploads/files/2011nemuro.pdf

★(株)レイジックスのホームページはこちらからどうぞ
http://www.raisix.jp/

▼開会あいさつする高岡支部長

▼40名が参加した敬禮氏の記念講演

▼熱く語った敬禮氏

▼閉会挨拶する新副支部長の田家氏

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