釧根三支部は1月28日に地区会合同例会を摩周地区会(竹森英彦会長)の主管で開催しました。摩周地区会では2回目の開催となる今回の合同例会ではツーリズムてしかが社長の白石悠浩氏が「着地型観光の可能性を考える」と題して講演を行いました。
開会のあいさつで摩周地区会の竹森会長は「厳しい経済情勢の中にあって、同友会が中心となって進めてきた『中小企業振興基本条例』が各自治体で続々と制定されている。弟子屈町も4月1日に施行の予定だ。白石氏の取り組んでいる『着地型観光』も域内循環を高める機能があるという。各地区会の皆さんも勉強して役立ててほしい」と述べました。
続く講演会で白石氏は「ツーリズムてしかがは設立して2年しか経っていない若い会社だ。試行錯誤の中で旅行商品の開発を行っている」と自社を紹介しました。「着地型観光」という聞き馴染みの薄い言葉についても「従来は出発地の都市圏にある旅行会社が商品を開発、提案して集客していたが、これを旅行業界で『発地型観光』と呼んでいた。『着地型観光』とは、到着地の旅行会社が開発、提案する事を指す。旅慣れた現代の旅行者に対して、より細かな提案を行うのが特徴だ。地元が開発、提案することによって地域にお金が循環しやすいという利点もある」と解説しました。講演の結びで白石氏は「今後は阿寒湖地区と共同での旅行商品の開発など、地域の良さを存分に紹介する取組みを行っていく予定だ」と構想を披露しました。
▼挨拶する竹森会長
▼「着地型観光は地域おこしにも役立てる」と白石氏