釧路支部摩周地区会(近藤明会長:20社)は7月9日、開館して間もない郷土資料館「蔵」を訪ねて7月例会を開催しました。同館には、馬具や病院の手術具、安田財閥が経営していた硫黄山精錬所の遺物など、開拓期の貴重な資料が展示されています。館内の案内と弟子屈の歴史について講演した郷土研究会の細川会長は、「このような古い資料が町おこしに役に立つときが必ずくる。私たちの記憶がこの空間に詰まっている」と語りました。
さらに世界的な湖の摩周湖について触れ、「昭和6年に摩周湖への山上の道が開通するまでは、弟子屈の町民のほとんどは摩周湖に行ったことがなかった。原始の姿を留めている摩周湖は、日本で唯一地球環境モニタリング湖に国際機関から選ばれている。環境汚染物質が日本で一番少ない湖だ。しかし、中国などからの汚染物質が最近は増えてきている。摩周湖は美しいが、地球環境の現状を冷厳に映し出す」と地球環境の悪化に警鐘を鳴らしました。
▼てしかが郷土研究会の細川音治さん(右)