一般社団法人北海道中小企業家同友会釧根事務所

別海町の地域医療を守ろう 医良同友(いいどうゆう)交流会


 別海町医療サポート隊「医良同友(いいどうゆう)」(寺井範男会長・300名)は24日、交流会を開催しました。今回は新年度に町立別海病院へ着任した医師の歓迎会も兼ね、65名が参加しました。

 開会のあいさつに立った寺井会長は「別海病院は地域医療の大きな柱だ。町民の健康を守り、安心して暮らせる街づくりにたいへん貢献している。私も病院へ行くと院長が声をかけてくれ、体調などについていつも気にかけてくれていることに感謝している。医師も看護師も病院の職員皆が和やかな雰囲気で患者と接していることはありがたい」と述べました。また、来賓を代表してあいさつした水沼町長は「道東の別海町のような規模の自治体で分娩を行えることは不可能に近い。そうした中で我が別海町で子どもを産める環境を整備できたことは喜ばしいことだ。安心、安全のまちづくりと健康でいられるまちづくりが進められることに大変感謝している」と町立別海病院が果たす役割の大きさを強調しました。

 道東地域を取り巻く医療環境について西村院長は「周産期医療を道東、別海町で維持していけることは、ほぼ奇跡に近い。さまざまな協力を得ていることに感謝したい。しかし、運営自体は決して余裕のあるものではなく、医師、職員共にぎりぎりの状態だ。別海病院は第一次医療をしっかりと行い、高次医療は昨年就航したドクターヘリに挙げられるような、道東地域全体のネットワークを使って対応していきたい。医療の原点をしっかりと行って、地域づくりに役立っていきたい」と意欲を語りました。

 交流会は「歌あり、食あり」の案内のとおり、沖縄民謡や、役場女性職員有志による歌など、町民と病院職員の笑い声が響く、なごやかな雰囲気で進行されました。

▼挨拶する水沼町長

▼役場有志による歌のステージ

▼沖縄民謡を披露した“シーサー君”と西村院長

「釧路市の現状と未来図」高木氏が報告 あゆみの会6月例会


 釧路支部あゆみの会(浅野葉子会長)は23日に同友会事務所で6月例会を開催し「釧路市の現状と未来図」と題して、釧路市役所経済部商業労政課課長の高木亨氏が報告しました。
 高木氏はまず釧路の歴史を語り「釧路市はこれまで急激に産業が発達したため、企業間での連携を取ることができなかった。そのため商品の価値を高めることができず、漁獲量などが減り衰退し、現在に至る」と述べました。

これからの釧路市について「中小企業基本条例でも触れられている通り、域内循環、域外貨の獲得、企業連携の三つが重要だ」と述べ、中でも域内循環に関し「市は政策として、市民には個々の力でぜひ取り組んでほしい。価格だけで判断するのではなく、なるべく地元のものを選んで欲しい」と語り、また地元でしか得られない情報、サービスを外部に発信するHPの重要性についても述べました。

最後に今後の釧路市の方向について「まずは企業と企業の連携性を強めることが大切で、最終的に企業と市民の連携を強め、市民が誇れる企業を多く作りたい」と語りました。

▼乗数効果による域内循環の重要性を語る高木氏

社員が本気になる会社づくり 釧路支部6月例会


 釧路支部(亀岡孝支部長・463社)は22日、40名が参加して6月例会を開催し、「社員が本気になる会社づくり」をテーマに札幌支部会員の(株)どうきゆう社長の中西泰司氏が経営体験報告を行いました。

 中西氏は1986年にどうきゆうにアルバイト調理師として入社し、2000年に社長に就任した異色の経歴を持つ経営者です。氏は先代社長から事業承継する際のエピソードや、5年前から進めている「社員が主役の企業づくり」について報告し、「かつては徹底した管理経営を行い、外食産業で不可欠とされる時間とコストに対する意識を従業員に植え付け、生産性の向上を進めていた。しかし、これからの時代は知識を学ぶことよりも、実際の体験の中から感性を学ぶ教育が必要だと考えるようになり、現在のような企業経営の形になってきた」と述べました。

 どうきゆうでは社員に対して連続10日間の休暇と活動費5万円の支給や、「社長合宿」と呼ばれる中西氏と寝食を共にするキャンプ、就業形態に合わせた経営理念研修会を行っています。これは「従業員との絶対的な信頼関係が経営のベースにある」と話す中西氏が作りだした、正に全社一丸体制を築く手段です。中西氏は「会社の経営理念を社員が理解するうえで、理念を作った社長がどんな人で、どんな考えを持っているのかを知るとこは不可欠だ。会社の中で経営者は労働力と引き換えに従業員とどのように接し、何を提供するのかを考える必要がある」と述べました。

 また中西氏は労使関係についても触れ、「経営者としてのやりがい、生きがいとは理念の追求だ。私が考える理念は『誰かのために何かをする』こと。私の名刺には『従業員の幸せ』が『お客様の幸せ』よりも前に書かれている。社長の私が社員の幸せのために何かをすることによって、社員がお客様の幸せのために役立てると考えているからだ」と労使見解に沿った人間尊重経営を実践する中西氏は、同社自転車部の練習で日焼けした顔を輝かせました。

 当日は中西氏の報告を受けて「全社一丸体制を作るための経営者と社員の人間関係」をテーマにグループ討論が行われ、参加者は信頼関係の構築方法等について議論を展開しました。

▼「質の高い生きがいとやりがいの追求が心の豊かさを生む」と話す中西氏

▼板書とジェスチャーを交えて講演する中西氏

★どうきゆう中西氏のブログはこちら!
「どうきゆう社長ブログ」
http://www.namara-hokkaido.net/voice/syacho/do-kyu/

★どうきゆうホームページ
http://www.do-kyu.com/index.php

別海町でトモダチ作りませんか? 別海町民拡大パーティ


 別海地区会・別海町民拡大委員会(鈴木尚寿委員長)は19日、「別海町でトモダチ・カレシ・カノジョ」と題して町民拡大パーティを開催しました。このパーティは別海町の人口を維持、拡大するために別海地区会が町内に住む独身者を対象として企画しました。

 町内外から集まった20代から30代の男女24名の参加者を前に鈴木委員長は「少子高齢化の時代にあって、人口の維持、拡大は地域経済を支える大きな柱だ。今後もこうした企画を開催して地域を盛り上げていきたい。今日は楽しい雰囲気の中で友達づくりをはじめとして、ふれあいの輪を広げてほしい」と挨拶しました。参加者たちはペアになってのゲームや、お互いを知るフリートークで盛り上がりました。

 別海町民拡大委員会では今後も世代別、目的別に様々な企画を行う予定です。

▼挨拶する鈴木委員長

▼当日、実行委員はセミフォーマルで参加者を迎えました

マウンテンクラブ 支笏湖畔で今年度初登山


 釧路支部マウンテンクラブは6月19日、支笏湖畔の風不死岳(ふっぷしだけ)で登山を行い、メンバーとその家族9名が登山を楽しみました。7月10日は羅臼岳に登ります。

釧路スチレン工場見学 釧路オンリーワン企業見学会 


 釧路支部は17日に特色ある技術を持った企業を見学する「釧路オンリーワン企業見学会」を開催し、釧路で発泡素材の魚箱製造を行っている釧路スチレンの工場を見学しました

 まず釧路スチレンと隣接する吉岡製函で、木製の魚箱を作る工程を見学しました。

その後、発泡素材を使い魚箱製造を行う釧路スチレンで、発泡原料であるポリスチレンビーズから製品が完成する工程を羽田野社長と佐藤課長の説明のもと見学し、羽田野氏は「原料にも国産や韓国産などがあり、産地によって完成までの日数が違う。また、ボイラーなどの機械のメンテナンスも非常に気を使う」など参加者からの質問に答えました。

 最後に羽田野氏は「これまで注文を受けて納期が間に合わない、在庫がないと言ったことは一度もない。様々な策を講じて何とか用意してきた。それが信頼に繋がっているはずだ」と語りました。

 

▼自社の取り組みを語る羽田野氏

 

▼羽田野氏の説明に耳を傾ける参加者

 

▼手作業で発泡スチロールを積み上げます

 

条例制定へ大詰め 厚岸地区会6月例会


 厚岸地区会(中村一明会長・41社)は17日にコンキリエで「条例制定目前!条文はこうなる」と題し、6月例会を開催しました。中村会長がこれまでの条例制定運動の歩みを報告した後、同友会が厚岸町に提出した条例文の草案と、これまでの制定会議で検討が重ねられ議会へ提出される予定の完成版の読み合わせを行いました。

 中村会長は「2008年から条例制定へ向けて取り組んできた。この間様々な壁にぶつかったが、ようやく制定がほぼ確定となった。また、具体的施策を検討する作業部会の立ち上げなど条例制定後の動きも今のうちから議論を進めていきたい」と語りました。
 
今後厚岸地区会では、今回読み合わせした資料を欠席した会員にも配布し、意見を取りまとめます。その後、町長へ条例制定についての提案書を提出し、いよいよ条例制定運動が大詰めを迎えます。

▼条例制定運動の歩みを語る中村氏

▼読み合わせを行う参加者

ホテル摩周に集う箱根駅伝ランナーたち 摩周地区会6月例会


 釧路支部摩周地区会(竹森英彦会長・18社)は15日、6月例会を開催し、ホテル摩周社長の木暮敏男氏が「ホテル摩周に集う箱根駅伝ランナーたち」と題して経営体験報告を行いました。

 報告ではまず、木暮氏がホテル摩周に関わるまでが紹介され「祖父が開拓民として入植した網走管内で生れ、家業の酪農業を手伝いながら学校へ通った。中学校で部活動に所属しても、家の手伝いがあるため合宿に参加できないのがつらかった」と当時を振り返り、「一度は東京で就職したが10年経ったころ家の事情で北見へ戻った。農業の収入が少なかったため、ある建設会社に入社した。その会社が建設したホテル摩周へ出向したのが関わりの始まりで、今年で32年になる」と述べました。

 平成8年にホテルの経営を譲り受けますが、同時期に中央大学の女子駅伝部がホテル摩周で合宿を行うようになり、その後、男子駅伝部も訪れるようになります。木暮氏は「毎年合宿を受け入れているが、前年の一年生が次の年、後輩に指導しているのを頼もしく見ている。駅伝部の監督にはネットワークがあり、弟子屈町の練習コースの豊富さが伝わっていろいろな大学の駅伝部が合宿に訪れるようになった。それまでは何気なく眺めていた毎年の箱根駅伝も応援に熱が入るようになった」と述べ、「一番気を使うのはやはり食事。ある程度栄養バランスに気を配り、毎年学生の好みを観察している。これは一般の宿泊客にも言えることで、女性客には手が汚れて、無口になるカニは剥いて提供したり、年齢層に合わせて味付けの濃さを調節している」と報告しました。

 最後に「昨年、同友会に入会していろいろな業種の会員と知り合うことが出来た。仕事以外でも役割が与えられ、60歳を過ぎた今、一番忙しく動き回っている。他の会員の頑張っている姿が自分の励みになっている」と木暮氏は締めくくりました。

▼「温泉の泉質が経営引き継ぎを決意するカギだった」と語る木暮氏

▼ホテル経営についての豊富な話題に聞き入る参加者

「歴史は繰り返す」 幹部大学同窓会6月例会


 釧路支部幹部大学同窓会(岸本真希人会長)は16日に例会を開催し、釧路公立大学教授の高嶋弘志氏が「歴史は繰り返す」と題し、講演しました。
 幹部大学で歴史の講義を担当している高嶋氏は「日本は国際化と孤立化の時代を繰り返してきた。国際化の時代は奈良時代、明治維新、敗戦直後の3つの時期があると考えている」と語りました。3つの時期について「奈良時代は中国をモデルにして発展の基礎を築き、中国と肩を並べたと認識してから、遣唐使廃止など自ら学ぶことをやめてしまった。明治維新において、政治や文化の面で差がありすぎるイギリスではなく、勤勉で教育が発達しているドイツをモデルにした。敗戦直後から現在に至るまでご存知の通り、アメリカをモデルとしている」と解説しました。
 
さらに日本の歴史を4つの時期に分け「経済大国をモデルにして猛勉強する発展期、先進国の仲間入りを果たす到達期、前例主義になる衰退期、そして他国に関心を全く示さず勉強を怠る閉塞期。この4つの時期を日本は繰り返している」と述べました。
 最後に福沢諭吉の「日本は一周遅れたランナーである」という言葉を紹介し、「日本は先進国の外面だけを真似し、内面である文化などを学ばなかった。その結果トップに立ったつもりが、実は一周遅れているだけであり、その事実に気付いていない」と語りました。
 次回は8月25日18:30より、三ッ輪ビル3階で「外国から見た日本」と題し、高嶋氏が講演します。

▼日本の歴史を語る高嶋氏

▼熱心に耳を傾ける幹部大学卒業生

経営指針成文化研究会を開催 南しれとこ支部別海地区会


 南しれとこ支部別海地区会(寺井範男会長)は15日に経営指針成文化研究会を開催し、6名が参加しました。
 第一委員会委員長の神田氏は「自社の良い点、悪い点を分析しながら、三年後まで見据えて作成するのが経営指針。同友会の理念に基づいて、経営に直結する指針を作って欲しい」と述べました。
 副支部長の山崎氏は「同友会の経営指針は、経営理念、経営方針、経営計画の三点から成り立っている。この三点を踏まえた上で、参加者の皆さんには指針を完成させて欲しい」と語りました。
 その後、経営指針を作成するに至った経緯や自社の課題などを話し合いました。
 今後、経営指針成文化研究会は講義形式ではなく、お互いが先生となり研究会を進めていきます。

▼第一委員会委員長の神田氏

▼同友会型の経営指針を語る山崎氏

▼研究会の様子

新会員が業務内容を報告 釧路支部新会員報告交流会


 釧路支部は11日、新会員の業務内容と人となりを知り交流を深める報告会を開催し、北海道建設国民健康保険組合釧路支部の岸本事務長と伊藤デイリーの伊藤社長が業務内容を報告しました。

 岸本氏は2009年6月に、伊藤氏は2009年10月に同友会に入会しました。まず最初に報告した岸本氏は北海道建設国民健康保険組合の取り組みについて「現在釧路では約600名の組合員が加入している。長引く不況で加入者が減っているのが現状だが、今後は一人親方のサポートなど対策を図りたい」と説明しました。さらに「適正な賃金確保を目指す公契約法の制定運動やアスベスト被害対策など、全国的な運動を展開している。また仕事起こしのために、住宅リフォーム制度の設置を釧路市長に要請しているところだ」と、最新の動向を報告しました。

 鶴居村で酪農業を営む伊藤氏は「長い間個人経営で酪農をしてきたが、土地の拡大をきっかけに法人化に踏み切った。農協の理事も務めたが、外のつながりを強化したいと考え同友会に入会した」と自身の経験を語りました。また酪農業の現状について「酪農家の戸数は年々減り続けているが、農家の法人化などによって新たな雇用を生み出し、生産数を維持している。金融機関も農業へのアプローチを始めた。今後農業は注目を集めていくと思うので、皆さんから情報をいただきながらがんばっていきたい」と抱負を述べました。

▼北海道建設国民健康保険組合釧路支部 事務長 岸本 聡 氏

▼(株)伊藤デイリー 代表取締役 伊藤 順一 氏

 

浜中農協の挑戦を報告 別海地区会6月例会


 南しれとこ支部別海地区会は6月8日に例会を開き、浜中町農業協同組合代表理事組合長の石橋榮紀氏(釧路支部副支部長)が同農協の取り組みについて講演しました。

 石橋氏は講演の中で、牛乳のトレーサビリティや離農跡地を利用した新規就農者の受け入れ、学習塾の設置、地元企業と連携して設立した酪農生産法人など、先進的な取り組みを報告しました。石橋氏は「農協も中小企業だ。活力ある地域を作る上で農協は重要な役割を担っている。農協の活性化が地域経済の活性化につながる」と強調しました。

▼浜中町農協の取り組みを語る石橋氏

 
 

同友会アカデミーを開催 南しれとこ支部別海地区会


 南しれとこ支部別海地区会は6月4日に同友会アカデミーを開催し、新会員を中心に約30名が参加して同友会運動への理解を深めました。

 最初に別海地区会副会長の山崎氏が同友会の歴史と理念を説明し、同友会運動の原点を確認しました。

 次に報告した山口幹事長は、別海地区会の歩みと運動について触れ、「同友会は地域を守る気持ちを持って活動している。地域を子孫に残していくためにがんばりたい」と語りました。

 最後に報告した神田氏は、別海地区会で開催している経営指針成文化研究会を紹介し、「経営指針の作成は同友会運動の柱。皆さんも是非参加して欲しい」と述べました。

▼同友会の歴史と理念を語る山崎氏(別海地区会副会長)

▼別海地区会の活動を説明する山口氏(別海地区会幹事長)

▼経営指針成文化研究会を紹介する神田氏(別海地区会第一委員会委員長)

「自信を持って声を出そう」 社員研修会第三講


 釧路支部(亀岡孝支部長・462社)は6月3日に社員研修会第3講を行い、30名が参加しました。全三講で行われた研修会の最終講として、シーズサービス代表取締役の迫田栄重氏とチーフMCの山本さおり氏が「自信を持って声を出そう」と題し、講演と声を出すための正しい姿勢や伝わる声の出し方など実技指導を行いました。
 迫田氏は「声の引き出しを多く作って欲しい。引き出しが多くなると、ビジネスシーンなど場面によって使い分けができ、場面ごとに聞きやすい声を出せるようになる」と述べました。また「自分の声は武器になる。今日をきっかけに自分の武器になる声を探し、磨いてほしい」と受講者に期待を込めて語りました。
 山本氏は伝えることの重要性を語り「言葉は人を幸せにしたり、楽しませることができる反面、人を傷つけたりすることもある。そのことを踏まえた上で、ただ話すだけでなく、相手に伝わりやすいような自分なりのアクセントやリズムを身につけて欲しい」と強調しました。
 実技指導では、受講者の姿勢や口の開き方をチェックし、質問や声の悩みに対し的確なアドバイスをしました。
 最後に須藤共育求人委員長が三講を通して「学んだことを忘れずに職場で実践して、成長した姿を経営者に見せて欲しい」と締めくくりました。

▼「声は自分の武器」と語る迫田氏


▼伝えることの重要性を語る山本氏

▼良い声を出すためのウォーミングアップ

「酒井に言ったらなんでもやってくれる。」 別海地区会5月例会


 別海地区会(寺井範男会長・76社)は5月例会を27日に交流館ぷらとで開催し、25名が参加しました。「良い経営環境をつくろう」委員会が担当した今回は「別海の元気な会社から学ぶ」をテーマに酒井鉄工社長の酒井眞司氏が報告しました。

 現在、ステンレス加工を中心に道内外の酪農業界に広いシェアを持つ同社のターニングポイントは昭和43年の明治乳業中春別工場の操業でした。酒井氏は「それまでは『鍛冶屋』としていかに高い付加価値を生み出すかを考えていたが、乳業メーカーの進出に合わせて酪農も機械化され、品質管理と安定供給、即時対応が中心に変化した」と述べました。「若いころから真夜中にかかってくる顧客の電話に対応してきた。今すぐ修理したいから真夜中でも電話してくる。それを断らなかったから今の会社がある」と話す酒井氏は従業員に対しても「困っているお客さんの現場で良い仕事をして、名前を覚えてもらうことが最高の営業だ」と教え込むそうです。
 「面白い機械は一日中眺めていても飽きない」と話す酒井氏は「若手の技術者はキーボード入力だけで製品が出来てしまうことに慣れている。そうした人たちにモノづくりの熱意や面白さを伝え、柔軟な発想力を持った技術者を育てたい」と夢を語りました。

▼自社のレーザー加工機で加工したサンプルを並べて説明する酒井氏

★(株)酒井鉄工のホームページはこちらからご覧いただけます。
http://www.st-sakai.com/

「あなたのマナーが会社を変える」 社員研修第二講


 釧路支部(亀岡孝支部長・465社)は5月27日に社員研修会の第二講を開催し、29名が参加しました。
「あなたのマナーが会社を変える」と題し、Style Direction Spring Palette代表の渡邉尚美氏(帯広支部会員)が講演、実技指導を行いました。
 渡邉氏は第一印象の重要性を語り「現代は『顧客満足』から『顧客感動』へと変化している。感動を与えるためにはおもてなしの心を持つことで大切だが、決して特別なことではない。良い接遇は笑顔や挨拶などのオリジナリティが必要だ。第一印象からオリジナリティで自分を印象付け、お客様の心をつかんでほしい」と述べました。
 その後、名刺交換や来客対応など実技指導を行い、受講者に適切な助言を送りました。
 最後に、電話応対について「声と表情は連動する。電話をかけた側に笑顔が伝わるような対応を心がけてほしい」と強調しました。

★第3講は6月3日19時より、まなぼっと7階703教室にて行います。司会業を営む迫田氏が「自信を持って声を出そう」と題し、講演します。 

▼笑顔の大切さを語る渡邉氏

▼ロールプレイングを行う受講生

美人になるツボ教えます 須藤氏が釧路短大で講演


 釧路支部共育求人委員長の須藤隆昭氏が5月26日に釧路短期大学で就職講話を行い、同校の学生110名が参加しました。
 須藤氏は「美人になるツボ教えます」と題して講演し、自身の鍼灸師としての経験に基づき美人になる秘訣を語り「笑顔と姿勢は持って生まれたものではない。訓練で誰しも習得できる。笑顔は免疫力を上げる効果もあり、姿勢が良ければ動きが美しく見える」と笑顔と姿勢の重要性を述べました。さらに、これから社会に出る学生に対し「素直さ、明るさ、速さが大切だ。特に人間は辛いときこそ真価が問われる。どんなに辛くても、表には出さずに笑顔を心がけ、就職活動や仕事を楽しめる余裕を持ってほしい」と強調しました。

▼美人になる秘訣を語る須藤氏

▼須藤氏の講演に耳を傾ける学生

湿原に緑を戻そう!トラストサルン釧路植樹会


 5月22日にNPO法人トラストサルン釧路による植樹が達古武で行われ、荒廃した釧路湿原の丘陵地を再び森に戻そうと約30名の参加者が広葉樹の苗木を植えていきました。

 同友会釧路支部は2000年10月から会員企業の古紙問屋さんの協力を得て「同友会オフィス古紙リサイクル運動」を展開しています。2009年度も多くの同友会会員企業が協力して古紙をリサイクルし、その益金3万円を苗木代としてトラストサルン釧路に寄付しました。

▼挨拶をするトラストサルン釧路の黒澤理事長

▼植樹をする会員

社員研修会を開講 釧路支部


 釧路支部(亀岡孝支部長・465社)は5月20日、全三講の予定で行われる社員研修会の第一講を開講し、24名が受講しました。この研修会は、若手社員を対象に社会人としてのレベルアップを目的として行われます。
 講師の竹森英彦氏(摩周調剤薬局専務)は「経営者が社員に求める資質・仕事・考え方」と題して講演しました。竹森氏は自身のサラリーマン生活時代から現在の経営者としての日々を語り、その上で若手社員に向け「この先会社を存続させるために自分に何ができるかを考えたとき、楽をしたいという発想だけは持たないでほしい」と述べ、与えられた仕事をこなすだけでは仕事ができるとは言えず「様々な状況を想定し、課題を解決するためには何が必要で、何が問題なのかを頭で考えるだけでなく、書き出すことも必要」と語りま
した。
 さらに竹森氏は「これからは『稼ぐ』ということを意識してほしい。そのために収益意識、部下の育成、コスト意識、情報収集が重要で、自社が他社に比べて顧客と同じ目線になっているかを考えてほしい。そしてこの全3講の研修会を通じて経営者に成長した姿を見せて欲しい」と参加者を励ましました。
 講演終了後、受講者は「講義を聴いて考えたこと」について、レポートを作成しました。

★第2講は5月27日19:00〜 まなぼっと6階602教室で行います。

▼仕事は結果を出したところからスタートと語る竹森氏

経営者から期待を込めて送り出された受講者

 

バルク港について3氏が報告 釧路支部5月例会


 釧路支部(亀岡孝支部長・465社)は5月19日に5月例会を開催し「釧路バルク港は釧根に何をもたらすのか」と題して釧路食料基地構想協議会の伊関義和氏、浜中町農業協同組合の石橋榮紀氏(釧路支部副支部長)、釧路公立大学准教授の下山朗氏が報告しました。
 最初に報告した伊関氏は釧路港の現状と課題に触れ「釧路港は東北海道の産業の基盤として、基幹産業を支える役割を担ってきた。港は地域の財産だ。その財産を生かして、後世に活性化された釧路港を残せるかは我々次第だ」と述べました。
 続いて報告した石橋氏は「釧路港がバルク港になると、家畜飼料を多く積み込んだ大型船の来航が可能になり、これまでより安く家畜飼料を供給ができる。安く飼料を供給できれば、釧根に養豚業者を呼び込むことが可能になる。それが新産業創出につながるはずだ」と語りました。
 最後に報告した下山氏は「道東地域では畜産や農産などの生産性を高めることが重要だ。そのために道路整備などのネットワークの強化が大切だ。また、バルク港誘致が目的ではなく、どう機能するかを今のうちから慎重に検討すべきだ」と述べました。

<解説>
バルク港〜バラ積み貨物(バルク)を取り扱う港湾のこと。国土交通省はバルク港を設置するため「国際バルク戦略港湾」の導入を打ち出しました。戦略港湾については穀物、鉄鉱石、石炭が対象になっていますが、釧路市は穀物(とうもろこし)で名乗りを上げます。釧路港がバルク港に認定され、穀物の貨物が荷揚げされると輸送による大規模な経済効果ができます。


★釧路港の現状を語る伊関氏

★バルク港と農業の関わりを話す石橋氏

★経済学の観点から報告する下山氏