別海地区会(寺井範男会長・76社)は5月例会を27日に交流館ぷらとで開催し、25名が参加しました。「良い経営環境をつくろう」委員会が担当した今回は「別海の元気な会社から学ぶ」をテーマに酒井鉄工社長の酒井眞司氏が報告しました。
現在、ステンレス加工を中心に道内外の酪農業界に広いシェアを持つ同社のターニングポイントは昭和43年の明治乳業中春別工場の操業でした。酒井氏は「それまでは『鍛冶屋』としていかに高い付加価値を生み出すかを考えていたが、乳業メーカーの進出に合わせて酪農も機械化され、品質管理と安定供給、即時対応が中心に変化した」と述べました。「若いころから真夜中にかかってくる顧客の電話に対応してきた。今すぐ修理したいから真夜中でも電話してくる。それを断らなかったから今の会社がある」と話す酒井氏は従業員に対しても「困っているお客さんの現場で良い仕事をして、名前を覚えてもらうことが最高の営業だ」と教え込むそうです。
「面白い機械は一日中眺めていても飽きない」と話す酒井氏は「若手の技術者はキーボード入力だけで製品が出来てしまうことに慣れている。そうした人たちにモノづくりの熱意や面白さを伝え、柔軟な発想力を持った技術者を育てたい」と夢を語りました。
▼自社のレーザー加工機で加工したサンプルを並べて説明する酒井氏
★(株)酒井鉄工のホームページはこちらからご覧いただけます。
http://www.st-sakai.com/