一般社団法人北海道中小企業家同友会釧根事務所

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清水氏、宮城全研の報告(投稿)


第38回 宮城全研に参加して (投稿)

2008年3月28日
清藤商事 清水信彦

 宮城県仙台市で開催された第38回中小企業問題全国研究集会は、2008年3月6日(木)
と7日(金)に実施されました。釧路支部から参加の7名は、5日にJRで出発し、新千歳空港から仙台空港に降り立ち仙台市に入りました。帰りも同じ経路で7日に無事、全員帰釧しました。

 全研の今回のテーマは、「よい会社と豊かな地域づくりを車の両輪に、日本の未来の土壌作りを」で、中同協が制定を目指している、ヨーロッパ小企業憲章に学んだ、日本での中小企業憲章制定運動とこの憲章に地域で枝葉をつけ、実体化させる中小企業・地域振興基本条例施行運動の取り組みを豊富化させるものとしての学びの場でした。
 私は、昨年の沖縄全研に次いで2度目の全研参加でしたが、今大会は、昨年に増して、すばらしいものであったと感じています。参加者数は、1,400余名でした。何よりも基調講演、分科会と盛り上がっていって、畠山重篤氏のユーモアを交えた物語性のある記念講演で参加者全員が集中できたすばらしい研究集会だったと思います。少なくとも私にとっては、最高の全研でした。
 基調講演は、前中同協会長で相談役幹事の赤石義博氏が「地域力経営とは」と題して、同氏の著述された「幸せの見える社会づくり」を副題としてお話されました。まず、なぜ今「地域づくり」が叫ばれているのかと言うことの分析として、中小企業が日本経済や地域経済で担って来、また、担ってゆく役割の重要性を述べ、その基盤の独自性は地域力であって、その個別要素、すなわち、地域の自然、地理的位置や歴史的文化遺産など、9つに分類した要素について解説されました。 次に、それらの要素を活用して、地域がいかに自立してゆくべきかを述べ、その全国的な理念と共通課題克服のために、「中小企業憲章」の制定の重要性を説明されるつもりであったと思われますが、この部分については、残念ながら時間が足りず全面展開され得ませんでした。

 分科会は、『地域おこし活動の実践事例』の内の「環境・食糧・エネルギー、豊かな地域資源を生かしたくずまき高原郷づくり」副題、山村と都市との交流拠点をめざしてと題した、第10分科会に参加しました。
 報告者は、岩手県葛巻町の第三セクター、葛巻高原食品加工(株)の漆真下満常務でした。
報告の始に、まず、ご自身の変わったお名前に触れられ、うるしまっかは、アイヌ語が語源であること。但し、意味については説明がありませんでした。私も質問を失しました。ただ、漆については、英語でjapan、すなわち日本ということであり、中国から伝来のように捉えられている向きがあるが、縄文時代の遺跡、三内丸山遺跡から漆を使ったものが出土しているので、日本には古来からあったものと考えられる。ただ、現在国内で使用されている漆、約500tの99%は中国産であり、国産は6t余りしか生産されていないと説明されました。
 本題に入り、葛巻町は、年平均気温が8.2度Cで、人口8,000人弱、住民の3割である就労者のほとんどが農林業に従事しており、山林は面積の68%を占め、そのほとんどが民有林である。農業は酪農が主体で、人口よりも多い乳牛、11.000頭が飼育されおり、その生産額は、40億円で、食料自給率は、エネルギー換算で200%である。エネルギー自給率は、78%で、風力が、発電出力1,750kWhの風車が12基と出力は聞き漏らしましたが、その他に5基が稼動しており、牛糞を醗酵させてメタンガスを発生させるバイオガスシステムと太陽光発電も稼動させているとの事でした。
このような地域で、オンリーワンとして何が出来るかを考えて、辿り着いたのが、山葡萄を使ってのワイン造りであったという事です。当初、紆余曲折はありましたが、現在は、ワイン醸造から始まった豊かな地域づくりの活動を通して、年50万人が訪れるまでになっているとの事です。
来訪者が多いことが要因なのかは、定かでないのですが、町に3社ある第三セクターの会社はみんな黒字であるとの事でもありました。
今春には、都市からの来訪者を受け入れる体験学習館がオープンするので、「押し花づくり」「草木染め」「そば打ち体験」「豆腐づくり」や昔から伝わる食・文化が体験できる「菓子づくり」「木工体験」「つる細工」等々を学べるようにして、都市生活者との交流を発展拡大したいという事です。
報告の後の質問の時に、創業時の苦しい経営時期に、やはり、山葡萄を原料にしてワイン造りをはじめていた北海道池田町との技術交流が無かったのか聞いたところ、目標にはしたが独自で取り組む方針で進めたということでした。

グループ討論でのテーマは、1.あなたの住む地域にはどんな地域資源、魅力がありますか。2.山村と都市との交流を進めるために何が必要でしょうか。そこにはどんな役割があるでしょうか。私は、1.について、釧路には、国立公園が2つある事、釧路沖は暖流と寒流がぶつかり合うところなので、海霧が発生し、年平均気温が6度Cと冷涼で夏過ごし易く、魚類が豊富なので、漁獲量が多いばかりでなく、それを餌にするイルカ、シャチや調査捕鯨の対象にもなっているミンククジラなどの鯨類も観察できる事。また、釧路川は一級河川であるにもかかわらず、全国で唯一、ダムの無い川である事。更に、国内で唯一採炭を続けている釧路コールマインが存続している事などをまとめて喋ろうと思ったのですが、時間がなく、話せませんでした。ただ、「食」に関する討論の中で年平均気温が6度Cの釧路では、年中通して味噌作りが出来、減塩味噌の醸造も容易であることを釧路の特性として述べました。

 また、発表で、第1グループが纏めの一つとして述べていましたが、地域経済を再構築していく上で、農業の役割が、重要ではないかと提起され、私たちの第3グループでもその事が討論されました。私は、農業は、英語でagricultureであり、cultureは、文化そのものを表している様に、文化は、農業を出発点として形成されてきたことを現していると述べ、日本語でも、農業と表現してしまうと理解できませんが、百姓と表現すると明快ではないかと述べました。すなわち、百は、数字の100を表すばかりでなく、「多くのもの」「種々のもの」という意味があり、姓は、訓読みすると「かばね」で、上代に、家筋や世襲の職名を分けた称号という意味があるので、百姓は、種々の職名を持った人となり、あらゆる仕事が出来る人という意味になるという事です。地域農業を見直すことは、文字通り地域文化を見直すことに繋がると思います。
 あと、グループ討論の中で、はじめて知った事として、郷土料理の意味があります。郷土料理とは、半日で集まる食材を使用した料理の事を言うのだそうです。何が郷土料理なのかと不思議に思っていたことでしたから、目から鱗でした。2.については、グループに、インターネット販売をしている人が、2人居ましたので、デジタル技術で情報発信して拡大し、継続的な関係は、アナログの「顔と顔が見える関係」を創ることによってリピーターを増大させながら、山村と都市との交流を進化・拡大させ得るという結論を引き出しました。

 最後の記念講演は、「森は海の恋人」と題して、この合言葉の下、全国の漁協の女性・青年部が、山に木を植える活動をするきっかけを創った、畠山重篤氏のお話でした。
 森林と海との生態系の関係は川を媒介にして繋がっていることを説明し、生態系、食物連鎖のピラミッドの最底辺を担っている植物プランクトンは、鉄分(Fe)がなければ繁殖せずその鉄分は、腐葉土の中を水が通ってくる過程で、その水の中に吸収されたフルボ酸鉄となって、川から海へと運ばれてくる。その結果、海岸の藻場は、植物プランクトンが増え、それを食べる動物性プランクトンも増えて、海藻が豊かに繁茂する場所となる。その藻場の海藻類が、光合成をして炭酸ガス(CO2)の炭素を固定してくれる。この事を考慮に入れると、日本の場合、日本一周の海岸に、1・2級河川が約21,000本あるので、CO2削減をいっぺんに解決できる条件があると説明されました。ちなみに、日本の海岸線の1・2級河川は、約1Km毎に1本流れているので、これだけの本数になります。
 また、中国から偏西風に乗ってきて、厄介者と思われている黄砂は、日本に鉄分を運んでくれている有益なものであると述べられ、更に、世界の海を繋げている海洋深層水を活用すれば、植物プランクトンを発生させる鉄分を地球全体の海へ運ぶことが出来、その結果、海岸の浄化が進み、豊かな藻場が形成されるなら、CO2による地球温暖化は世界的に解決できるのではとの示唆を述べられました。まさに、気仙沼の牡蠣・ホタテ養殖が、地域、国やアジアのみならず全世界の生態系と繋がっている事として展開された、すばらしい講演で、感動しました。

 以上、私が記録すべきことも含めて纏めましたので、長々と述べましたが、釧路市中小企業・地域振興基本条例の施行に取り組む上で大いに役立つ全研だったと感じています。最後になりましたが、この全研に参加できる条件を整え、後押ししていただきました釧路支部会員並びに事務局の皆さんに感謝して、報告といたします。

釧路支部、三丁目の夕陽祭りへ向け準備着々


 同友会釧路支部(横地敏光支部長)は『三丁目の夕陽祭り』の開催へ向け、現在亀岡孝実行委員長をはじめとする50名の委員による実行委員会を組織し、9月27日〜28日の本番へ向け着々と準備を進めています。
 3月24日に開かれた実行委員会までに祭りの目的・企画骨子が討論され下記の通り大枠を決定しています。

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■日時:2008年9月27日(土)15:00〜22:00
           9月28日(日)10:00〜15:00
■会場:パステルタウン(釧路市北大通3丁目)
■目的:
 イ.祭りを契機に会員の同友会への求心力を高める
 ロ.元気な中小企業の姿を市民に知ってもらう
 ハ.500社会員を達成するための起爆剤として位置づける
 ニ.同友会運動の新たなリーダーの創出

★詳細はこちらをご覧下さい
http://portal.doyu-kai.net/modules/mydownloads/visit.php?cid=2&lid=116

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 今後実行委員会では100名規模の実行委員会を組織し詳細を詰めて参りますが、釧路支部会員皆様のご協力のもとで祭りを成功させたいと思います。ぜひ次回の実行委員会に会員皆様のアイデアをお持ちより下さい。

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■日時:4月10日(木)18:30〜20:00
■会場:まなぼっと703号室
■議題:1.実行委員の追加について
     2.実行委員の担当割について
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釧路支部大久保組織委員長、「同友会と企業経営」を語る


 同友会釧路支部あゆみの会(伊藤美知子会長)は25日に例会を開き、「同友会と企業経営」と題して、道東暖熱工業所の大久保芳直さんが講演しました。同社は創業50年目を迎え、高い技術力を駆使した住宅設備・鳶・耐火工事を始め、不動産・建築施工まで手掛ける地元の企業です。

 大久保さんは今年度釧路支部組織委員長として大活躍中です。「今までの人生の中で非常に大きなウェイトを占めているのが人との出会いだ。今の自分があるのは人との出会いがあってこそのものだ。縁は断つも広げるも自分次第。せっかくの機会を自らの手で損失してしまうことほど残念なことはない」と語りました。
 さらに「企業は社長以上の器にはならない。同友会のような組織に属し、人との出会いを通じ自分にないないものを積極的に吸収し、経営者同士がお互いに高めあっていくことが大切だ。そして常に自分が成功するイメージを持つこと。失敗を恐れていてはなにも始まらない」と強調しました。

 

釧路の力を考える 地域力発見講座で石川氏が講演


 釧路支部は3月26日(水)に地域力発見講座の第3講を開催し、釧路市産業推進室室長の石川和男氏が講演しました。

 石川氏は釧路市の財政状況の資料を提示し、「平成18年の試算によると、このままでは平成19年以降毎年20億円の赤字を出し続けることになる。一般財源の収入を増やし、支出を縮小して赤字を埋めていかなければいけない」と語りました。
 また釧路市の人口や事業所数、製造業・商業・水産業・農業の販売額、気候など様々な分野の推移を解説し、「漁獲量は激減し、製造業も減退しているが、事業所数は1976年と比べてほぼ変化がないので健闘していると言える」と述べました。また「釧路は夏は涼しく、雪も少なく、国立公園を2つも有するなど環境に恵まれている。この環境の中でどうやって産業を発展させるのかを考えるため、市は様々な機関を設立し検討を重ねている。大切なのは地産地消、資源のブランド化と外部への販売、リサイクル事業だ。特に鮭の廃棄物から生産されるプロテオグリカンを釧路で量産し、釧路発の資源として売り出すよう宣伝をしていく必要がある」と強調しました。
 その後の質疑応答では、同友会が制定運動を進めている中小企業振興基本条例に対する市の見解についての質問があり、「市は中小企業を中心に考えている。前向きに一生懸命検討していきたい」と述べました。

中小企業振興基本条例の詳細はこちらをご覧ください。
http://www.doyu.jp/kensyou/

【石川氏】

みんなの輪に誘い隊通信【第7号】


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みんなの輪に誘い隊通信【第7号】
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北海道中小企業家同友会釧路支部組織委員会
グッドモーニングプロジェクト

同友会釧路支部「誘い隊」は、定期的に会員の皆さんを訪問しています。
(取材記者★リーダー:大久保 ★メンバー:相木・表・三上・平松・水口)

【13人目】

 小学生からの付き合いです。的場さんを突撃取材しました。バイクをはじめ、モータースポーツ大好き!野球、スピードスケート、ハンドボールなどなど!さらに水上スキー!行かなくなってもう10年くらいになりますが、昔は一緒に水上スキーをやりに道東の湖を津々浦々。「お互いいい時代に遊びまわったな〜」と古き良き時代を思い出し、お互いに話と笑いが止まりません!

 何でもこなす的場さんは仕事も一生懸命。旭川市に住み込みで大工修業ののち、平成15年に先代を引継ぎ代表へ。「やりもしないで“できない”の一言は一番嫌い。方法はいろいろある。どうやったらできるのかを考えるほうが楽しいし、気づかなかった自分の新しい一面を発見することもできる。自分で自分の可能性を潰したくはない」と的場さんは語ります。建築士の資格も独学で学び取得。「お客様の要望は何でも聞きます。結局はお客様が一番。広告塔なんです。やりっぱなしの仕事ではなくアフターケアも充実させたい」と意気込みを語ります。「また湖いきたいなぁ〜」(取材:大久保)

 

 

(株)丸誠マトバ建設 代表取締役 的場浩規

 所在地:釧路郡釧路町新開2丁目10

 業務内容:総合建設業

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【14人目】

 誰もが一度は見たことがある「○○○○しんちゃん」が描いてある紫色のトラックやバケット車で活躍しています、有限会社電建の久恒真司社長にインタビューしてきました。どっしりとした体型と愛くるしい笑顔で迎えてくれました。看板の製作・施行、店舗の内装工事等を業務としており、今年創業13年を迎えるそうです。がんばっていらっしゃるんですね。
 
ところで社長さんは御幾つですか?「38歳ですよ。」きょっへ〜!私より年下だったのですか?ずいぶん落ち着いていますね。
そんな久恒社長ですが変わった免許をお持ちだそうです。料理が好きなので「調理師免許」持っているそうです。「よかったら今度何かお作りしますよ。」ありがとうございます。是非今度オムライスをお願いします。
 
実は久恒社長にはもう一つ特技がありました。「小さい頃から電気製品が好きで、いろいろなものを分解しては母に怒られていました。小学校3年生の夏休みには100V電源の目覚まし時計(昔よくあったロータリーバー式)を電池式に改造してまた母に「余計なことして!電池代かかるじゃないの!」と怒られ、泣きながら元に戻しました。(笑)小学校の5年生には無線式ギターアンプ(ライブで行う線を使わないもの)、6年生の時はFMラジオ局の装置を友達と協同製作しました。」
 
いや〜すごいですね!今度はタイムマシーンでも作ってください。(記:真っ黒黒介)

 

(有)電建 代表取締役 久恒真司

所在地:釧路市大楽毛南2丁目2番9号17

業務内容:設備工事業

 

地域の暮らしをビジネスに 釧路支部昼食会


 釧路支部は3月21日(金)に昼食会を開催し、NPO法人地域生活支援ネットワークサロン事務局代表日置真世氏が講演しました

 日置氏は「私自身障害を持つ子どもを授かり、自分が必要としている支援が周りにないと感じNPO法人を設立した」とソーシャルビジネスを手がける自身の会社を2000年に立ち上げた経緯を語り、「現在では従業員数は約100人、事業拠点は20箇所に上っている。会社を大きくしようとは思わなかったが、地域に必要な事をやっていくとこの規模になった」と述べました。
 現在日置氏の会社では「子ども家庭支援」「個別支援」「就労支援」「通う支援」「暮らす支援」「一時的な支援」「地域貢献」などの地域生活総合マネジメントを展開しており、既存の施設を再利用して店舗を作り、障害者が働く場、地域の人材と協働する場を生み出すなど、障害者や障害児を持つ家庭の支援等を幅広く手がけています。
 「ソーシャルビジネスの基本スタイルは『求められている事を事業にする』ということ。たまり場を作って地域の人の悩み、希望、ひらめきを聞き、そこから新たな事業を興す。地域の暮らしの中にマーケットは広がっている」と語りました。

NPO法人地域生活支援ネットワークサロンのホームページはこちらです。
http://n-salon.org/index.html

【日置氏】

歓楽街に灯を 地域力発見講座第2講


 同友会釧路支部は3月19日に地域力発見講座の第2講を開催し、釧路短大講師横沢一夫氏が講演しました。

 横沢氏は末広で人気のあった店や店主の名前を具体的に挙げ、時代と共に変わっていく末広の町とそこに集まる人々の様子を3期に分けて語りました。第1期は戦前から人口10万人を超えた昭和27年頃までとしました。第2期は「銀の目」を開店し、釧路だけでなく札幌でも成功を収めた青木商事の時代とし、売春防止法が施行され衰退していく米町とは対照的に発展していく末広の様子を語りました。第3期は昭和42年、人口が20万人に迫ろうとしていた絶頂の時に開店した「オリエンタルデパート」のちの「オリエンタルプラザ」の時代で、デパートとして開業したオリプラが飲食店街として再生する経緯を述べました。
 また「歓楽街は都市のへそ。都市は歓楽街から栄養をもらうことで生まれ変わっていく。歓楽街の死は都市の死、もっと歓楽街に灯をともさなければならない」と強調しました。

【横沢氏】

【会場の様子】

 

 

 

釧路支部、地域に根ざす企業の戦略を学ぶ


 同友会釧路支部(横地敏光支部長)は17日に3月例会を開き、あんずカンパニーの須藤隆昭さんとシルバーシティときわ台ヒルズの原澤芳男さんが、業界の現状と自社の経営戦略を報告しました。

 平成3年に創業してから着実に右肩上がりの成長を続けているあんずカンパニーの須藤さんは「実働している鍼灸師の数は年々増加傾向にあるが、開業して成功している鍼灸師は全体の3割しかいない。学校卒業後、他業種を志す人が半数以上いるというのが現実。業界全体として施術の質が問題視されている」と業界の現状を語りました。さらに「健康産業市場は今後さらに大きく成長するだろう。国民の7%しか鍼灸体験がないという現状だが、地域に根ざした企業として鍼灸がより身近なものと思ってもらえるように、幅広い事業展開を目指したい」と今後の経営に対する意欲を示しました。

 また昨年11月に釧路市内春採に介護付き有料老人ホームをオープンさせた原澤さんは「業界は東京都内や大都市圏では激戦状態だ。他施設との差別化を図ることが迫られている。ときわ台ヒルズでは釧路の人を採用し、食材は全て地産地消にするという徹底的なこだわりを持って運営している」と語りました。また「老人ホームというと閉鎖的なイメージがあるが、施設が主体となり東京や海外との相互交流をし、釧路が誇る国内有数の魅力を外部にアピールすることが地域の活性化につながるだろう」と強調しました。

 

                    【須藤氏】

 

                     【原澤氏】

 

三ヶ月の学びを再確認 第15期幹部大学修了式


 同友会釧路支部は14日に第15期同友会釧路幹部大学の修了式を開催しました。同支部は企業人として必要な経済、文化、文学、哲学、歴史などの学習を通じて幹部社員として不可欠な科学的なものの見方、考え方を見につけることを目的とした「幹部大学」を毎年開講しています。これまで14年の歴史を誇り、150人の修了生を輩出しています。

 今回の第15期では11名が修了し、1名が優秀賞、2名の努力賞、6名が皆勤賞を受賞しました。冒頭で挨拶をした横地支部長は「幹部大学で学んだこと、出来た絆をずっと大切にしてこれからもがんばってほしい」と修了者にエールを送りました。また共育・求人委員浅野さんは「優秀賞を受賞された方のレポートは極めて水準が高い。私たち同友会役員はおおいに期待しています」と講評を述べました。
 その後の懇親会では、「仕事と幹部大学を両立させレポートを仕上げるのが大変だったが、幹部大学のおかげで勉強に目覚めた。今でも資格を取るために勉強を続けている」とスピーチする修了者もいました。

【第15期幹部大学修了者】
 (株)ぱんどーら  石山博士さん
 (株)アシスト  打矢昌一さん
 (医)道東勤労者医療協会  岸昭江さん
 (名)相長センター  木村清治さん
 釧路綜合印刷(株)  佐々木圭一さん
 丸中釧路中央青果(株)  苗畑良一さん
 カキキン(有)  中嶋均さん
 (株)クリエイトスハニー  畠山武さん
 カクテルバーJiZi  船岡孝行さん
 (株)釧路新聞社  堀口義彦さん
 (有)あんずカンパニー  松山優さん

 

【優秀賞】
 (株)釧路新聞社 堀口義彦さん

【努力賞】
 (株)アシスト 打矢昌一さん
 (有)あんずカンパニー 松山優さん

 

【優秀賞を受賞した堀口さん】

【努力賞の打矢さん(左)と松山さん(右)】

 

 

 

釧路支部 仙台の全国研究集会に参加


 中同協主催の中小企業問題全国研究集会が3月6、7日に仙台で開かれ、釧路支部から7名が参加して全国の会員と学びを深めました。
 赤石中同協元会長が「地域力経営とは」と題して記念講演に立ち、昨今の大都市と地方との拡大する格差を指摘しながら、「国民の7割が働いている中小企業の廃業が続出している。中小企業の繁栄と国民生活の安定は表裏一体だ。地域の自然、伝統産業、文化遺産、生活者などの地域力を顕在化させ、地域と共に生かされているという地域力経営を構築しよう」と呼びかけました。
 さらに赤石氏は同友会が進めている中小企業振興基本条例制定運動に触れ、「中小企業の持続的繁栄を具体的に促進する土台になるのが中小企業振興基本条例だ。各地の同友会で現状を分析し、地域循環完結型産業や高齢社会支援サービスなどの産業を創出しよう」と訴えました。 
 その後、全国から集まった1400名の会員は、環境、経営指針、社員教育などの18の分科会に分かれ、徹底した討論を行ないました。
 次回の研究集会は2009年2月12日に熊本県で開催します。

▼仙台城

▼分科会

▼第14分科会

▼熊谷氏

▼福井氏

▼砂金氏

▼石森氏

▼中嶋氏

▼清水氏

驚くべき発見!クシロムカシバク 地域力発見講座第一講


 釧路支部は第二回地域力発見講座第一講を3月12日に開き、釧路市博物館学芸員山代淳一氏が講演しました。

 山代氏は「道東は日本の湿原の約60%を占める日本一広大な釧路湿原と、カルデラ湖としては規模が世界第2位の屈斜路湖を有している国内屈指の自然の宝庫だ。そこに棲むキタサンショウウオは釧路湿原でしか見ることができない」と釧路をはじめとする道東の雄大な自然について解説しました。
 そして同氏は7千万年前の昆布森周辺の地層から発見された、世界唯一の『クシロムカシバク』の化石について触れ、「日本では珍しい哺乳類の新種の化石であることを突き止めた時の感動は今でも覚えている。『クシロムカシバク』の発見は、釧路で生活する我々にとって世界に誇れる非常に貴重な産物だ」と強調しました。

 

  【山代氏】

 

【クシロムカシバクの上顎の化石】

 

みんなの輪に誘い隊通信【第6号】


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みんなの輪に誘い隊通信【第6号】
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北海道中小企業家同友会釧路支部組織委員会
グッドモーニングプロジェクト

同友会釧路支部「誘い隊」は、定期的に会員の皆さんを訪問しています。
(取材記者★リーダー:大久保 ★メンバー:相木・表・三上・平松・水口)

 

【11人目】

 「お客様にとってお得なサービスをしないと長い付き合いにならないのは当然だと思う」と常にお客様満足度を追求し続ける吉村さんは、2005年に同友会に入会しました。釧路市内だけではなく道内各地を縦横無尽に走り回っています。「吉村に任せておけば大丈夫だ!と思ってもらえるように仕事をしています」吉村さんは意気揚々と語ります。自慢のトラックもほぼ自分でメンテナンスをしているといいます。「車が大好き。将来はサーキットの近くで車輌工場をするのもいいかな。とにかく車に触っていたいですね」と自然に笑顔がこぼれました。(取材:表)

(有)丸貴 吉村急便社 代表取締役 吉村 貴志さん
所在地/釧路市昭和北1丁目9番15号
業務内容/道路貨物輸送業

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【12人目】

 ようやく取材のアポが取れました!何しろ砂田さんは、ご多忙につき殆ど釧路にはいないとおっしゃっていますから!整然とした応接室に砂田さんの声が響き渡ります。「 組織は動かし方一つでどういう形にもなる。若い人が先頭に立っていかないと活性化しない。常に変化することが必要だ」砂田さんは29歳の時に独立し、今年は38年目になります。「人とのつながりがあったからこそ今の自分がある。会社を育てるとは家族を守ること、社員は家族そのものだから、彼らを路頭の迷わせてはいけない」と真剣な顔でお話したかと思えば、「話とお酒は大好きだから歯止めが利かなくなっちゃうんだよ。誘われたら断れない性分だから」と笑う砂田さんのギャップに触れ、今日は取材できて本当によかったと思ってます。(取材:大久保)

釧路扶桑物産(株)代表取締役 砂田 伸行さん
所在地/釧路市入江町12−21
業務内容/冷暖房・冷凍機・厨房用機器卸

根室支部、報道の現状を知る


  同友会根室支部(福井富士雄支部長)は26日に例会を開き、北海道新聞社根室支局長の吉田浩正氏が講演しました。

 吉田氏は根室支局に赴任して3年。「どの記事を新聞に掲載するかの判断基準は記者により若干の変動はあるものの、情報の新しさ、情報の社会的な影響度、何よりもその情報が事実かどうかの3点に絞られる。慎重かつ厳密な判断をしなければならない。しかし、現実にはどんな情報でも新聞紙面で100%伝えることは物理的に難しい」と語りました。吉田氏は「諸外国の新聞にくらべ、日本の新聞は悲観論が先行しているように感じる。読者にとって重要なのは自らの判断基準をしっかりもち、決して情報を鵜呑みにしないことだ」と強調しました。

会員交流を彩る「冬の饗宴」


 釧路支部は2月23日(土)に釧路キャッスルホテル鳳の間で会員交流会「冬の饗宴」を開催しました。

 初めての試みとなるこの「冬の饗宴」は、釧路支部の会員の交流を図り、互いの業種の認識を深め、同友会で生まれた関係をより親密にするために企画されました。岩口潔企画委員長の挨拶とノイズ倶楽部の演奏でイベントがスタート。事前に出展商社から提供された食材をホテルのシェフが調理し、参加者に振舞われました。 鹿肉を使った料理や厚岸産の牡蠣など、食材を生かした料理に参加者は舌鼓を打っていました。会場には企業の出店ブースが設けられ、各社が趣向を凝らして主力商品をPR。各社の特色をより深く知ることができました。来場いただいた150名の方々はアサリのつかみ取り、ゲーム大会、参加企業から提供された商品のセリや抽選会などを楽しみ、当日の悪天候をものともしない熱い宴になりました!

<司会の須藤さんと三上さん>

 

<会場の様子>

<ノイズ倶楽部の演奏>

<迫力のセリ>

出展企業一覧

食材提供:
 マルヒ菅野水産加工(株)・・・フィッシュブロック
 カキキン(有)・・・カキ
 北泉開発(株)・・・鹿肉
 マルキ平川水産(株)・・・ウニ
 菅原塗料(株)・・・そば
 丸中釧路中央青果(株)・・・バナナ、パイナップル

出店・商品展示:
 (合)フローリスト花もよう・・・プリザーブドフラワー
 (株)ダスキン釧路・・・台所洗剤、衣類洗剤、香料等
 郵便局(株)釧路鶴ヶ岱郵便局・・・EXパック、はがき、切手
 (有)あんずカンパニー・・・バジルの微笑み
 トーワ計装(株)・・・けむり当番、カラー玄関番、スリム1型セット
 大島歯科医院・・・歯の無料相談・検診
 (株)サンエス・マネジメントシステムズ・・・インターネットライブカメラを使ったセキュリティーシステム
 カキキン(有)・・・居酒屋かきもっきり
 (株)厚岸味覚ターミナル・・・北のさくらさく、珍味
 玄米雑カフェ あまむ・・・みんなでメタボになろう
 マルキ 平川水産(株)・・・ウニ
 北泉開発(株)・・・もみじカレー、シチュー、丼、せんべい

抽選会商品提供:
 郵便局(株)釧路鶴ヶ岱郵便局・・・エクスパック
 マル道セフティサービス(株)・・・地震雷火事親父防災ヘルメット
 (株)藤プリント・・・道東の釣り
 大島歯科医院・・・口腔ケアキット
 (株)あゆみ調剤・・・メタボ予防グッズ
 トーワ計装(株)・・・けむり当番
 (有)あんずカンパニー・・・美人・美男製造ライン
 綜合設備(株)・・・コンパクト浄水器
 (株)リラィアブル・・・商品券2万円分
 (株)ダスキン釧路・・・ダスキンセット、清掃サービス券
 (有)スズヤ書店・・・「日本の論点」「現代用語の基礎知識」
 (有)高橋クリーニング・・・スーツ2着無料クリーニング
 (有)カーショップオモテ・・・無料サービス券セット
 (株)ワーキングハウス・・・オランダ煎餅
 (有)道東暖熱工業所・・・凍結解氷保温券
 ホテル阿寒湖荘・・・ペア宿泊券
 (株)前田美粧・・・増毛シャンプーセット
 (有)レジテック・・・住宅基礎ひび割れ補修券
 (株)おが和・・・すじめさわやか煮
 (株)スギヤマオート・・・メンテナンスクーポン
 マツダ電気(株)・・・門燈
 マルヒ菅野水産加工(株)・・・開きさんまセット
 丸成鈴木建業(株)・・・Wii本体
 アクア・・・2時間2人無料呑み放題
 ナイトインコール・・・2時間3人無料呑み放題
 リトルマーメイド・・・2時間2人無料呑み放題
 (有)春の湯・・・パン、春の湯入湯券
 (有)青山ハウス工業・・・6畳間1部屋張替え
 清藤商事・・・水俣甘夏1箱
 (株)くしろ紅庄・・・ノロウィルス撃退スプレー
 (株)ビケンワーク・・・ドリップコーヒーセット、商品券セット
 (株)大久保工業・・・砂利
 (株)サンエス・マネジメントシステムズ・・・ふみぞの湯入湯券

セリ商品提供:
 (合)フローリスト花もよう・・・恋人へのポエム付お花
 丸中釧路中央青果(株)・・・バナナ、マンゴー、パイナップル
 タカオ工業(株)・・・ゴミステーション
 千田塗装工業(株)・・・物置塗装券
 

イベント:
 カキキン(有)・・・アサリのつかみ取り
 丸中釧路中央青果(株)・・・市場のナベさん大セリ
 丸成鈴木建業(株)・・・Wiiゲームコーナー

飲食:
 カキキン(有)・・・カキ・アサリ蒸し
 キャッスルホテル・・・ビール、ワイン、お茶、料理
 
 

 
 

 

 

事業承継に早めに取組もう、厚岸地区会例会


 同友会厚岸地区会(中村明会長、43社)は2月例会を2月20日に開き、「中小企業の事業承継を考える」と題して、ラコンテ社長の松井智聖さんが講演しました。

 松井さんは資本金1千万円以下の中小企業の社長の平均年齢が57歳と20年前に比べて5歳も上昇している現状に触れ、「中小企業の事業継承が遅れている。社長の平均引退年齢が67歳であることを考えると10年しかない。気力や体力、分析力などがあるうちに社内体制を強化し後継者にバトンを渡そう」と述べました。

 さらに「事業承継の本質は顧客、技術、社員、財産などの経営の継続だ。経営者と後継者の間に溝があり、情報と金を後継者に渡さない経営者なら承継は上手くいかない」と指摘しました。

中小企業振興基本条例制定へ向けて、帯広支部の取組みを学ぶ


 同友会釧路支部は21日に中小企業振興基本条例制定会議を開き、「元気な企業、地域をつくろう」〜帯広市中小企業振興基本条例の制定で地域が変わった〜と題して、同友会帯広支部副幹事長で、同支部条例制定プロジェクト委員長の渡辺純夫氏が講演しました。

 同友会帯広支部は2007年4月、全道の自治体に先駆けて中小企業振興基本条例を制定しました。渡辺氏は「1999年の中小企業基本法の改正を契機に中小企業に対する国の施策に大幅な変化が見られた。それに伴い地方自治体レベルで独自の中小企業政策を打ち出していかなければならない」とし、地域経済の活性化をめざし、条例の制定または抜本的な見直しの必要性を述べました。
 つづけて氏は条例制定運動を進めるために、(イ)大学習運動を起こすこと、(ロ)各同友会で条例制定運動に着手すること、(ハ)条例制定運動を同友会の3つの目的の総合的実践として捉え、組織の強化、前進を図る、(ニ)会員企業と憲章との関係をより明確にし労使が共に自社と日本の未来に夢を描く、という4つの柱があると提唱しました。「同友会理念『よい経営者になろう』と『よい会社をつくろう』は会員自らが実践可能。しかし『よい経営環境をつくろう』という課題は地域企業の連携なくしては達成することができない。条例制定運動を広く展開し、活力ある地域をつくりたい」と語りました。

 

みんなの輪に誘い隊通信【第5号】


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みんなの輪に誘い隊通信【第5号】
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北海道中小企業家同友会釧路支部組織委員会
グッドモーニングプロジェクト

同友会釧路支部「誘い隊」は、定期的に会員の皆さんを訪問しています。
(取材記者★リーダー:大久保 ★メンバー:相木・表・三上・平松・水口)

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【9人目】
 森山さんの会社にお伺いすると、弊社でも使っている空気洗浄器がありました。非常にクリーンなオフィスです。森山さんは以前は旭川に勤務しており、おととし6月に釧路に赴任してきました。。「金曜の勤務後に帰省し、日曜の朝ごはんをとった後釧路に向けて出発する。最近は忙しく、3連休くらいしか旭川に帰れなくなりました」と語っています。スポーツ好きの森山さんは学生時代空手をやっていました。「随分痛い目に合わされましたが、とてもいい経験になりました」と当時を振り返ります。「仕事においては、ミスはあっても次に繋がるような仕事をし、釧路営業所を大きく育てて、再び旭川に戻りたい」と語る森山さんの眼は自信に溢れていました。(取材:大久保)

 

朝日テクノス(株)道東支店釧路営業所 所長 森山 明信さん
所在地/釧路市末広町13−2
業務内容/暖冷房空調設備機器卸

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【10人目】
 「去年秋アジ釣りに行ったとき、全く釣れなかったので、近くに住む漁師さんの許可を得て、定置網の中の秋アジを釣りました。釣堀状態だったことを今でも覚えています」と語る翔洋システムの松田さんは、大の釣り好き。数多くの業務資料やパンフレットが並ぶ脇に、『釣りバカ日誌』がありました。また「昔行っていた呑み屋さんがどんどん減ってきているのがさびしい」と釧路の街を憂いています。
 平成3年に独立して事業をスタートさせた松田さんは17年が経過した今でも「連携を大事にしたい。人がいないと自分が成り立たない。一人で生きることほど寂しいことはないです。これからもつながりを大事にして、他人に迷惑をかけながら生きていきたい」と語っています。(取材:大久保)

 

翔洋システム(株) 代表取締役 松田 利幸さん
所在地/釧路市入江町6−4
業務内容/空気調和・衛生・防災設備工事

横地支部長、期待される幹部像を語る


 釧路支部は幹部大学第7講を2月22日に開き、横地敏光支部長が「経済・人・企業」と題して講演しました。

 「大型店が市場から商品を買わなくなり、卸売り会社を取り巻く情況が激変している」と自社が中央卸売市場から地方卸売市場に組織形態を変化させた経緯に触れました。さらに企業で期待される幹部の資質として、「経営者や幹部は悪い情報も遮断しないで上にも下にも伝えて欲しい。風通しの良い組織をつくることがが肝腎だ。部下をほめるのは過去の努力を認めるからであり、逆に叱るのは彼の将来を思うからだ。公私混同を避けて部下には限りない愛情を寄せて欲しい」と語り掛けました。

 

摩周地区会、弟子屈高校の模擬面接を担当する


   2月19日、弟子屈高校に於いて就職講演と模擬面接が行われました。弟子屈高校より同友会摩周地区会が依頼を受け、地区会から近藤会長、桐木副会長をはじめ7名が出席。町役場からも1名が参加しました。
 

 就職講演会には摩周調剤薬局の竹森氏が立ち、「元気の良い挨拶、笑顔、最後までやり遂げる強い気持ちの3つを持って日々の仕事に取り組んでください。挨拶は言葉を発することではなく、相手に自分の心を伝える手段です。社員の笑顔の良し悪しが会社の業績に影響を与えます。自分を高める強い気持ちを持ち続けることは、10年後、20年後の皆さんの人生を決定づける」と語りかけました。さらに竹森氏は、「出勤時間を守る。返事をしっかりする。健康管理に努めよう」と助言しました。


  
模擬面接では生徒が壇上に上がり会員が質問を投げかけました。第一線で会社を経営する経営者ならではの鋭い質問に答えに詰まる生徒もいましたが、実践に近い今回の面接を通して高校生は貴重な体験をしました。面接後、古瀬透、古瀬文明両氏による講評があり、面接中の態度や答える内容について、厳しさの中に温かみのある言葉で生徒に語りかけました。

 終了後に出席のメンバーと教頭、担当教員が懇談し、摩周地区会として今後も積極的に学校教育に貢献していくことを申し合わせました。

 

 

 

 

 

 

幹部大学、「コーチング」を学ぶ


 同友会釧路支部(横地敏光支部長460社)は15日に幹部大学第6講を開き、『人間尊重の経営を貫くためのコーチング』と題して、釧路支部会員でもあるコムの小川氏が講演しました。

 小川氏は「コーチングとは部下の中にある可能性を引き出し、自発的な行動を促進させ、夢や目標の実現を助ける会話能力だ。あくまでも部下自身に考え行動させることが重要。それが彼らの自主性や責任感へと繋がっていく」と述べました。
 さらに同氏は「人間には無限の可能性と目標を達成する能力がある。上司は部下が能力を存分に発揮できる環境をつくることが重要だ。彼らが必要としている答えは彼ら自身の中にある。幹部と部下は支配・従属関係ではなく互いが平等であり、共に成長できる良きパートナーでありたい」と強調しました。

 

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【幹部大学第7講のご案内】
■日時:2月22日(金)18:00〜20:15
■会場:まなぼっと601号室
■テーマ:「経済・人・企業」〜中小企業に生きる幹部像〜
                             ★グループ討論有
■講師:同友会釧路支部 支部長 横地 敏光さん
                <丸中釧路中央青果(株) 代表取締役>