釧路支部は第二回地域力発見講座第一講を3月12日に開き、釧路市博物館学芸員山代淳一氏が講演しました。
山代氏は「道東は日本の湿原の約60%を占める日本一広大な釧路湿原と、カルデラ湖としては規模が世界第2位の屈斜路湖を有している国内屈指の自然の宝庫だ。そこに棲むキタサンショウウオは釧路湿原でしか見ることができない」と釧路をはじめとする道東の雄大な自然について解説しました。
そして同氏は7千万年前の昆布森周辺の地層から発見された、世界唯一の『クシロムカシバク』の化石について触れ、「日本では珍しい哺乳類の新種の化石であることを突き止めた時の感動は今でも覚えている。『クシロムカシバク』の発見は、釧路で生活する我々にとって世界に誇れる非常に貴重な産物だ」と強調しました。
【山代氏】
【クシロムカシバクの上顎の化石】