一般社団法人北海道中小企業家同友会釧根事務所

釧路支部

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みんなの輪に誘い隊通信【第38号】


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みんなの輪に誘い隊通信【第38
号】
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2009年3
月9日
北海道中小企業家同友会釧路支部
組織委員会グッドモーニングプロジェクト

【75人目】

 創立44年目、釧根唯一の私立学校の緑ヶ岡学園で事務局長を務める藤田常務です。同校は女子短大と女子高校としてスタートしましたが、1973年に共学になりました。藤田さんは32年間事務局員として学校の経営を支えて来ました。「当校の基本的精神は愛と奉仕です。幼稚園、中学校、高校、短大、専門学校の5部門全てでこの方針が貫かれています」と語ります。「明るくて素直な子が多いです」と話す藤田さんの言葉通り、校内に入ると元気な生徒の挨拶が何度も聞こえてきました。「地域と協力して愛される人材を育成するのが最大の目的。最近では外に出て行った若い人が釧路に戻ってきてくれるようになった。これも努力のおかげだと思っています」。ありがとうございました!【取材:事務局・菊池】

■学校法人 緑ヶ岡学園 常務理事(事務局長) 藤田 順平さん
■所在地:釧路市緑ヶ岡1丁目10番地42号
■業務内容:学校経営

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【76人目】

 各種プラント工事を手掛ける広田鉄工。「父の師匠の代から公衆浴場の風呂釜の製作を手掛けてきました」と話すのは廣田社長です。その他にも船の工事や農業機械など、多種多様な金属機械の仕事を請け負っています。「色んな仕事をやることで様々な知識や技術を身につけることができた。ただ決まったことをやるだけじゃなく、自由に発想しています。楽しい、面白いと思ってもらえる仕事が好きです」。また廣田さんはゴルフでも多くのことを学んだと語ります。「ゴルフは性格が出るスポーツ。大人のマナーを身につけないと楽しくプレーできないし、他人に迷惑がかかる。仕事にも通じることをゴルフで学びました」。将来は持っている技術を活かしてラスベガスにあるような噴水を作りたいと夢を語る廣田さんでした。【取材:事務局・菊池】

■広田鉄工(株) 代表取締役 廣田 富夫さん
■所在地:釧路市仲浜町1番6号
■業務内容:設備工事業

経営指針を作成し、強靭な企業をつくろう!


 釧路支部共育求人委員会(須藤隆昭委員長)はこのほど経営指針セミナーを開き、会員で中小企業診断士の松井智聖氏が作成したモデル企業を題材にして、事業承継・資金繰り・社員間のコミュニケーション不足など様々な問題を分析しました。 
 セミナー松井氏は経営指針作成までの手順として、第1に企業の現状を整理し問題点を抽出し、第2に会社が向かうべき方向性を見出すことが必要としました。「現状で企業が抱えている問題が何なのかを明確にすることで、本来あるべき姿とのギャップが見えてくる。そこではじめて自社に必要な経営指針が見えてくるのではないか」とし、会社が進むべき方向性を経営者と社員が一緒になって示すことが重要だと述べました。

 その後受講者は自社の経営指針を作成し、お互いに発表し討論しました。現状を直視し、本来企業はどうあるべきなのかを考える機会になりました。 

 同友会では、刻一刻と変わる経営環境に耐える座標軸として、経営理念、経営方針、そして経営計画が一体となった経営指針作成の学習会を各支部で開催しています。

 

みんなの輪に誘い隊通信【第37号】


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みんなの輪に誘い隊通信【第37
号】
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2009年3
月2日
北海道中小企業家同友会釧路支部
組織委員会グッドモーニングプロジェクト

【73人目】

 マルカツ吉田新聞店は元々阿寒で事業を展開し、化粧品や小物の販売も手掛けていました。3代目の社長の吉田秀俊さんは「釧路は弊社が取り扱う北海道新聞の購読率が高い地域です。これも先人の努力があってこそだと思います」と語ります。しかし徐々に新聞を読む人が少なくなって来ているとも話します。「今の時代はインターネット等で誰でも簡単に素早く情報を仕入れることができます。しかし情報の信頼度は新聞が一番です。速さでは勝てないので、その他の部分で勝負していきたい。学校と連携し、新聞を使った授業を取り入れて子ども達にもっと親しんでもらいたい」。新聞は大人の教科書と語る吉田さんは新聞のさらなる普及のために毎日仕事に励んでいます。【取材:事務局・菊池】

■(株)マルカツ吉田新聞店 代表取締役 吉田 秀俊さん
■所在地:釧路市鳥取大通8−1−5
■業務内容:新聞販売

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【74人目】

 まるで外国の酒場にいるような雰囲気の七人の小人で話を聞かせてもらいました。「このお店を立ち上げた父は元々船の設計を勉強していました。海外を旅した経験もあり、それが店づくりに生かされています」と話すのは2代目の店長の半田さんです。お店の梁など船独特の造りが応用されています。おいしい料理とお酒で楽しく語ることで地域の活性化を目指す半田さんはお店のお薦め料理について「手作りのパンが非常に人気ですが、個人的にはカキの醤油焼きがお薦めです。シェフ特製の醤油を使っています」と語ります。「開店当初の味を守りながら新しいこともどんどん取り入れていきたい」と2代目としての意気込みを話す半田さんでした。【取材:事務局・菊池】

■七人の小人 代表取締役 半田 のぞみさん
■所在地:釧路市栄町8丁目SDビル
■業務内容:一般飲食店

会社をつぶさないために 釧路支部2月例会


 釧路支部は2月26日に例会を開き、「経済激変!会社をつぶさないために今やるべきこと」と題して萬木建設の漆崎社長、大地みらい信用金庫の遠藤専務、ファーストコンサルティングの乗山社長がそれぞれ報告しました。

 漆崎氏は現在の建設業界が置かれている現状について「大変な時代と言われてきたが、それを超えて想像のつかない時代に突入した。釧路のような寒冷地では雪や凍土で建設が思うようにできない期間があり、その欠点をカバーするために休みの日でも収入を得ることができる不動産業に進出した。しかし今日の不況で地価は下がっている」と語りました。また自身の経営体験を話し「つぶれない会社をつくるためにはまずお金を借りる前に本当に必要なお金なのかしっかり考えることと、もう1つは手形を発行しないことだ。そして銀行も担保ではなく、経営者や従業員、経営計画をしっかり見て融資をして欲しい」と強調しました。

 次に報告した遠藤専務は「急激な経済悪化の中では、今まで以上にアンテナを高くして、正確な現状認識と大局観を持った経営をすることが重要になってくる。我々地元の金融機関は経営者と長い付き合いを築き、経営者の苦労を肌で感じて相談に乗っていきたい。そして会社と従業員を五感で感じとり、融資を考えていきたい」と話しました。またこの不況を乗り切る方法について「逆風にも耐えられる体力、すなわち自己資本を蓄えることが大切だ。また日々のストレスを溜めないように、つらい事にも意味を見出す力を身につけるべきだ」と語りました。

 最後に乗山氏が報告し「今日の不況の原因の1つに経済政策の誤りがあるのではないだろうか。中小企業基本法の改正で中小企業は自助努力を余儀なくされたがそれにも限界が生じてきている。経営で悩んでいるならば見栄を捨てて相談するべきだ。地域の雇用を守っている経営者はどんなに苦しくてもその誇りを持ち続けて欲しい」と強調しました。

 報告終了後の質疑応答で「同友会でも事業をやめた経営者が沢山いるが、その仲間たちから何を学ぶべきか?」との質問に対し、漆崎氏は「事業をやめるということは諦めるということだ。我々は決して諦めず、粘り強く経営し、そして地域と共に夢を実現していくべきだ」と語りました。


【萬木建設(株) 代表取締役 漆崎 隆氏】


【大地みらい信用金庫 専務理事 遠藤 修一氏】


【ファーストコンサルティング(株) 代表取締役 乗山 徹氏】

みんなの輪に誘い隊通信【第36号】


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みんなの輪に誘い隊通信【第36
号】
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2009年2
月24日
北海道中小企業家同友会釧路支部
組織委員会グッドモーニングプロジェクト

【71人目】

 ラーメンチェーン店を経営する和の武田支社長です。「社長が札幌で味の時計台に出会ったのがきっかけです。その後私が札幌で修行し、道東第1号店を出店しました。今は釧路で2店、帯広で1店営業しています」。開店当初は武田さんが厨房に立ち、毎日400〜500人の集客があったと話します。現在は道東地区の責任者として忙しく仕事をしています。「利益が出たら色々な形でお客様に還元し、負担を少なくすることでまた来てもらえるようになります。また従業員には、お店を貸すから皆で知恵を出してお客様を呼んでほしいと話しています。今伸びているのは従業員の努力のおかげだと思っています」。これからも努力を怠らず、お客さんのニーズに応えていきたいと話す武田さんでした。【取材:事務局・菊池】

■(株)和 釧路支社 取締役釧路支社長 武田 一美さん
■所在地:釧路町木場2−1−10
■業務内容:飲食業

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【72人目】

 イデアは各世帯にチラシを配るポスティングを手掛けています。「今までチラシを配るには新聞折込か独自に配るしかありませんでした。弊社のポスティングで釧路の85%の世帯に配ることができます。登録スタッフも100名を超えました」と語るのは社長の山田さんです。新しいスタッフの面接中で忙しい中話をしてくれました。「自動車関連業や飲食業のチラシが多いです。新聞折込にはない新しい反応が返ってくると喜ばれています。今後は配る範囲を釧路町まで広げ、イデアの名前を知ってもらいたい」と話します。スタッフの都合が悪いときは自ら配っていると言う山田さん。「先日ホームページが完成しました。よかったら是非見てください」。ありがとうございました!【取材:事務局・菊池】

■イデア 代表 山田 秀治さん
■所在地:釧路市城山1丁目6番 第2エーワンビル1階
■業務内容:チラシポスティング
■ホームページ:http://www.posnet-k.com/

地域に支えられる中小企業を 幹部大学第7講


 釧路支部は2月20日に幹部大学第7講を開催し、釧路支部長の亀岡孝氏と幹事長の木内敏子氏が「地域に根ざした中小企業経営」と題して講演しました。

 木内氏は自身が社長を務めるダスキン釧路西支店について「かつては小さな規模で営業していたが、本部の業務の代行と従業員の教育を行う支店として第2の創業を果たした。北海道で初めての支店で、その重みが励みになっている」と述べました。また社長職について「社長になった時、それまで『家業』だった会社を『企業』に転換させる努力をした。私で5代目になるが、190名の従業員を前にすると責任を強く感じると同時に、これだけの人に支えられていることに感謝している」と語りました。

 一方亀岡氏は「経済が悪化し、大手企業のリストラが連日報じられている。これから中小企業は地域に溶け込み、地域で何ができるかを考えていくべきだ」と話しました。また同友会の「3つの目的」を自社に置き換えた考え方を受講者に問いかけながら「給料はお客様からの預かりもの。ワンマン経営ではなく、社員全員で良い会社を作るべきだ。そして経営環境は地域に支えられて出来るもの。会社を継続させ、売り上げをあげていくことが地域貢献につながる」と強調しました。

 その後グループ討論と発表が行われ、最後に亀岡支部長は「昔は会社が社員のために何をしてくれるのかと言われたが、今は社員が会社のために何をしてくれるのかが重要になっている。1円を稼ぐために歩き、頭を使い、頭を下げ、そして自信を持って仕事をするべきだ」と語りました。


                  【講演する亀岡支部長】

 

みんなの輪に誘い隊通信【第35号】


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みんなの輪に誘い隊通信【第35
号】
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2009年2
月17日
北海道中小企業家同友会釧路支部
組織委員会グッドモーニングプロジェクト

【69人目】

 阿寒農業協同組合の佐藤参事と太田部長です。「阿寒周辺の農業は酪農が多いですが、次第に農業に関わる人は減っています」と語ります。そこで農協では様々な取り組みを実施しています。「去年徹別に農業研修センターを作り、ホームページなどで全国から研修生を募っています。実際に農業に興味を抱く若者が研修を行っており、将来的には阿寒で農業を始めてほしい。これからセンターを発展させていきたい」と話します。また家畜のエサの供給基地が去年の8月から稼働し、契約した農家へエサを配送しています。「各農家で調達していたエサを一括して生産・配送することで労働の軽減につながります。要望に応えられるよう、配合パターンがいくつかあります。もうすぐ釧路にもできる予定です」。忙しい中ありがとうございました!【取材:事務局・菊池】


             【写真は組合長の小瀬さん】

■阿寒農業協同組合 部長 太田 年男さん
■所在地:釧路市阿寒町北新町1−4−1
■業務内容:信用・購買・販売等総合事業

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【70人目】

「形の見えない商品なので、お客様の要望を形にするのが重要です」と話すのは東洋印刷釧路営業所の赤木所長です。現在はチラシ、パンフレット、包装の印刷が主になっています。「どんなに小さな仕事でも直接足を運んでニーズに応えていきたい。客のニーズを的確に捉えないと良いものはできない。そのためにも「報連相」を密にするよう心がけています」。地域に密着し、目の届かない部分の仕事に取り組んでいきたいと話す赤木所長。また赤木所長をはじめ同社の社員は全員印刷営業士という資格を持っています。「印刷にかかるコストを細かく試算するための資格です。専門的な知識を身につけておくことが重要です」。先頭に立って仕事に取り組む赤木さんでした。【取材:事務局・菊池】

■東洋印刷(株)釧路営業所 所長 赤木 豊さん
■所在地:釧路市南大通5−3−15
■業務内容:印刷業

レジ袋削減では二酸化炭素は減らない 幹部大学同窓会公開例会


 釧路支部幹部大学同窓会は2月16日に公開例会を開催し、「地球温暖化への疑問」と題して北海道新聞社本社編集局文化部デスクの橘井潤氏が講演しました。

 世界規模で二酸化炭素による地球温暖化が叫ばれ、レジ袋の削減や国をあげての二酸化炭素削減運動が行われています。橘井氏は「レジ袋の原料はナフサというガソリンを製油する際にできる副産物。レジ袋を削減してナフサの使用を抑えても原油の生産量は変わらないし、爆発しやすいので使わずに保管しておくのも現実的ではない。またナフサ自体が貴重なものなので他のプラスチック製品にまわるだけだ。結果としてレジ袋削減では二酸化炭素の排出量は減らない」と説明しました。
 
 リサイクルにも効果があるものと、逆に害になるものがあると話します。「ペットボトルのリサイクルは運搬する際に使う燃料や加工する時のエネルギーのことを考えると効率が悪い。また集めたゴミの中に有害物質が混ざっていると、出来上がった製品全てが汚染される可能性がある」と述べました。

 また二酸化炭素量の増加が地球温暖化を引き起こしているという説について「ここ数年は寒冷化してきている。二酸化炭素が温暖化に与える影響はごくわずかで、地球の気候変動による寒冷化の方が進行してきている。IPCCが行ったコンピューター予測数値と現実の数値に差が生じ始めているが、二酸化炭素主因説を信じる人々は主張を曲げようとしない。温暖化を抑制するために多額の資金を使うよりも、万が一温暖化した時に被害が出ないように対策をとる方が現実的だ」と語りました。

 最後に幹部大学同窓会の森川会長は「一般的な家庭は1年間に8トンの二酸化炭素を排出しているというデータがある。しかしジェット機、また戦争で使われる戦闘機や戦車が排出する二酸化炭素はその比ではない。私たちはしっかり目を開いて学び、真実を見極めよう」とまとめました。


       【北海道新聞社 本社編集局文化部デスク 橘井 潤氏】


            【幹部大学同窓会 会長 森川 浩一氏】

経済情勢の現状を語る 幹部大学第6講


 釧路支部は13日に第16期幹部大学第6講を開き、「昨今の経済情勢と中小企業の果たす役割」と題して日本銀行釧路支店の小澤支店長が講演しました。

 小澤氏は「アメリカの金融不安から始まった世界同時不況は、まさに100年に1度の非常事態だ。国内においても自動車産業をはじめとする輸出産業の低迷が更に深刻な状況になっている。影響は道内にも着実に波及している」とし、原材料高騰、消費マインドの低迷など現在の地域経済を取り巻く環境を分析しました。

 さらに同氏は「道東は十勝の農業、釧路・根室の水産資源が非常に豊富な地域だ。これは他地域には見られない大きな強みであることは間違いない。重要なのは、さらに高付加価値化を図るために、地域経済の担い手である企業が連携し様々なアイデアを生み出していくことだ。道東地域は大いに可能性を秘めている」と強調しました。

 

【日本銀行釧路支店 小澤支店長】

 

【第7講】=============================
<テーマ>「地域に根ざした中小企業経営」
<講 師>同友会釧路支部 支部長 亀岡 孝  氏(綜合設備 代表取締役副社長)
        同友会釧路支部 幹事長 木内 敏子氏(ダスキン釧路 代表取締役)

■日時:2月20日(金)18:00〜20:15(★グループ討論あり)
■会場:まなぼっと601号
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中小企業問題全国研究集会 熊本に5名の会員が向かう


 

 全国から1200名の会員が集まり、中小企業問題全国研究集会が今日から熊本県で開かれます。釧根三支部からは5名の会員が参加し、中小企業振興基本条例や地域経済などの分科会で最新情勢を学びます。11日に釧路空港から旅立ちました。

硫黄山から始まった釧路の発展 幹部大学第5講


 釧路支部は2月6日に幹部大学第5講を開催し、釧路公立大学教授の高嶋弘志氏が「クスリから釧路へ〜釧路発展の歴史〜」と題して講演しました。

 高嶋氏はまず江戸時代の松前藩について説明しました。「松前藩にはエゾ地を管理するという特命があり、アイヌの人々との交易を独占していた。その後商人が藩から交易場所を借りて商売を行うようになるが、次第にアイヌは交易相手ではなく商人の労働力となっていった。会所という商人の事務所の周りにアイヌを強制移住させ、それがエゾ地における村の原型になった」と話しました。また釧路の始まりについて「釧路の会所は今の米町にあった。当時釧路を担当していた商人の佐野氏の屋号が米屋であったことから、そこが米町と呼ばれるようになった」と語りました。

 その後明治に入ると釧路の発展が始まります。「明治17年と18年に鳥取県の士族513人が釧路の北側に移住し、鳥取村が誕生した。また標茶に釧路集治監ができ、全国の重罪犯が収容された。安田善次郎はその囚人達を使って硫黄山の採掘を行い、硫黄運搬のための鉄道を敷設し、春採で機関車の燃料となる石炭の採掘を始めた。硫黄山採掘は明治20年から30年の10年間で終了したが炭鉱だけはそのまま残り、釧路は炭鉱の街として発展していった。昭和24年には釧路市と鳥取町が合併し、釧路は西に向かって大きくなっていった」と解説しました。


           【釧路公立大学 教授 高嶋 弘志氏】

みんなの輪に誘い隊通信【第34号】


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みんなの輪に誘い隊通信【第34号】
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2009年2
月9日
北海道中小企業家同友会釧路支部
組織委員会グッドモーニングプロジェクト

【67人目】

 北海道旅行企画釧路支店の前田支店長です。釧路支店が開店して5年目を迎え、忙しく仕事をしています。「店舗展開をしていないので固定客と企業がお客様です。波がある業種なので新規顧客の開拓にも力を入れています」と話します。前田さんは直接お客さんの所へ出向いて旅行の相談を受けており、個人の旅行では沖縄のゴルフパックや韓国が人気があると言います。「旅行は実際に行っていただかないと良し悪しを判断することが出来ない商品なので、非常に難しい。安くするために利益を削りすぎると企業の体力を落としてしまう。収益は落とさないようにがんばっています」。趣味の山登りで英気を養い仕事に励む前田さんでした。【取材:事務局・菊池】

■(株)北海道旅行企画釧路支店 支店長 前田 益夫さん
■所在地:釧路市富士見3−11−35−102
■業務内容:旅行業

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【68人目】

 「地域で安心して暮らすことができるようサポートしていきたい」と語るのは道東勤労者医療協会の吉野専務理事です。道東の医療は深刻な状態にあると言います。「釧路の大きな病院の患者数は北海道の中でも多い方です。しかし医師や看護師の数が少ない地域です。同協会では様々な専門医師や看護師が分担してそれぞれの症状・要望に対応できるよう心がけています」。利用者の立場に立ってがんばっている吉野さん。地域医療のために国がしっかり対応すべきだと話します。「医師と看護師の養成はもちろんですが、勝手な制度の改正で設備投資が追いつかず廃業に追い込まれる医師もいます。医療保障の削減も問題です。国は医療施設をしっかり支えていくべきだと思います」。ありがとうございました!【取材:事務局・菊池】

■(医)道東勤労者医療協会 専務理事 吉野 和彦さん
■所在地:釧路市治水町6−11
■業務内容:協立病院・老健ケアコートひまわり・根室医院など

望まれる幹部社員像を語る 幹部大学第4講


 釧路支部は1月30日に幹部大学第4講を開催し、「幹部が主役の会社をつくる」と題して美警代表取締役の三上葉月氏とアルファシステム専務取締役の荒町敏夫氏がそれぞれ講演しました。

 三上氏は自社の業務内容を説明し「社員のほとんどが現場で働いている。幹部社員には現場社員の努力を汲み取り、愛情をもって関わるよう話している」と語りました。また望まれる幹部社員像について「結果を出す社員は常にプラス思考で精神的に自立しており、やりがい・達成感・チャンスを探している。そういった社員がマイナス思考で不平不満を言う社員を巻き込んで良い社風と業績を築くことが重要だ」と強調しました。

 荒町氏は同社社長と2人で会社を興した経緯を語り「設立してから10年間は死に物狂いで働いた。11年目から新規社員を受け入れているが、プログラマーを希望する社員もまず営業職でユーザー訪問をさせることで自信がつく」と話しました。さらに「社員は仲間。風通しの良い環境作りを実践し、幹部社員の話を良く聞き、具体的な目標を話しあうようにしている。幹部社員には会社組織全体を見渡し、社長以上に会社のことを考えられるようになってほしい」と強調しました。


                【(株)美警 代表取締役 三上 葉月氏】


              【アルファシステム(株) 専務取締役 荒町 敏夫氏】


                  【グループ討論をする受講生】

みんなの輪に誘い隊通信【第33号】


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みんなの輪に誘い隊通信【第33号】
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2009年2
月2日
北海道中小企業家同友会釧路支部
組織委員会グッドモーニングプロジェクト

【65人目】

 三ツ輪商会で総務を担当する宗像部長です。以前は帯広で支店長を経験し、1年ほど前にここ釧路に戻ってきました。「札幌や北見、帯広の支店で営業職をしていました。初めて総務を経験するので、いちから勉強し直すつもりでやっています」と話します。三ツ輪商会は市内で5カ所のガソリンスタンドを展開し、その他の燃料やセメント、OA機器など幅広く手掛けていますが、最近新たな事業展開を始めました。「苫小牧を中心にコンテナの販売、レンタル業を開始しました。苫小牧には北海道の中でも大きな港がありますので、ここから広く展開できればと考えています」。久々に釧路戻り、新しい職場で心機一転仕事に励む宗像さんでした。【取材:事務局・菊池】

■(株)三ツ輪商会 総務部長 宗像 俊郎さん
■所在地:釧路市鳥取南5丁目12番5号
■業務内容:石油・プロパンガス・生コンセメント・OA機器

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【66人目】

 燃料・建材・OA機器のレンタルなどを手掛ける丸井産業で常務を務める武田さんです。大手銀行に務めていたころ、社長に誘われて同社に入社しました。「プロパンガスをもっと普及させていきたいと思います。プロパンは災害にも強く、早く復旧することができるので、避難所などへの配備を進めていきたい。燃料として将来的に期待できるものだと思います」と語ります。現在では様々な会で役員を務めており、出張などで非常に多忙な武田さん。体力の秘密は野球。甲子園や国体にも出場経験があるほどです。「今でもジムに通って体力づくりをしています。体力がないと経営者は務まらない。健康でいることで健全な精神が身に付くのだと思います」。65歳になっても体を鍛え、精力的に仕事に取り組んでいます。【取材:事務局・菊池】

■丸井産業(株) 常務取締役 武田 勝宏さん
■所在地:釧路市入江町10
■業務内容:ガソリンステーション・燃料小売業

 

カキ養殖の実情を学ぶ 幹部大学同窓会


 釧路支部幹部大学同窓会は1月24日に例会を開き、カキキン 代表取締役の中嶋均氏(第15期幹部大学修了生)が「カキ養殖と経営」と題して報告しました。

 同氏はまず厚岸と牡蠣の歴史を説明し、厚岸独自のブランドであるカキえもんを開発するに至った経緯を報告しました。「宮城から仕入れた稚貝は寒さに弱く、厚岸の気候には適さなかった。当時の若手漁業者の間では地元産の稚貝開発の気運が高まっていた」と話しました。また牡蠣養殖の仕事について「50万個の稚貝を仕入れて、出荷できるまで育つのは7万個くらい。大変な仕事だ」と述べました。

 その後生牡蠣の剥き方講習が行われ、参加者はカキえもんと同友会釧路支部が企画した牡蠣に会う日本酒「北のさくらさく」の新酒を堪能しました。


【カキキン(有) 代表取締役 中嶋 均氏】

 

「本当の私」を探る 第16期幹部大学第3講


 釧路支部は1月23日に幹部大学第3講を開き、釧路公立大学教授の高野敏行氏が「私とは何か?」と題して講演しました。

 高野氏はまずドイツの哲学者ハイデガーの思想を用いて「私」の存在について解説を行いました。「ハイデガーは『世界は舞台、人生は芝居、人は役を演じている』と考え、性別や年齢、職業などで説明される『私』を『非本来的な私』と位置づけた。さらにそれらの肩書きを全て脱ぎ去って残るのが『本当の私』であり、人は皆『本当の私』から目を背けていると考えた」と話しました。

 さらに同氏はソクラテスとプラトンに触れ、「プラトンは師匠であるソクラテスが30年間様々な人と行った対話の様子を『プラトン全集』に残した。その中で魂は肉体が滅びると同時に魂の世界へ旅立ち、そこで様々な事柄の真理を見て、再び現世に戻り生を受ける。ソクラテスの対話はこの真理を思い起こすための作業であり、魂こそが本当の私であるとの独自の思想を展開した」と述べました。さらに「ソクラテスは長い間行ってきた対話について一切記録を残していない。これは対話そのものに価値を見出していたためではないだろうか。相手と討論し、相手の考え方、そして自分の思考のレベルが上がってより自由な次元へ登るのが対話であり、『本当の私は常に変化する』と考えていたように思う」と強調しました。


【釧路公立大学 教授 高野 敏行氏】

みんなの輪に誘い隊通信【第32号】


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みんなの輪に誘い隊通信【第32号】
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2009年1月26日
北海道中小企業家同友会釧路支部
組織委員会グッドモーニングプロジェクト

【63人目】

「誰もが活き活きとしている釧路をつくりたい」と話すのは地域生活支援ネットワークサロンの波多野さんです。街づくり、地域の生活づくりを目標にスタートし、障がいのある人たちの活動や子育て支援などに取り組んできました。「障害のある人にも地域の中の役割があります。お互いを支えあえる街にしていきたい。そうした活動をする上で、私たちにはない技術を地元の企業は持っています。同友会で企業との繋がりを持ち、機会があれば一緒に活動したいと思います」。また波多野さんは働く人の生活相談も受けており、「心身を壊してもどこに相談していいかわからない人が多い。そういった企業や人とつながって相談を受けていきたい」と語ります。住みよい釧路を目指し、日々事業に精力を注ぐ波多野さんでした。【取材:事務局・菊池】

■NPO法人地域生活支援ネットワークサロン 代表理事 波多野 耕さん
■所在地:釧路市浦見4−2−3
■業務内容:地域福祉サービス

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【64人目】

主に船舶の電気設備工事を手掛ける菊地電機商会の田中社長です。「漁船の工事が多いです。集魚灯を設置して一気に点灯した時は壮観です。今の漁船は設備はハイテクで、かつ省エネルギーだから会社の技術も時代に追いついていかなければいけないと思っています」と話しますが、一方で省エネの普及に疑問も持っており、「節電のために職場や街の明かりを消したりしているそうですが、それでは気分はどんどん暗くなっていきます。流行に乗った表向きだけの省エネなら職場も街も明るくした方がいい」と語ります。何事も物事の本質を見極めることが大事と話す田中さんは、同友会マルチメディア研究会の創立メンバーでもあり、新しいことに向かって前進を続けています。【取材:事務局・菊池】


               【同社が手掛けた新造船】

■(有)菊地電機商会 代表取締役 田中 啓一さん
■所在地:釧路市入舟3−2−12
■業務内容:船舶工事業

道東鶏卵の梅宮氏が報告 みけた会1月例会


 釧路支部みけた会(高橋歩会長)は1月20日に例会を開き、道東鶏卵(株)の梅宮哲也専務が報告しました。

 梅宮氏は1986年に大手コーヒーメーカーに就職し、17年間名古屋で営業職を経験しました。その後札幌に転勤となり、2006年に退職して父親が経営する道東鶏卵に就職しました。

 同社に入社した当時、梅宮氏は会社に疑問を感じたと話します。「社内にはパソコンがなかった。1人に1台パソコンがあった前職を考えるとあり得ないことだった。また営業もあまり行っていなかったので、私がまずやるべきことは新規の顧客開拓だと感じた。今ではパソコンも導入し、会社内外で感じた疑問点を改善できるよう努力をした」。

 また今後の事業展開について「一口に卵と言ってもパッケージ・大きさ・色・状態によって細かく分類されており、使われ方も違う。卵しか取り扱っていないが、その販路は無限にある。今後はオリジナルブランドの展開や卵を使った商品を取り扱うことでお客様との新たな付き合いを目指したい」と述べ、最後に「大企業には仕事分担という『壁』があるが、我々中小企業には社員全員で協力して仕事をこなしていく団結力がある。ここ数年で会社の基盤を作ってきたので、今年から花開かせたい」と強調しました。


【道東鶏卵(株) 専務取締役 梅宮 哲也氏】

帯広支部IT総合研究会と情報交換 マルチメディア研究会


釧路支部マルチメディア研究会1月17日に帯広支部IT総合研究会と合同で例会を開催し、両支部の会員が最新のIT動向について報告しました。

IT総合研究会からは辻田氏が『Linuxをめぐる最新の動き』と題して報告に立ち、「近年の不景気で、大手IT企業がサービスを縮小しており、多くの企業がLinuxをはじめとするOSS(OpenSourceSoftware)の導入を進めている。中小企業もLinuxを導入することで自由を得ることができる」と述べました。さらに「Linuxを使える人が少なく、中小企業では導入が進まない。頼れる人脈を作って技術を身につけていくべきだ」と強調しました。

ITコーディネーターを務めるマルチメディア研究会の乗山氏は『ITコーディネーターの事例報告』と題して報告しました。乗山氏はITを導入して成功した企業と実例を具体的に紹介し、「まず自社の経営課題をうきぼりにし、その上でITを導入することが重要だ」と語りました。また経済産業省が推進しているシステムの紹介も併せて行いました。


【帯広支部IT総合研究会 辻田 茂生氏<(有)ワン・エックス 社長>】


【釧路支部マルチメディア研究会 幹事長 乗山 徹氏<ファーストコンサルティング(株) 社長>】

 

みんなの輪に誘い隊通信【第31号】


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みんなの輪に誘い隊通信【第31号】
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2009年1月19

北海道中小企業家同友会釧路支部
組織委員会グッドモーニングプロジェクト

【61人目】

「会社内で会議をやるのが好きじゃない。お客様の所に足を運ぶのが一番です」と話すのは丸坂釧路電工の坂口社長です。創業者である父の後を継ぎ、2代目社長として日々がんばっています。「形から入るのが嫌いなので、社訓も経営理念もありません。『会社は社員のために』『地域貢献』などは当たり前のこと。社員には普段の私の仕事ぶりを見てもらって、会社の考え方を感じ取って欲しい」と語り、社員とのコミュニケーションを大事にして何でも質問できる雰囲気を作っています。「常に120パーセントの努力をして実力をあげていきたい。でも背伸びはしません。自分を繕ってもすぐ見抜かれる。中身が伴っていなければ意味がありません」。いつも自然体を心がけている坂口さんでした。【取材:事務局・菊池】

 

 

■(株)丸坂 釧路電工 代表取締役 坂口 裕二さん

■所在地:釧路市鳥取北5−14−12

■業務内容:電気設備・通信工事業

 

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【62人目】

 

「おいしいお米・安心安全なお米の提供。それが大前提です」と話す徳山さんは2代目の経営者で、雑穀を取り扱っていた前身の会社からお米を中心にした会社に変革しました。現在力を入れているのが玄米の普及です。「白米より玄米を沢山食べてもらいたい。お米の栄養の95パーセントが玄米にある胚芽に含まれており、免疫力を増やしたり、老化防止、血圧や血糖値を下げるなどの効果が期待できます。お米に限らず、魚でも果物でも全体を食べた方が健康にいいのです」。徳山さん自身が10年前から玄米を食べており、それまで患っていた病気が治ったと言います。「玄米が健康にいいことはみなさん知っていますがまだまだ普及していません。今はやわらかい玄米もありますので、『玄米は地球を救う』と信じてこれからもおすすめしていきます」。忙しい中ありがとうございました!【取材:事務局・菊池】

 

 

■(株)こめしん 代表取締役 徳山 淳一さん

■所在地:釧路市星ヶ浦南1−7−3

■業務内容:米穀小売業