一般社団法人北海道中小企業家同友会釧根事務所

11月, 2007:

釧路高専三島氏が、白糠地区会で講演


 同友会釧路支部白糠地区会(大畑幸男会長19社)は29日に例会を開催し、『グループワークから学ぶ人間関係づくり』と題して釧路工業高等専門学校准教授の三島利紀氏が講演しました
 三島氏は「教師と生徒、経営者と社員、双方に共通しているのが非常に人間関係が希薄化しているということだ。心と心の触れ合い、本音と本音の語り合いがなされていない」と現代社会を分析しました。
 さらに同氏は「人と人との意思疎通は難しいが言葉は非常に有効な情報伝達手段だ。ただ、相手に伝わっているつもりに陥るケースが多い。ミスコミュニケーションが生じているという前提で会話を進めていくことが望ましい。そうすることにより相手の気持ちを察し、気遣いにも繋がるはずだ」と述べました。

 参加者は様々なグループワークを通じ、理解を深めました。

 

あゆみの会、港を学ぶ


 同友会釧路支部あゆみの会(伊藤美知子会長)は26日に例会を開き、「港と港町の変遷」と題して北海道教育大学釧路校の酒井多加志氏が講演しました。
 酒井氏は天然の良港の定義として湾入していること、大河川の下流域に存在すること、沖合いに島が存在すること、潟が存在することとした上で、「釧路港は函館港をはじめとする全道の港と比較しても決して環境が恵まれているわけではない。ただ、硫黄山で採掘された大量の石炭輸送に使われた釧路川下流域に存在していたことが発達してきた大きな要因だろう」と語りました。
 さらに酒井氏は港の取扱い貨物量の増加、船舶の大型化が新港建設の理由とし「街の発展には機能性を重視した港づくりは欠かせないが、土地の有効な利用方法を考えた港づくりが必要だ」と強調しました。

 

釧根経営セミナー、宮崎同友会の内田氏講演


 同友会釧根三支部(釧路・南しれとこ・根室)は22日、第三回釧根経営セミナーを根室市内で開き、宮崎県同友会の内田五郎氏(ゴローズ・プロダクツ社長)が『社員の人生に責任を持つ経営』と題して講演しました。

 内田氏は宮崎県同友会相談役と中同協障害者問題委員長を務め、県内で9店舗を展開する菓子店を経営しています。同友会の共同求人活動と通じて、社員を採用するということは経営者がその社員の一生に責任を負う重大な行為だと学びます。同社は100人の社員のうち5名の障害者が勤めていますが、「障害者も健常者も賃金に差はない。障害者の助成金も貰っていない。年功序列型の賃金体系を維持している。賃金に差をつけると障害者の誇りに傷を負わせることになる」と語りました。

 さらに同社には県内の僻地の子弟を意識的に採用する「僻地採用枠」があります。「地域の雇用を守ることが企業の重大な使命だ」と語る内田氏は、人と企業と地域の関り合いに言及しながら、「企業とはなんのために存在するか」という根源的な問いを会場に投げかけました。

*同社のホームページ http://www.goros.co.jp/

▼宮崎県同友会の内田氏

▼歓迎の挨拶を述べる福井根室支部長

▼根室に集まった三支部の会員

 

 

別海地区会、会員40名で発会


 同友会南しれとこ支部(端賢二支部長:129社)は17日、別海町内で別海地区会発会式を開き、来賓や会員など80名が参加して新しい地区会の船出を祝いました。

 南しれとこ支部の別海町ではここ数年会員が増加し、地区会結成に向けて機運が盛り上がっていました。今年の支部総会で別海地区会の発会を決議し、現地の準備委員会では「40社会員で発会しよう」と準備を進めてきました。

 発会式には支庁長や町長、議長などが参加し、地元小学生のマーチングバンドや太鼓の演奏の中で盛大に発会しました。初代地区会長に選ばれた寺井範男氏は就任の挨拶に立ち、「同友会三つの目的に沿って創造的に運動を展開したい。そして、自主・民主・連帯の同友会の精神を地域社会に拡げたい」と決意を述べました。さらに寺井氏は、「別海町に早急に中小企業振興基本条例を制定するように働きかけたい」と語りました。

 当日出席した来賓と選出された地区幹事は下記の方々です。

【別海地区会幹事:敬称略】

1.地区会長    寺井建設(株)     寺井範男
2.地区副会長  みどり建工(株)   山崎宏
3. ?        (株)イソジェック  磯田忠雄
4. ?        (株)別海       篠田巌
5.地区幹事長  富田屋(株)      山口寿
6.地区副幹事長  近藤建設(株)   近藤孝広
7.地区幹事  (有)中山農場      中山勝志
8.  ?   伊藤牧場          伊藤敏彦
9.  ?   (株)丸イ佐藤海産     伊勢徹
10. ?   高砂電機(株)        加藤正治

【来賓とお客様:敬称略】

1来賓  北海道根室支庁    支庁長   石井 直志
2 来賓  別海町          町長     水沼 猛 
3 来賓  別海町議会       議長     渡辺 政吉
4 来賓  別海農業協同組合  参事     吉田 達夫
5 来賓  中春別農業協同組合 専務理事  丹羽 善實
6 来賓  西春別農業協同組合  参事    粥川 一芳
7 来賓  別海漁業協同組合   専務理事  立澤 静夫
8 来賓  別海町商工会      会長     橋本 淳一
9 来賓  別海町建設業協会   会長     高玉 政行
10 来賓 別海町森林組合     参与    島崎  裕  
11 来賓 大地みらい信用金庫別海支店  支店長  村上 健明
12 札幌 北海道中小企業家同友会     代表理事 本郷 利武
13 札幌 北海道中小企業家同友会     理事    風間 満
14 札幌 北海道中小企業家同友会      札幌支部 幹事 原田 敏光
15 札幌 北海道中小企業家同友会     事務局長  佐藤 紀雄
16 釧路 北海道中小企業家同友会 釧路支部 支部長 横地 敏光
17 根室 北海道中小企業家同友会 根室支部 支部長 福井 富士雄

 

▼発会式に集う会員と来賓

▼別海中央小学校のマーチングバンドで開会

▼端南しれとこ支部支部長

▼石井根室支庁長

▼水沼別海町長

▼本郷同友会代表理事

▼橋本別海町商工会長

▼高玉別海町建設業協会会長

 

▼寺井別海地区会会長

▼山口別海地区会幹事長

▼菊池南しれとこ支部副支部長

▼壇上で紹介される別海地区会幹事

▼別海和太鼓大地人

▼別海町歌を斉唱するバニージャックス

▼懇親会司会の森川氏

▼ケーナを演奏する会員の木嶋氏

 

山高会、5Sを考える


同友会根室支部山高会(小林悟代表)は15日に例会を開き、釧路支部会員であるトーワの水口専務が5S向上プロジェクトへの取組みについて報告しました。
 同友会釧路支部では社内における最低限の規律を発掘しようと5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)向上プロジェクトを展開しています。同社は第2回同プロジェクトで優良企業に選定されています。
 水口氏は5S向上プロジェクトに参加したきっかけについて「自分たちではきれいだと思っていても客観的に見てどのように映っているのか、また、自社の社員の5Sに対する意識はどれくらいなのかを確認するためだ」と語りました。
 また実際の取組みについて同氏は「自分が直接指示するのではなく、プロジェクトメンバーを選び社員に問題点を改善してもらおうと考えた。結果的に社内美化につながったのはもちろんのこと、社員の自主性の高まり、リーダーシップの発揮、また優良企業に選定されたことが社員の自信になった」とプロジェクトの成果を強調しました。
 さらに「今後は5S活動をさらに拡大し、日常業務や営業など幅広く展開していきたい。指示命令で社員を動かすよりも5S向上プロジェクトで発揮した社員の自主性を認め、全員が企業経営に参画する企業を目指したい」と5S向上プロジェクトから得た成果を経営に生かす構えを示しました。

 

摩周地区会、渡辺体験牧場を訪れる


 釧路支部摩周地区会(近藤明会長・20社)は15日、摩周湖の麓で体験型の牧場を経営している渡辺体験牧場を訪れ、社長の講演を聞きました。

 渡辺体験牧場は年間3万人の観光客が訪れる道東を代表する体験牧場です。「現地の生活に直接触れことが観光では大事。人間的な会話を観光客は求めている」と語る渡辺さんは45歳の乳牛110頭を飼う酪農家です。19年前に父親から経営委譲された時に、農協組合長や改良普及員を講師に据えた「摩周酪農体験ゼミナール」を開講し、観光型酪農経営に踏み込みました。今日では酪農教育ファームに認証されて、都会の修学旅行生や家族連れが訪れています。乳搾り体験、トラクターに乗って牧場巡り、バター作り体験などきめ細かなメニューを揃えています。

 「牧場では化学肥料や農薬を一切使っていない。その方が匂いも少なく、糞の分解も早い。牛も健康、家族も元気、お客様も笑顔が我が社の合言葉だ」と語りました。

*渡辺体験牧場 http://www5.ocn.ne.jp/~wataiken/

▼渡辺社長

▼D型ハウスを改造した店内

釧路支部、北海道新聞新工場を見学


 釧路支部企画委員会は15日、会員の北海道新聞釧路工場を見学しました。このほど完成した工場は、一分間に2400部の新聞を印刷できる高性能の機械が設置され、1日9万部の新聞を釧根地域に配達しています。専用回線で札幌の本社から釧路工場に送られてきた原稿は、わずか20分で印刷を終えて配送トラックに積み込まれていました。同工場の見学は事前に申し込むと可能です。

▼自動化されて運ばれる新聞ロール

経営基礎講座、事業計画を考える


 同友会釧路支部共育・求人委員会(太田勉委員長)は9日に第2回経営基礎講座を開き、『最適な事業計画の立案について』と題してラコンテの松井智聖氏が講演しました。
 松井氏は「事業計画の策定は自社が一体どういう状況に置かれているのかを分析し、その結果出てきた課題を、いつまでに、どうやって改善していくのかを考えることが前段となる」と語りました。
 また同氏は「事業計画の有無が業績に与える影響は大きい。事業計画を作るときに経営者・幹部の思い込みや経験則に基づいてつくるものであればつくる必要がない。一度遠目から自社を見てほしい。客観的に見た自社の実情を知り、出てきた課題、自社の良い点悪い点に関して冷静になって分析することによって、今後向かっていくべき方向が見えてくるはずだ」と強調しました。

 

☆経営基礎講座は全3講のシリーズ企画です。
 
第3回経営基礎講座(労務管理編)
■日時:12月6日(木)
■場所:まなぼっと 602号室
■講師:安田経営労務管理事務所 所長 安田 正二氏

 

釧根三支部青年部合同例会開催


 11月2日、同友会釧根三支部青年部合同例会が釧路支部みけた会設営のもと釧路キャッスルホテルで開かれ、『選ばれる人材になるための挑戦』と題してエルム楽器釧路支店の佐藤圭介さんが報告しました。佐藤さんは釧路・根室管内で唯一のコンサートチューナーとして活躍中です。
 佐藤さんは「調律は決して特殊なスキルではない。20代前半までに専門的な訓練を身につければ誰でも出来るようになる。ただ他の演奏者と違ってピアニストは楽器を選ぶことが出来ない。ピアニストにとって調律師は非常に重要なポストを担っている」と語りました。
 加えて佐藤さんは「常にプロ意識を持つことが重要。調律は自分の為ではなくお客様やピアニストの為にやるものだ。素晴らしい調律師はたくさんいるが、刻一刻と変わる技術と時代にいち早く対応できる調律師になりたい」と今後の抱負を述べました。
 
 グループ討論では「どうしたら選ばれるのだろうか」というテーマで活発な討論がなされました。

★釧根三支部青年部では若手経営者の入会をお待ちしております。

 


           【開会挨拶をする、みけた会高橋会長】

 

 
                 【報告者の佐藤さん】

 


                  【グループ討論】

 


             【札幌支部未知の会 小山内さん】

 


              【獏の会副代表 加藤さん】

 


              【山高会代表 小林さん】