同友会釧路支部あゆみの会(伊藤美知子会長)は26日に例会を開き、「港と港町の変遷」と題して北海道教育大学釧路校の酒井多加志氏が講演しました。
酒井氏は天然の良港の定義として湾入していること、大河川の下流域に存在すること、沖合いに島が存在すること、潟が存在することとした上で、「釧路港は函館港をはじめとする全道の港と比較しても決して環境が恵まれているわけではない。ただ、硫黄山で採掘された大量の石炭輸送に使われた釧路川下流域に存在していたことが発達してきた大きな要因だろう」と語りました。
さらに酒井氏は港の取扱い貨物量の増加、船舶の大型化が新港建設の理由とし「街の発展には機能性を重視した港づくりは欠かせないが、土地の有効な利用方法を考えた港づくりが必要だ」と強調しました。