釧路支部(亀岡孝支部長)は20日に2月例会を開催し、「わが社は、どちらに進むべきか」と題して、阿寒湖温泉で民芸品店を営むオイナモシリ社長の八幡好洋氏が報告しました。
八幡氏は、阿寒湖温泉が抱える問題について「温泉街を訪れる観光客がここ10年間で半減したことに加え、木彫りの担い手不足や店の特徴を出しづらい状況が続き、土産物販売店の新たな展開が求められている」と述べました。八幡氏はこの現状を打開するため、阿寒湖温泉でしか手に入らないこだわりの民芸品を提供し、土産物と差別化を進めています。さらに「彫刻家が腕を磨ける環境を作り、木彫り文化を育てることで、自社の存在価値を示したい」と報告を締め括りました。
グループ討論では、「各業界の規模が縮小するが、目先の売上確保に走れば淘汰される時代だ」「地域に還元することで、地域に根を張る企業を作ることができる」など、今後の経営方針に関する意見があげられました。各企業の報告に留まらず、八幡氏に対し先輩経営者からアドバイスが送られ、有意義な討論となりました。
▼民芸品店のほか、フィットネスクラブも経営する八幡氏
▼様々な意見が交わされたグループ討論の様子