一般社団法人北海道中小企業家同友会釧根事務所

金融マンは地域や企業をどう見ているのか?〜幹部大学第7講を開催〜 



▲企業経営のポイントを語る森村氏

 2月23日、釧路支部(亀岡孝支部長)では、幹部大学第7講を開催し、釧路信用金庫経営企画部長の森村好幸氏が「金融機関から見る釧路の現状と課題」をテーマに講義を行いました。

 金融マンとして30年以上のキャリアを持ち、多くの企業経営者と接してきた森村氏。「収益が上がらない、景気が悪い、人材育成が円滑に進まないなど、経営者はたくさんの悩みの中で会社を運営している」と企業経営の厳しさを紹介しました。

 続いて、経済の仕組みや産業構造などのデータを紹介した森村氏は「釧路管内の面積は北海道の7.2%で茨城県に匹敵する広さ。年々人口は減少しているが、日本でも有数の国立公園や自然を有しており、経済発展の可能性も高い。強みを伸ばすための発想力と行動力が求められている」と語り、地域資源を生かした経済活性化に期待を寄せました。

 森村氏は、講義の最後に金融機関の役割や融資業務の原則などを解説し、金融マンとしての取り組みや思いを語りました。「融資をする際には、何故必要となったのか、業況はどうなのかなどを話し合いの中で把握すると同時に、貸借対照表や損益計算書などの決算書に基づいて的確に判断することが求められる。将来的なビジョンや経営理念を持っている、自分の会社をよく知っている、財務面を勉強している、約束を守る、など金融マンを納得させる経営者には金融機関としても力を貸したくなる。経営者は不満や不安などの“不”を取り去ることこそ使命であり、どんな会社にしたいのかというビジョンを掲げることが必要だ」と思いを伝えました。

 森村氏の報告を受けて行われたグループ討論では、新たに気づいた点や幹部としての役割などを述べ合い、活発なやり取りが展開されました。

 最終講となる第8講は、3月2日(金)18:00より「まなぼっと602号室」で行います。講師は、同友会釧路支部政策委員長の森川浩一氏で、テーマは「同友会運動が地域に果たす役割と幹部社員に期待すること」です。

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