▲ 経営理念の大切さ、理念づくりのポイントを話す木場田氏。
▲ 自社のSWOT分析を発表する参加者
同友会釧路支部(亀岡孝支部長)は「経営指針セミナー」を2月1日に開催し、釧路信用金庫の上席調査役の木場田浩一郎氏が「経営理念」について講義をしました。
木場田氏は「経営理念とは企業の目的、あるべき姿を明文化したもの。金融機関は、経営者の考えや将来設計が定まっているかどうかを見ている」と理念づくりの大切さを呼びかけました。また「経営理念があれば、経営者と社員の相互理
解が深まり、経営者の意を汲んで迅速に行動する人材が育つ。強い労使間の信頼関係を築くためにも、必ず作成して欲しい」と述べました。
講義が終わってから参加者は「経営理念作成シート」に自社の理念を書き込みました。「普段、色々な事に悩みながら思いを巡らせているが、自分で書いてみることで頭の中がスッキリした」、「自分の事でありながら思うように書けなかった。問題意識を高めて仕事に取り組みたい」と語っていました。
2月8日に行った第2講では、SWOT分析について講義をしました。SWOT分析とは自社の現状把握と、その中から課題や成長の芽を抽出し、今後の経営方針を導き出すための手法で、Strengh(強み)、Weakness(弱み)、Opportunity(機会)、Threat(脅威)の4つの項目で分析します。
講義の中で木場田氏は「経営資源はヒト、モノ、カネの他に、最近では情報や時間も大切な資源と言われている。社内外の状況や自社のあるべき姿を把握する上で効果的だ」と述べる一方で、「何を分析するのかを明確にしなければまとまりのない結果になる。分析するタイミングも重要だ」と、作成する上での注意点も解説しました。
講義のまとめとして「より確かな分析にするためには、分析対象を明確にする、客観性を持たせる、なぜそうなのかを徹底して考えるを念頭に置いて取り組むことが肝心だ。この分析は、経営理念を作成する上でとても重要なので、ぜひ取り組んで欲しい」としめくくりました。
その後、各参加者は専用シートを使って分析を行った後、4名のグループで各社の状況を報告しながら、有意義な情報交換が行われました。
いよいよ15日は最終講義。経営指針作成の総仕上げを行います。