一般社団法人北海道中小企業家同友会釧根事務所

歴史を知り、語り継ごう! 釧路支部松浦武四郎講演会


 釧路支部(亀岡孝支部長)は24日、探検家の松浦武四郎を知る講演会を開催しました。松浦武四郎生誕の地、三重県松阪市の松浦武四郎記念館の学芸委員山本命氏が「冒険家松浦武四郎と釧路」、さらに三重県の地域コーディネーター下村友惠氏が地域間交流の観点から「なぜ松阪牛はおいしいのか」と題して講演しました。

 松浦武四郎は1818年生まれ。16歳から日本全国を旅して、地図や民族などの記録を残した探検家として知られています。6度に亘り北海道を訪れ、詳しい北海道地図の作成と地名を考案し、北海道の名付け親として語り継がれています。

 山本氏は武四郎の生い立ちを紹介し「江戸時代に全国各地から参拝者が伊勢神宮を訪れる『おかげ参り』が行われ、武四郎は旅に興味を持った。武四郎に関する1,503点の資料すべてが、国の重要文化財に指定されている。松尾芭蕉、本居宣長とならび三重県を代表する偉人だ」と述べました。さらに、「151冊に及ぶ北海道の記録を残しており、自身の足で歩き、見てきた生の記録から学ぶことは多い。武四郎の功績を後世に伝えなければいけない」と語りました。

 続いて講演した下村氏は、100年以上前から伝わる松阪牛の美味しさについて報告し、「移動時は暑さを凌ぐため真夜中に牛を牽き、牛の足には手製のわらじが履かせ、大切に育てられてきた。今では同様に肥育された松阪牛は最高級品として評価されている」と紹介しました。また、個体識別管理システムの導入に触れ、「餌の量や肉質など、細かな管理が行えるようになったが、伝統的な肥育方法も忘れてはならない」と語り、その後は松阪牛の試食をしながら、柔らかな食感や独特の甘味を堪能しました。

 釧路支部は、今回の講演会をきっかけに松阪市とのつながりを深め、地域間交流を拡大していきます。

▼武四郎の生い立ちを語る山本氏

▼松阪牛の魅力を語る下村氏

▼貴重な講演に関心を寄せる参加者

★松浦武四郎記念館のホームページはこちらからご覧いただけます。
http://www.city.matsusaka.mie.jp/bunka/shisetsu/take_mu/take_kinenkan.html

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