10月21日に全道青年部・後継者部会交流会が釧路支部・みけた会の主管で開催され、全道から青年経営者や後継者約90名が参加しました。
開会にあたり、全道青年部・後継者部会連絡会会長の西田宙文氏は「震災の影響を受けた東北や、近畿圏では情報共有によって地域間の絆がより強くなっている。多くの会員を有する北海道同友会青年部も、この機会につながりを強化して学び合おう」と挨拶しました。
記念講演では、浜中町農業共同組合の代表理事組合長の石橋榮紀氏が『浜中町農協の挑戦〜地域を支える人づくり〜』と題して報告しました。
浜中町は冷涼な気候を活かして、酪農に特化している牛乳の生産で有名な町です。1978年まで量産体制だった牛乳にも、品質管理が重要視される時代になると感じた石橋氏は、日本で初となる酪農技術センターを建設。その結果、高品質で安定した生乳を実現し、大手乳業メーカーと提携、世界でも最高品質の牛乳として定着しました。また、「これからは絆の時代だ」と語った石橋氏は「経営の軸は人材育成だ。『教える』ではなく『育てる』ことが大切。人を育てることが経営者の仕事だ」と述べました。最後に「転原自在(責任は全て自分にある)の思考で果敢に挑戦し、信頼される経営者を目指そう」と強く呼びかけました。
講演後に行われたグループ討論では「良い会社を作るために、自社にどのような戦略が必要か」をテーマに熱い議論が交わされ、「良い会社とは社員が誇りを持てる会社」「地域とともに人を育てることで社会貢献する」などの意見が挙げられました。
会場を移動して行われた懇親会では、グループ討論を振り返って語り合う姿や、再会を懐かしむ姿が会場にあふれました。また、支部ごとの活動報告も行われ、全道青年部のさらなる結束を誓い親交を深め合いました。
▼開会挨拶をする西田氏
▼記念講演で語る石橋氏
▼講演会場の様子
▼熱い議論が交わされたグループ討論
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