一般社団法人北海道中小企業家同友会釧根事務所

小さな成功例を積み重ねて大きなうねりを作りだす 〜k-Biz相談会・事例報告会〜


 釧路支部(亀岡孝支部長)は26日、今年度最後となるk-Biz相談会を開催しました。今回は7件の相談を受け、様々な角度から販路拡大や、新たな連携先について静岡県の富士市産業支援センター(f-Biz)センター長の小出宗昭氏がアドバイスを行いました。また、この日は「k-Biz事例報告会」も開催し、小出氏が今年度、釧路で受け付けた相談から感じている可能性について報告しました。

 報告会の中で小出氏は起業支援する上で常に意識しなければならないポイントを3つ挙げました。
?どんな企業にも「強み」は存在する。
「どんな企業にもセールスポイントが存在することを忘れないことだ。様々な角度から考察して企業としての強みを見つけ、伸ばす事が大切。経営者も自社について真摯に考え、強みを見つけることで新たな道が開けるものだ」
?ターゲットを絞る
「その商品、サービスがどんな顧客層に受けるのか、またどんな人に買ってほしいのかを研究、明確にすることが必要だ。より強いインパクトを対象者に与えることでしっかりと顧客を囲い込むことが重要だ」
?連携する
「中小企業同士のビジネス的、戦略的な繋がりを強化していくべきだ。互いの『強み』をより強固にするために切磋琢磨することが大切だ。大きなイノベーションには労力も必要で、具現化するには時間もかかる。中小企業間の小さなイノベーションをいくつも積み上げて大きなうねりを作りだすことが地域活性に即効性をもたらす」
 以上の三点を挙げた小出氏は「釧路で受ける相談は非常に質の高いものが多い。必ず成果が出ると確信している。釧路にも強みを持った企業はたくさんあり、無限の可能性を秘めている。そして何よりもそれを支援するための『k-Biz』がある。全国的にみてもこうした拠点がある地域はまだまだ少ない。ぜひk-Bizを活用して新規分野への参入、他地域への進出を行ってほしい」と参加者に強く訴えかけました。

 午前、午後に分かれて行われた相談会では加工食品や道産材を活用したスピーカーなどについて相談が持ち込まれました。地域起業サロン事業(k-Biz)は2011年度も隔月で相談会を開催します。開催予定は以下の通り(都合により日程が変更になる場合があります)。
5月14日(土)、7月16日(土)、9月10日(土)、11月19日(土)、2012年1月28日(土)、3月24日(土)

▼「小さなイノベーションを具現化するために是非、k-Bizに来てほしい」小出氏

▼相談会は食品から、洗浄剤まで多岐にわたりました。

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