釧路支部(亀岡孝支部長)は4日に幹部大学の8講を開き、釧路支部企画委員長の森川浩一氏が「中小企業の出番がやってきた」と題して、中小企業が地域に果たす役割や釧根地域の課題について報告しました。
森川氏は「全国の事業者数の99%、全国の労働人口の80%などであることから国や地方の経済基盤を担っているのは中小企業と言える。にも関わらず、中小企業に対する蔑視感があるのが現状だ」と中止企業について述べました。
課題について「貧困、教育、収入の三点がそれぞれ悪い方向に作用し、負の循環に陥っている。また、次世代の教育も大きな課題だ。親の収入の高低によって、子供の学歴がある程度決まってしまう傾向にある」と指摘しました。
「今後は釧根地域の域内循環率を高め、新たな価値の発見や起業支援をしなくてはいけない。そしてこの閉塞した時期を抜け出すためには、中小企業振興基本条例に基づいた振興策が必要だ。厳しい状況が続くが不平、不満ばかり言っても何も始まらない。これから同友会のメンバーとして、共に頑張りましょう」と締めくくりました。
最後に、受講者は8講に及んだ幹部大学を振り返って「異業種間で討論できたことが良かった」、「釧路に住んでいながら、釧路の歴史や現状を知らなかった」、「今後の会社と自分自身の方向性を考えるきっかけになった」と感想を述べました。
▼中小企業の重要性を語る森川氏