南しれとこ支部別海地区会(寺井範男会長・77社)は、マルチメディア館で地域経済セミナーを開催し、140名が参加しました。大地みらい信用金庫の理事長の遠藤修一氏が「ふるさと別海町の経済を展望する」と題して講演しました。
遠藤氏は、別海町は初支店長として赴任の経験がある思い出の地と語り「日本の社会全体が競争社会になっており、地域のコミュニティが崩壊している中、別海町は豊かな自然に囲まれ、1次産業の基盤がしっかりしており、町民の方々も温かい。この3点は誇るべき点だ」と述べました。今後の地方経済について「強い地域には、強い企業群があり、強い人材群が必ず存在する。強い地域を作るためには、地産地消だけではなく、外からの需要を得る『地産外消』が必要だ。まさに別海町の乳製品は地産外消に最適だ」と語り、別海町の自然などを生かして、町外から人を呼び込む必要性を訴えました。
また、中小企業振興基本条例に触れ「日本政府は今年6月に中小企業憲章を閣議決定したが、別海町の中小企業基本条例は昨年4月1日に施行されている。日本政府に先駆けて基本条例を策定したのは素晴らしいことだ」と評価しました。
最後に「経済を優先することはもちろん大事だが、人づくりも大切だ。厳しい状況のときこそ人材育成のチャンス。理屈よりも行動することが大事だ。我が信金は地域の当事者として、一生懸命汗をかきたい」と締めくくりました。
★当日の様子が北海道新聞に掲載されました。
http://portal.doyu-kai.net/modules/news/article.php?storyid=798
▼別海町について語る遠藤理事長
▼「業種を越えて、議論すべき」と語る寺井地区会長
▼「地域一体となって別海町を盛り上げましょう」と挨拶する水沼町長
▼遠藤理事長の講演に耳を傾ける参加者