南しれとこ支部別海地区会(寺井範男会長・47社)は8月例会を25日に開き、べつかい乳業公社の佐藤専務が第三セクターの経営について報告しました。佐藤氏は三年前に大手乳業会社から現在の会社に代表取締役専務として転職しました。「自分の入社を歓迎しない社員が多く、指示も徹底できなかったので面談や手紙を配り社員の懐に飛び込んでいった。土日も操業を休んでいたために、大型店の陳列棚から自社製品の欠品が出ていても社員は何も感じていなかった」と当時を振り返りました。
第三セクター特有の雇用関係や社員の士気の改善に務めた佐藤氏は、三年間で赤字会社から黒字企業へと転換し、借入金も大幅に減らすなど経営手腕を発揮しています。「自立した第三セクターを作り上げたい。そして社員の雇用を保障して、雇用をもっと増やすことに務めたい」と企業の社会的責任を全うすることを誓っていました。