▼産業別に、3名から報告がありました
▼グループ情報交換が活発に行われました
7月23日(月)、南しれとこ支部(佐々木 孝支部長)では「これが同友会流“異業種交流”だ!」をテーマに7月例会を開催しました。同友会には、あらゆる業種の会員が加盟していますが、産業別の報告を通して地域経済の状況を把握することが目的です。
報告のトップバッターは中標津農協購買部長の長渕豊氏。「昨今、農家戸数の減少や農地の減少が進んでいる一方で、乳牛の飼養頭数は4年で300頭以上増えている」という現状を伝え、建設業と連携したデントコーン&グラスサイレージの取り組みや検査体制なども紹介しました。また、畑作については「中標津大根は関西や九州地方に大量に出荷している。また、生産者の顔が見える“もぎたて市”はたくさんの町民に喜ばれている。あらゆる取り組みを通じて、食べ物を大切にする風土を築きたい」と思いを語りました。
続いて、第2次産業として、建設業の(株)篠田興業社長の篠田静男氏が報告。「公共事業が激減する中、さらに厳しい状況が続いている。だが、黙っていては悪化する一方だ。自ら前に出ようとあらゆる事に挑戦した」と語り、「あらゆる制度を活用した事業に着手しようと各機関を回り、積極的に相談した。また、銀行に対してはありのままの財務状況を伝え、正直に自分の想いを伝えた。自分をさらけ出し、目の前の課題を1つ1つクリアしたことで、結果的に銀行からあらゆるサポートをいただくことができた」と経験談を述べました。
最後は、第3次産業として中標津保養所温泉社長の加藤達雄氏が観光と旅館業の動向について話しました。「平成5年の宿泊者数が約10万9千人で、平成23年は約13万人に増えている。ビジネス客と観光客の比率はほぼ同じだ」とデータの推移で地域の状況を伝えました。「我々旅館業は、地域外から人が来てくれ成り立つ仕事だ。地域の魅力を伝える演出力に磨きを掛け、1次、2次産業と連携することで可能性が広がるはず。また、“環境”を視野に入れた中標津らしい観光の在り方を検討する必要がある」と述べました。
その後のグループ情報交換も活発に行われ、3名の報告をもとに質問や提案が出されました。
最後に、名和孝志副支部長が「異業種の取り組みから地域の今を知り、今後の可能性を考えるいい機会となった。このような学びを積み重ね、強い地域や企業をつくりましょう」と締めくくりました。