一般社団法人北海道中小企業家同友会釧根事務所

絶対にこいつらを幸せにしてやる! 〜釧路支部7月例会を開催〜


▼人育ての実践と熱い想いを語る山本社長

▼小グループで活発な情報交換が行われました

 7月27日、釧路支部(石橋榮紀支部長)7月例会を開催し、山本忠信商店社長の山本英明氏が「絶対にこいつらを幸せにしてやる!〜ひとり一人の夢を育む社風づくりに全力を注ぐ〜」をテーマに講演しました。

 3代目として、同社に1987年に入社した山本氏。当時は事務所と工場で働く従業員の間で確執があり、円滑なコミュニケーションがとれなかったといいます。「酒を飲み交わしながら歩み寄ろうとしたが、『お前に何が分かるんだ、この会社には夢を持てない』と言い返される始末。なかなか社員との溝が埋まらず辛い状態がしばらく続いた」と、当時を振り返りました。

 その後、山本氏は同友会に関わり、積極的に参加し始めます。「“拓の会”という部会では、多くの経営者から鋭い指摘を受け、自社の存在意義を考えさせられた。そこで生産者と小売店をつなぐ使命に気づき、仕事に取り組む姿勢が変わった」と、学びを通して自身の意識が変わった経緯を紹介しました。

 「2005年1月に社長に就任したものの、最初は“社員を愛せない”ことに随分悩んだ。だが、『社長と語る会』、『山忠社員No.1アンケート』、『360度評価』などの新たな試みを始めたことで社員側からもアイデアが出された。彼らと一緒に経営をしていることを実感できた時から、社員を心底愛せるようになった」と具体例を示しながら、人づくりへの思いを語りました。

 「『ヤマチュウは人でできている』、『ヤマチュウのミッションは農業にある』、『ヤマチュウは社会の公器である』が当社の企業理念だ。社員がワクワクできるような仕事づくりとして、製粉工場“十勝☆夢mill(とかちゆめみる)”を建設し、“十勝小麦・小麦粉連合”という組織を立ち上げた。生産者、食品加工業、消費者、飲食店が一緒に十勝の食を盛り上げる機会にしたい」と、企業や地域づくりへの意気込みを語り、講演を終了しました。

 その後「山本氏の経営から何を学んだか」をテーマに、グループ情報交換を行い、それぞれの感想などを述べ合いました。

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