一般社団法人北海道中小企業家同友会釧根事務所

情報技術を駆使して、地域医療の充実を〜医良同友報告会〜


▼講演するNTTの高橋氏

6月6日(水)、別海地区会(寺井範男会長)は別海医療サポート隊「医良同友(いいどうゆう)」の2012年度活動報告会を行いました。町立別海病院をサポートする医良同友は2009年に発会し、地域医療を守るため町民と医師のコミュニケーションを図り、相互の親睦と交流を目的に活動しています。

報告会と同時に開催した講演会は、NTT東日本北海道支店法人営業部主査の高橋 博幸氏が「地域医療の現状とICT(情報通信技術)の活用について」をテーマに講演しました。都市部以外での医師不足の実態に触れ「どの街にも医療は絶対に必要だ。持続的に医療サービスを受ける環境づくりとして、医師が過度に疲労する“コンビニ診療”をやめる、各地から医師を集める努力を怠らない、地域の皆さんで研修医を育てる、患者自身も医者との上手な付き合い方を学ぶ、などを行い続けることが大切だ」というポイントを伝えたほか、「最も効果的なのは、この道東地域に医療大学を設置し、医者の卵を育てることではないだろうか。十勝、北見方面を含めた強いネットワークが生まれるはずだ。ぜひ取り組んで欲しい」と提起しました。

また、情報通信技術を活用したシステムについては、テレビ電話を活用した遠隔診療の実例や、患者一人のデータを他の病院でも活用できる情報共有の実例を紹介しました。さらに、瞬時の判断と行動が要求される救急医療現場においては「救急車に患者を乗せた状態で、搬送先の医者の予定やベッドの空き状況などが分かれば、たらい回しにしなくて済む。その場に応じた的確な情報があれば多くの命が救われるので、情報技術の導入は必要だ」と話しました。

最後に「“同友”という言葉を辞書で調べたら、“志を同じくする友”とあった。まさに、医良同友は地域医療を良くする高い志を持った人たちの集まりだ。あらゆる試みで、さらに発展して欲しい」と締めくくりました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です