一般社団法人北海道中小企業家同友会釧根事務所

陸前高田市の田村氏、3.11からの復興を語る 釧根三支部新年交礼会



▲未来の陸前高田市づくりについて想いを語る田村氏


▲釧路支部では、150名が田村氏の講演に詰めかけました。

  釧根三支部では、1月23日に南しれとこ支部(金曽義昭支部長)、1月24日根室支部(高岡一朗支部長)、1月26日釧路支部(亀岡孝支部長)で新年交礼会を開催しました。 新春講演では、岩手県中小企業家同友会の代表理事で陸前高田市を含む気仙支部長の田村滿氏((株)高田自動車学校 代表取締役)が「岩手同友会気仙支部が見た3.11」と題して報告しました。

 2011年3月11日に沿岸部を襲った大地震と大津波。田村氏の会社がある陸前高田市では、約2000名の人々が命を落としました。「ガレキが一面を覆って道路は遮断され、電話もインターネットもつながらず、ラジオだけが唯一の情報収集手段だった」と、直後の状況を語りました。

 また「震災直後の混乱の中、現地には全国の同友会の仲間から、たくさんの支援物資が届き、本当にありがたかった。私たちの手で物資を避難所に届け、とても喜ばれた。震災以来、同友会の力の凄さを実感することがたくさんあった」と全国の同友会に対する感謝を語りました。

 被災した中小企業の状況については「以前のように仕事ができなくなり、雇用を維持するか、解雇するかで厳しい決断を迫られている。国には迅速で適確な対応を求めている。当社も震災直後は売上がゼロになったが解雇しなかった。今は業績も回復しつつあり、社員たちがイキイキと頑張っている姿を見ていると、雇用を守って本当に良かったと思っている」と、自社の状況についても触れました。

 現在、「なつかしい未来創造(株)」を設立し、陸前高田市の復興に向けて具体的に動き出している田村氏。町の機能を全て高台に移し、津波の被害に遭った沿岸エリアは農地や公園にするという構想を持っています。「防潮堤を造る計画もあるようだが、巨額の費用がかかり、意味があるとは思えない。環境の変化に適応したまちづくりの考え方が必要だ。今回のような悲惨な状況を繰り返さないためにも、しっかり取り組まなければならない。私たちの行動を通して、人々に夢と希望を与えたい」としめくくりました。

★南しれとこ支部新年交礼会の様子が北海道新聞と釧路新聞に掲載されました。
http://portal.doyu-kai.net/modules/news/article.php?storyid=1107

★釧路支部新年交礼会の様子が釧路新聞に掲載されました。
http://portal.doyu-kai.net/modules/news/article.php?storyid=1109

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■編集発行:タクミ印刷(有) 
■サイズ:A4版
■ページ数:97ページ
■頒価:1,500円(税込)
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