南しれとこ支部(金曽義昭支部長)は9日に中標津町役場、商工会との主催で中標津町中小企業振興基本条例施行1周年記念経済セミナーを開催し、会員や町役場職員など130名が参加しました。中標津町では2010年に中小企業振興基本条例が制定され、町役場、商工会、同友会が条例に基づいた具体的な経済施策を検討しています。その一環として、富士市産業支援センター「f−Biz」のセンター長を務める小出宗昭氏が「新たなビジネスに挑戦する人を地域で支えよう」と題して講演しました。
月に150件を越える相談を受け、10年間で750社以上の新規ビジネスの立ち上げを支援する小出氏は「人は必ず理由がないと行動を起こさない。f−Bizにも理由がないと相談者が来ない。相談者が来るためには具体的でわかりやすい成功事例を次から次へと生み出すことが重要だ。今日はその成功事例を皆様方のヒントにしてもらいたい」述べました。
新たなビジネスを生み出すポイントとして「セールスポイントを生かす」、「ターゲットを明確にする」、「連携する」の三点を挙げました。「どの会社にでも必ずセールスポイントはある。ヒト、モノ、カネが揃いづらい中小企業では、知識よりも知恵を使って新たな活路を見出して欲しい」と自身がこれまで携わったサポート事例を基に説明しました。
地域活性のためには従来のイベントやハコモノでの活性化は一過性に過ぎないとし「地域にチャレンジする人が多くなれば、必ず地域が活性化にするはずだ。大きなイノベーションを生み出すことは難しくても、小さなイノベーションを多く作ることができる。ぜひ皆さんには前向きにチャレンジしてほしい」と強調しました。
★当日の様子が北海道新聞に掲載されました。こちらからご覧ください。
http://portal.doyu-kai.net/uploads/files/nakashibetsu.pdf
▼前向きにチャレンジすることが大切と語る小出氏
▼小出氏の報告に熱心に耳を傾ける参加者