一般社団法人北海道中小企業家同友会釧根事務所

料理を通して生産者の姿も伝えたい 白糠地区会懇談会


 白糠地区会(美馬俊哉代表)は26日、5月懇談会をレストランはまなすで開催しました。開会の挨拶に立った美馬氏は「白糠地区会として今後も勉強会を継続して開催していけるように頑張りたい」と力強く述べました。

 講演会ではレストランはまなすの谷口修氏が「地場産食材の魅力を発信する」と題して報告しました。谷口氏は「昔は『良いもの』といえば道外などの他所から来たものを指した。現在では地場の、こだわって生産されたものを良いものとして評価する流れになっていて喜ばしい。これまでも、チーズなどの地場産食材をメニューに取り込むことで応援してきたが、料理を提供する際に『どこで採れ、どんな加工が行われたか』を消費者に伝えるようにしてきた。たった一言の説明でも、付加価値を高めるにはこれほど効果のあるものはない」と自身のこれまでの地場産食材を扱ってきた経緯や思いを述べました。

 レストランはまなすを通しての地場産食材の発信に言及した谷口氏は新メニューを開発する度に報道機関へ取材依頼を行い、効果的な情報発信を行っていることを紹介し、インターネット上でも自店が紹介されている記事を検索してコメントを残すなどの取組みも行っていると述べました。

 最後に谷口氏は「私は集めた材料を調理して消費者に提供するという、いわば一番良いところを担っていると思う。しかし、集める材料一つ一つには生産者の思いや苦労がこめられている。料理を提供する際に一言添えることもそうだが、料理人は材料の『リレーのアンカー』として消費者にそれらのことを伝える責任がある。材料を無駄にしないよう、これからも取り組んでいきたい」と締めくくりました。講演会のあとには交流会が催され、2010年にソムリエの資格を取得した谷口氏の解説の下、参加者は地場産食材を使った料理とワインを味わいました。

▼地場産品の素晴らしさを語った谷口氏

▼地場産食材を使った料理が並んだ交流会

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