釧路支部(亀岡孝支部長)は14日、今年度第一回目となるk-Biz相談会を開催しました。今回は8件の相談を受け、様々な角度から販路拡大や経営戦略について静岡県の富士市産業支援センター(f-Biz)センター長の小出宗昭氏がアドバイスを行いました。
▼熱心に意見交換をする小出氏
報告会の中で小出氏は「自社商品の強みを知る為に、まずは同業者で成功事例がないかを調べることが大切。それと比較して自社の強みをアピールすることで差別化を図ることが販路拡大につながる」と述べました。
また、相談の中で「新聞は無料で利用できる良い販促媒体であり、自ら積極的に情報発信をすることが大切」と述べ、新聞記事に取り上げられる3つのポイントを伝えました。
?ニュース性
「話題性があり、おもしろいネーミングの商品などを採用するケースが多い。新商品や市場に出ていない商品をアピールするうえで、インパクトのある文言やパッケージに変更するのも戦略のひとつ」
?社会性
「現代の社会問題解決の糸口となる活動や商品は、企業の理念や商品特徴もわかりやすく発信できる。例えば、エコロジー商品、節電商品などは、消費者、企業のメリットだけでなく、環境問題に取組む人の目にも入りやすく、思わぬ販路拡大につながるケースも出てくる」
?共感性
「頑張っている人を応援したくなるのが人情であり、理念を強く持って活動している企業の話題は取り上げられやすい。地方の中小企業の強みとして、各企業にスポットがあたりやすい為、他社との差別化を図るのに活用できる」
以上の三点を挙げた小出氏は「商品の質が高いものが多く、実績があがっている企業もあるが、あとはどのように商品を売り込んでいくのかが重要。現在ではネットショップでの購入者が増加している為、実績をわかりやすくPRしたり、自社ホームページを活用するなど、販促媒体の活用次第で可能性は大いに広がる」と釧路からより多くの情報を発信することが販路拡大のポイントになると強く訴えました。
相談会では加工食品や壁面タイル、新規起業などについて相談が持ち込まれました。地域起業サロン事業(k-Biz)は2011年度も隔月で相談会を開催します。開催予定は以下の通りです。
7月16日(土)、9月10日(土)、11月19日(土)、2012年1月28日(土)、3月24日(土)