同友会釧路支部は幹部大学第7講を2月25日に開き、釧路信用金庫常勤理事経営企画部の森村好幸部長が「金融機関から見る釧路の現状と課題」と題して講演しました。
森村氏は「釧路の経済はかつての基幹産業や公共事業への依存体質から脱却が進まず、域外からお金を獲得する産業を生み出せていない」と地域経済の特徴を指摘しました。さらに融資に際して金融機関を納得させる社長の条件として、経営理念を持っていること、自社の強みと弱みを知っていること、計数に明るいこと、人の話を良く聴く、約束は必ず守る、などを挙げました。
最後に中小企業経営者と幹部へのメッセージとして次の10点を語りました。
1.モノの価格は原価計算が決めるのではなく市場が決める
2.売る商品ではなく売れる商品をつくる
3.企業にとっては1%の不良品でも顧客にしてみれば100%の不良品
4.企業の真実は電話一本でよくわかる
5.教育は叱って叩き込むのではなく気付かせること
6.人材はアメやムチでではなく正しい経営から育つ
7.企業は社会的公器
8.社員の不満を除去する経営を心がける
9.経営者が重視すべきは業績ではなく継続
10.経営学は終わりから始める学問
▼釧路信金森村氏