釧路幹部大学同窓会(岸本真希人会長)は8月23日に例会を開催し、釧路公立大学の高嶋教授がルース・ベネディクトの『菊と刀』をテキストに、外国から見た日本について講演しました。
ベネディクトは、アメリカ合衆国が第二次世界大戦に参戦するに当たって戦争に関連した研究や助言を行った文化人類学者です。
高嶋氏は「ベネディクトは、階層序列意識を持つ日本人は、人に恩を返すことを正義とするのに対し、欧米人は法律を守ることが正義であると考えている点から、前者は『恥の文化』、後者は『罪の文化』である」と両国が抱く正義感の違いについて説明し、「恥の文化を他国に輸出しようとすると、日本特有の善行の道標が他国にはそのまま通用しないので失敗する」と警鐘を鳴らしました。
▼外国から見た日本について熱く語る高嶋氏