根室支部(高岡一朗支部長)は例会を開き、「昨今の経済情勢と企業経営」と題して、大地みらい信用金庫の遠藤専務理事が講演しました。
遠藤氏は世界経済の大局観として、「リーマンショック後、全世界で失われた富は1000兆円に上るのではないか。世界各国がとった止血措置も大きな効果は見られず、先進国の財政赤字は危機前の4倍に迄膨れあがっているのが現状だ」と語り、世界金融危機の傷の大きさを語りました。加えて氏は「経営者の考え方一つで見えてくる景色は大きく変わる。デフレのときこそ有能な社員が育つ。社員と共に企業の方向性を見出し、常に変革を求めたいものだ。顧客がもつ不便、不満、不安、不足の4つの”不”を捉えることで新事業への道が開けるのではないか」と強調し、厳しく自社と向き合うことが重要だと語りました。