釧路支部幹部大学同窓会は11月6日、公開講座を開催し、「経済学のイロハ」と題して釧路公立大学准教授の神野照敏氏が講演しました。
第1講は「経済学説史」。アダム・スミスからD・リカードまでの古典派経済学の概要について神野准教授は「スミスは貿易を重視した重商主義を否定し、生産力を増強することで国が豊かになるという考え方はスミス革命とも呼ばれている」と述べました。
スミスは産業革命時代のイギリスにおける重商主義に懐疑的でした。スミスが著した「国富論」は現在でいうところの域内循環を重視した経済活動を説いたものであり、今後の釧路地域経済を考える上で一つのヒントを与える、意義のある講演でした。
この講座は全4講開催され、今後は11月13日「ミクロ経済学」、20日「マクロ経済学」、27日「地域経済」をテーマとしてまなぼっとで行います。
時間は18時30分〜20時まで。詳しくは事務局までお問い合わせください。
▼「スミスの論理は以後の経済学者が生産を重視するきっかけとなった」と神野准教授