釧路支部(亀岡孝支部長)はこのたび例会を開き、「会社を潰さないために手を打とう」と題して長江建材の長江会長と萬木建設の漆崎社長が講演しました。事業承継問題は会社を長く存続させる上で、避けては通れない課題の一つです。参加者は講演後のグループ討論で更に学びを深めました。
長江建材はコンクリート製造業者として事業をスタートし、現在は道東屈指の建築資材卸売業を展開しています。長江氏は「同業他社に勝つためには他社と同じことをやっていても絶対に勝てない。常に先を見越し、新しい発想を持って事業展開していかなければならない。現代は必ずしも力のある企業が生き残るという時代ではなくなった。うぬぼれてはいけない。事業を長く続けるためには先代を立て、先代からの顧客を大事にしなければならない」と述べました。
続いて演台に立った漆崎氏は、「私が先代から事業を引継ぎ25年になるが、現在の建設業界は、トップの業績を上げている企業でも生き残るのは相当難しくなってきている。しかし、経営者はどんなに環境が悪化しようとも今ある仕事を継続させることが責務だ」と述べました。さらに同氏は「自らの企業が本当に地域に必要とされているのか否かも含め、真剣に考える必要がある。容易なことではないが、我々は、今置かれている現状をよく理解し、時代の変化に合わせて会社を変えていける若手後継者を育てなければならない」と強調しました。
▼長江氏
▼漆崎氏