根室支部(高岡一朗支部長)は27日に5月例会を開き、「私のあゆみと企業経営」と題して、南しれとこ支部別海地区会会員でべつかい乳業興社の佐藤敏雄氏が講演しました。同氏は赤字経営を続ける興社の再建を託され、大手乳業会社で培った経験を活かして改革に取り組んでいます。現在、同社は右肩上がりで業績を伸ばしています。
佐藤氏は「町長から会社を任せると言われたときには男冥利に尽きると思った。しかし、現実にはこれだけ悪くなるものかと唖然とする経営内容だった。まずは働く社員がどのような意識で業務に当たっているのかを知ることからはじめ、全従業員と積極的に接点を持った」と、着任当時を振り返りました。
さらに同氏は「会社を変えるためには、経営者はもちろんのこと、働く従業員の意識改革が必要不可欠。常にお客様志向でのものづくりを徹底することだ。そして社内では経営情報を末端の社員まで共有し、社外には自社を徹底的にアピールすること重要。開かれた組織でなければならない。できない理由はやらないからだ」と強調し、今後も改革を続ける意欲を示しました。