釧路支部白糠地区会(児玉勇会長)は27日に例会を開き、児玉木材工業の児玉勇氏が木材業界の現状について報告しました。
平成19年度の新設住宅着工戸数は率にして前年度比15.1%の大幅な減少となっています。児玉氏は「ここ数年で市場は激変した。需要は全国的に国産材から輸入材へのシフトが急速に進んでいる。道内でもロシア産材へと移り変わっている。また、中国をはじめとする新興国の経済は活況を呈しているが、限りある資源の取り合いを招き、価格の高騰など構造的な問題を生み出している」と業界を取り巻く現状を分析しました。
さらに同氏は「昨今は地震のニュースを見る毎に、日本の建築技術の素晴らしさを感じる。日本の木材の素晴らしさはあるのだがなかなか伝わりにくいのが現状だ。木材業界は他の産業との融合により良さを積極的にアピールしていく必要がある」と強調しました。